マーク金井blog

2013年09月09日シャフトの性能をフルに引き出すコツとは‥‥

2020年、夏のオリンピックは東京での開催が決定しました。東京での開催はなんと56年ぶり。前回は1964年開催。マーク金井は6歳でしたが、マラソンのアベベが裸足で走っている姿、女子バレーが金メダルを取った瞬間、そして柔道の無差別級でオランダのヘーシンクが優勝した瞬間をのテレビで観たのを今でも覚えています。当時はもちろん白黒テレビ。金メダルの色がゴールドだということを知ったのは、次のメキシコオリンピックの時でした(笑)。

Chrsitel Takigawa

東京招致のプレゼンをする滝川クリステル

あと7年後に東京で夏のオリンピックが開催されるわけですが、7年後と言えばマーク金井は61歳。還暦越えになっていますが、ドライバーの飛距離は260ヤードをキープできそうな手応えがあります。シャフトを上手く使えるスイングのコツらしきモノがつかめているからです。

先週金曜日に業界初の生放送「フジクラスピーダー」のシャフト試打に出演しましたが、その時、スピーダー569で293.5ヤードが出ました。これは人生最高飛距離。神田のスタジオで使っている計測器(フライトビジョン)で290ヤードを一度も超えたことがなかったので、自分でもビックリしました。

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ボール初速が72.5m/sというのも自己最高記録でした。どうしてこんな記録が出たかというと、シャフトを上手く使えたからです。そのこのコツとは、

若干ハンドファースト気味な状態でインパクトを迎える

ことです。アイアンはハンドファーストに打つが常識ですが、実はドライバーでもハンドファースト気味にボールを打った方がシャフトの逆しなり、正確にはシャフトのしなり戻りを上手く利用でき、それがヘッドスピードを効率良く上げることにつながるのです。

恐らく、多くのアマチュアは「ハンドファーストに打ったら振り遅れるだけ」だと思うでしょう。しかし、ビデオでツアープロ達のスイングを分析すると、ロングヒッターと呼ばれるプロほどハンドファースト気味な状態でインパクトを迎えています。それでいて振り遅れていません。彼らに共通しているのは、若干ハンドファーストならがもインパクトではシャフトが逆しなりをしている点です。そして、マーク金井もハンドファースト気味な状態でインパクトを迎えるコツをつかんでから、ドライバーでヘッドスピードが上がり、飛距離も伸びてきました。

対して、アマチュアのスイングを分析すると、ほとんどの人はインパクト前に手首のコックが完全にほどけています。そして、インパクトでは左手首が甲側に折れています。インパクト前にシャフトの逆しなりが発生しているため、インパクトではシャフトが動いてません。しなり戻るエネルギーがゼロ。シャフトが棒の状態でボールをヒットしています。アマチュアの場合、シャフトがしなり戻るパワーを使えないから、一生懸命振ってもヘッドスピードが上がらないし、飛距離も出ないのです。また、インパクトのかなり手前でシャフトが逆しなりしているスイングだと老化とともに飛距離がガクンと落ちてきます。

では、なぜハンドファーストに気味の形でも、
シャフトのしなり戻りが発生するのか?

コツは左手の軌道と左手のブレーキにあります。ダウン後半からインパクトにかけて左手を体に引きつけながら下ろすこと、そして左手小指を締め込むことで左前腕を反時計回りにねじる。この動きがタイミング良くできると、左手の動きには急ブレーキがかかります。左手の動きに急ブレーキがかかるとその反動でシャフトの逆しなり(しなり戻り)が発生した状態でインパクトを迎えることができるのです。クルマを運転中、急ブレーキを踏んでしまうとその反動で頭がフロントガラスにぶつかりそうになりますよね。これと同じです。左手小指の締め込みで左手の動きに急ブレーキをかけることができると、その反動でシャフトが逆にしなるのです。そして、シャフトが逆にしなれば、ハンドファースト気味な形でも振り遅れないでインパクトを迎えられます。

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言葉にすると難しくなりますが、コツさえつかめばシャフトを逆にしならせることは誰にもできます。もちろんコツをつかむのは簡単なことではありませんが、ドリルを重ねることで会得できます。マーク金井がよくやるドリルは3つほどありますが、そのひとつがこれっ!!

インパクトの手前で寸止めするドリル。ボールが当たる直前でヘッドを止めますが、止める時まで手首のコックをキープしておきます。これをやると左手小指を締め込む感じ、左手にブレーキをかける感じがつかめてきますよ~。

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2013年09月08日シャフトの硬さ(フレックス)がスイングに及ぼす影響とは‥‥

一昨日は生まれて初めて生放送でシャフトの試打をやりました。ユーストリーム中継で約1時間。フジクラから発売される新スピーダー神田のスタジオで打ちました。共演者から「チョロ打つんですか?」なんて野次も何のその。カメラが回っているといい意味で緊張を味わえ、なんと人生最高の飛距離が出ました。樂天の田中将大投手の記録に比べれば足元にも及びませんが、野球選手ならばすでに引退している年齢でドライバーの飛距離が伸びたことは、非常に嬉しい限りです。

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ちなみに撮影後に、スチールシャフト装着のパーシモンドライバーで飛距離を計測してみたら‥‥マン振りしても250ヤードに全然届きませんでした。必死のパッチで打って245ヤード~(笑)。ドライバーは劇的な進化を遂げているのが再確認できました。ただし、進化したクラブの性能を引き出すためには、ゴルファー側の努力もそれなりに求められます。クラブとの付き合い方を間違うと、進化の恩恵を受け取る度合いが減ってしまいます。スイングもしかり。クラブが求めるスイングをするかしないかで、進化の恩恵を受け取る度合いが大きく変わってくるのです。

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さて、今日もレベルアップ、飛距離アップにつながるクラブの選び方についてお話します。ゴルフクラブはゴルファーに有形無形の影響を与えますが、そのひとつにシャフトの硬さ(フレックス)があります。硬いシャフトを使うか、軟らかいシャフトを使うかで、ゴルファーのスイングは目に見えて変わります。

硬いシャフトのメリット

ヘッドスピードが上がる(力む分だけ)
操作性が良くなる(球筋を打ち分けやすい)
低く抑えた弾道を打ちやすくなる

硬いシャフトのデメリット

力みやすくなる
トップからダウンで打ち急ぎやすくなる
アウトサイド・インの軌道になりやすい
ボールが上がりづらくなる

硬いシャフトが力みやすい(ヘッドスピードが上がりやすい)のは、ゴルファーは切り返しでシャフトをしならせようとして、無意識に力が入るからです。また、硬いシャフトは総じて先端側が硬いために、インパクトでロフトが増えづらくなって弾道が低くなります。対して、軟らかいシャフトは‥‥

軟らかいシャフトのメリット

切り返しで打ち急ぎを解消できる
ゆったり切り返せる
アウトサイド・インの軌道を解消できる
(インサイドから振り下ろせる)
高い弾道を打ちやすくなる

軟らかいシャフトのデメリット

ヘッドスピードが上がりづらい
シャープなテンポでスイングしづらい
操作性が悪くなる
低く抑えた弾道を打ちづらい

硬いシャフトを使った時と逆のことになります。アナライズには2000人以上のゴルファーのスイングがデータとしてありますが、ほとんどのゴルファーがシャフトの硬さを変えるとスイングに変化が生じます。特に顕著に出るのがヘッド軌道とスイングのテンポ。テンポマスターというムチみたいに軟らかいシャフトのドライバーでスイングしてもらうと‥‥95%以上のゴルファーは

何も言わないのに、勝手にゆっくり振ります。「シャフトが折れそう」とか口にする人もいて、普段よりもゆっくり丁寧なスイングになるんです。

超柔らかい練習用クラブ

超柔らかい練習用クラブテンポマスター

そして、テンポマスターで打った時のスイングをビデオで録画すると、ヘッド軌道に変化が出ます。長年アウトサイド・イン軌道に悩まされているゴルファーもヘッドがインサイドから下りるようになるのです。シャフトが極端に軟らかいと、切り返しで間が生まれ、それがヘッドの軌道を変えてしまうのでしょう。テンポマスターを振ってもらうと、皆さん「気持ち悪い」と口にしますが、

その違和感とは裏腹に軌道が良くなることにも驚かれます。

もちろん、軟らかいシャフトはメリットばかりではありません。ゆったり振る癖が付くので、普通のクラブに戻した時もヘッドスピードがダウンするリスクが付きまとってきます。薬に副作用があるのと同じで、クラブにも副作用があるのです。

おーっと、取材の時間が迫ってきました。この続きは明日書きましょう~。

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2013年09月07日レベルアップ改め、非常識にゴルフが上手くなるクラブ選び  その2

毎朝のように朝ご飯の画像をFBにアップしてますが、食事時に欠かせないのが日刊ゲンダイとiPhone。アナログとデジタルの両方で情報収集してますが、昨日、マーク金井が注目したのはこのコンテンツ。

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http://bizacademy.nikkei.co.jp/seminar/skills/think_train/article.aspx?id=MMAC0s000003092013&waad=3JOXCBcu

俺のフレンチは原価割れで料理を提供しているそうですが、これにもちゃんと戦略がありました。宣伝広告費として考えれば‥‥確かに原価割れでも採算がちゃんと取れることになります。ブログやツイッター、FBの影響力を考えれば、口コミ効果での集客はかなり見込めるでしょう。

さて、今日もレベルアップにつながるクラブの選び方についてお話します。タイトルは「非常識」に変えました。これからお話することは、従来の常識に囚われない内容だからです。本気でスイングを変えたい、ビジネス同様、ゴルフでも本気でブレークスルーしたいならば非常識な発想が必要です。

昨日は重いクラブのメリット、デメリットについて書きました。

重いクラブのメリット

手打ちを防止できる
テークバックで体をしっかり使える
トップが大きくなる
ゆっくり切り返せる
ヘッド軌道が安定する
打ち急ぎのミスを防止できる
タイミングが取りやすい

重いクラブのデメリット

オーバースイングになりやすい
シャープにスイングしづらい
ヘッドスピードが上がりづらい
フィニッシュまで一気に振り切りづらい

続いて軽いクラブのメリット、デメリットは

軽いクラブのメリット

ヘッドスピードが上がる
振りやすく感じる
楽にスイングできる
シャープに振れる
オーバースイングになりづらい

軽いクラブのデメリット

手打ちになりやすい
トップが浅くなりやすい
打ち急ぎのミスが出やすい
ゆったり振りづらい
ヘッド軌道が不安定になりやすい
ミート率が悪くなりやすい

これから何を読み取るかはゴルファー次第ですが、導き出される答えとして考えるのは‥‥

重いクラブは、

速く振れない(飛ばない)けど安定感がある。
クラブが手打ちになるのを防止できる。
体をしっかり使うスイングを身につけやすい。

軽いクラブは、

スイングが完成している人が使えば、
ヘッドスピードが上がって飛距離を伸ばせる

誤解を恐れずに言えば‥‥

重いクラブ=やさしい(ミスの許容範囲が大きい)
軽いクラブ=難しい(ミスの許容範囲が小さい)

ということになるとマーク金井は考えています。なので、体力、年齢に関係なく、スイングがしっかりしていない(軌道が不安定な)ゴルファーというのは、

少し重いクラブを使った方がスイングが良くなります。具体的に言うと、

振り切れる範囲で重いクラブ

を使うことがスキルアップにつながります。対して、スイングがしっかりしていて更なる飛距離アップを狙う上級者においては、

軌道やタイミングが不安定にならない程度に軽いクラブ

を使うことが道具(クラブ)でスキルアップにつながるのです。大事なことなので繰り返しますが、自分が心地良く感じるクラブというのは振りやすく、扱いやすいクラブですが、自分のスイングを変えることはできません。ゴルフの上手下手に関係なく、プロ、アマチュアに関係なく、自分を変化させたいのであれば、変化を促してくれるクラブを使いましょう~。

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2013年09月06日レベルアップを目指す究極のクラブ選び  その1

人間は最初に使った道具、使い慣れた道具こそが「自分にピッタリ合った」道具だと思い込むフシがあります。パソコンしかり、携帯しかり、デジカメしかり、ゴルフクラブしかり、シャフトしかり‥‥

マーク金井はガラケーとiPhone5を併用していますが、iPhoneを使いはじめの頃はフリック入力が上手くできませんでした。携帯のテンキーでメールを打つのに慣れていたため、指を上や左右、下にスライドさせる感覚がどうにも馴染めなかったのです。しかし徐々にフリック入力に慣れてくると、今度はガラケーの文字入力が面倒臭くなってきました。同じキーを何度も押さないと打ちたい文字が出て来ない‥‥というのが‥‥なんともかったるい感じになってきたいのです。iPhoneでフリック入力に慣れのに要した時間はおおよそ3ヶ月ぐらいです。

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マーク金井のiPhone5 アナライズオリジナルのiPhoneケースに収容!

さて、今日もクラブの選び方についてです。大事なことなので繰り返しますが「自分にピッタリ合ったクラブ」を求めるほど、ゴルファーはクラブ選びの選択肢が非常に狭くなります。今まで使い慣れたクラブと同じようなクラブを求めることになります。その結果、スイングに好影響を与えるクラブを手にする確率がグンと下がってしまいます。

では、何をよりどころにクラブを選べばいいのか?

結論から先に言うと、先入観に囚われないでクラブを選んで下さい。例えば、やってほしくない先入観とは‥‥

年を取って体力が落ちた→→→軽くて楽なクラブにしよう
人並み以上に体力がある→→→硬いシャフトにしよう
ボールが高く上がり過ぎる→→ロフトを減らそう
クラブで飛距離を伸ばしたい→長尺ドライバーにしよう

こんな感じのことが、クラブの選びの先入観です。いずれも的を射たようなことですが、実は、この常識が当てはまらないことも多々あるのです。例えば、老化を見越して非常に軽いクラブを買うと、老化を促進する結果になる恐れもあるのです。非力になってもクラブはある程度重さが合った方が、スイングに良い影響を与え、老化による飛距離の落ち込みを減らせる場合もあるのです。

パーシモンにスチールシャフトのドライバーは重量が350g以上もある。

パーシモンにスチールシャフトのドライバーは重量が350g以上もある。

マーク金井が考えるよりどころは変化です。クラブを変える意味は現状打破だと思っています。アウトサイド・インの軌道を矯正するとか、シャフトクロスを矯正するとか‥‥飛距離アップよりも、とにかく自分のスイングを変えることにあると思っています。急がば回れではありませんが、スイングが良い方向に変化すればヘッドスピードは上がりますし、ミート率も良くなります。結果、ゴルファーのレベルが上がれば、飛距離も必然的に伸びてくるからです。

クラブを選ぶ(クラブを換える)タイミングというのは、自分を変えたいという時にやるべきことです。自分を換えたい時にクラブを換えて、そして自分を変化させるのが理に叶っているし、上達にもつながるのです。

では、どんなクラブを使えば自分を変化させられるのか?

スイングに影響が出る要素をざっと上げると‥‥

重さ(シャフト重量、ヘッド重量)
硬さ
長さ
重心距離
重心深度
重心アングル
重心の高さ
フェース向き
ロフト

という要素があります。クラブが及ぼす影響についてはこれまでのブログでも書きましたが、スペックが変わればスイングも変わります。自分が変わりたくない人にとっては違和感が強く発生しますが、違和感があるクラブを使うことでスイングは変わるのです。

例えば、重さ。軽いクラブと重いクラブにはそれぞれメリット、デメリットがあります。

重いクラブのメリット

手打ちを防止できる
テークバックで体をしっかり使える
トップが大きくなる
ゆっくり切り返せる
軌道が安定する
打ち急ぎのミスを防止できる
タイミングが取りやすい

重いクラブのデメリット

オーバースイングになりやすい
シャープにスイングしづらい
ヘッドスピードが上がりづらい
フィニッシュまで一気に振り切りづらい

自分が何を求めるかで、重さに対する考え方が変わるのです。例えば、老化によって体が硬くなってテークバックが浅くなりやすい人の場合は、クラブを軽くするとますますテークバックが浅くなる危険性があります。対して、クラブを少し重くしたら、クラブの重さを利用してトップが大きくなる(浅くなるのを防止できる)のです。

おーっと、撮影の時間が迫ってきました。明日は軽いクラブのメリット、デメリットについて説明しましょう~。

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2013年09月05日常識として知っておきたいクラブの本当の選び方とは‥‥

マーク金井の衝動買いがゴルフクラブに留まりません。携帯、スマホ、タブレット、デジカメ‥‥そしてノートPCといったデジタルギアをしょっちゅう買っています。先日もデジカメを中古ショップで処分しに行った足でウインドウズ8のノートPC、ACERの「Aspire S7」を衝動買い~。MacBook Airのようなデザインに一目惚れ。「XPはもうすぐサポートが切れる。そろそろウインドウズ8に慣れないといけない」なんて、自分に都合の良い言い訳をつぶやきながら、レジに並びました(笑)

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さて、このパソコン。マーク金井はずっとThinkPadを使っているので、赤いポッチ(トラックポイント)でいろんな操作をします。マウスパッドは使うことは皆無です。このため、普通のノートPCを操作しようとすると‥‥違和感だらけ。トラックパッドに慣れていないものだから、何をやるにしてもストレスを感じてしまい、気がついたらThinkPadに戻ってしまうことが多々あります。習うより慣れろなことは分かってますが、慣れる前にシビレを切らせてしまうことが多々あります。

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赤いポッチ=ThinkPadのトラックポイント

では、マウスパッドのノートPCは使い勝手が悪くて、ThinkPadは使い勝手が良いのか?

この問いに対する答えはユーザーによって大きく異なりでしょう。理由は単純、人間誰しも慣れた方が「性能が高い」「自分に合っている」と思うからです。恐らく、ThinkPadを一度も使ったことがない人にとっては、ThinkPadの赤いポッチ(トラックポイント)は使いにくくてしょうがないと思います。実際、アナライズの新人はThinkPadは使いにくいとボヤきまくっています。

実は、この手のことはゴルフクラブにも大いに当てはまるのです。アナライズのクラブ診断にこられるアマチュアの人は、「自分にぴったり合ったクラブ」を求めて来店します。マーク金井にも「何が自分に合っているのか」教えてほしいと必ず聞いてきます。

しかしマーク金井はこの切実な質問いに対して、こんな風な予想外の答えを必ず言います。

「自分にぴったり合ったクラブは、必ずしもスイングが良くなるクラブになるとは限りません」「自分が打ちやすいと感じるクラブは、実はスイングに悪影響を与えるクラブになる場合があります」と。

察しのいい人はもうお分かりでしょう。そうです。パソコンもゴルフクラブも人間は使い慣れた道具が「自分にぴったり合った道具」だと感じたり「扱いやすい道具」だとジャッジ(判断)してしまうのです。言い換えると、多くの人は使い慣れていない道具に対しては、「扱いづらい」とか「自分に合っていない」とジャッジ(判断)、使い慣れていない道具に対して低い評価を下してしまいがちになるのです。

ゴルフクラブに話を戻すと、例えば、若くて体力があるゴルファーがいたとしましょう。このゴルファーが最初にカーボンシャフトが装着された軽いアイアンを使うと‥‥軽いクラブでゴルフを覚えます。そして練習を重ねてくると、「この重さがゴルフクラブの重さ」になる。重いシャフトが装着されたアイアンを打ったことがなければ、軽いクラブに体が慣れてしまうからです。

シャフトの硬さにしてもしかり。ドライバーのヘッドスピードが40m/sぐらいでも、硬いシャフトでゴルフを覚えると、軟らかいシャフトは頼りなく感じてしまいます。硬いシャフトに慣れてしまっていると、軟らかいシャフトだとタイミングが取れず、打ちづらいとジャッジ(判断)してしまうのです。

ゴルフに限りませんが、人間は最初に使った道具、使い慣れた道具こそが「自分にピッタリ合った」道具になる可能性が非常に高くなる。そして、「自分にピッタリ合ったクラブ」を求めるほど、ゴルファーはクラブ選びの選択肢が非常に狭くなりますし、スイングに好影響を与えるクラブを手にする確率が下がってしまうのです。

誤解を恐れずに言うと、「自分にピッタリのクラブ」という発想でクラブをクラブを選ぼうと考えると、本当に必要なクラブ、ゴルフが上手くなるクラブに出会えません。

では、何をよりどころにクラブを選べばいいのか?

それは明日からじっくり説明しましょう~。

PS.マーク金井が設計したリンクスのナチュラルパターお陰様で。品薄!!です。9月初旬入荷分まだ若干在庫があります。ご興味ある方は写真をクリックしてください↓

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