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2013年09月23日ゴルフ雑誌を呼んでゴルフが上手くならないのには理由がある!!

毎月21日前後というのは、ゴルフ月刊誌の発売時期。今月も月刊ゴルフダイジェストワッグル月刊ゴルフクラシック、そして隔月発刊のビジョン72が出ました。マーク金井も2誌ほど連載原稿を執筆していますが、ゴルフ雑誌のメイン企画となるのはレッスン記事。例えば、部数が一番多い月刊ゴルフダイジェストの目次を開いてみると‥‥

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月刊ゴルフダイジェスト

250ヤードなんて楽勝さッ! 秘密の”インパクトゾーン”
朝イチの「大叩き」なぜ起こる?  横田真一の研究レポ
ハンク・ヘイニー特別レッスン
30パットを切ろう! 「15歩」が今日の基準
今度の週末に「この100球」アイアン練習法
自然がいいんだ!「カラダの仕組み」を考えればスウィングはこうなる
読者が自分でプロに聞く「読者記者」がゆく
井上透がズバリ解説 レッスン用語「五里霧中」
江連忠のプロジェクトE
アダム・スコット「マジカルショートゲーム」
片山晋呉と横田真一の「ゴルフ」ってなんだろう
鶴見功樹「プリンシプル・オブ・GOLF」
芹沢信雄「1番ホールの木の下で」
石渡俊彦「頑張れ! 60代」あの頃に復活プロジェクト
高松志門×奥田靖己の1行レッスン

(月刊ゴルフダイジェスト11月号から引用)

ざっと書き上げ上げましたが、月刊誌1冊だけで15本ものレッスン記事が掲載されています。30日で15本の記事があるということは、2日に1つのコンテンツを次々と消化していかないと、全部を読破することはできません。紙媒体はインターネットに比べると情報量が少ないと言われてますが、ことレッスン記事に関しては、紙媒体は情報量が非常に豊富なメディアです。

さて、このレッスン記事。どのプロもアマチュアに上手くなってもらいたいと思って一生懸命アドバイスを送っています。マーク金井はゴルフ雑誌の編集者を経て15年間レッスン記事のライターをやってましたが、プロからのアドバイスはいずれも的を得たものばかりで、目から鱗が落ちることもしょっちゅうありました。しかしながら、ゴルフ雑誌を読んでゴルフが上手くなれるかどうかと聞かれたら‥‥スイングに関するレッスンでは‥‥

正直、難しい部分もあります。

これはゴルフに限ったことではありません。ギターを覚える、ピアノを覚える、スノボやスキーの滑り方を覚える。クルマやヨットの操縦を覚える‥‥

何か新しい技術を身に付けることに関して言うと、本(言葉)だけでは限界があるからです。写真やイラストが入っても限界があります。「やっぱり見た目が9割」(竹内一郎著 新潮新書)にこんなくだりがあります。

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「時計」という言葉は「時間を表す道具」という意味を持っている。色んな種類の時計の、「時間を表す」という本質的な部分を表現している。難しい言葉で言うと「概念化」という。昔の人が「時間を表す道具はすべて『時計』という言葉で表そう」という約束を作ったのである。

言葉は「概念」を伝えることに秀でている。

概念を伝えられるという意味では、言葉は非常に便利です。しかし、見たことがない物や経験した事がないことに対しては言葉には限界性があります。例えば、象。象を一度でも見たたことがあるならば、「鼻が非常に長くて、耳が巨大な動物」と言われれば、まず例外なく象を頭に描けるでしょう。しかし、象を一度も観たことがない人に、このような説明をしても象は頭に思い浮かびません。自分が見たことがない物、経験したことが無い事に関しては、人は形や動きを具体的にイメージできないからです。

ゴルフのレッスン記事に関してもしかり。動きを正しく理解している人がレッスン記事を読むと、「なるほど、これはいいアドバイス」だとか「この教え方は的を得ている」と理解できますし、カラダの動きもイメージできます。しかし、例えば、ゴルフの初心者には言葉だけのアドバイスでは動きをイメージするのは非常に難しい。そして勘違いが多々生まれます。頑固なスライスに悩んでいる人もしかり。アウトサイド・イン軌道が体に染みついている人の場合、インサイドから振り下ろすことは「概念」としては理解できても、いざ実践しようとすると具体的な体の使い方をイメージしづらいし、動きを勘違いしやすいからです。

では、ゴルフ雑誌のレッスン記事は役にたたないのか?

そんなことはありません。自分で読んでみてヒントに感じることがあれば、そのヒントを元にスイングを変えてみて下さい。その時、大事なのはiPhoneとかで自撮りすること。イメージと実際の動きとの間にどんなギャップがあるのかをチェックすれば勘違いは発生しません。また、動きが何も変わっていないのであれば、頭で分かっているつもりだけです。動きが変わっていないということは、無意識の内にゴルファーはレッスン記事(アドバイス)に対して拒絶反応を示しているわけです。

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レッスン記事のアドバイスを自分のモノにしたいのであれば、それをきっかけにしてプロやインストラクターから直接レッスン受けることを強くお勧めしたいです。独学よりもプロやインストラクターから直接レッスンを受けた方がコストはかかりますが、ゴルフは確実に上達できます。次回はレッスンの上手な受け方についてじっくりお話しましょう~。

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PS.ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身の動き、そして正しいハンドアクションを会得できるからです~。


2013年09月22日レーザー式距離計測器、ブッシュネルの賢い使い方とは‥‥

マーク金井はゴルフ大好き人間。週に1~2回のペースでゴルフにいってますが、その内半分以上は18ホール回りません。サクッとゴルフしたいのでハーフの9ホールだけです。加えて、そのほとんどはセルフプレー。自分でキャディバッグを担いで9本くらいのクラブでパープレーを目標にプレーしています。

軟鉄鍛造ハーフキャビティ~

千葉市民ゴルフ場では9本セットが基本

キャディバッグの中にはティやボール、タオル等が入ってますが、プレーで絶対に欠かせないのがレーザー式距離計測器のブッシュネル。距離計測器にはレーザー式とGPS式との2種類がありますが、マーク金井はレーザー式距離計測器を好んで使います。GPS式に比べるとサイズが大きいですが、距離の精度が高く、そしてプレーする時に必要不可欠なデータを入手できるからです。

レーザー式距離計測器があるのと無いのとでは、ハーフのスコアが2~3打ぐらい違ってくるでしょう。

さて、このレーザー式距離計測器。

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一般的には、ボールのある地点からピンまでの距離を計測する時に用います。例えば、セカンド地点からピンまでの距離。よくキャディさんに「ピンまで何ヤードですか?」って聞く人がいますが、ブッシュネルはボタンひとつで残り距離が確認できます。加えて高機能機種では、傾斜の度合い、傾斜で距離がどれぐらい増減するのかも教えてくれます。

キャディさんの代わりをやってくれるのがレーザー式距離計測器ですが、これ以外にもいろんな使い方があります。例えば、ティグラウンド。ティからバンカーまでの距離、バンカーを越えるまでの距離を測る。ドッグレッグホールならば、突き抜けるまで何ヤードかを計測すれば、ティショットはどのクラブで刻めば良いのか分かります。

セカンド地点においては、ティグラウンドに向かってレーザーを飛ばせば実質的なドライバーの飛距離をチェックできます。これをやるとほとんどの人は、ドライバーで250ヤード飛ばすことが結構大変なことに気づくでしょう。

そしてグリーンを狙う場合、マーク金井

グリーンエッジまでの距離
バンカーに入る距離
バンカーを越すのに必要な距離、
グリーンの奥までの距離

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これらを計測します。バンカーまでの距離や、グリーンの手前と奥を測るのはミスショットの許容範囲を知りたいからです。もちろん、距離計測に時間を掛けすぎてスロープレーになるのは本末転倒。同伴者がプレーしている時、邪魔にならない位置でこっそり(ちゃっかり)計測するのが、大人のゴルファーの身だしなみです(笑)

距離をちゃんと知っておくと、距離に対する迷いがなくなってショットに臨めます。加えて、自分が打ったボールが実測でどれぐらい飛んでいるのかチェックできます。マーク金井がこだわっているのはアイアンやアプローチの距離感。100ヤードを打つと決めて、100ヤード飛ぶ日はゴルフの調子が良いとジャッジし、いい感じでボールを捕えていても、100ヤード打つのに110ヤード飛んだり、90ヤードしか飛ばない時は調子が良くないとジャッジしています。一昨日のコンペでもいい感じで打ったショットが2回もグリーンオーバー。堀江貴文さんとのプレーで無意識に気合いが入っていたのでしょう。ヘッドが上から入り過ぎ、アイアンがフライヤー気味に飛んでしまい、それが原因で素ダボを2回叩きました。

ナイスショットというと芯を喰った当たりだと思って入るアマチュアが少なくありませんが、ナイスショットがグリーンオーバーというのは一番良くないミスショットです。手応えが良くボールがピンに向かっているのに、ボールが止まった場所は最悪のところだからです。対して、当たりが悪くても距離感が良ければ、それはミスショットではなくて最高のショットです。

一昨日プレーした米原GC(千葉県)はワングリーンで、グリーンの形状はポテトチップのように凸凹。アイアンの距離感が悪いと簡単に3パット、4パットが出るコースです。こういうコースではレーザー式距離計測器は欠かせません。マーク金井はデジカメはニコン派ですが、レーザー式距離計測器はブッシュネル派。無骨なデザインと耐久性に優れているのがすごく気に入ってます~。

グリーンの両サイドはすべて池~

 

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マーク金井が使い続けるレーザー距離計測器はブッシュネル社のピンシーカーシリーズ!軍事用も手がけるノウハウで、防振、対ショックに非常に強く。カメラメーカーの製品と違って耐久性にすぐれます。

中でもこのピンシーカープロ1Mは、しっかりホールドできるので、小さいターゲット(ピンフラッグなど)にも照準を合わせやすい

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2013年09月21日NEWスピーダー661を正しく使いこなすコツとは‥‥

昨日は齢55歳にして、マーク金井は自分主催のコンペを開きました。アナライズが8周年を迎えたことを記念して開き、ホリエモンこと堀江貴文さんをスペシャルゲストとしてお招きし、米原ゴルフ倶楽部(千葉県)に行ってきました。組数は8組、当日欠席は1人もなくて32名が参加。幹事がいかに大変なのか、幹事はゴルフどころではない、幹事はお風呂どころではないことを身を以て学べました。人にはいろんな才能がありますが、少なくともマーク金井にはイベントの企画、開催、運営の能力が無いことが露呈しました。参加者の皆さんがいい人ばかりなのでかなり助けていただきました。

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堀江さんは、コンペルームではジャケットを脱いでいてTシャツでしたが、他のスペースではジャケットを着ていらして、心遣いの細やかな方でした。

スコアは80と幹事らしい控えめなスコア。ダブルペリアではハンデがまったく付かず、下位低迷‥‥幹事らしさを発揮できたのは上位に絡まなかったことぐらいでしたが、ドライバーは絶好調。リアルタイム動画で試打したフジクラのNEWスピーダー661(S)は、実践でも飛びっぷりはかなりのものでした。イメージ通りにダウンスイングできると、インパクトゾーンで素早い加速感を味わえ、ヘッドスピードが上がって飛距離が出ます。ランバックスのタイプSとかに比べると挙動はややピーキーですが、先調子のシャフトの扱い方さえ間違えなければ、シャフトの挙動は安定し、方向性も良いです。

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では、どこに注意すれば先調子のシャフトを上手く使いこなせるのか?

先調子はアマチュア向きと言われていますが、使いこなすにはそれなりのテクニック(技術)求められるシャフトです。スピーダーの発売元である、フジクラは先調子のシャフトについてこんな風にコメントしています。

T-ZONE(先調子)

・右肘をたためて、自分でタメができる上級者に
・球がばらけるハードヒッターに
・ミート率が悪い初中級者に
・球が上がらない人に

先調子のシャフトというのは先端剛性が軟らかいのに加え、総じて手元剛性が高めです。このため、トップからダウンの切り返しでは手元のしなり量が控えめ(手元調子に比べると)。このため、手首のコックをキープしてタメを自分で作る技術が求められるのです。特にフレックスがSとかXという風に、硬くなるほどタメを自分で作れる技術が必要です。対して、先調子でもRになってくると、手元側の剛性がそれほど高くありません。先調子でもトップからダウンの切り返しでは手元側も少ししなります。これにより、シャフトがタメを作ってくれるので、軌道が安定し、それがミート率の向上につながるのです。

昨日のブログでも書きましたが、フジクラはアマチュアゴルファーのスイングタイプを大きく3つに分け、それぞれに適したシャフトをユーザーに供給しています。NEWスピーダーは40g台から70gまでと幅広くラインアップしていますが、いずれも総じて手元剛性が高く、先端剛性が低いです。なので、硬めのフレックスを使いたいゴルファーは、とにかくダウンでタメをちゃんと作れるようになること。そして、インサイドからあおり打たないことが求められます。

タメを作るためには‥‥とにかくダウンスイングの前半で腕を素早く落し、下半身リードを確認しつつ軽めのスイングでボールを打つことです。言い換えると、ドライバーを思い切り振り回してしまうと、多くのゴルファーはトップからダウンのタメがほどけてしまうのを避けられません。

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こうなってしまうと、スピーダーを使いこなすのは難しい

タメをキープするには、ダウンスイングの前半では手首のコックをほどかないこと、そして上げた軌道をなぞるかのように手元を体の遠くに下ろすことです。手首のコックを保ったまま手元を遠ざけて下ろすことは、決して簡単ではありません。しかしダウンスイングでこれがちゃんと出来ないことには、先調子のシャフトを本当に使いこなすことはできないのです~。
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PS.ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身の動き、そして正しいハンドアクションを会得できるからです~。

ゴルフの竪琴に興味ある方は写真を↑クリック


2013年09月20日NEWスピーダーの超私的試打インプレッション!!!!

テーラーメイドのSLDRに負けず劣らずゴルファーの間で注目を浴びているギアアイテムと言えば、これっ!!

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フジクラから新しく登場したウッド用シャフト、スピーダーシリーズ。初代のスピーダー同様、飛びに特化したシャフトで、40g代から70g台まで4つの重量帯がラインアップされています。実はマーク金井フジクラさんとは長い付き合いで、本格的にリシャフトをし始めたのがが1995年ぐらいから。当時、栃木県のゴルフ場のメンバーだったのですが、そこにフジクラシャフトのWさんがメンバーでした。研修会で同じだったこともあり、初代スピーダーが出るちょっと前ぐらいからフジクラのシャフトを色々使っていました。リシャフトしたので記憶に残っているのは

プロス1
SIX
スピーダー757(初代)
スピーダー557
スピーダー569
スピーダー660
スピーダー652
スピーダー693
ガデル(超軟らかいシャフト)

といった所です。フジクラは15年以上前からスイングとシャフトの関係について3つのパターンにジャンル分けしています。

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手元が硬い先調子  (T-ZONE)
手元が硬めの中調子 (M-ZONE)
手元が軟らかい元調子(B-ZONE)

今回新たに登場したスピーダーの場合、ジャンル的にはT-ZONEに属する感じです。手元がしっかりしていて、中間から先端からにかけて軟らかく作られています。モデルによって設計は若干異なっていますが、いわゆるムチのような粘り感がかって、インパクトゾーンで鋭くしなり戻るのが特徴。そして、2代目のスピーダーもシャフト先端部分のしなり戻るスピードが非常に早くなっています。メーカー側によると設計自体は初代と同じそうで、違うのは使われる素材。

東レ社の『NANOALLOYR(ナノアロイR)』技術と高弾性ピッチ材をそれぞれ複合。ハジキ系のFujikuraへ原点回帰。

フジクラHPより引用)

只今発売中のアルバ(9月26日号)で、マーク金井新旧スピーダーの打ち比べをやっていますが、どちらにも共通しているのはしなり戻りのスピード感。一般的なシャフトに比べると、挙動がかなり敏感。シャフトのバネ性が強いために、自分がイメージしているよりもヘッドが早く戻ります。そしてヘッドが早く戻るためにヘッドスピードが上がりやすい。ただし、インパクトゾーンでの挙動が敏感。ダウンスイングの軌道が乱れていると、シャフトの挙動をコントロールするのが難しいシャフトです。初代はこのため、インから煽って打つとチーピンが出たり、プッシュアウトが出やすいシャフトでした。

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対して、2代目のスピーダーは。新素材の採用で、シャフトの手元から中間部分が少ししなり感じがあります。これによりタイミングが取りやすくなって、なおかつシャフトの挙動も少しマイルドになりました。初代に比べるとチーピンやプッシュアウトが出づらく仕上がっています。

マーク金井は569と661を現在使っていますが、この2モデルは重量が異なるだけでなく、シャフトの挙動も若干異なります。

569  661に比べるとしなり戻るスピードはやや遅め。手元の硬さも、     661に比べるとやや軟らかい。46インチの長尺でも使いやすい。

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マーク金井が最長不倒距離を達成した569

661  569に比べるとしなり戻るスピードは速い。手元の硬さも569     に比べると硬い。重量があるので44.5~45.5が適している。

661はマイルドになったと言っても、市販シャフトの中では挙動がシビアです。誰でも簡単に扱えるシャフトではありません。メーカー側もアナウンスしていますが、自分でタメを作れる中上級者向けのシャフトです。

ドライバー同様、シャフトにおいてもゴルファーによって向き不向きがあります。そしてスピーダーのように先端が鋭く走るシャフトはヘッドがアッパーに動きやすい分だけスピンがやや増え、ボールが上がりやすくなります。そういう意味では、スピーダーは低・浅重心のドライバー、例えば、テーラーメイドのSLDRでボールが上がりづらいと感じるゴルファーにはスピーダーは相性が良いでしょう。

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PS.シャフトスタビライザーは、インパクトで手が浮いてしまう人に劇的に効果があります。ドライバーのチーピンやアイアンのシャンクなどの原因となるインパクトでの手の浮き。これを抑えることでハンドファーストにインパクトを迎えやすくなり、シャフトの逆しなりを生む効果もあります。最近の重いヘッドは手が浮く原因となりやすいですから、SLDRやピンのG25などお使いの方にオススメです

 


2013年09月19日テーラーメイド SLDRを上手く使いこなすコツとは‥‥

9月13日に発売されたばかりのテーラーメイドSLDR。発売前からテーラーメイドは積極的に広告展開してます。SNSにも力をかなり入れており、ツイッターやフェースブック、そしてブログでSLDRのことを書いている業界人がかなりいます。

米国では399ドル~

米国では399ドル~

もちろんマーク金井もそのひとり。SLDRの発売発表日、テーラーメイドのテストセンターで試打し、その模様を7月31日のブログでアップしました。週刊ゴルフダイジェスト週刊パーゴルフ、そしてEVENのタイアップにもコメンテーターとして出演してます。今だから言えますが、取材前にSLDRはテストしました。これまでもそうですが、実際に打って性能を評価しづらいクラブについては‥‥出演を辞退しています。

さて、このSLDR

R1やロケットボールズに比べると打感が良く(打感がソフト)、そして重心が低くて浅いことが「低スピン弾道」につながり、飛ぶと評判です。確かにその通りで、マーク金井も同じようなコメントを発しています。

そして、SLDRの場合、メーカー側はあまり声を大にして言いませんが、ヘッド重量がかなり重いです。US仕様は207~208g、日本仕様は206g前後もあります。これは重ヘッドを謳っているゼクシオやピンのドライバーよりもかなり重いです。ちなみにテーラーメイドの場合、シニア向けのグローレは195g前後と軽めですが、それでも他社のシニア向けのドライバーに比べると決して軽くありません。テーラーメイドはr7425ぐらいの頃から、アスリート向けのドライバーはヘッド重量は重め。200gを軽く超えているモデルがほとんどです。

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言い換えると、SLDRは重いヘッドを使いこなせる人と相性が良いドライバーです。もしくは、重いヘッドを扱いやすくチューニングすることで、打ちやすくなるドライバーになります。具体的に言うと、重いヘッドを打ちやすくするコツは、手元側の重量を増やすこと。専門的に言うと、カウンターバランスにするとヘッドの重さを持て余さなくなり、かなり使い勝手が良くなります。アナライズのT島がブログでも書いてますが‥‥ドラコン選手はみんな手元に15gから20gのウエイト仕込んでいます。和田正義プロは先日開かれたドラコン大会では、アナライズが総輸入元になっているシャフトスタビライザーを装着してました。

シャフトスタビライザーはグリップ内部に専用ウエートを埋め込み、その重さは15~40g。極端なカウンターバランスになります。これにより天秤秤と同じ原理で、ヘッドの重さが軽減されます。それだけでありません、手元側の重量が増すと、ダウンスイングで手を下ろしやすくなるので、タメが作りやすく、そして左手が浮いてシャフトが寝るのを防止する効果もあるのです。

クラブメーカーは手元が重いシャフト採用するところが増えてきましたが、この重さはほんの僅かです。それに比べると、シャフトスタビライザーは最低でも15g以上あります。ミズノの研究では手元側に重量があるほうが、ミート率が上がるという結果が出ています。アナライズでもシャフトスタビライザーを装着すると、装着前よりも確実にミート率がアップするデータが出ています。

クラブは‥‥

ヘッド

シャフト

グリップ

この3つのパーツ出来ていますが、先端側と手元側の重量比率が非常に大事なような気がします。体験的な物ですが、ヘッドに比べてグリップが妙に軽いクラブというは、ヘッドが妙に効いた感じになって振りづらく、そしてミート率も良くないです。対して、手元側の重量が重くなると、ダウンスイングの手の軌道が良くなり(ダウンで左手が浮きづらくなり)、ミート率がアップします。

飛ぶと評判のSLDRを購入したのに、今ひとつ飛びが実感できない。ミート率が良くない、ヘッドの重さに負けて気持ち良く振りきれない‥‥

もし、こんな症状がひとつでも当てはまるならば、カウンターバランスを試してみてはどうでしょうか? 手元側の重量を重くすれば、SLDRがずいぶんと扱いやすいドライバーに生まれ変わると思いますよ。

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PS.シャフトスタビライザーは、インパクトで手が浮いてしまう人に劇的に効果があります。ドライバーのチーピンやアイアンのシャンクなどの原因となるインパクトでの手の浮き。これを抑えることでハンドファーストにインパクトを迎えやすくなり、シャフトの逆しなりを生む効果もあります。最近の重いヘッドは手が浮く原因となりやすいですから、SLDRやピンのG25などお使いの方にオススメです