マーク金井blog

2013年09月18日テーラーメイド SLDRはどんなゴルファーと相性が良いのか!?

昨日はインターネットラジオのソラトニワ、「マーク金井の喋らずにいられない」の公開放送日。お江戸銀座の松屋デパートの屋上にあるガラス張りのスタジオで93分ほど喋り倒しました。

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2回目で早くもアシスタントのアリエルはお休みでしたが、とっておきのゲストに登場していだきました。そのお方とは‥‥

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ジャズフュージョン・ギタリストの矢堀孝一さん。音楽のプロ中のプロですが、ゴルフ大好き人間。最近はゴルフ雑誌でゴルフスイングと音楽のコラボを手がけてらっしゃいます。オンエア中はマーク金井の無茶ぶりにも嫌な顔をひとつせず、何でもスラスラと応えていただきました。メトロノームの正しい使い方を伺った時は、トリビアの「へぇ~、へぇ~」のボタンを押しまくりました。

そしてオンエア中にマーク金井がテーマに取り上げたのがこれっ!!

台風の最中、新橋のジーパーズでSLDRのUS仕様を3万3500円で衝動買い。米国で399ドルで売られているクラブなのに、送料も消費税も込みで3万3500円。話題のドライバーがこんな値段で売られていたら、ゴルファーならば買わずにいられません(笑)

米国では399ドル~

米国では399ドル~

さて、このUS仕様のSLDR。本当は9.5度のRシャフトを購入したかったのですが、お店に並んでいたのはすべてSシャフト。US仕様はシャフトが硬くてハードです。このSLDRもその予想通りでした。

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シャフト硬度の目安となる振動数は276~277cpm。ワッグルしてもシャフトはほとんどしなりません。このSLDRもそうで、米国仕様と日本仕様の一番違いはシャフトの硬さです。SLDRの場合、ソールに可変ウエートが装着されていますが、これも日本仕様と米国仕様とでは異なり、日本仕様が18g、米国仕様が20gです。

クラブスペックは

総重量320.1g

長さ45インチ

バランスD4

リアルロフト9.25(表示9.5度)

フェース向き-2.5(ノーマルポジション)

フェース厚58ミリ

スイートスポット高さ33ミリ

(すべてアナライズ計測)

かなり低重心~

かなり低重心~

 

もちろん、米国仕様も日本仕様もヘッドの基本特性は同じです。可変ウエートが2g異なる以外は、どちらも実際に打った時の印象はほとんど同じです。

では、SLDRはどんなゴルファーに向くのか?

メーカーのHPを見ると、「飛距離追求ドライバー」「低・浅重心で低スピン弾道が打てる」とアピールしています。実際に試打してみても重心位置が普通のドライバーと異なることが体感できます。具体的に、SLDRの特性は‥‥

重心アングルが並外れて小さく、このため一般的なドライバーと比較するとヘッドの操作性が高い反面、重心アングルが大きいドライバーと比較すると、ヘッドが返りづらい、ボールが捕まりづらく設計されたドライバーです。可変ウエートをヒール側に配することで重心距離をかなり短く設定できますが、いかんせん重心アングルが小さい。

重心アングルが‥‥

17度!!!!!!!!

しかないので、重心距離を短く設定しても捕まり過ぎるフィーリングはありません。重心距離が長くなるようにウエート配分すると、かなりインから煽って打っても引っかかる弾道が出づらい。オートマチックに捕まるクラブを求めるスライサーには扱いづらく、フッカー御用達ドライバーだとボクは思います。ヘッドをインサイドから入れて、ややあおって打っても左に引っかかるミスが出づらいです。

おーっと、締切りの時間が迫ってきました。この続きはまた今度じっくりしましょう~。

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PS.ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身の動き、そして正しいハンドアクションを会得できるからです~。

ゴルフの竪琴に興味ある方は写真を↑クリック

 


2013年09月17日テーラーメイド「SLDR」の重ヘッド(200g以上)を上手く使いこなすコツとは‥‥

今年もメーカー各社から新製品が続々と登場しますが、積極的な広告展開をしているのがテーラーメイドのSLDR。発売中のアルバ(9月26日号)では表紙に窓を開けてSLDRが紹介されています。SLDRに対するメーカー側の力の入れようはかなりのものです。

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アルバ

マーク金井は国内仕様も購入予定ですが、それに先駆けて並行輸入米国仕様を衝動買い。3万3500円という破格なバーゲンプライス(米国価格は399ドル)につられて気がついたらレジに持ち込んでしまいました(笑)

米国よりも日本で買う方が安い~

米国よりも日本で買う方が安い~

さて、このSLDR。ソールに配されたウエートを移動させることで重心距離が約6ミリ調整できます。ドローポジションにすれば重心距離は約32ミリになって、フェードポジションにすれば重心距離は約38ミリ。フェードポジションでも体積(460CC)を考えると重心距離は決して長くはありません。ですが、実際にスイングしてみると「なにこれっ!!」っていうぐらいフェースが返ってくれません。捕まりづらさが手に伝わり、フッカースペシャルなドライバーになります。

では、なぜ重心距離が38ミリでも捕まりづらいのか? その答えは重心の深さにあります。例えば、テーラーメイドのグローレは捕まりやすいと評判のドライバーですが、SLDRと比較すると重心距離はやや長めです。

SLDR   重心距離32~38ミリ
重心深度33.5ミリ
重心アングル17.5度

グローレ   重心距離41.2ミリ
重心深度38.5ミリ
重心アングル24.7度

SLDRの場合、重心深度が浅めで、重心アングルが非常に小さい。これが原因で捕まりづらい(フェースが返りづらい)のです。対してグローレは重心距離が長めですが、重心深度も深い。重心アングルもやや大きめ。なのでフェースが返りやすく捕まりやすくなっているのです。「重心距離=捕まり指数」というのが常識だと思っている人が少なからずいますが、重心距離だけを見てしまうと本当の捕まり具合は見えてきません。マーク金井は重心距離と重心深度のバランス、そして重心アングルの大きさをチェックして、捕まり具合を判断しています。

前置きが少々長くなりましたが、今日のテーマはヘッドの重さとスイングの相性についてです。重いヘッドは飛びに有利な要素ですが、ゴルファーがその重さを持て余すとナイスショットの確率がダウンします。重いヘッドが苦手なゴルファーが200g以上のヘッドを使うと、ダフったり、引っかけたり、チーピンが出やすくなります。

では、スイングのどこをチェックすれば、重いヘッドとの相性の善し悪しをチェックできるのか?

ポイントはダウンスイングです。

ダウンでヘッドを軽く扱えるようになっていれば重いヘッド(重いクラブ)と相性が良いです。対して、ダウンでヘッドを重く扱うようになっていると重いヘッド(重いクラブ)と相性がよろしくないです。別な言い方をすれば、ヘッド重量が同じでも、ダウンの形が異なると‥‥ヘッドが重くなったり軽くなったりするのです。

具体的に言うと‥‥

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こんな感じでダウンで手首のコックがキープされててヘッドが高い位置にあるとヘッドは実際の重さよりも軽く感じます。左肩が低い位置をキープしていることも重いヘッドと相性が良くなります。

たいして、ダウンで手首のコックが早くほどけヘッドが高い位置をキープできていないとヘッドは実際の重さよりも重く感じます。左肩が浮いてしまうと重いヘッドを持て余すことになります。

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後方から見た場合、ダウン後半でヘッドがプレーン、もしくはプレーンよりも高い位置にある場合、重いヘッドと相性が良いです。

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対して、ダウン後半でヘッドがプレーンよりも下がっていると、いわゆるシャフトが寝ていたり、下からあおった感じになっていると、重いヘッドと相性がよろしくないです。重いヘッドだと重さに負けて手前をダフりやすくなりますし、シャフトが寝る度合いが増すからです。

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ヘッド重量に限らず、クラブはスイングに少なからず影響を与えます。重いヘッドを使うとダフりやすい人の場合、選ぶ道はふたつ。

スイングと相性が良い軽めのヘッドを使う。
重いヘッドを扱えるようなスイングを身につける。

さて、アナタはどちらを選びますか?

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PS.ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身の動き、そして正しいハンドアクションを会得できるからです~。

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2013年09月16日テーラーメイドのSLDR、US仕様と日本仕様を徹底比較~

私事で恐縮ですが、マーク金井は9月16日生まれ。そうです、今日から55歳になりました。これで名実ともにシニア入りを果たしたわけですが、シニアになっても生活スタイルは変わりません。クラブやデジ物を売ったり買ったりする日々を送っています。昨日も台風が近づくのをビビリながら新橋の中古ショップにウッド5本、アイアン1セット、パターを1本、断捨離。売却して手にいれたお金を財布に入れるや、道路を挟んだ激安ゴルフショップでドライバーを衝動買いしちゃいました~(笑)

買ったのはこれっ!!

米国よりも日本で買う方が安い~

米国よりも日本で買う方が安い~

 

テーラーメイドSLDRのUS仕様。米国で399ドルで売られているドライバーなのに消費税込みで33500円!!!! 為替レートが1ドル100円前後だということを考えれば‥‥かなりのバーゲンプライスです。現物を見た瞬間、スイッチが入って「買うなら今でしょ」ってな感じで、気がついたら現物を手に取ってレジに並んじゃいました。

さて、このUS仕様のSLDR。日本仕様と明らかに違うのは、ヘッド重量とバッジの色とシャフトです。日本仕様はスライドするウエイトが18gなのに対して、

日本仕様は18g~

米国仕様と日本仕様はこれが2g違う~

 

米国仕様は20g!!!

日本仕様は重心距離が32~38ミリに可変します。米国仕様の方が2g重いので、重心距離の移動量も若干増えるでしょう。テーラーは何故かヘッド重量を公表してませんが、スリーブがない状態で米国仕様のヘッド重量は実測、

202.1g、

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スリーブ込みにすると‥‥

 

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実測207.8g

となります。ドライバーでヘッド重量が207.8gというのは市販品の中でもっとも重いヘッドでしょう。ここまで重いと46インチ以上の長尺には向きません、長さは44.5~45インチぐらいがちょうどいい感じです。

US仕様と日本仕様とでは、ソールのバッジも色も異なります。日本仕様はシルバーベースなのに対して、米国仕様は‥‥

米国では399ドル~

米国では399ドル~

 

ブラック&ブルー。米国仕様の方が色のコントラストがハッキリしています。

見た目の違いはバッジの色だけ~

見た目の違いはバッジの色だけ~

シャフトは日本仕様が三菱レイヨン製なのに対して、米国仕様はフジクラ。オリジナルシャフトで、スピーダー57が装着されています。長さはメーカー値は45.5インチ(60度測定法)ですが、実測は45インチ(ヒールエンド法計測)です。硬さの目安となる振動数はSシャフトで

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277cpm!!!!!!

日本仕様に比べる1フレックス以上硬め。X相当に仕上がっています。米国仕様のSを使いこなすにはヘッドスピードは最低でも46m/s以上は必要でしょう。

日本仕様もそうでしたが、米国仕様もアドレスするとリアルロフトが多めに見えます。ソールの座りの影響も大きいですが、実測のリアルロフトよりも見た目の方が1度ぐらい多く感じます。ライ角度は今どきのドライバーの中では少しフラット。スライサーよりもフッカー好みの顔付きに仕上がっています。

では実際に打ってみてどうなのか?

日本仕様と比べるとヘッドの重さを感じます。ヘッドが重い分だけインパクトの力強さがありますが、反面、軽めのヘッドに慣れている人にはかなりハードなドライバーです。ヘッド重量が207.8gというのは振り切るのにそれなりのパワーが求められます。

SLDRの基本性能、ヘッドの挙動は7月31日のブログで詳しく書いています。日本仕様も米国仕様も共通しているのは重心が浅い分だけ、重心アングルが小さいことです。

意図的にフェースヘビー

意図的にフェースヘビー

460CCにしては重心距離が短いのでヘッドの操作性が高いですが、グローレのようにオートマチックに捕まるヘッドではありません。基本的には左のミスが出づらく仕上がっています。

R1と違い、SLDRはヘッド重量を調整することはできません。SLDRは日本仕様も米国仕様もヘッドが重いドライバーです。重いヘッドと相性が良いゴルファーには飛びの魅力が高いですが、重いヘッドが苦手なゴルファーにはかなり手強くてハードなドライバーになるでしょう。重いヘッドと相性が良いかどうかのチェック法については、明日じっくり説明しましょう~。

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PS.ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身の動き、そして正しいハンドアクションを会得できるからです~。

ゴルフの竪琴に興味ある方は写真を↑クリック

 


2013年09月15日マーク金井がこだわるゴルフシューズの選びのポイントとは‥‥

一昨日は兵庫県の姫路に行ってきました。

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SSウエッジSSアイアンEKBサンド、そしてナチュラルパターを作っていただいているリンクス本社にて、来春発売予定のフェアウェイウッドとユーティリティクラブの製作ミーティングをしてきました。詳細についてはこのブログでも追々アップしていきますが、
もちろん、3Wのロフトは17度で設定しています。ユーティリティもロフトのバリエーションを増やすことが決まりました。

そして、もうひとつがゴルフシューズのミーティング。リンクスは最近、ゴルフシューズにも注力していおり、特にリーズナブルな価格(5000円以下)のオンオフ兼用のスパイクレスシューズを製作販売しています。手頃な価格なのに加え、サイズのバリエーションも豊富で28.5センチまでラインアップ。マーク金井はアメリカ人並の背丈がありますが(実測183センチ)、足のサイズも約28.5~29センチとアメリカン(笑)。日本国内で購入できるゴルフシューズはほとんどありませんでしたが、リンクスではマーク金井にも対応してます。実際に履いてみたら‥‥28.5がジャストでした。

オーソドックスなデザイン~

オーソドックスなデザイン~

もちろん、靴はサイズが合うだけでは意味がありません。足幅、甲の高さ、くるぶし回りのフィット感、履き心地、ソールの形状も重要なポイントです。特にゴルフスイングをした時に、足がグラグラするようではNGです。マーク金井のエースシューズは‥‥

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これは靴と言うよりは足袋(タビ)のような構造のシューズです。ソールがグニャグニャ動き、裸足感覚です。足袋のように足を包み込むような構造なので、靴が足全体を包んでくれます。靴を履いているのに裸足のようか感覚で歩けますし、スイングできます。革底で重厚なゴルフシューズとは正反対なので好き嫌いハッキリ分かれますが、裸足感覚が好きな人には快適なだけでなく、足を自由自在に動かせます。マーク金井はTW13を履くようになってから、手持ちのゴルフシューズをすべて断捨離しました。

では、リンクスのシューズはどうなのか?

靴を見た時の第一印象は「あれ~、どこかで見たことあるようなシューズ」。中高校生時代、通学時に履いていた革靴、「ハルタの靴」を真っ先に思い出しました。デザインとか靴の質感とかがハルタの靴に似ている感じがしたのです。で履いてみると‥‥やっぱりハルタっぽい。足にすんなり馴染みます。エースシューズのTW13のフィット感はありませんが、普段履きしていて神田のスタジオで試打する時にもるバンズのデッキシューズと同じようなフィット感があります。これならゴルフでも十分大丈夫な感じがしました。

甲を曲げた時にかかとが浮き上がらないのでgood~

甲を曲げた時にかかとが浮き上がらないのでgood~

もちろん、靴はちょびっと履いただけでは評価できません。午前中のミーティング中はずっと履き続け、そして六甲国際パブリックの薄暮ハーフでも履いてプレー。その後、寝るまで履き続けました。その結果、マーク金井が出した点数は5点満点の4点。TW13に比べるとパフォーマンスは少し劣りますが、プレーしていて何の違和感もありませんでした。靴底が軟らかいタイプなので足裏の追従性もそこそこ良いです。価格はTW13の3分の1以下ですが、履き心地は3分の1なんてことはなかったです。そして何より、普段履きもできるから、電車でゴルフに行く時にはかなり重宝しそうです~。

芝の上でもじっくりテスト~

芝の上でもじっくりテスト~

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リンクスのこのゴルフシューズ、マーク金井は「ハルタ君」と名付けました。手頃な価格だけど、作りがしっかりしている。そして何より、見た目がハルタのローファーと同じような雰囲気があるからです。

マーク金井が高校生の頃から今に至るまで、バンズのデッキシューズを履き続けています。神田のスタジオで試打する時もバンズ。

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練習も試打もスタジオではVANSのデッキシューズ

 

リンクスのこのシューズはバンスに近い履き心地があります。リンクスのゴルフシューズは来月下旬くらいからアナライズでも発売予定です~。

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PS.ゴルフの竪琴、好評発売中。仕入れても仕入れてもすぐに売り切れてしまいます。ボールを打ってもスイングは中々変わりませんが、竪琴で素振りすれば確実にスイングを良くできます。シャフトのしなりも上手く使えるようにもなってきますよ~。

興味ある方は写真をクリック↑


2013年09月14日マーク金井が弾道計測器を2台併用する理由とは‥‥

昨日はコンピュータ弾道測定器の賢い利用法について書きました。現在、10種類以上の弾道測定器がありますが、それぞれ数値の出方が微妙に異なります。なので、クラブを打ち比べたりする時は、できるだけ同じ計測器を使った方がデータの信憑性が上がります。神田のアナライズではフライトビジョンユピテルの2つの計測器を使っています。

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さて、この弾道計測器。ゴルフショップや練習場、メーカーの試打ルームには様々な計測器が設置されていますが、計測方法というのは大まかに分けると2つです。それは

ボール画像による計測
ドップラー効果(レーダー)

ボール画像計測による主な弾道計測器

初代ベクター
フライトビジョン
サイエンスアイ(ブリヂストン)
デジタルインパクトワールド(ダンロップ)
レッドアイ(PRGR)
GC2
ゴルフ5
フジクラ

ドップラー効果計測による主な弾道計測器

トラックマン
フライトスコープ
ユピテル

ボール画像計測とドップラー効果計測とでは、計測方法がまったく違います。ボール画像方式というのは、ボールが飛び出した直後の画像を元にデータ分析して数値(飛距離、ボール初速、、打ち出し角、スピン量)を導きだします。大抵の場合は、ボールが飛び出した直後、カメラはシャッターを2回切り、2つのボール画像を一枚の写真(もしくは動画)に収めます。2つのボールの大きさの違い、回転の度合い、2つのボールの移動(上下、左右)、これらを元に弾道計測値を出します。言い換えると、計測しているのはボールが打ち出された直後だけです。

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フライトビジョンはボールを撮影して、初速、打ち出し角、回転数を計算する

 

対して、ドップラー効果の方はレーダー方式です。カメラなどはないので画像データはありません。レーダーがボールやクラブヘッドの移動速度を観測することで飛距離、ボール初速を導き出しています。そして、トラックマンやフライトスコープはボールが落下するまでボールの動きを追尾し、打ち出し角やスピン量も導き出しています。ボール画像がないのにスピン量を導きだすメカニズムが今ひとつわからないのですが、ドップラー効果でも高価な計測器はボール画像式と同じデータが出ます。

ボール画像計測とドップラー効果。どちらにもメリット、デメリットがあるかと思いますが、これまで試打した感想を言わせてもらうと、スピン量はボール画像計測の方がシビアに出るような感じがしますし、測定エラーも少ない感じがします。対して、ボール初速、飛距離に関してはドップラー効果の方がデータが安定しているような感じがします。なので、マーク金井が弾道計測する時は、ボール画像計測のフライトビジョンとドップラー効果のユピテルを併用しているのです。

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そして、マーク金井が最近注目しているのがフライトスコープGC2。どちらも弾道計測ができるだけでなく、ヘッドの軌道、フェース向き、そして入射角、打点位置などが計測可能。このブログでも何度か書きましたが、弾道を決定する要素はインパクト時のフェース向きと打点位置、そしてフェース軌道。

この3つを正確に調べることができると、より正確にクラブフィッティングができますし、スイング作りにも非常に役立つからです。

ヘッドの挙動を計測できる弾道計測器が欲しくて欲しくてたまりません。GC2にするのか? それともフライトスコープにするのか?  それとも大人買いで両方買うのか?

その答えは3ヶ月後ぐらいに出るでしょう~(笑)

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PS.ゴルフの竪琴、好評発売中。仕入れても仕入れてもすぐに売り切れてしまいます。ボールを打ってもスイングは中々変わりませんが、竪琴で素振りすれば確実にスイングを良くできます。シャフトのしなりも上手く使えるようにもなってきます~。

P1030604 ご興味あるかた、購入してみたい方は写真をクリック