マーク金井blog

2013年12月02日超私的なゴルフ場調査~チェリーヒルズGC(兵庫県)後編

マーク金井の独断と偏見に満ちあふれた超私的なゴルフ場調査、今回は兵庫県のチェリーヒルズ信和グループ系列のゴルフ場で、設計は世界を代表するロバート・トレントジョーンズ・ジュニア。三宮駅前から約40分ほど神戸エリアからの地の利が非常に良いのに驚きました。タフなレイアウトで定評のあるコースです。後編はじっくりとコースインプレッションしてきましょう~。

キング3番、471y パー5

左サイドはクリーク~

左サイドはクリーク~

グリーンは超縦長~

グリーンは超縦長~

 

打ち上げの左ドッグレッグのロング。フェアウェイは左に傾斜し、左サイドにはクリークが流れている。グリーンまでずっと左サイドはOB。右サイドには目印となる大きなフェアウェイバンカー。バンカー左サイドに運べるとセカンドが狙いやすい。打ち上げだったのでマーク金井はドライバーでティショット。2打目はPWで刻み、3打目は9番でピン横2メートルに3オン。グリーンは縦長で距離感が非常につかみづらい。距離的には2オン可能だが、セカンドを大胆に刻んだ方が確実にスコアメイクできる。

キング4番、373y パー4

260ヤード先、右サイドには池~

260ヤード先、右サイドには池~

ほぼストレートでフェアウェイが広々しているミドル。260ヤード先の右側にはクリークが流れている。強いアゲンスト風が吹くのでマーク金井はドライバーでティショット。セカンドは右サイドのバンカーを避け左サイドから狙うとパーが取りやすい。PWでグリーン左エッジに運び、2パットでパー。

キング6番、157y パー3

グリーンは横長~

グリーンは横長~

谷越えのショート。グリーンは横長で手前と奥にバンカー。左手前のバンカーはアゴが深くて要注意。ピンがどこにあってもセンター狙いでワンオンを狙っていきたいホール。フォロー風が強いのでマーク金井は8番でティショット。あわやホールインワンという感じで、ピン奥50センチにキャリーするもののフォローで8メートルオーバー。2パットでパー。

キング8番、302y パー4

左サイドはバンカーだらけ~

左サイドはバンカーだらけ~

 

真っ直ぐで軽く打ち下ろすミドル。フェアウェイ両サイドはOB。距離が短いがグリーンに近づくほどフェアウェイが狭くなる。マーク金井は7番アイアンでティショット。グリーン左手前は大きなバンカーが3つ配され、セカンドでは視覚的に右に狙いたくなるホール。フェアウェイのど真ん中に運ぶものの、セカンドをハーフシャンクして右にOB。5オン2パットでトリプルボギーを叩く。トレントジョーンズの罠に嵌ってしまった。

キング9番、381y パー4

ティショットはブラインド~

ティショットはブラインド~

クラブハウスがビューティフル~

クラブハウスがビューティフル~

打ち下ろしで強い左ドッグレッグのミドル。ティからはグリーンはまったく見えない。右サイドのバンカー方向に打つとフェアウェイを広く使え、左サイドOBの上をショートカットするとグリーンにかなり近づける。マーク金井はドライバーで左サイドバンカー狙いでティショット。フェアウェイ中央からAWでピン奥8メートルに2オンしてパーでホールアウト。セカンドからはグリーン奥にクラブハウスを望める美しいホール。

クイーン1番、355y パー4

左サイドはずっとクリーク~

左サイドはずっとクリーク~

強い打ち下ろしのミドル。右サイドは3つバンカー、フェアウェイ左サイドはクリークが流れるトレントジョーンズらしいレイアウト。セカンドは右に巨大なバンカー、左はクリークが待ち受ける。距離は短いが、フェアウェイキープしてもセカンドに強いプレッシャーがかかる難ホール。マーク金井はドライバーでティショット。左からの強いサイドアゲンスト風にあおられ、ボールは右サイドのバンカー横のラフに。残り95ヤードからPWで打ってピン横3メートルに2オン。2パットのパーでホールアウト。

クイーン3番、350y パー4

左サイドはクリーク~

左サイドはクリーク~

ダラダラ打ち上げるミドル。左サイドにクリークが流れ右サイドはバンカー。マーク金井は19度のユーティリティでティショット。グリーン手前は見た目よりも打ち上げが強くてショートしやすい。グリーンも2段なのでセカンドでは正確な距離感が求められる。

クイーン5番、539y パー5

フェアウェイが広い~

フェアウェイが広い~

横2段グリーン~

横2段グリーン~

軽い打ち下ろしのロング。ティショットは左右が広々していてプレッシャーがかからないが、セカンド以降は右サイドに大きな池が待ち受ける。グリーン手前には3つのバンカーが待ち受ける。グリーンは横に2段。3打目はかなり正確な距離感が求められる。マーク金井はドライバー、ユーティリティとつなぎ、残り100yからピン横3メートルに3オン。バーディパットは左カップ淵をかすめてナイスパー。

クイーン6番、303y パー4

左右にバンカー。グリーン手前はクリークが横切る~

左右にバンカー。グリーン手前はクリークが横切る~

距離が短いミドルでグリーン手前にクリークが横切る。フェアウェイの左右にはバンカーが待ち受けているのでフェアウェイキープも容易ではない。ショートホールが2つあるイメージを持って攻めると、パーを取りやすい。マーク金井は19度のユーティリティでティショット。フェアウェイキープからのピン奥5メートルに2オンして2パット。パーでホールアウト。

クイーン8番、107y パー3

奥に付けると、グリーンは強い下り傾斜~

奥に付けると、グリーンは強い下り傾斜~

グリーン手前には大きな池。距離は短いがグリーンは奥行きがなくて横長。おまけに強い受けグリーン。奥に乗せると強い傾斜の下りパットが残り、距離を合せづらい。マーク金井はPWでティショット。ピン奥30センチにキャリーして3メートルにワンオン。触っただけのパットは2メートルオーバー。なんとか返しを入れてパーセーブ。

クイーン9番、493y パー5

名物ホール~

名物ホール~

グリーンは縦長~

グリーンは縦長~

軽く打ち下ろしたロング。チェリーヒルズの名物ホールで、トレントジョーンズらしいレイアウト。フッカーやチーピンに悩む人にとっては左サイドの池が
実に厄介。マーク金井はドライバーでティショットしてフェアウェイキープ。セカンドは7番アイアン。右サイドのバンカーに打ち込むものの、3打目は残り85ヤードからピン奥7メートルに3オン。奥からは下り傾斜が強いが、思ったほどグリーンは速くなくて1.5メートルショート。セカンドパットは右に外れて3パットしてボギーを叩く。

総評

キングは打ち上げ、ドッグレッグが多く、とにかくティショットをいかにフェアウェイキープするかが鍵を握っています。そしてロングは2つで届く感じですが、狙って失敗すると大叩きを避けられません。反面、ショートアイアンで刻むと3打目でピンを狙いやすく、スコアメイクがやさしくなります。クイーンはクリーンと池がアクセントになっているホールが多く、そして左サイドに危険が多いホールが多いです。キングに比べるとレイアウトがオーソドックスでドライバーを振っていけるホールが多い印象を受けました。

どちらもバンカーが多く、おまけにアゴが高い所が多いのでバンカーを避けた方がスコアメイクしやすいでしょう。グリーンはアメリカンスタイルだけあってアンジュレーションが大きいですが、「打ったパットが元の場所に戻る」ほどクレージーな傾斜はありませんでした。開場後、アンフェアに感じる所はコース改造がなされているそうです。

ゴルフは野外でするチェスゲームという言葉通り、チェリーヒルズはゴルフ頭を鍛えるにはまさに理想的なコースでしょう。桜の時期にまたプレーしてみたいと思います~。

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2013年12月01日超私的なゴルフ場調査~チェリーヒルズGC(兵庫県)前編

マーク金井の独断と偏見に満ちあふれた超私的なゴルフ場調査、今回は関西編。兵庫県のチェリーヒルズゴルフクラブ(三木市)。世界を代表するロバート・トレントジョーンズ・ジュニア設計のコースです。近隣のゴールデンバレーと同じく「レイアウトがタフで難しい」と評判になっていて、一度はプレーしてみたかったコース。名前に相応しく20種類以上、約1万5000本の桜が春になると咲き乱れるそうです。信和グループのコンペでトークショーをすることになり、それで運良くプレーできました。コースはキング、クイーン、プリンスと3つありますが(それぞれ9ホール)、キングとクイーンをプレーしました~。

11月29日プレー。
スタート時間 9時28分
天候は晴時々曇り。風、ときどき強風。
今年一番の寒さで最高気温5度前後。

概要

1988年(平成1年)11月開場
設計 ロバート・トレントジョーンズ・ジュニア
キング   3425y パー36
プリンス  3379y パー36
クイーン  3379y パー36

コースレート キング&クイーン  71.7(ジョーンズティ)
プリンス&キング  71.4(ジョーンズティ)
クイーン&プリンス 71.5(ジョーンズティ)

 

パー4で最も長いのは419y~

パー4で最も長いのは419y~

JGA KGA加盟
ベント、ワングリーン
乗用カート  電磁誘導式 キャディ付かセルフを選択

アクセス

車利用の場合
山陽自動車道/三木東ICより約8km(12分)

電車利用の場合
神戸電鉄粟生線・志染駅(神戸電鉄粟生線・志染駅下車)
志染駅から15分 約1400円
クラブバス無し

マーク金井は神戸市内三宮からクルマで向かいました。新神戸トンネルを抜けると約30分くらいでコースに着きます。三宮、神戸エリアからは約30キロと交通至便です。大阪からだと高速道路が好いていれば約1時間ほどで到着できます。プレーした日はあいにく中国自動車が事故渋滞で、大阪北部からは少し時間がかかりました。

クラブハウス

クラブハウスは平屋で瀟洒な作り~

クラブハウスは平屋で瀟洒な作り~

27ホールのコースだけあって平屋のクラブハウスはかなり大きく、中もゆったり。通常のレストランの奥に大きなVIPルームがあり、そこにはロッカー、洋室と和室。そして、VIP専用のお風呂も2つ完備しています。マーク金井はトークショーのゲストということもあって、洋室を使わせてもらいました。
平屋ですがレストランからは練習場とコースが存分に見渡せます。
VIPルームのロッカールームは広々してて、一番奥に風呂場。トイレの洗面台には歯ブラシがあって、ウオシュレットもちゃんと完備されています。

コース

丘陵コース。全体的にはゆるやかな起伏があり、適度なアップダウンがあります。真っ直ぐなホール、ドッグレッグしたホール、打ち上げ、打ち下ろし。どのホールもレイアウトが戦略的。距離はそれほど長くなりませんが、とにかく頭を使ってプレーすることが要求されます。設計者のトレントジョーンズはこう言ってます。

「ゴルフは野外でするチェスゲーム」

さあ、次の一手を考えてティショットを打って下さい。まさに、これがチェリーヒルズのコンセプトです。マーク金井は事前にコースを下調べして、FWを2本抜いて16度のユーティティと5番アイアンをバッグに入れました。ティショットで打つ距離のバリエーションを増やしたいからです。

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グリーンはスティンプメーターで9.5フィート(11月29日時点)。サンドグリーンでグリーンはやや硬め。フェアウェイからキッチリ打てばボールはピタリと止まりますが、ダフったり、ラフから打つとボールは止まりません。スーッとグリーン奥まで抜けていきます。グリーンは平均700~800平米前後、アンジュレーションは程良くありますが、中にはポテトチップのようなうねったグリーンもあります。

フェアウェイ  短く刈り込まれているのでフライヤーが出づらい。
地面は少し軟らかめなので、ディボット跡は深くなりすい

ラフ      脱出に苦労するほど深くはない。
フライヤーで飛距離が出るので距離感が出しづらくなるが、
アイアンが飛ぶのでアマチュアには喜ばれそう

グリーン    スピードは普通だが、グリーンはやや硬め。

バンカー    典型的なアメリカンスタイルなので、これでもかってぐらい        プレーヤーをびびらせるバンカーが多数ある

マーク金井はキング&クイーンをプレー。ティはレギュラー使用。

キング1番、351y パー4

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左右OB~

左右OB~

左サイドはバンカーだらけ~

左サイドはバンカーだらけ~

軽く打ち下ろしの右ドッグレッグ。右サイドにバンカーがあって、それをコストグリーン近くまでいけるが、少しでも曲げるとトラブルに巻き込まれる。落下地点が一番広いのは210~230y地点。マーク金井は16度のUTでフェアウェイキープ。グリーン左サイドはバンカーだらけ。右サイドから攻略するとパーが狙いやすい。グリーンは縦に長い2段。ピンは手前ぎりぎり。9番でセカンドを打つもアゲンストの風に押し戻されて2ヤードショート。バンカーのアゴの上に止まったところから2mに寄せるものの、フックラインを読み切れずにボギー発進。

キング2番、2番、156y パー3

この日は左から右の強い横風~

この日は左から右の強い横風~

約20ヤード打ち下ろしのスリリングなショート。打ち下ろしに加えて、風がもろに吹き抜けるレイアウトなので距離感が非常につかみづらい。左右に外すと下りのアプローチとなり寄せワンが難しくなる。マーク金井は風を読み切れずグリーン右側バンカーそばのラフに外す。58度のSWでグリーンエッジに上手く落すものの、下り傾斜にボールがスーッところがり2.5mオーバー。パーパットはカップをかすめて、連続ボギーを叩く。

この続きは明日アップします~。

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PS.

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2013年11月29日スコアメイクを第一に考えるならばアイアン基準でボールを選ぼう!!

たかがボール、されどボール。

一昨日昨日とドライバーでのボール選びについて書きました。ゴルファーならば1ヤードでも遠くに飛ばしたいもの。もちろんプロもそうで、飛ぶと評判のボールを積極的に使います。古い話ですが、糸巻きボールが全盛の頃、ダンロップのマックスフライは国内で圧倒的な人気がありました。契約プロはもとより、他社のボールを契約しているプロも試合ではロイヤルマックスフライを使っていたのです。これは噂ではありません。その当時、マーク金井はプロの試合に何度か出たことがありますが、スタート時点のボールチェック時に、プロから「今日はこれ使います」と、契約外のロイヤルマックスフライを差し出され経験が2度ありました。

さて、今日もボール選びについて。プロはアマチュア以上に飛ぶボールを求めていますが、それと同じぐらいボールにこだわっている要素があります。それはアイアンの距離感、アイアンでの止りやすさ、そしてアプローチの距離感、止まりやすさです。ドラコン選手と違って、プロはスコアを出してなんぼ。いくら飛ぶボールでもアイアンの距離感が合わなかったり、アプローチでスピンが思うように効いてくれないボールは絶対に使いません。理由は単純、飛ぶだけのボールではバーディーやイーグルが取れないだけでなく、パーをセーブするのも難しいからです。矛盾しますがプロの場合、、ドライバーの飛びと、アイアン&アプローチでの使い勝手、この両方が満足しないボールは滅多に使いません。飛んで止まるボールを探しているのです。

スコアメイクを第一に考えているならば、プロだけでなくアマチュアも同じだとマーク金井は思っています。

そこで今回はアイアン(ウエッジ)の飛距離性能、スピン性能についてお話ししましょう。マーク金井が現在使っているボールは‥‥

ブリヂストン ツアーステージX01z

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ナイキ    20IX X

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タイトリスト プロV1x

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いずれもウレタンカバーが採用されているスピン系ボールで、いずれもコアが硬いタイプです。ドライバーでボールが潰れる感じが少ないのが好みなのと、ドライバーで打った時にボール初速が出てくれるから使っています。そして、アイアンの距離感が出やすいこと、アプローチでイメージ通りにスピンが効くから使っています。クラブ試打でラウンドする時も、プライベートでゴルフする時も、ディスタンス系ボールは滅多に使いません。理由は単純、ディスタンス系ボールはアイアンが飛び過ぎたり、アプローチでイメージ通りにスピンが掛からないからです。

では、ディスタンス系ボールにはメリットはないのか?

そんなことはありません。ボールの市場規模でもディスタンス系ボールはスピン系ボール以上に売れています。ディスタンス系ボールにはスピン系ボールにはない魅力もあります。

ディスタンス系ボールの場合、ヘッドスピードが遅めに人に飛ばしやすい軟らかいコアが採用され、カバーはアイオノマー系カバー(サーリンカバー)が採用されています。このため、ドライバー以上にアイアン、特に7番アイアン以下では明らかにスピン系ボールよりも飛距離が出ます。マーク金井が7番アイアンで打ち比べると、ディスタンス系ボールはスピン系ボールよりも10ヤード以上飛距離が伸びることも珍しくありません。

ではなぜ、ディスタンス系ボールはアイアンで飛距離が伸びるのか?

これはもうカバー素材の違いです。アイオノマー系カバー(サーリンカバー)はウレタン系カバーに比べると、インパクト時に摩擦が強く発生しません。素材によっても異なりますが、摩擦抵抗が減るために、フェース面上でボールがスリップする度合いが強くなり、その結果、ボールは高く打ち出されて、スピンが減ります。ラフからフライヤーを打った時のような感じでボールが飛ぶのです。ボールによっても異なりますが、一般的には‥‥

7番アイアンでの打ち比べ(VG3 ロフト30度)
ウレタン系ボール    キャリーが160y前後
ティスタンス系ボール  キャリーが165~175y

ウレタン系ボールの場合、いい感じで打つとキャリーの誤差は3ヤード以内ですが、ディスタンス系ボールの場合、いい感じで打つと10ヤードぐらいの誤差が出ます。これもラフからフライヤーで打った時と同じ。スリップする度合いが打つ度に異なるため、スリップが少ないと飛びすぎませんが、スリップが多くなると飛びすぎることになるのです。そして、このスリップする度合いというのはプロでもコントロールできません。打ってみないことには、どれだけキャリーが出るか分からないのです。プロや上級者、そしてマーク金井がディスタンス系ボールを使わないのは、打った時の手応えと実際にボールが飛ぶ距離が安定しないからです。

もちろん、ディスタンス系ボールにもメリットがあって、絶対的にヘッドスピードが遅い人の場合(40m/s以下)、アイアンで打ってもスリップする度合いが減ります。このため、ナイスショット時のアイアン距離がプロほど大きく変わりません。そして、なによりスピンが減るのでアイアンが飛びます。ドライバーのヘッドスピードが40m/sぐらいならば、スピン系に比べるとディスタンス系の方が、5~10ヤードぐらい余計に飛ぶでしょう。6番で狙うところを7番で狙えるというのは、心理的にもかなりゴルファーにメリットがあります。そして、ヘッドスピードが遅い人の場合、いい感じで打ってもプロほど安定してスピンが掛かりません。スピン量が不安定な人の場合は、スピンが強くかかって止まったり、スピンが全然掛からないという結果よりは、どんなショットもスピンが強くからない方が、距離感が安定する場合が少なからずあるのです。なので、スピン系ボール、ディスタンス系ボールの両方を試してみて、どちらが距離感が合うのか調べてみることをお勧めしたいです。

おーっと、撮影の時間が迫ってきました。次回はアプローチ&パッティングに焦点を当てたボールの選び方について書きましょう~。

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2013年11月28日飛距離に影響するスピン量はどんな要素によって決まるのか?

昨日のブログの続きです。ヘッドスピードに関わらず、ゴルフボールはインパクトの瞬間に約8ミリ潰れると最高の初速を得ることができます。これで導きだされるのは、ヘッドスピードによって飛ぶボールが異なるということです。

ヘッドスピードが遅い人の場合、8ミリつぶすためにはコアが軟らかいボールが必要不可欠。対して、ヘッドスピードが早い人の場合、軟らかいボールだと8ミリ以上つぶれる可能性があるので、コアが硬いボールが必要不可欠です。一般的にはディスタンス系ボールはコアが軟らかく、スピン系と呼ばれるボールはコアが総じて硬め。

ヘッドスピードが40m/s以下の人は、スピン系ボールよりもティスタンス系ボールの方がコアがほどよく潰れて最高初速を得られます。対して、ヘッドスピードが46m/s以上あれば、スピン系のボールの方がコアがほどよく潰れて最高初速が得られます。ヘッドスピードが40~46m/sの間だと、どちらを使ってもボール初速に大きな差は出ないと思います。最近はレガシーブラックのようにスピン系とディスタンス系の中間ようなボールが出てますが、この手のボールを使うのもアリでしょう。言い換えると、どんなヘッドスピードにも最大のボール初速を得られるゴルフボールというのは作れないし、存在しなません(2013年、11月の段階では)。

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ヘッドスピード40~45m/s前後が一番飛ぶように設計されているLEGACYブラックボール

そして、飛距離に関してはスピン量も影響します。ヘッドスピードによっても異なりますが、ドライバーの場合、最適スピン量は‥‥

2200~2600回転

物理的には2000回転を少し下回った方が飛ぶと言われてますが、スピンが少ないとドロップしてキャリー不足に陥るリスクが増してきます。コースのレイアウトやゴルフコースでは風が吹いていることを考えると、2200回転以上、2600回転以下ぐらいの方が安定したキャリーを得られます。

では、ドライバーのスピン量は何によって決まるのか?

大きくは2つの要素があります。ひとつはカバーの素材。現在、ゴルフボールで使われるカバー素材はウレタン系とアイオノマー系とがあります。一般にはスピン系ボールにはウレタン系カバーが採用され、ディスタンス系ボールにはアイオノマー系カバー(サーリンカバー)が採用されています。

ウレタン系カバーのメリット‥‥‥‥‥ソフトでスピンがかかりやすい。
ウレタン系カバーのデメリット‥‥‥‥ボールの反発力がダウンしやすい

アイオノマー系カバーのメリット‥‥‥ボールの反発がアップしやすい
アイオノマー系カバーのデメリット‥‥硬くてスピンがかかりづらい

スピンが多くて飛距離をロスしているならばアイオノマー系カバーのボールを使った方が飛びます。ウレタン系カバーで低スピン弾道を打つには、低スピンで打てるクラブ、低スピンになるスイングが求められます。ボールに関して言えば、反発の高いコアでアイオノマー系カバーが採用されたボールは、ドライバ-で飛距離を稼げます。具体的には‥‥

ナイキのワンレジンX

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はボール初速が出て、低スピン弾道が打てるボール。ドライバーの飛び性能だけに限って言えば、同社のプレミアムボールである20XIシリーズよりもこのボールの方がアドバンテージがあります。そして、スピン性能に関してもうひとつ影響が大きいのがコアの硬さ。

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ブリジストンのファイズの構造!

硬いコア→→→ボール初速が出やすく、スピンがかかりやすい
軟らかいコア→ボール初速が出づらく、スピンがかかりづらい

インパクトでボールが潰れるほど(変形が大きいほど)、ボールはスピンがかかりづらくなります。スピン量を計測する計算式にはボールの直径(半径)が入り、潰れるほど直径(半径)の数値が小さくなるからです。かつて、ブリヂストンが米国向けに出した「プリセプト・ラディ」が飛ぶと評判になりましたが、このボールは非常に軟らかく女性・シニア向け。それを一般男性が使ったらすごく飛んだのですが、これはスピン量が減ったからだと思われます。ドライバーのスピン量が3000回転を大きく上回る人の場合、ボールの反発が落ちても、コアが非常に軟らかいボールを使うと「ボール初速のダウンよりも、低スピン化による飛距離アップ」が得られる場合があるのです。

おーっと、締切りの催促の電話が入りました。明日もボールについてじっくり書きたいと思います~。

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2013年11月27日ドライバーの飛距離を求める人は、どんなゴルフボールを選べばいいのか?

毎週火曜日は週刊ゴルフダイジェスト週刊パーゴルフの発売日。そして、インターネットラジオ、ソラトニワ「マーク金井の喋らずにいられない」の公開生放送日です。昨日はタイトリストのブランドマーケティングマネージャーの池田さんに色んな話を伺いました。マーク金井的にはあまり注目されてはいませんが、今回のタイトアイアンの中ではAP-1がかなり気に入ってます。

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さて、今週のゴルフダイジェストでは連載ページである「新、買わずにいられない」に加え、ドライバーのヘッドスピードがHS38m/sの人のボール選びのページを少しお手伝いしました。編集部からはHS38m/sで飛ぶボールを3つ選んでほしいと言われ、銘柄と選んだ理由についてコメントを求められました。詳しくは週刊ゴルフダイジェストを読んでいただきたいですが、マーク金井が選んだボールはこの3つです。

PRGR    eggディスタンス
ブリヂストン  ファイズ
ナイキ     oneレジン

540x450

いずれも飛距離重視のディスタンス系ボールですが、上の2つは打感が非常にソフト。ナイキだけは打感がややハードです。

では、ヘッドスピードが40m/sの人や、43m/s人や、46m/s以上の人はどんなボールを選べばいいのか?

ボールを選ぶポイントはいくつかありますが、ドライバーで飛距離を求めるならばボールのつぶれにこだわって下さい。ブリヂストンのボール開発スタッフに教えてもらったのですが、ボールは潰れすぎても飛びませんし、潰れなさすぎても飛びません。適度にボールが潰れた時に最大初速を得ることができます。

では、どれぐらい潰れれば最大初速を得ることができるのか?

ボールによっても異なりますが‥‥ドライバーの場合‥‥

目安は8ミリです。

ヘッドスピードが遅い人の場合、8ミリつぶすためにはコアが軟らかいボールが必要不可欠。対して、ヘッドスピードが早い人の場合、軟らかいボールだと8ミリ以上つぶれる可能性画あります。なのでコアが硬いボールが必要不可欠です。一般的にはディスタンス系ボールはコアが軟らかく、スピン系と呼ばれるボールはコアが総じて硬いです。なので、ヘッドスピードが40m/s以下の人は、スピン系ボールよりもティスタンス系ボールの方がコアがほどよく潰れて最高初速を得られます。対して、ヘッドスピードが46m/s以上あれば、スピン系のボールの方がコアがほどよく潰れて最高初速が得られます。例えば、ブリヂストンのボールで言えば、

ヘッドスピード40m/s以下   ファイズ
ヘッドスピード46m/s以上   X01シリーズ

ということになります。マーク金井の場合、ドライバーでガッツリ振るとヘッドスピードは46~48m/s。なのでディスタンス系のボールは、スピン系のボールに比べると若干ボール初速が落ちます。ただし例外もあって、ナイキのワンレジンXはディスタンス系ですが、スピン系と同じかそれ以上にボール初速が上がります。このボールはちょっと例外的で、ディスタンス系ボールですが、コアが硬く作られているからです。

では、ヘッドスピード43m/s前後は、
どんなボールを使えば最高初速が得られるのか?

このゾーンのゴルファーはどちらを使ってもボール初速に大きな差は出ないと思います。最近はレガシーブラックのようにスピン系とディスタンス系の中間ようなボールが出てますが、この手のボールを使うのもアリです。もしくは正確にドライバーで飛ぶボール(ボール初速が一番上がるボール)を探しているならば、弾道計測器でボール初速が一番上がるボールを使うのもあります。ちょっと手間がかかりますが、クラブを変えないでボールだけを変えて弾道計測器で計測すれば、飛ぶボール(ボール初速が一番上がる)を見つけることができるでしょう。

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たかがボール、されどボール。

ドライバーの飛距離はボール初速がもっとも影響が大きい要素ですが。飛距離はボール初速だけでは決まりません。スピン量も少なからず影響が出ます。ボールの選び方については、明日もじっくり説明していきましょう~。

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