テーラーメイドのSLDRに負けず劣らずゴルファーの間で注目を浴びているギアアイテムと言えば、これっ!!
フジクラから新しく登場したウッド用シャフト、スピーダーシリーズ。初代のスピーダー同様、飛びに特化したシャフトで、40g代から70g台まで4つの重量帯がラインアップされています。実はマーク金井はフジクラさんとは長い付き合いで、本格的にリシャフトをし始めたのがが1995年ぐらいから。当時、栃木県のゴルフ場のメンバーだったのですが、そこにフジクラシャフトのWさんがメンバーでした。研修会で同じだったこともあり、初代スピーダーが出るちょっと前ぐらいからフジクラのシャフトを色々使っていました。リシャフトしたので記憶に残っているのは
プロス1
SIX
スピーダー757(初代)
スピーダー557
スピーダー569
スピーダー660
スピーダー652
スピーダー693
ガデル(超軟らかいシャフト)
といった所です。フジクラは15年以上前からスイングとシャフトの関係について3つのパターンにジャンル分けしています。
手元が硬い先調子 (T-ZONE)
手元が硬めの中調子 (M-ZONE)
手元が軟らかい元調子(B-ZONE)
今回新たに登場したスピーダーの場合、ジャンル的にはT-ZONEに属する感じです。手元がしっかりしていて、中間から先端からにかけて軟らかく作られています。モデルによって設計は若干異なっていますが、いわゆるムチのような粘り感がかって、インパクトゾーンで鋭くしなり戻るのが特徴。そして、2代目のスピーダーもシャフト先端部分のしなり戻るスピードが非常に早くなっています。メーカー側によると設計自体は初代と同じそうで、違うのは使われる素材。
東レ社の『NANOALLOYR(ナノアロイR)』技術と高弾性ピッチ材をそれぞれ複合。ハジキ系のFujikuraへ原点回帰。
(フジクラHPより引用)
只今発売中のアルバ(9月26日号)で、マーク金井は新旧スピーダーの打ち比べをやっていますが、どちらにも共通しているのはしなり戻りのスピード感。一般的なシャフトに比べると、挙動がかなり敏感。シャフトのバネ性が強いために、自分がイメージしているよりもヘッドが早く戻ります。そしてヘッドが早く戻るためにヘッドスピードが上がりやすい。ただし、インパクトゾーンでの挙動が敏感。ダウンスイングの軌道が乱れていると、シャフトの挙動をコントロールするのが難しいシャフトです。初代はこのため、インから煽って打つとチーピンが出たり、プッシュアウトが出やすいシャフトでした。
対して、2代目のスピーダーは。新素材の採用で、シャフトの手元から中間部分が少ししなり感じがあります。これによりタイミングが取りやすくなって、なおかつシャフトの挙動も少しマイルドになりました。初代に比べるとチーピンやプッシュアウトが出づらく仕上がっています。
マーク金井は569と661を現在使っていますが、この2モデルは重量が異なるだけでなく、シャフトの挙動も若干異なります。
569 661に比べるとしなり戻るスピードはやや遅め。手元の硬さも、 661に比べるとやや軟らかい。46インチの長尺でも使いやすい。
661 569に比べるとしなり戻るスピードは速い。手元の硬さも569 に比べると硬い。重量があるので44.5~45.5が適している。
661はマイルドになったと言っても、市販シャフトの中では挙動がシビアです。誰でも簡単に扱えるシャフトではありません。メーカー側もアナウンスしていますが、自分でタメを作れる中上級者向けのシャフトです。
ドライバー同様、シャフトにおいてもゴルファーによって向き不向きがあります。そしてスピーダーのように先端が鋭く走るシャフトはヘッドがアッパーに動きやすい分だけスピンがやや増え、ボールが上がりやすくなります。そういう意味では、スピーダーは低・浅重心のドライバー、例えば、テーラーメイドのSLDRでボールが上がりづらいと感じるゴルファーにはスピーダーは相性が良いでしょう。
(▼▼)b
PS.シャフトスタビライザーは、インパクトで手が浮いてしまう人に劇的に効果があります。ドライバーのチーピンやアイアンのシャンクなどの原因となるインパクトでの手の浮き。これを抑えることでハンドファーストにインパクトを迎えやすくなり、シャフトの逆しなりを生む効果もあります。最近の重いヘッドは手が浮く原因となりやすいですから、SLDRやピンのG25などお使いの方にオススメです