マーク金井blog

2005年10月02日重心マ~カ~!!

ブログを初めて早、1ヶ月経過。アクセス数の多さにちょっとビビっとりますが、10月もよろしくお願いしまっす。

で、今僕がはまっているのがコレっ!!

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金属でできた巨大な鉛筆みたいですが、これは重心マーカーと呼ばれる測定器。こんな感じで釣り合いがとれるようにヘッドを乗せると‥‥

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ドライバー、アイアンともスイートスポット位置を正確に測定できます。ドライバーの場合、フェース面がラウンドしているのでバランスを取るのが案外難しく、モノによっては5分ぐらいかかってしまうことも。短気な僕は「なんでやね~ん」と1人突っ込みいれながらやっておりますが、バランスが取れると「おお~っ」と勝手に盛り上がっちゃいます。ちなみに、僕は大阪のヤードスティックさんから試打スタジオの開店祝いでいただきましたが、ジオテックでも類似品が売られているとのこと。シャフトを抜かないと測定できない点はすご~く面倒ですが、測定するのはごくごく簡単です。

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このヘッドの場合、フェース中央よりもややトウ側にSS(スイートスポット)位置が。定規で測ると重心距離は45~46ミリもありました(本当は、重心距離を測る計測器があるのですがまだ手に入れてません。こちらはかなり高額)。上下方向については、フェース厚が約64ミリに対してSS位置は37.8ミリ。低重心率は約59パーセント。

このスペックを見て、「あれっ、ちょっと変だなぁ~」と感じませんか。そうです、このドライバー、体積が何・何・何んと500CC(公称値)。実測値は537CCという超~デカヘッド。市販品では恐らく世界一でしょ。3年前のPGAショーでゲットしたドライバーっす。ちなみに、値段は299ドル95セントでした。

バカデカイヘッドを登場させたのは‥‥中上級者向けの「重心距離」について話を進めるのにコイツがかな~り役に立ってくれそうに思ったからです。

んじゃ、


2005年09月30日405よりも505と相性が良さそう

絶好のゴルフ日和の中、フジクラのランバックス「プロトタイプ70C」を持ち込んでラウンドしてきました。ホームコース(猿島CC)なので飛距離チェックにはもってこい。現在エースの赤マナ73と打ち比べてみると‥‥

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ヘッドはどちらもXドライブ405。リアルロフトは赤マナ73が8.5度で、ランバックス・プロト70Cが8度。この差が影響している部分もありますが、キャリーは赤マナ73の方が出ました。その差は5ヤードぐらい。他方、ランバックスは低スピンでランが出やすい弾道に。。フェアウェイが軟らかいと赤マナの方が飛び、逆に地面が固くてランが出れば、赤マナとランバックス・プロトとも260~270ヤードほど。池が多いコースならば赤マナ、風が強い日ならばランバックスの方が球のバラつきを抑えられるし、距離も稼げるでしょう。

しなりのフィーリングについては、どちらも切り返しで「手元がクイッ」としなりますが、その後の挙動はけっこう異なります。赤マナはシャフトセンター部分が硬く、先端側が軟らかい。このため、ダウンからインパクトにかけてはヘッドを走りがいいタイプ(ダブルキックぽいしなり)。他方、ランバックスはしなるスピードとしなり戻るスピードがほぼ同じ。赤マナ73から持ち帰ると「炭酸が少し抜けたコーラ」みたいに少しかったるい感じがしますが、反面、体が余計な動きをしてもヘッドが暴れる気配がありません。引っかけ、チーピンが出づらいだけでなく、アウトサイド・インにこすっても、スライススピンが少ないっす。

林まで曲がる弾道ならばラフ、ラフまでならばフェアウェイぎりぎりに残ってくれます。

センターフレックス計で中間部の硬さを調べてみると、

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赤マナ73 4.2キロ
プロト70C 4.3キロ

プロト70Cの方がわずかに硬めですが、前述したように赤マナ73よりもプロト70Cの方がしなり戻るスピードが遅め。一般には、シャフトは硬くなるほどしなり戻りも速くなるもの。70Cはその常識から外れているから、「かったるい」と感じてしまうのかも知れません。

今日のスコアは41、39の80

今週の日本女子オープンとほぼ同じぐらいグリーンは速く、スティンプメーターで9~10フィートほど。3パット病は少しましになりましたが、バンカーから無理責めして2ホールで5オーバー(トホホ)。なまじバンカーが得意なだけに墓穴を掘っちゃいました。


2005年09月29日ラン、ラン、ランバックス~

FUJIKURAが今、一番力を入れているシャフトと言えばランバックス。3軸シートと平織り(2軸)シートを組み合わせた新素材シャフトで、スピーダーと比較すると弾道安定性を狙ったシャフトです。

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現在、3タイプがラインアップされてますが、今回は

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リシャフト本の試打でフィーリングがすごく良かった「プロトタイプ」を入手(写真下)。メーカー公称値はSで70.5グラムですが、実測値は

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69.5グラム。フジクラの場合、公称値よりも実測値が少し重いモノが多いのですが‥‥これは公称値よりも少し軽め。ちなみにカット後の重量は65グラムほどでした。

ヘッドはBSのXドライブ405(8.5度)。
リシャフト後のスペックは

リアルロフト 8度
(Xドライブは元々ロフトがかなり立っています)
フェースアングル -0.5度
(見た目はスライトリー、フックフェース)
ライ角度 59.5度(アップライトが好きなもので)
長さ 44.75インチ(最近、この長さがスタンダード)
総重量 320.5グラム(赤マナ73よりもチョイ軽め)
バランス D1.5
(鉛1枚ヘッドに貼り付け、相変わらずフジクラはバランスが出づらいなぁ)
振動数 268cpm(SらしいSの硬さ)

最初、40ミリの接着寸で組み上げましたが、

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シャフト先端側が少し硬い感じがしたので、即、リアッセンブル。接着寸を5ミリ減らし、35ミリに変更。たかが5ミリと思うかも知れませんが、これが結構変わってくるんですよ~。先のしなり感が増すだけでなく、手元側のしなりもわずかですが増えてきます。

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で、ナイスショットした時のデータがこれっ!!
ノーマルのランバックスに比べると、先調子感が控えめで低スピン弾道が打ちやすく仕上がりました。スピン量が1900回転というのはドロップの怖さがありますが、これはシャフトよりもヘッドの影響が大きいでしょう。なんたって8度ですからね。リアルロフトを1度増やしてやれば、2000~2300回転ぐらいに落ち着きそうな感じがします。

しなりについては、ノーマルのランバックスよりも切り返しで「手元側がクイッ」としなってくれるので、僕的にはタイミングが取りやすい。スピーダーなどと比べると弾き感が少ないですが、いい意味でシャフトが動き過ぎません。

おーっと、もう11時50分を過ぎている‥‥(汗)

明日は、ホームコースの猿島でラウンド。試打レポートは明日詳しくカキコしまっす。

んじゃ、


2005年09月28日嗚呼‥1球1500円なり

となったクラブがこれっ!!

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テーラーメイドのR510TPの8.5度

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現在、不動のエースであるXドライブ405同様、フェースプログレッションが小さく、シャフトとフェースのつながりがストレートに見える点がすご~く気入って購入しました(実は、発売はこっちの方が先です‥‥汗)。値段も3万円と手頃(中古の405の約半額)。2003年発売時は「デカイなぁ」と思ってましたが、今となっては体積390CCは程よい大きさじゃないですか。ユーティリティ、FWがテーラーですごく調子良いので、シャフトテスト用にちょうどいいと思って買ったのですが‥‥

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自分のスタジオで1発打った瞬間に「こりゃ、あかんわ~」。

ホント、久しぶりに1球でダメ出し。飛ばなかったからでもなく、方向性に問題があったからでもありません。

非高反発ドライバーなので打感はソフトなのは覚悟してましたが、405に比べるとスポンジボールを打ったような感触。ゼクシオのように打感が硬いドライバーは苦手だけど、それと同じぐらい打感がソフトすぎるドライバーも大の苦手!!! なもんで、買って30分経つか経たないかでお店に逆戻り。買ったお店は95%戻し。お店までは試打スタジオから徒歩2分。正確に言うと20球ぐらい打ちましたが、1球目でダメ出ししたので、「1球1500円」というのがボクの正直な気持ちっす。

追伸

佐藤 福寿さん、

昔、「ジーボ」という米国メーカーがそんなことをやっていたような記憶が‥‥でも「ジーボ」だとすれば倒産したような‥‥スミマセン、ボクが知っているのはこれぐらいです。

MIZZさん、

ドライバーとアイアンとの重心距離マッチングについては、ドライバーを特殊なクラブ(ティアップして打つ)として考えるのかどうかで、変わってくるのではないでしょうか。マッチングについては、これからブログで少しずつカキコします。

いーさん、さん

ERCの重心距離は44ミリ強ですが、Xツアーの重心距離は正確には分かりません。体感的には34~37ミリぐらいの感じがします。現在、ボクのエースアイアンですが、これまでのキャロウェイのアイアンと比較すると重心距離は短めですね。重さと重心距離については、同じ重量、同じバランスの場合、重心距離が長いクラブの方が、振った時に重く感じます。シャフトから重心位置が遠い分だけトウダウン方向に付加がかかるからです。


2005年09月26日「適正重心距離」について考える その2

「適正重心距離」について考える その1←前回のブログ

えー、ゴルファーには「適正重心距離」があるという話を前回書き、スライサーもフッカーもスイングが不安定な人は重心距離が長めのクラブがいいとコメントしました。

重心距離はヘッドの返りやすさに影響するスペックで、重心距離が長いほどヘッドの挙動は鈍感になるからです。鈍感というと聞こえは悪いですが、ゴルファーが悪い動きをしてもクラブが勝手な動きをしづらく、それがミスの許容範囲を広げてくれるわけです。ちなみに、ボクはレスポンスが鈍感な方が未熟なプレーヤーにとって扱いやすい道具になる、ということをスノーボードで学びました(スノーボードの場合、初心者がレスポンスのいい板に乗ると逆エッジがかかり転びまくります)。

もちろん、長重心距離のクラブにはデメリットもあり、スライサーの場合、フェースを返しづらい分だけフェースが開いたまま当たりやすい。スライスを助長する危険性もあります。

でも、心配ありません。長い重心距離のクラブでもこのポイントを抑えておけば、インパクトでフェースが開きづらく、捕まった球が打てるようになるんです。そのポイントとはこれっ!!

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クラブを机などの上に置き、ヘッドをフリーな状態にしてみて下さい。どんなクラブもフェースが斜めを向きますが、この斜めを向く度合いのことを専門用語で

重心アングル(重心角)

といいます。左のXドライブ405と右のナイキのFW、T-40ツアーを見比べてみて下さい。405の方がフェースが上を向いた感じになっていますが、、この斜めを向く(フェースが上を向く)度合いが大きいほど重心アングルが大きくなり、ダウンからインパクトにかけてヘッドが返りやすくなるんです。スクエアフェースなんだけど「妙につかまりがいいドライバー」というのは、すべて重心アングルが大きめ。今どきのドライバーでいえば、その最たるものはキャロウェイのERCホット。Xドライブ405もフェース角がかなりオープンなわりに捕まりがいいですが、これも重心アングルがなせるワザ。逆に、捕まりが良さそうに見えて、捕まらないドライバーは重心アングルが小さめ。タイトの905Tや藍ちゃんが使っているツアステVIQなんかがそれに当てはまります。

ですので、スライサーがドライバーを買う時は、かならずこれをやって下さい。

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ヘッドがなるべく上を向いているクラブならば(数値的には重心アングルが22度以上)捕まりがよくなります。逆に、スイングが不安定なフッカーの場合は、重心アングルが少なめのドライバーを手にすれば、引っかけ、チーピンを軽減できます。重心アングルが20度を切っているのを目安にすればいいでしょう。ちなみに、ヘッドのスペックについては、ダイジェストから毎年出ている「ギアブック」、ゴルフクラシックの8月号の付録、「重心ハンドブック」で調べることができまっせ~

んじゃ、