マーク金井blog

2006年01月28日怒濤の返信、返信、また返信!?

ブログを更新しようと思ったら‥‥
デジカメを神田スタジオに忘れてしまいました(>_<)

これはきっと、神様が「おい、ちゃんとコメント返信せよ~」
とお告げしているのかも? ちょっと違うか(^^;)

そんなわけで、今日のテーマはコメント返信。

質問1

マーク様 ランバックスとスピーダーでフレックスが異なるが、振動数が同じシャフトというのは体感的には違うのでしょうか=シャフト種類が違う場合でも振動数が同じ場合体感的には違うのですか。個人的には構造が異なるとフレックスが同じであってもそして振動数が違う場合でも、体感する感じが異なるものと思えてなりません。どうしても解明したいのですが、いかがでしょうか。
Posted by:ミニー at 2006年01月12日(木) 23:53

返信その1

振動数については、あくまで硬さの目安と考えた方がいいと思います。昨年はリシャフトの本を手伝ったこともあって100本以上シャフトをテストしましたが、振動数が同じでも振った時のフィーリングが「全然違うよ~」なんてザラ。一般には使われている材料(プリプレグ)の弾性率、トルク、先端補強の度合い、そして接着寸、ネック長が変わることでも体感する感じが異なります。上記の要素をすべて解明するのは、計測器の問題もあるので客観的な評価は難しいと思います。ワインのテイスティングじゃないけど、シャフトに詳しい人間が体感的に評価した方が、多くの人が「確かにそうだ!!」ということになるような気がします。

2番目の質問

4番ウッドのリシャフトを考えているのですが、
ドライバーとのマッチングを考えて、
42.5インチ、クラブ総重量330g前後、振動数260前後、バランスD2
になるようにしてもらいたいのですが、そんなオーダーは受け付けてもらえるでしょうか?

現在ドライバーは45インチ、シャフト66g、トルク3.6、振動数266、バランスD2.7ぐらい、総重量317gです。(スリクソンW302USのフレックスS)

使用中の4Wは、SR(振動数249)バランスD1。シャフトが60gの総重量325g。

リメイクショップでバランスをD2に、総重量を330gにしてもらったのですが、やはり軟らかくて、振ってしまうと150ヤードぐらいの情けないフックボールしか打てません…

よさそうなシャフトはあるでしょうか?

Posted by:いおり at 2006年01月13日(金) 00:23

返信その2

数値を合わせることはできない相談ではありませんが、上記の質問でも答えたように数値合わせだけでは、振った時のフィーリングは同じにならないでしょう。この場合も、ドライバーのシャフトのフィーリング(硬さ、しなり)をチェックし、それに近いシャフトを探すというアナログ的な手法が一番確実。重量を合わせることはカタログなどでも可能ですが、それ以外はフィーリングが合うシャフトを何種類か選び、それからスペックを合わせた方がいいと思います。

「アナライズ」でも、このような作業をやってますので、もし、ご興味あればHPにアクセスしてみて下さい。

3番目の質問

以前どっかの記事(松尾さんのだったかな?)で「シャフトを軽くした場合その軽さの為、振りやすく感じ一時的にHSが上がり当然距離も伸びる。しかしながら間もなく体とスイングがその重量に慣れてしまい距離は落ちてくる」とありました。
メーカー側としてはNEWモデルは前モデルよりも進化しなければ売れないので意図的にその「一時的な距離」と「振りやすさ」を求めているのではないでしょうか?

Posted by:bunta at 2006年01月13日(金) 09:30

返信その3

ドライバーの場合、「進化=飛距離アップ」。テストの仕方によっても変わりますが、1発の飛距離を求める場合、軽くした方がヘッドスピードが上がって瞬間的に飛距離が伸びる可能性が高まります。そして、松尾さんがおっしゃるようにその重さになれれば、ヘッドスピードが元に戻りやすくなりますね。ボクはこれを新車効果と呼んでおり、クラブ選びではかなりリスキーだと思ってます。

今の所、ニュークラブの賞味期限(売れる時期)は3ヶ月から半年。このタームでクラブを作ろうとすると、新車効果を狙うクラブが増えてくるんじゃないでしょうか?

質問4

マーク金井様 初めてカキコします。教えて下さい。振動数計のセンサーはグリップエンドからどれ位の距離の位置にあるのですか?それと、写真ではフェースが地面と垂直方向にセットされていますが、平行に(フェースを上に向けて)セットした場合と数値に変化はないのですか?
それと、振動数という数値についても疑問があります。アルディラのNV75Sを例に挙げるとメーカーHPは260、ジオテックの表示は273(ダミーヘッド装着)と異なり、また、その計測機器の種類や方法によって、全く異なる数値がでるので、何を基準として良いかわかりません。マークさんのように機器を自分で保有しているなら比較は可能ですが・・・一般ユーザーは無理ですよね?素人な質問でスミマソン、m(_ _)m
Posted by:ビスタ at 2006

返信その4

ボクが使っているフジクラの振動計はセンサー可動式。すごく手元側に接地できませんが、センサー部分はマージンがあるので、測りたい場所で測れます。固定式の振動計については、大体数十センチの所にセンサーがついてます。フジクラの話では、どこで測ってもシャフト固有の振動数は変わらないと伺ってますが‥‥(間違ってたらごめんなさい)。ちなみに、振動数計はメーカーが変わったり、同じ製品でも機械によって多少の誤差(とは言っても1~3cpmほど変わる程度)があります。ですので、振動数を測る場合、ひとつの機械で相対比較するというのが、正しい使い方ではないかと思っています。

質問5

かつては不必要な挙動を抑えるには単純に硬くするしか方法がなかったのに対し、柔らかくても腰があり、暴れないシャフトができるようになった、つまり技術の向上がシャフトが柔らかめになった理由と勝手に考えていたのですが、違うのでしょうか?

Posted by:棒みたい at 2006年01月13日(金) 16:34

返信その5

その通りです。10年前に比べると、軟らかくても暴れにくいシャフトが増えてます。実際、半月前ほどに、このブログで女性用シャフトを3本試打インプレしましたが、40m/Sぐらいで振っても腰砕けになりません。しっかりしなり戻り、ボールを力強く押し出します。ワッグルすると10年前の女性よりもかなり軟らかいにもかかわらず‥‥。ただし、矛盾するようですが、シャフトが軟らかすぎると、しなり戻るスピードが遅くなりやすいので、しっかり振れてくると物足りなくなったり、インパクトのタイミングを合わせづらくなります。重さ同様、硬さも振り切れる範囲で(力まない範囲で)硬めがいいとボクは思います。

この続きは明日カキコしまっさ~

んじゃ。


2006年01月23日長さを測るのは難し~い!!

昨年末に映像デビューしたら‥‥
このところカメラが回る仕事が増えてきたマーク金井です。

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今日は○ャスコのプロモDVD撮りで朝から人間試打マシーン。鼻声が治らないまま収録が始まり、収録が無事「?」終了。夕方はGDOブログ仲間のOJ君が、大阪から神田スタジオに見参~!!

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(実物はもっと格好いいかも?)

「下手くそ打ち」をしっかり練習した後、スリングショットツアーをしっかり試打し「これ買いますわ~」とニコニコ顔で言いながら仕事に復帰。

前置きが長くなりましたが、今回のテーマはクラブの長さについて。ちょっと前のブログで「メーカーによってどうして長さが違うのか?」という書き込みを頂きましたが、市販モデルを計測すると‥‥統一感はまったくありません。例えば、ゼクシオを基準にして長さを比べた場合、テーラー、ナイキはゼクシオよりも0.5インチ短くなりますし、昨日ブログでアップしたロイコレの新しいFWはゼクシオよりも0.25インチ長め。

では、なぜ長さがこんなにも違うのか?

 

結論から先に言うと、長さを「どこからどこまで」測るのかがメーカーによって異なるからです。少し専門的になりますが、ゼクシオはヒールエンド法に近い測り方でした。他方、テーラーの場合(r7 425)、

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60度測定法で測ると、表示が44.75インチに対して計測値も44.75インチ。他方、従来からあるヒールエンド法で測ると(ゼクシオはこれに近い測り方をしているみたい)、

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表示が44.75インチに対して計測値が44.25インチでした。長さがルールで規制されるようになってますが、ルールで採用されるのは60度測定法です。米国メーカーは、すでに60度測定法を採用しているところが増えてますが(長さから逆算すると)、反面、ゼクシオだけでなく国内メーカーの多くは60度測定法でクラブ長を計測しているところはほとんどありません。

60度測定法を採用すると‥‥

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国内メーカーのクラブは、今採用している表示よりもかなり長くなってしまう‥‥それがネックになっているか? それもと他の理由なのか?

メーカーの人もこのブログを見ているはず???
匿名大歓迎。ご意見お待ちしてます。

んじゃ。


2006年01月21日PT-7はストライクゾーンが広そう‥‥

昨日、2時間かけて試打したロイコレの最新FW、BBDタイプH2。

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3Wと5Wのシャフトは

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グラファイトデザインの最新モデル、ツアーAD PT-7。今日はシャフトのフィーリングについて書きたいと思うんですが‥‥正直、このシャフトを的確に表現する言葉が思い浮かびません。ダブルキックで弾き感が強いM-75とは全然違いますし、シャフトがじわーっとしなり戻るW70ともフィーリングが異なるのはすぐに分かりましたが、「じゃ、どんな感じ?」と聞かれると言葉が出てこない‥‥(汗;)

シャフトの挙動として感じることを言葉にすると、

・切り返した時にシャフト中間部分がしなる
(手元と先端がしっかりしている)

・シャフトはあんまり動かないが粘り感がある
(適度なトルクが影響している感じ)

・粘りを感じるわりには、しなり戻りは適度にシャープ
(シャフトの動きが少ないから、しなり戻りが速いのかも)

・先端側が適度にしっかりしているのでFWと相性がいい
(ただし、米国メーカーほどガチガチに硬くない)

打った感じはW60、W70に近いタイプで(グラフィックも似ているじゃないですか)、Wシリーズよりも少しシャープ感を出しつつ、先端側を少し硬くすることで方向性、ヘッドの入射角度を安定させようとしているのかも。インからあおったり、アウトサイド・インに振ってもシャフトが暴れる気配が少ないことを考えると、「ツボにはまったら飛ぶ!!」と言うのではなく、誰が打ってもタイミングが取りやすく、「ストライクゾーンが広い!!」と言うのが、ボクが出した結論ですわ~。

ちなみに、3W(14度表示)のスペックは長さが43インチで

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総重量が336.7g。バランスD3.0。

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振動数は272cpm
手元がしっかりしていることもあって、3WのSにしては数値がちょい高めです。昨日、この3Wで低スピン弾道が打ちやすいと書きましたが、先端側がしっかりしているシャフトはフェース上目で球を捕らえやすい。スピンが少ないのはシャフト特性も影響しているのでしょう。

んじゃ。


2006年01月20日今度のロイコレはチョイ薄め!!

風邪が全然治らないにもかかわらず‥‥今日は、神田のスタジオで2時間近くクラブを試打。というのも、届いたクラブを見た瞬間、「打たずにいられない!!」スイッチが入ったからです。それが、これっ!!

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ロイヤルコレクションから新しく出たFW、BBDタイプH2。14度、18度、そして20度の3本が試打クラブとして神田スタジオに到着。シャフトは14度と18度がグラファイトデザインの新シャフト、ツアーADの

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PT-7(70グラム台)

そして20度には軽量スチールのNS950(いずれもS)。ロイコレの標準シャフトは「軽いっすよ~」と色んな所でボヤいているからでしょう(ブログチェックしてドライバー重量を調べたのかも)。ボクにとってストライクゾーンのシャフト(いずれも別注対応品)が送られてきたんです。

構えてみると、

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(上下とも3W)

前モデルのタイプHよりもやや面長形状で、ヘッドが少し大きく見えます。そして、フェースが少し薄くなった感じ。フェース厚を定規で測ってみると‥‥タイプHに比べると、H2は2ミリほど薄め。シャローにすることで「上がりやすさ」「やさしさ」を訴えかけているんでしょう。

ただし、フェースの向きに関しては、従来通りプロ、上級者好みの仕上がり。ヘッドをポンと置くと、絶対にフックフェースに見えません。左へのミスを嫌う人に好まれるように、見た目は完全スクエアから、ややオープン。

実際に計測してみると、フェース角はいずれも約3度オープンでした。ちなみに、利き目が右の人の場合、オープン2度前後ぐらいで「おおっ、フェースが真っ直ぐ向いてるなぁ」って感じになります。

で、気になる飛距離ですが、これまた従来のロイコレ通りリアルロフトがやや少なめなこともあって、芯を食ったらバカっ飛び。鼻水すすりながらエンジン全開で打ったら‥‥

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3Wでキャリーが233.9ヤード!!!
相変わらずフェースの弾きの良さを感じましたし、低スピン弾道でボールが「前に、前に」飛んでくれます。メーカー資料によると重心は「やや高め」とのこと。それを考えると、リアルロフトが少なめなことが、3000回転以下の低スピン弾道につながったのかも知れません。

おーっと、もう11時56分!!

シャフトの試打インプレは明日書きます。

んじゃ。


2006年01月19日少し骨太になったゼクシオ!?

1昨日、沖縄で半ズボンでゴルフしたかと思ったら、今日は体中にカイロを張りまくってT樫さんと

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(モデル T樫やすたか氏)

千葉の館山で泊まってゴルフ。風邪がいっこうに治りません‥‥(T_T)

で、今日も懲りずにシャフトについて書きます。今年から4代目にモデルチェンジしたダンロップの

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ゼクシオ。今回は高反発とルール適合モデルが併売されてますが、ボクがちょっと驚いているのがシャフトのフレックス設定。ゼクシオと言えば、プロモデルではなくアベレージ向け(オジサン向け)ドライバーで、実際、発売当初は「ゼクシオのSって、ちょっと物足りないよねぇ」なんて言われてました。ところが最新モデルの振動数を測ってみると、

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Sシャフトで

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252cpm。10年前のR(初代Sヤードは250cpm)とほぼ同じ硬さになっているのですが‥‥他社のSにはもっと軟らかいモノが増えてきたからです。

例えば、藍ちゃんでおなじみのブリヂストンVIQドライバーは

234cpm

とかな~り軟らかい。ヤマハのインプレスX445Dも245cpmですし、マックテックナビG2も242cpm。いずれもシャフト手元側のしなりを感じ取りやすいタイプなことを考えると、ゼクシオのSは相対比較で「ちょっと骨太」な部類に位置します。ちなみに、意外だったのはダイワのオノフ(赤)で、こちらもオジサン向けのイメージがありつつもSの振動数は255cpm。国内メーカーの中では硬めに仕上がってました(あくまで相対比較として)。

前にも書きましたが、同じような調子のシャフトで振動数が10cpm前後変わればワンフレックスぐらい硬さが変わってきます。それを考えると、VIQのSとゼクシオのSとではフレックス感が1ランクぐらい違う。硬さについては好みの問題もありますが、ここまで違うと、「オレはSでちょうどいいんだ!!」なんて固定観念は通用しません。試打する時は必ず硬さが異なるスペックを同時に打たないと‥‥自分にピッタリのシャフトを見つけづらくなります。

ちなみに、今日買ったナイキのSQ(サスクワッチ)の米国仕様のSは

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振動数が262cpm。国内モデルに比べるとワンランク以上硬め。これは大体、フジクラや三菱レーヨン、グラファイトデザインのアフターマーケット用のSシャフトとほぼ同じぐらいですわ~。

んじゃ。