マーク金井blog

2013年03月30日誰も教えないゴルフスイングのウソ、ホント その3

良いスイングと悪いスイングはどこが違うのか?

格好いいスイングと格好悪いスイングは何が違うのか?
癖のないスイングと癖があるスイングはどこが違うのか?
自然に見えるスイングと不自然なスイングは何が違うのか?

前回のブログ(3月25日)で、テークバック前半部分はクラブのライ角度を維持することが大事だと説明しました。インサイドに引き過ぎたり、アウトサイドに上げ過ぎるとライ角度が崩れます。最初の1mぐらいは手元もヘッドも飛球線に沿ってほぼストレートに動くのが好ましく、これでライ角度がキープできると書きました。

スイングは円運動とイメージしている人にとっては、ヘッドと手元がパラレルな状態で真っ直ぐ後ろに引こうとすると‥‥「とてつもなく外に上がる」感じになるでしょう。そして、もの凄く気持ち悪い。その違和感たるものや、右利きの人が生まれて初めて左手に箸を持ってご飯を食べるのと同じか、それ以上です(笑)。この強烈な違和感、錯覚を取り除く一番効果的な方法は、動画でチェックしながらテークバックの軌道をチェックすること。自分の感覚に頼る限りスイングは変わりません。本当にスイングを変えたいならば、外の目(客観的視)に頼ることが極めて重要です。ボクも調子が悪くなるとテークバックがインに上がりやすいのですが、そんな時はボールを打ちません。ビデオとにらめっこしながら、ひたすらテークバックだけを練習。1回上げるごとに動画をチェックし、軌道をチェックしてます。なので、テークバック30回練習するのに30分以上の時間が必要です。

P1020828

アドレス時のシャフトプレーン

オンプレーンのテイクバック

オンプレーンのテイクバック

 

手もヘッドもプレーンのイン側に入っている

手もヘッドもプレーンのイン側に入っている

手はプレーンよりアウト側に、ヘッドはイン側に

手はプレーンよりアウト側に、ヘッドはイン側に

ちなみにツアープロのテークバックをチェックしてみると、昔はインに上げているプロも少なからずいましたが、最近はほとんどいません。ビデオでスイングチェックするのが当たり前になったことで、プロのほとんどはプレーンに沿ってヘッドが上がっています。

では、なぜインに引き過ぎるのはダメなのか。

ゴルフはテークバックでボールを打つわけでない。ダウンスイングが良ければ、テークバックは個性があってもいいのではないのか?

そう考える人もいるみたいですが、ボクはこの考え方に賛同できません。テークバック前半でヘッドをインに引き過ぎると‥‥クラブはシャフトプレーンの下側(内側)居続けます。こうなってしまうと、テークバックの後半部分で、ヘッドを急激にプレーン上に持ち上げることになるのです。プレーンの下にいたままではトップまでクラブが上がらないからです。インに引き過ぎる人ほど、テークバック後半でクラブを急角度で持ち上げることになって‥‥

・シャフトクロスのトップ
・トップで右ひじが大きく空く
・トップでフェースがオープンになる

そうです。テークバック前半でインに引き過ぎる人は、誤った形のトップを作る可能性が非常に高くなるのです。そして誤ったトップを作るほど、ダウンスイングも誤った形になる可能性が極めて高くなるのです。今、トップの形はレイドオフな状態が良いと言われていますが、テークバック前半でヘッドをインに引き過ぎてしまうと、レイドオフからどんどんかけ離れ、真逆のシャフトクロスになってくるのです。

ヘッドをインに引き過ぎているのか、オンプレーン(シャフトプレーンに沿って上がった状態)になっているのかはテークバックの前半、そしてハーフバックの位置でチェックします。ハーフバックとは飛球線後方から見てシャフトが地面と平行、正面から見てもシャフトが地面と平行なポジションです。

P1020833

P1020834

テークバック前半では手元とヘッドはほぼ平行に動きますが(手元よりもヘッドは外側に位置する)、ハーフバックの位置では手元もヘッドもシャフトプレーンにほぼ重なっているのが正しい形。許容範囲としてはヘッドが1個分くらいシャフトプレーンの上下に外れているぐらいです。

ハーフバックの位置でヘッドがプレーンよりも上や下に外れているならば、ボールを打つことよりも、軌道修正が大事です。やるべきことは左手と右手の使い方を正しく理解すること。右手と左手の役割分担を知るのに役立つのがゴルフの竪琴です。両手を写真のように上下、そして間隔を空けてクラブを持つと、左手と右手は同じ方向に動いてはダメなことが直感的に分かってくるからです。

P1020835

P1020839

右肘を体に引き付けてテイクバック

左手は真っ直ぐ平行移動する感じで良いのですが、右手は右ひじを体に引きつけるように動かす。テークバックの始動ととも右手は少しづつ体に近づけていく。ハーフバックの位置では両方の握りコブシが横一直線になっている。これがちゃんとできると、オンプレーンにヘッドが上がりやすくなるでしょう。

んじゃ(▼▼)b

関係過去記事 ↓

「誰も教えないゴルフスイングのウソ、ホント  その1」

「誰も教えないゴルフスイングのウソ、ホント  その1」


カテゴリー ゴルフの竪琴, スイング、ゴルフ練習法

コメントは受け付けていません。