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カテゴリー: ゴルフの竪琴

2013年05月01日ボディターンのウソ、ホント その1

昨日のブログで、練習場でボールをたくさん打つことのデメリットについて書きました。大事なことなので繰り返しますが、ボールを沢山打ってもスイングが改善される確率は非常に低いです。ボールを打つと、優先順位の1番目に来るのはボールの行方だからです。スイングを変えようと思って練習しても、ミスショットが3発も続けば、もうスイングのことなんて誰も考えられません。4発目、頭の中はナイスショットを打つこと、芯で当てたい欲に支配されていまします。初中級者はもちろんのこと、シングルハンデのゴルファー、そしてプロでもミスが続くと、ナイスショットが打ちたくなるからです。

正しいスイングを身に付けたい
スイングの悪癖を矯正したい
この2つのことを本当に考えているのであれば、ボールを打たないで練習した方が努力が報われます。練習したら、練習した分だけ上手くなれるのです。

素振りをする時は、ただ何となくクラブを振り回すよりも、合理的に体を動かしやすくなる練習器具を使うこと。マーク金井は素振りの時、ゴルフの竪琴を使っています。この竪琴のメリットは右手と左手の使い方の違いを感じとりやすいこと。そして、アマチュアに多い手打ちを解消するのにも効果が高いからです。

そこで今回は手打ちを矯正するドリルについて説明しましょう。手打ちは良くないことは皆さんもご存じだと思います。手先でクラブを操作すると軌道が不安定になります。加えて、体の大きな筋肉を使いづらくなる分だけヘッドスピードが思うように上がりません。プロでもアマチュアでもロングヒッターと呼ばれる人は例外なく体の大きな筋肉を使っています。対して、飛距離が出ないアマチュアほど手先だけでクラブを操作し、その結果、フォローで左ひじが曲がってしまったり、引けたりしています。

では、どうすれば手打ちのを解消できるのか?

マーク金井が初心者をレッスンする時、フォローで左ひじがグニャリと曲がっている人に最初に教えるのがこのドリル。4つのポジションを意識することで手先ではく、体の大きな筋肉を使うためには何をやればいいかを体感できるからです。
まず竪琴を持ってアドレスします。左手は下で、右手は上です。

アドレス

第一ポジション

アドレス、ポジション0

アドレスの形から左手をテークバック方向に動かし、その反動でヘッドを前に出します。お尻を右にスライドさせた時に左手をテークバック方向に動かし、右手とヘッドが左手の前に出るようにしましょう。この時、グリップは右太もも付近か、右太ももよりも少し右の位置をキープするようにします。このポジションでは互いの手首の内側が少し触れるように心がけて下さい。

第1ポジション~第2ポジション

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腰だけ左にスライドさせる

腰だけ左にスライドさせる

 

 

ポジション2ではグリップは右太もも付近にじっとさせたまま、腰を左にスライドさせます。左にスライドさせる目安は、太もも1~1.5本ぐらい。股関節を左にスライド

させる時、左肩が浮き上がらないように心がけて下さい。第2ポジションでは、左肩は右肩よりも少し低くなっているのが好ましい形です。ここでは腕や手先でクラブが動いているかどうかチェックしましょう。

 

第3ポジション

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ここが手打ちを矯正するための一番大事なポイント。頭を後ろに戻しながら、上半身を少し右に傾ける。上半身を右に傾けた時、その反作用でフォロー方向にクラブを動かす。シーソーのように頭とクラブヘッドが逆に動くように心がけましょう。頭と頭(クラブヘッド)が作用反作用の関係を築き上がって来れれば、ボールを打たなくても体を使ってインパクトを迎える動きをマスターできます。

第4ポジション

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第3ポジションからフォロー、そしてフィニッシュの大きさを決める。この3から4については、形は表示に大事です。ここでも手先ではなく背中の筋肉や「猫の筋肉をフル動員させていきましょう。
このドリルは一番デリケートな部分であるフォローの形を最初に作ります。フォローの形は動きの中で作りづらい。ならばテークバックでフォローの形を先に作っちゃえということで、このドリルが出来ました。フォローの形を最初に作っておけば、インパクトゾーンで手先をあれこれ動かす必要がなくなるからです。そして、第2~第3のポジションに移る際は、手元の動きを最小限に、体の動き(頭を右に戻す動き)を最大限にするのです。
おーっと、締切りの時間が‥‥この続きは明日説明しましょう。
んじゃ(▼▼)b
PS.スイング作りに効果的なゴルフの竪琴。シャフトクロスのトップ、そしてテークバックでフェースが開くのも矯正できるスグレモノです~。

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「練習場でボールをたくさん打つことの弊害‥‥」

「サンドウエッジの性能はソールで決まる!!」←で紹介した

バンカーからポンと出るウエッジ ←まだ若干ありますコチラから

 


2013年04月30日練習場でボールをたくさん打つことの弊害‥‥

寒くもなく、さりとて暑くもない。GWのこの時期はゴルフを楽しむのに最高の季節でしょう。コースはどこも大盛況ですし、練習場も多いにぎわい。都内の練習場は1時間以上の待ち時間がザラになっています。

神田にスタジオを構えるようになって9年目を迎えています。マーク金井は夜な夜な室内スタジオで練習していますが、ボールを打つ数は極端に少ないです。30分だと10球弱、1時間の練習でも20球ぐらいしか打ちません。ボールを沢山打つことと、ゴルフが上手くなることとは何ら関係ないと思っているからです。そして1球打つ毎にビデオでスイングチェックをしているから、1球打つのに時間が掛かってしまうのです。

マーク金井、深夜の練習風景

マーク金井、深夜の練習風景

そして誤解を恐れずに言えば、一定時間内にたくさんのボールを打つことは、ゴルファーを下手にしてしまう(下手を固める)危険性を大いにはらんでいます。ボールを沢山打つことと、正しいスイングを身に付けることとの間には、何の因果関係もありません。沢山打てばボールに当てるのが上手くなるだけで、スイングの形が良くなるとは限らないのです。

またアマチュアの多くは時間制打ち放題の場合、たくさん打った方が「お得」だと考えがちです。例えば1時間1000円だとすれば‥‥10球打てば1球あたりの単価は100円。100球打てば1球あたりの単価は10円まで下がります。1球あたりの単価を下げようと頑張ることはあっても、1球あたりの単価を上げようとする人は滅多にいません。練習場でも「オレは今日、1時間で250球打った」と自慢する人はいても、「オレは今日、1時間で20球しか打たなかった」と自慢する人には、未だお目にかかったことはありません。

他方、実際のゴルフ場でのプレーはどうでしょう? プレーフィーが1万円のコースでプレーした場合、100を叩く人は90を出すことを望み、90で回っている人は80を目指しているはず。ゴルフは打数をいかに少なくするかを競うもので、どんなゴルファーも例外なく、「上達=1球あたりの単価を上げる」ことを真剣に望み、それを実践しようとする。1球あたりの単価を下げることを(大叩きすることを)自慢する人はまずいません。

「上達したい」「ゴルフが上手くなりたい」と本気で考えているならば、練習と本番とで自分のやっていることが逆になるのは避けるべきです。逆なことを一生懸命続けるほど、「練習のための練習」になるし、「練習場シングル」にもなりかねないのです。ゴルフの目的が1球あたりの単価を下げること(打数を減らすこと)ならば、練習に置いても1球あたりの単価を下げることを意識すべきです。そうした方が、「練習で打てたショットが、コースで打てない」とか、「練習場では気楽に打てるのに、コースに出たらプレッシャーがかかって上手く打てない」などの問題を克服できます。また、1球当たりの単価を上げることを意識すれば、練習では何をすべきで、何をすべきでないかも分かってきます。

やるやらないは皆さんの自由ですが、例えば、1時間1000円の練習場で「1球だけ打って帰る」と言うのを一度でいいから試してみて下さい。1球1000円です。高いですよ~(笑)

ものすごく贅沢、ものすごく勿体ない練習ですが、1時間で200球打った時には絶対味わえないプレッシャーを確実に体験できます。人によってはコースに出た時よりも緊張するでしょう。「練習場は気楽に打てるのに‥‥」なんて言ってる人も、そんな軽口は絶対に叩けないはずです。

大事なことなので繰り返しますが、ゴルフの本質は「1球当たりの単価を上げること」。それがゴルフの本質ならば、練習でも「1球当たりの単価を上げる、(下げない)こと」はっきりと自覚し、そして実践すべきです。

もちろん、正しいスイングを身に付けるには質だけでなく量も必要です。でも、「練習量=たくさんボールを打つこと」ではありません。スイングを変えたいならば、スイングが変りやすい方法で練習をすること。具体的に言うと、ボールを打たないで正しい形を覚えた方がはるかに合理的だし、練習したら、練習した分だけ上手くなれるのです。

効果的な素振りはいくつかありますが、右手と左手の使い方の違いを感じながら素振りすること。マーク金井はゴルフの竪琴という練習器具を使って練習することが多いですが、これを使うと、右手と左手の役割、右手と左手の正しい位置関係を直感的に感じ取り、そして学ぶことができます。レッスン書などで「右手は上、左手は下」という表現がよく出てきますが、竪琴を使うと、これがどういう意味かすぐに分かります。

初中級者、特にスライスに悩むゴルファーの多くは、フォローで左ひじが引け、左ひじがくの字に曲がっていますが、これも竪琴を使って素振りすると短時間で矯正できます。左ひじが引けたり曲がったりするのは、インパクトゾーンで右手を使い過ぎているからです。右手を使いすぎるから左ひじが余ってしまい、左ひじが引けたり、曲がったりしてしまうのです。

インパクトゾーンで右手を使いすぎないためには、まずは右手を使わないでフォローが取れるようになること。それを体感するのに役立つのが、写真のハーフスイングのドリルです。ハーフスイングではトップでもフォローでも「右手が上」になっていることを意識する。これを体の動きととともにゆっくり、とにかくゆっくり行うことをやって下さい。フォローで右手が上になることを覚えないことには、実際にボールを打つ時に左ひじは伸びてこないのです。

テイクバック

テイクバック

インパクト

インパクト

 

フォロー

フォロー

練習場でボールを打つと練習した気になりますし、ナイスショットを打てば高揚感を味わえます。でも、残念なことにスイングが改善させる確率は非常に低い‥‥本当に上手くなりたいならば、上手くなれる方法で努力した方が、ボールをたくさん打つよりも努力が報われるのです。

んじゃ(▼▼)b

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2013年04月17日改めて思う‥‥ゴルフ雑誌を読んでも上手くならない理由とは!?

毎週火曜日は週刊ゴルフダイジェスト週刊パーゴルフが発売されます。第2と第4木曜日にはアルバ、そして月刊では月刊ゴルフダイジェストチョイスゴルフクラシックゴルフトゥディワッグル、そして隔月刊でビジョン72ゴルフスタイル‥‥米国よりも日本の方が、ゴルフ雑誌の発刊数は圧倒的に多いです。

そして米国ゴルフダイジェストゴルフマガジンに比べると‥‥国内のゴルフ雑誌はレッスン記事の比率が非常に多い。表紙には「100を切る○○」「速攻、これでスライスは直る」「バンカーショットはこれでベタピン」等々の見出しが所狭しと並んでいます。

米国ゴルフダイジェスト誌。なんか表紙がエロいですね

米国ゴルフダイジェスト誌。なんか表紙がエロいですね

さて、このゴルフ雑誌におけるレッスン記事の数々。プロや上級者の中には、「ゴルフ雑誌を読んで上手くなったら苦労しないよ」とか、「ゴルフは読んでも上手くならない」なんてことを言う人がいます。実際、ボクの回りでもゴルフ雑誌を一生懸命読んでいる人の何人かは、残念なスイングをしている人が少なからずいます。また、そういう人の多くは、「スタック&チルト」と「4スタンス理論」はどちらが自分に合っているののか? とか、「あのプロの理論は古い」とか「あの理論は俺には合わない」なんてことを口にしがちです。

そこで今回のテーマは、ゴルフ雑誌のレッスン記事の限界性について。

ゴルフ雑誌のレッスン記事は「正しいのか? 間違っているのか?」と、いろんな人から質問を受けます。この問いに関してマーク金井は、

「レッスン記事はすべて正しいでしょう」

と即答します。何もゴルフ雑誌からの執筆依頼を減らしたくないからヨイショしているわけではありません(笑)。レッスン記事に登場するプロが、わざと間違ったことを言うメリットは何もないじゃないですか。どんなテーマであっても、取材に応じるプロ達は真摯にテーマに取り組み、解決法をアドバイスしています。スライスの直し方しかり。バンカーショットの脱出法しかり。飛距離アップしかり‥‥誤解を恐れずに言えば、間違ったことをレッスンすることよりも、正しいことをちゃんとレッスンした方が簡単だからです。

では、なぜ多くのアマチュアはレッスン記事を読んでもいっこうに上手くならないのか?

それは雑誌記事という表現方法には限界があるからです。例えば、FWを上手く打つにはダウンスイングからインパクトゾーンにかけて、動きのキモは左右の手の使い方にあります。それを言葉にすることこんな感じです。
ダウンからインパクトにかけて、左手は体に近づいて、右手が飛球線方向へ出て行きます。この右手が飛球線方向(前に行く)感覚がないと、FWは上手く打てません。

 

FWが上手く打てる人にとっては、このフレーズはすんなり納得できますし、勘違いや誤解もありません。ところが、ところが‥‥FWを苦手にしているゴルファーにとっては、この言葉の意味を理解しても、日本語をちゃんと理解しても、動きとして明確に頭にイメージすることが極めて難しいのです。

それは何故か?

例えば、動物の絵を描くことをイメージして下さい、ゾウを一度でも見たことがあるならば、「耳が巨大で、鼻がものすごく長い」と説明されたら、それだけでちゃんとゾウが描けますよね。上手下手の違いはあっても、実際のゾウと似た絵になるはずです。ところがゾウを一度も見たことがない人ならばどうでしょうか。いきなり「耳が巨大で、鼻がものすごく長い」という説明だけでは、ゾウは描けません。と言うよりは想像すらつかないでしょう。頭の中にゾウのイメージが描けない人にとっては、この説明から具体的な全体像が見えてこないからです。もし、この説明だけで実際のゾウを描ける人がいたならば、その人は正真正銘の天才でしょう。

ゴルフのレッスンもこれと同じなんです。前述した左右の手の使い方についても、すでに動きを理解してできる人にとっては「的を射たレッスン」ですが、動きを理解していない(実際にそう動けない)人にとっては、雲をつかむような言葉なんです。そして、大抵の人は言葉の意味を誤解し、本来の動きとはかけ離れた動きをしがち。アナライズには、年間1000人以上のアマチュアが来られますが、スイングがちゃんとできていない人ほど、ゴルフ雑誌のアドバイスを曲解、誤解した状態に陥っているのです。

では、どうすればゴルフ雑誌の記事を役立てることができるのか?
まずは雑誌の記事、雑誌の表現には限界性があることを理解することです。そして、アドバイスを勘違いしないためには、実際にレッスンを受けることです。直接プロからアドバイスを受ければ、曲解、誤解を防げます。実際にレッスンを受けることができないならば、客観的に自分をチェックすること。iPhoneやスマホなどでスイング動画を撮り、アドバイス通りに体が動いているかどうかチェックして下さい。ゴルフ雑誌の記事通りのことをやっているのに、実際の動きが間違っている場合は、そのほとんどはレッスン内容を曲解、誤解しています。

もうひとつの方法は練習器具を積極的に使うことです。アナライズではスイング作りにゴルフの竪琴を推奨しています。竪琴は左右の手を3次元的に離して持つことができます。これにより、前述した左右の手の使い方を勘違いしないで会得できます。もちろん、竪琴を使って練習する場合も動画チェックは必要不可欠です。

ゴルフ雑誌のレッスン記事を読んでも上手くならない‥‥これはゴルファーの理解力に問題があるわけではないと、ボクは思っています。人間は見たこともない、経験したこともないことを‥‥言葉だけでは理解することが出来ない生き物なんです。人間の想像力は無限ですが、ことゴルフスイングの会得においては、その想像力がデメリット方向に働くことが多いような気がします。
んじゃ(▼▼)b

関係過去記事

「ゴルフ雑誌を読んで上手くなれるのか?」

 


2013年04月10日スイングのウソ、ホント、その7 「連続写真のように素振りしよう」

レイドオフ、そしてシャット(スクエア)フェース。

トップにおけるこの2つの正しい型を体に覚え込ませるには、感覚やフィーリングに頼るのは禁物です。また、ボールをたくさん打っても身に付きません。レイドオフに上げているつもり、シャットにしているつもり‥‥。つもりのままでは、一生懸命練習しても形(型)は何ら変わらないからです。練習場ではどのゴルファーも一生懸命ボールを打っています。というか適当にボールを打ったり、わざとミスショットを打つような人は‥‥まず見たことがありません。

では、練習場でボールを打っている人は皆、練習量に比例して上達しているのでしょうか? 皆、スイング中の悪癖を矯正できているでしょうか?

残念ながら答えはノーです。ボールをたくさん打つてばボールに当てる能力はアップしますが、ことスイング作りにおいては良い方向に変化している人は、非常に少ない。癖のあるフォームをしている人は、何年練習してもその癖を取り除けていません。理由は単純、練習場でボールを打っている人のほとんどは、フォームのことよりも、飛んでいくボールのことの方が気になるからです。誤解を恐れずに言うと、練習場でミスショットが3発続くと‥‥ほとんど人はフォームを変えることなんか意識から消え去り、なんとか芯を喰ったショットを打ちたくなる。悲しいかなそれが人間の性(さが)なんです。

では、どうすれあ正しいトップを作れるのか?
シャフトクロスのトップを解消できるのか?
左ひじが曲がった弱々しいトップを修正できるのか?

トップの形を修正したいならば、ボールを打つことよりも素振りで徹底的に正しい形を体に覚え込ませることです。素振りの形が良くなったからと言って、ナイスショットはすぐには打てません。そこがフォーム改造の難しい所です。しかし改造後のフォームが体に染みこめば、かならずナイスショットの確率は上がってくる。それを信じれるかどうかもすごく大切です。

ただしい形(型)を体に刻み込ませるために、ボクがお勧めしているドリルが2つあります。ひとつは連続写真ドリル。ゴルフ雑誌にはプロの連続写真が紹介されていますよね。8コマとか10コマとか、12コマとかで。これを素振りでやるんです。テークバックやトップの正しい形を身に付けたいならば、アドレス、テークバック、そしてトップ。この3つの形をそれぞれ、静止した形で体に覚え込ませます。

アドレス 

アドレス

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テイクバック

トップ

トップ

アドレス、テークバック、トップ。それぞれポートレートの写真を撮られるかのようにちゃんと静止してポーズを取りましょう。それぞれの形で1~2秒静止し、それから次のコマに進む。アドレスで2秒静止、テークバックで2秒静止、そしてトップで2秒静止。それぞれの静止画をつなぐことでトップまで作ります。それぞれでピタッと止まるわけですから、それこそロボットがスイングしたかのようにギクシャク動いて下さい。この段階ではスムーズに動くことよりも、ギクシャクして動く方が良いのです。そして、それぞれの静止した形を鏡でチェックしたり、スマホやデジカメでチェックする。自分の感覚ではなく、客観的にチェックすることも極めて重要なポイントです。

静止画をつなぐことでトップの形をちゃんと作れるようになったら、今度は静止画と静止画を接着剤でつなぎます。ここでもスムーズに動く必要はありません。ギクシャクしながらスローモーションで動き、トップを作っていきます。自分で決めた形をとにかく意識しながらスローモーションでテークバックしていきます。目安としてはアドレスからトップまで3~5秒ぐらい時間を使って下さい。

スローモーションでスイングする時、注意してほしいのは手先だけでクラブを動かさないこと。それこそドライバーで300ヤード飛ばすぐらいの感覚を持ち、体全体をしっかり使って、ゆっくり上げていくのです。

静止した形をつなぐことができると動き(フォーム)も変わってきます。そして、どれだけ変化したかを自分の感覚ではなく、鏡やデジカメなどで客観的にチェックする。もし変わっていないと感じるならば、スローモーションではなく、再び、静止画をちゃんと作る練習に戻る。フォームの改造、スイング改造というのは、どれだけ地味な練習を積み重ねられるかで決まります。そして1回15分でもいいから毎日練習することが大事。1週間に1回、60分の練習よりも1日10分の練習の方が、はるかに効果が高いのです。

ちなみに形を変えるためには極端なぐらい動きに差を付けることも重要です。例えば、トップの高さを5センチ低くしたいと思うならば、50センチぐらい下げる感覚でスイングして下さい。10倍ぐらい動きを変えないとフォームは変わってくれません。これは実際に試していただけると実感できます。

継続と反復。

この2つのことに真正面から取り組めば、運動神経の有無に関係なく、誰でも美しいフォームを身に付けるられるのです。

そして練習器具も活用した方が効果的です。マーク金井はこのゴルフの竪琴でスイングチェック、フォームのチェックをしています。竪琴は右手と左手を立体的に離して持てるので、関節の曲げ伸ばしのチェック、手首を正しくコックする感じを正確にチェックできるからです。

竪琴を使ったアドレス

竪琴を使ったアドレス

竪琴を使ったテイクバック

竪琴を使ったテイクバック

 

竪琴を使ったトップ

竪琴を使ったトップ

んじゃ(▼▼)b

こちらがゴルフの竪琴↓

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「誰も教えないゴルフスイングのウソ、ホント  その1」

「誰も教えないゴルフスイングのウソ、ホント その2」

「誰も教えないゴルフスイングのウソ、ホント その3」

「スイングのウソ、ホント その4 「正しいコックとは?」」

スイングのウソ、ホント その5 「作用と反作用と意識すると正しくコックできる!!」

「スイングのウソ、ホント その6 「緩みのないトップを作るコツとは‥‥」」


2013年04月07日スイングのウソ、ホント その6 「緩みのないトップを作るコツとは‥‥」」

前回のブログ(4月5日)で、手首をコックする動きについて説明しました。

手首を正しくコックするコツは「作用と反作用」の力を上手く利用すること。左手を下げ、その反動でヘッドを持ち上げることです。

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両手の間に支点をイメージしたら、左手を下げて右手を引き上げる。左右の手を逆方向に使うことで手首をコックし、その反動でヘッドを持ち上げていく。実際のテークバックでも、こういう風に左手と右手が逆方向に動かすのが好ましい手首のコックです。これがちゃんとできると手首が正しくコックされたことになり、クラブヘッドをプレーンに沿って上げやすくなるのです。

左手を下げて(グリップエンドを下げて)ヘッドを持ち上げることができると、左肩の入りが良くなりますし、背中の筋肉を効率良く使うこともできます。テークバックで左手が下がってくれば、それにつられて左肩が下がり、左の肩胛骨もダイナミックに動きます。肩は横に回すものだと思っている人が少なくありませんが、実は、左肩は下がる感じで動いた方が肩の入りが良くなるのです。

本題に入りましょう。今回はテークバックの終着駅であり、ダウンスイングの始発駅でもあるトップについてお話します。トップの形(型)を評価するポイントは2つです。ひとつは、体に緩みを作らないこと。力み過ぎるのもダメでですが、「サウナに入ってリラックスしている」ような緩んだトップも好ましくありません。緩んだ状態ではパワーを蓄積できないし、体をちゃんと動かすこともできないからです。伸ばすべき関節は伸ばし、曲げるべき関節は必要なだけ曲げておく。具体的に言うと、トップでは左ひじの関節は突っ張るぐらい伸ばしておき、右ひじの関節は90度前後曲げます。
トップの形
手首は左手首は親指側に曲げ(左手親指を立てる感じ)、右手首はボールを投げるような感じで甲側に曲げる。足首、ひざ、股関節、背骨‥‥これらの関節はアドレス時に作った角度(前傾角度)をキープするように使って下さい。伸ばす関節と曲げる関節を意識すると、緩みを取り除けるはずです。
次にトップの形。これは。これはクラブのポジションとフェースの向き。あそいてアドレスで作った前傾角度がキープできているかどうかがポイントになります。

クラブのポジションは‥‥
シャフトプレーンに対して「シャフトが平行」~飛球線に対して「シャフトが平行」までの間に収まっているのが好ましい。飛球線に対してシャフトがやや左に向いた状態を、「レイドオフ」と呼ばれていますが、これが今どきのクラブと非常に相性が良いです。レイドオフにクラブが収まっていれば、余計な動きを入れることなくダウンスイングを開始できます。加えて、今どきのクラブは重心距離が長い。重心距離が長いクラブはレイドオフになっていた方がフェースの向きをコントロールしやすく、インパクトの再現性も高くなるからです。
トップでシャフトが飛球線よりも右を向く‥‥いわゆるシャフトクロスは好ましい形ではありません。シャフトのクロスになるほど、トップで手首が誤った方向に曲がり、左ひじも緩んで大きく曲がります。そしてダウンスイングではプレーンに沿ってクラブが下りづらくなる。今どきのクラブ(重心距離が長いクラブ)では、シャフトクロスになるほど振り遅れのミスが出やすくなります。

横峰さくらプロはシャフトクロスでも素晴らしいショットを放ちますが、これは類い希なる才能と努力のなせる技です。普通のアマチュアが彼女のようなトップを作ったら‥‥ボールをコントロールするのが非常に難しくなるし、ナイスショットの確率を上げるためには、とてつもない練習量が必要になるでしょう。正しいトップの形がナイスショットを完全保証するわけではありませんが、正しくないトップの形からナイスショットを打つのは、困難な作業になるのを避けられません。

フェースの向きに関しては、スクエア(フェースが斜め45度)、もしくはシャット(フェースが空を向く)。これが好ましい形です。テークバックでフェースが開く度合いが少ない方が、フェースの向きをコントロールしやすく、インパクトの再現性も高まるからです。加えて今どきのクラブ(重心距離が長いクラブ)は、フェースをシャットに使った方が扱いやすくなります。

オープンフェース(フェースが正面を向く)のが好ましくないのは、トップで左手首に緩みが出やすくなるからです。加えて、今どきのクラブ(重心距離が長いクラブ)を使った場合、オープンフェースだとフェースが開いたままインパクトを迎えやすくなり、右へのミスや、それを嫌がって引っかけのミスが出やすくなります。

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レイドオフのトップ、そしてシャット(スクエア)フェース。

この2つの型を体に覚え込ませるには、感覚やフィーリングに頼るのは禁物です。また、ボールをたくさん打っても身に付きません。レイドオフに上げているつもり、シャットにしているつもり‥‥。つもりのままでは、一生懸命練習しても形(型)はなんら変わらないです。
おっと、今日は東京ドームでプロ野球のデーゲーム観戦!!!!!
正しいトップの形(型)を身に付ける方法は日を改めてじっくり説明します。。それが待ちきれない人は、マーク金井が書いた電子書籍「一生役立つゴルフ上達法」をお買い上げ下さい。162円でじっくり説明しています~。

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「誰も教えないゴルフスイングのウソ、ホント その3」

「スイングのウソ、ホント その4 「正しいコックとは?」」

スイングのウソ、ホント その5 「作用と反作用と意識すると正しくコックできる!!」