マーク金井blog

2024年02月24日ゴルフの上達に欠かせない「道具」の話 「冬の寄せ方と寄せ道具」

ゴルフクラブに「夏用」や「冬用」があるのか? と話題になることがあります。冬は夏よりも着込み、体も回りにくいため「シャフトを軽く」して操作性を上げるという人もいれば、逆に「短く・重たく」してコンパクトに振った方がいい、という人もいます。

 

 

マーク金井はドライバーのヘッドの5〜10gの鉛を貼って、シャフトのしなり量をアップさせる冬用チューンや、冬こそ「短尺スチール仕様のドライバーがいい!」と動画でも紹介していますね。

 

 

たしかに体が動く夏と動かしにくい冬では、同じドライバーでは難しいような気がします。

 

 

そもそも冬でも夏みたいに飛ばそうとすることこそが間違いというか、無謀。どうやったって冬は夏よりも確実にキャリーが落ちるのです。その代わり地面も硬いし、芝の勢いも弱いのでランで飛距離を稼げる可能性があります。

 

 

とにかくフェアウェイキープで!くらいに思っていた方が精神的にラクですし、セカンド地点に行ってみたら意外に飛んでいた!ということになるかもしれません(笑)

 

 

冬用として持っていると便利なのは、飛ばしをサポートするクラブではなく、アプローチ専用クラブではないでしょうか?

 

 

朝は凍ってカチカチ、午後は霜が溶けてウェットになる冬から早春のグリーン周りでは、ちゃっくり&トップが出やすいからです。

 

 

そこで用意したいのが「チッパー」です。

 

 

 

ポイントはソールがパターのように幅広で、ロフトが少なめなものを選ぶこと。幅広ソールで地面の状態を気にせずに打つことができ、キャリーではなくランで寄せられるものが最適です。ロフトは35度以下のものがいいでしょう。マーク金井が推奨するのはアナライズオリジナルのR25ランニングウエッジです。

 

 

 

通常のウェッジを使い、ボールを高く上げようとするとスイング軌道が鋭角になり、ライの状態とソールのリアクションにヘッドの動きが大きく影響されてしまいます。ワイドソールで転がし専用のチッパーならば、パターのようにシャローにヘッドを動かすため、ライがカチカチでもウェットでもあまりに気にならず、一貫してボールだけを打つことができるのです。

 

 

「転がし」アプローチを成功させる鉄則は、必ずグリーンの手前から上り傾斜に向かって寄せることになります。とくに冬の硬く、速いグリーンでカップの上や横方向から転がしでタッチを合わせるのは至難の業。チッパーをキャディバッグに入れたら、グリーンの外し方も「手前限定」とイメージすることが大切です。
(書き手/高梨祥明)

 

Youtubeチャンネル マーク金井のオルタナゴルフでは「冬ゴルフ」のアーカイブ動画もご覧いただけます。

 


2024年02月19日超私的な考察  ショートパットの極意とはカップに入れることよりも○○○です。

先週末は、2日続けて千葉市民ゴルフ場でプレー。どちらも担ぎセルフでの18ホールだったので、ゴルフ場だけで毎日1万6000歩稼げ、両日ともサクッと2万歩を大きくクリアしました。継続は力なりではありませんが、この4年間、かかさず2万歩歩いたことでいつのまにか基礎体力が大幅にアップしました。

 

 

千葉市民では毎回テーマを決めてプレーしていますが、今回はボギーパットの距離の記録です。例えば、1番ホールでボギーパットの距離が50センチなら50センチ。2番でパーが取れたならば0センチ。ダボオンの時はファーストパットの距離を記録。そして、9ホールの合計の距離を9で割り、1ホールあたりのボギーパットの距離を算出します。

 

 

ちなみに、マーク金井の9ホールのボギーパットの総距離はというと、、、、

 

 

土曜日の前半は70センチ、後半は90センチ
日曜日の前半は50センチ、後半は0センチ(ノーボギー)

 

 

36ホールプレーしてのトータルのボギーパットの距離は210センチで、1ホールあたりのボギーパットの距離は5.83センチでした。ちなみに、スコアは35、36、35、34でした。

 

 

 

YouTuberの「素人のゴルフ」の中でボギーオン率を上げること、やさしいボギーを取ることを動画で上げてますが、改めて感じたのはやさしいボギーを取るコツ(極意)はボギーパットの距離をいかに短くするかです。説明するまでもありませんが、1メートルのボギーパットを決めるのとカップの縁に止まったボギーパットを決めるのとでは、比較にならないほど後者の方が簡単ですし、ストレスも溜まりません。

 

 

 

別言すれば、最後にカップインするパットの距離が短ければ短いほどゴルフは簡単になりますし、背負わなくていいストレスを背負うことなく次のホールに迎えるのです。

 

 

 

ちなみに1メートルのパーパットをしっかり打って1メートルオーバーして、返しを入れてボギー。1メートルのパーパットをジャストタッチで打ってカップの右フチにボールが止まったのをタップインしてボギー。

 

 

 

超私的には、前者のプレーというのはアグレッシブな反面、ボギーパットを入れるのにもかなり神経を使います。対して、後者のプレーというのは弱気なような気がするかも知れませんが、タップインしてボギー。ボギーパットを打つのに神経をまったく使わないですみません。

 

 

ショートパットをジャストタッチで打つというのは弱気と思うかもしれませんが、ショートパットこそ距離をジャストに合わせて打った方が、外した後は楽にプレーできますし、プレーのリズムが悪くなりづらいのです。

 

 

 

ゴルフは確率のゲームです。

 

 

1メートルオーバーする強めの距離感で打つとカップインの確率が上がるというデータがあるのは承知してますが、ショートパットを1メートルオーバーした返しのパットを入れるのは簡単ではありません。パーではなくて簡単にボギーを取るということを考えると、1メートルのパーパットはジャストタッチの方がクレバーな戦略なんです。

 

 

 

 ロングパットはもとよりショートパットも距離感が大事です。

 

 

 

そして、試していただくと分かりますが、ボギーパットの距離を短くすることができてくると、不思議なことにボギーでいいつもりでプレーしているにもかかわらず、パーが取れる回数が増えてくるのです。

 

アナライズオリジナル、ハイロフトパターはこちらから購入できます。

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2024年02月16日ゴルフの上達に欠かせない「道具」の話 【こだわりをリセットする】

ここ2年、アイアンでの多過ぎるバックスピンを減らす目的でタイトリストの「AVX」というゴルフボールを使い続けてきました。ソフトな感触に慣れるために「AVX」でアプローチ・パットの練習をし、ラウンドでも「AVX」一択。最初は柔らかい感触に戸惑いつつも、2年も使えばそれが「正常」に。すっかりお気に入りとなっていたのです。

 

 

その「AVX」が今年、モデルチェンジされました。わくわくしながらNEW AVXを打ってみました。ん? さらに感触が柔らかい…。かなりの違和感を覚えました。

 

 

ゴルフボールに限らず、同じモデルを使い続けることは今の世の中、そう簡単ではないですよね。ゴルフクラブも突然のルール改正で今まで「適合」だったものが「不適合」になったり、同じモデルが2年以上売られるケースもほとんどありません。とくに、ゴルフボールは消耗品だけに生産されなくなれば、それで終わり。手持ちが尽きれば違うものに変えざるを得ないのです。

 

 

残念ながら使い続けられない、そんな商品サイクル(仕組み)になっているのです。

 

 

今年は、同じタイトリストから「プロV1xレフトダッシュ」というボールも発売されています。これはプロV1よりも低スピンとなる特徴をもったモデルだということです。今までタイトストのボールフィッティングを受けると、とくにアイアンスピンを減らした方が安定するゴルファーに対しては、「AVX」が勧められていました(私の場合もこのパターンで「AVX」ユーザーになった)。

 

 

おそらく、今後はプロV1でスピンを抑えきれないゴルファーに対しては、「プロV1xレフトダッシュ」がお勧めされていくのではないかと推察をしています。だからこそ、NEW AVXは極めてソフトな方向に大きく舵を切れたのかなぁと思っています。

 

 

早速、「プロV1xレフトダッシュ」をラウンドで使ってみました。結論からいうと、一発目からものすごく気持ちよかったです(笑) インパクト直後にフェースからボールが離れるスピードとタイミング、硬めの音、綺麗に伸びていく弾道にゾクゾクっとしました。

 

 

アプローチでのフェースへの乗り、パットのインパクト音とタッチもぴったり。そういえば、「AVX」の前は「プロV1x」を使っていたのです。しばらく忘れていましたが、本来好きな感触はこういうカチッとしたものだったんですよね(笑)

 

 

ボールを変えるだけで飛び方やフェースの乗り感、ショートゲームでのタッチは大きく変わります。愛用ボールがモデルチェンジした時は少し残念な気持ちになりますが、逆に違うボールを試す好機と捉えてみてはいかがでしょうか。2年に一度の間隔で、ボールに興味を持ってみる。こだわりをリセットするのも長くゴルフを楽しむためには、大切なことだと思います。

(書き手/高梨祥明)

 

パッティングの距離感も「距離と速度」が大事ですが、それも使用するボールによって大きく変わります。自分に合った距離感の掴み方は、Youtubeチャンネル マーク金井のオルタナゴルフパッティング 距離感の養い方 【素人のゴルフ】で紹介しています。

 


2024年02月14日超私的な考察  慣性モーメントが巨大になったドライバーを使いこなすコツとは!?

3連休明けの火曜日はガーラ湯沢にて早朝スノボ、そして本日水曜日は赤羽ゴルフ倶楽部にて早朝9ホールプレーをしてきました。どちらも朝4時30分に起きてますが、やりたいことがやれる日は、目覚ましが時計いらずで目が覚めます。

 

 

 さて、3連休中は神田のスタジオでセミナーをやりましたが、ドライバーセミナーで欠かせないのが、アイスホッケーのスティックです。

 

 

 

説明するまでもありませんが、アイスホッケーのスティックはドライバーよりもかなり長くて、約160センチあります。そして、ゴルフクラブと同じくシャフトの延長線よりも離れた位置に打球面があります。ゴルフクラブほど打球面は重くありませんが、重心距離があるという点ではゴルフクラブと同じです。

 

 

 

セミナーではアイスホッケーのスティックをゴルフクラブに見立てて、いくつかのドリルをやってもらいますが、長い棒を振ると分かることがいくつかあります。

 

 

 

棒(シャフト)が長くなるほどダウンスイングのプレーン(軌道)が悪いと、かなり手前をダフります。

 

棒(シャフト)が長くなるほど振り遅れると、かなり手前をダフります。加えて、振り遅れるとインパクトでフェースが開きます。

 

棒(シャフト)が長くなるほど長さを持て余し、フェースを返しづらくなります。

 

 

他方、

 

 

 

棒(シャフト)が長くなっても、ダウンスイングのプレーンが正しいとダフりません。

 

 

棒(シャフト)が長くなっても、振り遅れてなければダフりませんし、インパクトでもフェースがスクエアに戻りやすくなります。

 

 

棒(シャフト)が長くなっても、理にかなった振り方をすれば手先でフェースを返さなくても、フェースはスクエアに戻ります。

 

 

 

超私的には、慣性モーメントが大きな今どきのドライバーを上手く使いこなす感覚を養うのに役立つのはアイスホッケーのスティックではないかと思っています。

 

 

 

アナライズ神田スタジオでは、ゴルフスイングの仕組みが分かる道具、練習器具を各種揃えています。セミナーにご参加いただければ、これらの道具、練習器具も試すことができます。

 

 

 

ボールを打つだけが練習ではありません。

 

 

 

今どきの慣性モーメントが巨大なドライバーを使いこなすには、ゴルフクラブの仕組みを正しく理解することこそが近道です。

 

 

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アナライズセミナーは2月23日(金曜日)実施致します。お申し込みはこちらから、、、

 

https://www.analyze2005.com/seminar


2024年02月08日超私的なシャフト試打  三菱ケミカル ディアマナWB

昨日は赤羽早朝でサクッと9ホールプレー。三菱ケミカルから発売されたディアマナWBを装着したドライバーをテストしてきました。

 

ディアマナは2004年に立ち上がったブランドで今年で20周年。今回で第六世代を迎えるプロユースのシャフトです。Wシリーズはいわゆる白マナで、手元側にしなりのポイントがあるのが特徴ですが、このモデルも切り返しで手元側がクイッとしなり、先端側の剛性が高く仕上がっています。この特性により、元調子に求められる低スピンで強い弾道が打てます。

 

 

先端側の剛性について補足すると、同社の手元調子系テンセイほどは硬くない感じがしました。これにより、超私的には捕まったフェードがイメージ通りに打てるシャフトです。

 

 

 

しなり感について付け加えると、テンセイの元調子系(テンセイプロ ホワイト1K)に比べるとシャフト全体のしなり量は大きめで、バネ感のようなムチのような挙動が手に伝わります。先端剛性もテンセイの元調子系に比べるとやや軟らかい。実際、メーカーの資料も見ても、ディアマナWBの方がやや軟らかめに設定されています。

 

 

 

ディアマナの元調子系とテンセイの元調子系、どちらも元調子であることは間違いありませんが、ディアマナWBの方はややダブルキック的な挙動が出るような剛性部分に設計されているようです。

 

 

 

切り返しがゆったりしている人はテンセイよりもディアマナの方がタイミングが取りやすく、切り返しがシャープな人(クイックな人)は、ディアマナよりもテンセイの方がタイミングが取りやすいと感じると思います。

 

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スイングの仕組みが具体的に分かる、アナライズセミナー。2月13日と23日に実施致します。こちらから申し込みできます。ふるってのご参加お待ちしております。

https://www.analyze2005.com/seminar