マーク金井blog

2024年05月17日ゴルフの上達に欠かせない「道具」の話47 「定番の正体を考える」

ゴルフ業界にはなぜ「定番商品」がないのか、なんて話をマーク金井がよくしている。私もなぜなんだろうな? と考えてみた。

 

 

 

定番商品。他の分野の定番モノを思い浮かべてみると、変わらないモノ、完成したモノという感じがする。使う側にしても「変わらないモノ」であることこそが愛すべき理由になっているといえるだろう。

 

 

 

では、ゴルフクラブの場合はどうか?

 

 

 

常に「進化」がアピールされ、買う側も常に「進化」を求めているように見える。ゴルフ道具はいつだって「変わるべきモノ」「改善の余地があるモノ」である。つまり、未だ完成していない道具といえる。

 

 

 

完成したモノ=定番なのか?

 

 

 

ここでまた一つ疑問が湧いた。長く多くの人に愛されている商品とは、多くの人にとって何もせずに、すぐに使える商品のことではないのではないか。もちろん道具としての基礎点は高いが、どこか「中庸(ニュートラル)」でカスタマイズする余地がある。使い手がひと手間加えることで、その人なりの完成品となっていく。そんな「あそび」がある道具が「定番」として残っているのではないかと。見方を変えれば、「定番」は誰にとっても微妙に足りない未完成なモノなのではないだろうか。

 

 

 

選択肢がどれほど広がっても、必ず微調整して使うのが「道具」の当たり前である。おそらく今のゴルファーはみんな、そこそこ良い道具を持っている。足りていないのは自分に合わせて調整すること、どんな名品を手にしても何らかの調整はすべきなのだという心構え。楽器の調律といえばイメージが湧くだろうか?

 

 

定番とは、完璧ではなくニュートラル。そんな気がする。

(書き手/高梨祥明)

 

アナライズ MMアイアン、MM ウェッジは、まさにモデルチェンジが要らない「定番」アイテムを目指して基礎開発をしていますが、同時にライ・ロフト調整など使い手に合わせて調整できる「幅」を強く意識した製品でもあります。買って終わりではなく、使いながら調整を加え、自分だけの完成品に育てていく。そんな道具の楽しさもぜひ味わってみてください。

 

 


2024年05月14日超私的な考察  ゴルフクラブが継続販売されないのはもったいない、、、

 

2024年に入ってからは、薄暮よりも早朝にプレーすることが多くなりました。早起きも慣れてしまえば苦になりませんし、なによりも朝にサクッと8000歩稼げます。1日2万歩を課している人間にとって、担ぎセルフの9ホールは欠かせないルーティーンになっています。

 

 

 

早朝9ホールではいろんなドライバーを試してますが、アイアンとウエッジはこの5年近く同じクラブを使っています。

 

 

自ら設計したmmアイアンとmmウエッジです。

 

 

この2モデルに関しては発売以来、現在も継続販売中。作った当初に決めていたのは10年は続けて販売することです。アイアン、ウエッジはモデルチェンジする必要がないこともありますが、それ以上に同じクラブを買い換えられるようにしたいからです。

 

 

 

説明するまでもありませんが、グリップ、シャフトは使い込んで劣化してくれば、同じモノに取り替えることができます。ならば、ヘッド(クラブ)も使い込んで劣化したならば、同じモノを買い換えられるようにしたかったからです。

 

 

 

対して、大手メーカーではこのようなモノ作りはなされてません。名器と呼ばれるモデルであっても1~2年毎にモデルチェンジがなされ、旧モデルは廃盤となります。最新モデルも数年使ってしまうと、新品で同じクラブを手に入れることはきわめて困難になります。

 

 

慣れたクラブを使い続けるのか、それともクラブを定期的に取り替えるのか、、

 

 

 

どちらの選択肢もあって良いのではないかと超私的に思ってます。

 

 

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ゴルフクラブの定番、mmアイアン、mmウエッジはこちらから購入できます。

http://www.analyze2005.com/store/?cat=70


2024年05月10日超私的な考察  ドライバーに軽量スチールシャフトを装着することのメリットとは!?

 

 

長らく欠品しておりました、短尺スチールシャフトが再入荷いたしました。こちらから購入できます。

http://www.analyze2005.com/store/?cat=71

 

マーク金井がドライバーに軽量スチールシャフト(短尺スチール)を装着してプレーするようになったのは2018年頃からです。2019年には短尺スチールドライバーがエースになり、アイルランドでプレーした時もこのドライバーが大活躍してくれました。

 

さて、この短尺スチールドライバー。

 

 

51年前にゴルフを始めた時は、ゴルフクラブのシャフトはスチール一択でした。それが、1980年代に入ってからは徐々にカーボンシャフトが普及し、現在はドライバーやウッドクラブに関してはカーボンシャフトが当たり前。スチールシャフトを最初から装着して販売しているドライバーはまずありません。

 

 

 

この流れを考えると、マーク金井がスチールシャフトをドライバーに装着というのはクラブの進化に抗っています(逆行しています)。

 

 

 

軽量とはスチールですからシャフト重量は約105グラム。アマチュア向けドライバー用カーボンシャフトの2倍の重さです(一般男性用カーボンシャフトの重量は40~50グラム)。

 

 

ちなみに、軽量スチールシャフトは男子プロが使っているカーボンシャフトよりも30グラム以上重いです。

 

 

 

数字だけ見ると、軽量スチールはアマチュアが使いこなせるスペックではないですが、不思議なことに実際に振って見ると重くて振り切れないということはないのです。

 

 

 

その理由は長さとシャフトの肉厚にあります。

 

 

 

ドライバーに軽量スチールを装着する場合、長さは43.25インチ。対して、カーボンシャフトが装着された一般的な男性用ドライバーの長さは45.25~45.5インチ。

 

 

 

2インチ以上短いので、スイングウエート(バランス)はかなり軽くなります。装着するヘッドによっても変わってきますが、短尺スチールの場合、バランスはC5前後しかありません。

 

 

 

そして軽量スチールのシャフトの肉厚はこれでもかってぐらい薄いです。シャフトの肉厚が薄くなるほどに、多くのゴルファーはスイングした時に実際の重量よりも軽く感じやすいのです。

 

 

 

ゴルフクラブには様々な常識(先入観)がありますが、その常識にしばられる必要はありません。誤解を恐れずに言えば、ゴルファーにとって本当に必要なクラブを手に入れるためには、常識に縛られないことではないかと思っています。

 

 

 

マーク金井もカーボンシャフトを装着したドライバーを使っていますが、飛距離を求めず安定感を優先させたい時は43.25インチの長さの方が求める結果を得られます。短くしてシャフトを重くしておいた方が、スイング軌道が安定し、ミート率も良くなるからです。

 

 

ドライバーに短尺スチールを装着するというのはオルタナティブなセッティングですが、ドライバーに不安を抱える人、そしてドライバーでスコアの浪費を減らしたい人には、きわめて有効な選択肢なんです。

 

 

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短尺スチール


2024年05月08日超私的な考察  ドライバーを2インチ短くすることのメリットとは!?

 

GWの後半、5月4~6日にかけては恒例の9ホールゴルフ場巡りをしてきました。昨年同様、今年もクルマで向かい、4日の午後は白川のエイトゴルフゴルフガーデンのショートコースをプレー。

 

 

ここは9ホールではなくて8ホール仕立てのショートコースですが、なんとも立派なレイアウト。

 

 

 

前情報もなにもなく白河ICから近いという理由だけでプレーを決めたのですが、どのホールも趣があり、ベントグリーンも手入れが行き届いてました。ショートコースですが、ドライバーを使えるホール、ドッグレッグホールもあったりして練習に持ってこいなショートコースでした。

 

 

 

5日は南三陸に位置する気仙沼CCでプレー。

 

 

6日は塩竃の仙塩GCにてプレー。

 

 

どちらも9ホール仕立てですが、変化に富んだレイアウトが秀逸。どのホールも戦略性が高く、雑な攻め方は許してくれません。特にブラインドホールでは正確な距離感と方向性が求められ、ゲーム性が高いプレーを楽しむことができます。

 

 

クラブセッティングは赤羽でのプレーで使っている7本に加え、6番アイアンと58度のウエッジを追加して9本。ドライバーはもちろん短尺スチールシャフトを装着した初代M1を持っていきました。

 

 

長さはスチールシャフトということもあって43.25インチですが、この長さは今どきのドライバーよりも2~2.5インチ短いです。市販の3Wよりもわずかに長いぐらいですが、実に使い勝手が良く、今回もティショットはノーミス。もちろんOBは1発も打ってません。

 

 

 

2インチも短いドライバーを使うと、もちろん飛距離性能は少しダウンします。1発の飛びを求めるには圧倒的に不利ですが、テニスのセカンドサーブのような感覚で打てます。確実に前に前進(180~230ヤード)でき、そして左右の曲がりを抑えることができます。たかが2インチ、されど2インチです。

 

 

短尺スチールシャフトを装着したドライバーを使い始めてから5年経過していますが、使えば使うほど、ドライバーショットの安定感につながるのは「長さ」であることを実感しています。これはマーク金井だけでなく、アナライズで短尺スチールを購入していただいたお客様からも同じ声をいただいてます。

 

 

ちなみに50年前に市販されていたドライバーの長さは42.5~43インチでした。

 

 

この50年でゴルフクラブ、特にドライバーは劇的に様変わりしましたが、ティショットの安定感を求める一番確実な方法は、長さを短くすることではないかと超私的に思っています。

 

 

そして付け加えるならば、長さを短くした場合、シャフトとグリップはある程度重くした方がクラブの軌道の安定につながるのではないかと思っています。

 

 

ドライバーは1ヤードでも遠くに飛ばしたくなりますが、ことスコアメイクのことを考えると、短尺スチールならば43.25インチ前後、カーボンシャフトならば44.25インチぐらいがちょうど良さそうです。

 

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長らく欠品しておりました短尺スチールは、もう少ししたら販売再開致します。

 


2024年05月02日ゴルフの上達に欠かせない「道具」の話 「ミニドライバーという呼び方をやめる」

 

大手のゴルフクラブメーカーからスポット的にリリースされる度に、それこそスポット的に話題となるのが「ミニドライバー」である。ヘッド体積460ccが標準的になっている現代において、確かに300cc前後のドライバーは「ミニ」である。大きいヘッドに今ひとつ馴染めない人のために生み出されたオルタナティブなヘッドの小さいドライバー。それが一般的に語られている「ミニドライバー」の存在理由である。

 

 

 

でも、常日頃小さいヘッドでゴルフをしている筆者からすると、この「ミニ」という言葉が非常にひっかかる。それはなぜか? 「ミニ」ヘッドが使用理由ではないからだ。

 

 

 

ヘッドの小さいドライバーだから使っているのではなくて、43.5インチ程度の「長さ」でドライバーを使いたい!というのが、第一の目的。ヘッドの大きさはその希望の長さで組んで構えた時に、460ccでは大きく(短く)見え過ぎる。ならば適正な見え方のサイズは? と探っていった結果、300cc前後(愛用クラブは230cc)に落ち着いたという感じなのである。決して「ミニ」にしたかったからではないのだ。

 

 

 

マーク金井も「ヤングタイマー」シリーズで、様々な過去ドライバーをお勧めしているがその多くはフルサイズではない。400cc前後のヘッド体積のモデルである。では、マーク金井は「ミニ」ヘッドを使いたいのか? そうでないことはアナライズブログの読者ならお分かりだろう。マーク金井の場合も、まずは「短尺」仕様で組むことを前提にしている。「43インチ程度で使うならば、このヘッドが使い勝手がいいですよ」と言っているのである。

 

 

 

「ミニ」が主目的ならば、大手メーカーもシャフトを短くしたりしない(テーラーメイドで43.5/43.75インチ設定)。「ミニ」という名称の中には、「ショート(短尺化)」の意味合いも多分に含まれているとは思う。

 

 

 

個人的には、であるが「ミニ」ドライバーという呼び方をやめて、「ショートドライバー」と呼ぶことを提案したい(笑) 「ミニ」だから打ちやすいのではなく、「ショート」だから打ちやすく、他の「短い」番手とのつながりもよくなる。そんなふうにイメージした方がスポット的ではなく、長く使う人が増えるのではないかと思う。

(書き手/高梨祥明)

 

 

マーク金井のYouTube「買わずにいられない!BRNR MINI COPPERドライバー」編も、ぜひご覧ください。

 

 


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