マーク金井blog

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2006年02月12日シャフト選びの極意 その3

過去記事はこちらから↓

「シャフト選びの極意  その1」

「シャフト選びの極意 その2」

前回の続きです。

グリップスピード、正確に言うとインパクト直前のグリップエンドのスピードが‥‥
速いか遅いかでシャフトの相性が決まると書きました。測定器を開発したプロギアは、

ヘッドスピードの割にグリップスピードが遅い人は‥‥
リストターンが強いタイプ

ヘッドスピードの割にグリップスピードが速い人は‥‥
ボディターンタイプ

とジャンル分けし、それぞれに合ったシャフトを紹介しています。そしてG/S(グリップスピード)が遅いタイプは手元から先端部分まで剛性の高いシャフトがマッチすると言い、G/Sが速いタイプは手元部分の剛性をゆるめたらシャフトがマッチすると説明しています。

で、ここからが本題。

ボクの考え方はちょっと違います。インパクトゾーンでG/Sに着目してシャフト選びする点はプロギアと同じなんですが、ボクはG/Sがなぜゴルファーによって変わるのか着目し、その着目点でシャフトの相性を考えています。もちろん、この考え方はボクの100%オリジナルではありません。10年ぐらい前に、シャフトメーカーのフジクラからシャフトの相性についてレクチャーを受け、それを元にして自分になりにアレンジしました。

では、どこに注目したのか?

答えはこれっ!!

img20060212

トップからダウンの切り返しでシャフトをどう使っているかで‥‥インパクトゾーンのG/Sが大きく変わるんですわ。具体的に説明すると、こんな感じで、

img20060212_1

切り返しからダウンにかけて手首のコックをキープするのが上手いタイプ、ダウンでヘッドが遅れるようにシャフトを大きくしならせるタイプは、インパクトゾーンでG/Sが遅い。理由は単純、インパクトゾーンで手元を急ブレーキかけないと、シャフトがちゃんとしなり戻り切らないし、タイミング良く球を捕らえられないからです。

他方、こんな感じで

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切り返しからダウンにかけて手首のコックを速めにほどくタイプ、ダウンの開始とともにシャフトがしなり戻ってしまい初中級者や、意図的にタメを作らずトップから一気に振り切るタイプは、インパクトゾーンでG/Sが速くなります。プロ、上級者の場合、ダウンでヘッドが遅れていないので、インパクトゾーンで手元の動きに急ブレーキをかける必要がないから。初中級者の場合、ダウンの早い段階でシャフトがしなり戻って棒になっている。棒を速く振ろうとすると、大抵の人は手元を速く動かしたがるからです。

ここまで説明すれば‥‥
そうです。G/S(スイングタイプ)を測ることで、シャフトをどんな風に使っているのかハッキリ分かりますし、それが分かればどんなシャフトが合うのか(合わないのか)もすぐにわかるんですわ~。

すんません、トリノオリンピック見たいんで‥‥
この続きは明日か明後日に書き込みさせて下さい。

んじゃ。


2006年02月10日シャフト選びの極意 その2

「シャフト選びの極意 その1」はコチラから

ヘッドスピードを多くのゴルファーに知らしめたプロギア。
このプロギアが今年に入って新たに提唱しているのが‥‥これっ!!

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読んで字のごとく、グリップスピードとはクラブを握っている手元の速度のことで、プロギアはこの速度を測るための計測器を自社開発。そして初年度で200店舗に設置予定しているそうです。

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(赤い箱がグリップスピード計測器)

さて、このグリップスピード。もう少し詳しく説明すると‥‥

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ヘッドスピード
インパクト手前10cmを通る「ヘッド速度」

グリップスピード
インパクト手前10cmを通る「グリップエンドの速度」
手元(グリップ)の速度を測って何が分かるかというと‥‥これを知ることでスイングのタイプがおおよそ分かります。具体的に言うと、同じヘッドスピードでもグリップスピードが同じ人はインパクトゾーンで手元が止まり、手元を止めることでヘッドを走らせている。

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こんな感じになっているとプロギアは説明していますが、他社でもシャフトメーカーのフジクラも10年ぐらい前から‥‥プロや上級者にはインパクトゾーンで手元が止まるタイプの人がいると説明してました。ちなみにプロギアではグリップスピードが遅い人は「リストターン型」とタイプ分けしてます。

他方、同じヘッドスピードでもグリップスピードが速いタイプというのは、手元が動きながら(グリップスピードが遅い人と比較して)インパクトを迎えている。

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こんな感じです。プロギアではグリップスピードが速いタイプは「ボディターン型」とタイプ分けしています。フジクラの場合は、こういうタイプを「ダウンでタメがほどけるのが早い」と定義してました(多分、間違ってたらスミマセン)。

で、前置きが長くなりましたが、ヘッドスピードに対してグリップスピードが速いか遅いかが、分かれば、自分に合ったシャフトがおおよそ分かってきます。結論から先に言うと、ヘッドスピードの割にグリップスピードが遅いタイプは、手元がしっかりしている先調子系のシャフトと相性が良い。他方、ヘッドスピードの割にグリップスピードが速い人は、手元のしなりを感じやすいシャフトと相性が良い。

言い換えると、グリップスピードを無視して‥‥
ヘッドスピードやパワー、持ち球だけでシャフトを選ぶと‥‥
合わないシャフトを使ってしまうリスクが大きんですわ~。

では、グリップスピードが遅い(速い)人はどんなシャフトを選べばいいのか?

おーっと、締め切りの催促メールが入ってきた!!
仕事に戻らねば‥‥

んじゃ。


2006年02月06日正解はグリップエンドの軌道!!

関連記事はこちら↓

「パチスロ? パスプロ?」

「最初の50センチで運命が決まる!!」

「手の軌道もストレートが正解!!」

スイングは円運動と言われているせいでしょうか‥‥
アマチュアの90%近くは、ヘッドをいきなりインに引いてしまいがちだと書きました。

で、今回のテーマはインに引き過ぎない方法論。
その答えがこれっ!!

img20060206_1

いつも楽しみに拝見しています。正解はグリップエンドが通る軌道に意識を集中して上げる、では?理由はこの方法でバックスイングを改造している真っ最中なので。
Posted by:labpapa at 2006年02月06日(月) 15:13

というコメントをいただきましたが、まったくもってその通り。グリップエンドの軌道を意識すると、正しい軌道でヘッドを上げやすくなります。

具体的に説明すると、

img20060206_2

グリップエンドが体から離れたり、グリップエンドをいきなり

img20060206

インに引き込んでしまう(体に近づけてしまう)と、ヘッドは簡単にプレーンから外れてしまってインに上がりやすくなります。

では、どうすればいいのか?

シャフトが地面と平行、いわゆるハーフバックに達するまでは、

img20060206_4
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こんな感じでアドレスした位置から‥‥グリップエンドを真っ直ぐ後ろに動かす。そして、グリップエンドが真っ直ぐ動きながら‥‥ヘッドが徐々にインサイドに入れていきます。グリップエンドを真っ直ぐ動かしても、手首のコックが入れば、ヘッドは円運動するんですわ~

これは永井延宏プロから教わったんですが、ボクはグリップエンドが動く方向を意識するようになってから‥‥インに上がるミスを完全に矯正できました。時々、やりすぎてプレーンよりもアウトに上がることがありますが、インに外れるのに比べればミスの度合いは微々たるもんですわ~。

んじゃ


2006年02月04日手の軌道もストレートが正解!!

水道管のパイプのような練習器具、パスプロ。

前回のブログ→「最初の50センチで運命が決まる!!」

前々回のブログ→「パチスロ? パスプロ?」

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これを使って、テークバック軌道について説明したいと思いますが、もし、ヘッドをインサイドに引く癖があるのならば、ヘッドそのものよりも手の軌道を意識してみてはいかがでしょうか?

その方法がこれっ!!

img20060204_1

こんな感じで、体とクラブの間にパスプロの黄色いバーを飛球線と平行にセットしたら、それでテークバックを取ってみる。もう、察しのいい人はおわかりでしょう。そうです、グリップが右腰当たりに達するまでは、手は円を描くような感じではなく、真っ直ぐ後ろに引くのが好ましいんですわ~。

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こんな感じで手が真っ直ぐ動くテークバックができれば‥‥ヘッドだけがインサイドに入るミスは発生しません。フェースが開くミスも出づらくなって、シャフトプレーンに沿って上げていけます。

他方、体を地面と水平に回す意識が過ぎたり、円軌道を誤解して手を丸く動かしてしまっていると(たとえ無意識でも)‥‥

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手とヘッドはインサイドに動き過ぎ、クラブはシャフトプレーンの打ち側に回り込んでしまうのを避けられません。

では、どうすれば手をインサイドに引き込まないでテークバックする感じをつかめるのか?
そのヒントはクラブのある部分の運動方向を意識することです。

どこを意識すればいいのかは、明日か明後日、説明しまっさ~

んじゃ


2006年02月02日最初の50センチで運命が決まる!!

パチスロならぬ、パスプロ。←前回のブログ参照!

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水道管のようなチューブに黄色い発砲スチロールを巻き付けた練習器具で、ボクがまずチェックしたかったのがテークバック軌道。ゴルフは円運動と言われているせいか(クラブを丸く振るのが正しいと思っているせいか)、こんな感じで‥‥

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始動直後にヘッドをインにヒョイと引いてしまいやすい。こうなるとプレーンからヘッドが外れ、その反動でテークバック後半ではクラブを急角度に持ち上げてしまうことに。結果、トップでシャフトが飛球線をクロスしやすくなる。誤解を恐れずに言うと、トップが決まらない、フライングエルボーが治らない、トップでフェースが開きすぎてしまう人の90パーセント以上は、テークバックの始動方向を間違っている。

ところが、質の悪いことに(ボクもそうでしたが)‥‥インに引いている人ほど「自分はインに引き過ぎている」という自覚がないん。自覚が無ければ、いくら練習してもスイングは改善されないし、「練習しても上達しない」という悪循環に陥りやすくなります。

でも、バスプロを使えば‥‥「練習すれば、練習した分だけ上手くなれる」。インに引きやすい人の場合でいえば、こんな感じで飛球線の真上にパスプロをセットしたら、

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テークバック軌道を正確に目視できます。ボールから50センチぐらいまでは、こんな感じで、

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飛球線(黄色いバーの下)に反って引いていく。黄色いガイドラインを利用すれば真っ直ぐ(正確にはプレーンに反って)上げる軌道がどんなものか体感できます。また、そこには錯覚、勘違いのたぐいは存在しません。ゴルフは独学よりもプロに習った方が上手くなる、というのがボクの持論ですが、独学でもこの手の器具を使えば、回り道しないで上達できます。

神田のスタジオをオープンさせてもうすぐ1年ですが、ほとんどのアマチュアはテークバック直後に‥‥

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ヘッドがヒョイとインに入ります。飛球線よりもアウトに上がる人は消費税率以下ですわ~。

んじゃ