マーク金井blog

2013年07月01日1メートルのパットを確実に決める極意とは!?

真っ直ぐポンと打てば入る。

土手に当てるぐらいしっかり打てば入る

アースモンダミンカップを記録的スコアで優勝した堀奈津佳。ショートパットをほぼ外さなかった GDOより転載

アースモンダミンカップを記録的スコアで優勝した堀奈津佳。ショートパットをほぼ外さなかった GDOより転載

プロ、アマチュアを問わずショートパットが上手い人は、弱気なパットを打ちません。多少の傾斜があっても真っ直ぐ狙いますし、距離感も強め。手前から流し込むようなことはなくて、向こう側の土手にゴツンと当ててカップインさせています。

対して、ショートパットが苦手な人はというと‥‥

左右に曲がるのを計算し過ぎる

インパクトが緩んでしっかり打てない

プロ、アマチュアを問わずショートパットが下手な人はガツンと打てません。弱気なパットを打っています。オーバーするのが恐くて距離感が弱め。入る時も手前から流し込むような感じになっています。そしてインパクトが緩みがち。緩んで打ってしまうからインパクトでフェースが被り、引っかけて左に外すミスが多くなっています。
では、どうすれば、

1メートルのパットを強気に打つことができるのか?
1メートルのパットを引っかけないで打てるのか?

市販パターを見ていると引っかけない工夫として2つのことがなされている場合が多いです。

グリップがウイーク気味に入っている
シャフトが自分から見て右から装着されている。

どちらも引っかけ防止としては役立ちます。グリップをウイークに入れることでインパクトでフェースが被りづらくなります。シャフトを右から装着することで、これまたインパクトでフェースが被りづらくなります。

ただし、この2つをやってしまうとボールが捕まる感じになりません。捕まらないので滑った感じで転がります。また、捕まりが悪いパターを使っていると、今度は捕まえたくなって、手首が余計な動きをしやすくなります。捕まらないパターというのは引っかけを防げる反面、ストロークでは捕まえたくなる動きが助長されるリスクが伴うのです。

他方、逆転の発想で捕まるパターを使うことでも引っかけを防止できます。捕まるパターで手首を使ったり、インパクトが緩んでしまうと、フェースが被る度合いが増して、狙いよりもかなりボールは左に転がって引っかかります。ゴルファーはこれが分かると(引っかけたくないと思うと)、徐々にハンドファーストに打ちたくなります。ハンドファーストに打とうとすればフェースが被らないことを無意識の内に理解しているからです。

そしてハンドファーストに打つようなれば、

手元が動くのでインパクトが緩まない

手首を使わないで打てる

捕まるパターは引っかけたくない意識が高じて、ハンドファーストに打ちたくなり、それが直進性の良いパットにつながるのです。マーク金井はこの方が、本当の意味で引っかけを防げる、直進性が良いパットが打てると考え、意図的に捕まるパターを作りました。

捕まるパターとは

シャフトが自分から見て左から装着されている
ロフトが多い

シャフトが左から装着されるとハンドファーストに構えたくなります。シャフトを地面と垂直にセットしたら、アドレスの時点でフェースが被った感じになるからです。そしてロフトについては、ドライバーやアイアン同様、パターにおいてもロフトが多くなるほど球の捕まりが良くなるのです。

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シャフトが左から入っているのがわかりますか??

マーク金井が設計したナチュラルハンドファースパターは、シャフトが左から装着され、そしてロフトは7度と多めです。一般的なパターとはかなり異なる設計がなされていますが、これによりハンドファーストに打ちたくなるようにゴルファーは誘導されるのです。ちなみに、この考え方で作られたパターはすでにあって、数年前、キャロウェイから登場したバックストライクはシャフトが左にから装着され、ロフトも多めでした。

オデッセイのバックストライク

オデッセイのバックストライク

数年前、フロリダのPGAショーでバックストライクを試打した時、「これはパターの革命児」と確信しました。大ヒット間違いないと思いましたが、予想に反して日本でまったく売れませんでした。最終的には大手量販店で投げ売りされてましたが、これは奇妙なデザインのせいだと思います。ネックがヘッド後方にあり、シャフトが湾曲した感じになっていたため異形と見なされため、ゴルファーが受け入れようとしなかった。性能よりも見た目で判断されたために、売れなかったのです。

バックストライクの性能が高さについては、片山晋呉プロが使っていることが何よりもの証明になるでしょう。先週のミズノオープン、優勝こそ逃しましたがクラブに造詣が深い片山プロが使っていたのは、オデッセイのバックスストライクでした。

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マーク金井が設計したナチュラルハンドファーストパターは、オデッセイのバックスストライクをリスペクトして作られたパターです。このパターはセンターネックを採用することで、シャフトを左から装着しても違和感が無いようにしました。

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宮里藍プロをはじめ、パターが上手いプロは例外なくハンドファーストでボールをヒットしています。捕まらないパターでハンドファーストに打つのには技術が求められますが、捕まるパターならば短時間でハンドファーストに打てるようになります。パターに限らず、打ち方(スイング)は道具によっていかようにも変るのです~。

(▼▼)b

PS.自然にハンドファーストに打てるパター、ショートパットがスコンと入るパターが発売間近に迫りました。7月5日が発売予定です。ファーストロットは品切れが予想されますので、ご予約はお早めにいただけると幸いです。

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2013年06月30日超私的なゴルフ場調査~きみさらずGL(千葉県)後編

今でこそアメリカンスタイルのコースが多いですが、その草分け的なコースといえば今回調査したきみさらずゴルフリンクス(千葉県)。池とバンカー配置、そしてポテトチップよりもうねったグリーン。1番から18番まで、ひとつとして同じホールがありません。超私的なゴルフ場調査の後編はコースインプレッションです。

3番511yパー5

ティからフェアウェイをのぞむ~

ティからフェアウェイをのぞむ~

左ドックのロングホール。左サイドはずっとOBが続くのでフッカーにはプレッシャーが強くかかるホール。セカンドからは軽い打ち上げ。グリーンは奥行き40ヤードの縦長。3段グリーンになっているので、ピンと違う段に乗せてしまうとシビアな距離感が求められる。

4番311yパー4

フェアウェイ左サイドに運べるとセカンドがやさしい~

フェアウェイ左サイドに運べるとセカンドがやさしい~

距離が短く真っ直ぐなミドル。池越えだがこの池はほとんどプレッシャーがかからない。フェアウェイ右サイドのラフに打ち込みむセカンドでグリーン面が見えづらくなる。ピン位置が右奥だと難易度が増してくる。

5番354yパー4

グリーン手前は谷底~

グリーン手前は谷底~

直角右ドッグレッグのミドル。セカンドからグリーンまで右サイドには深い谷底。グリーンは横長で手前は砲台。ティショットはフェアウェイ左サイドをキープしておかないとセカンドが非常に難しい。前後の距離感がシビアなホールなので、ラフに打ち込むと厄介。グリーンオーバーすると急激な下り斜面に向かうアプローチを打つことになる。マーク金井は3打目をグリーンオーバーしてトリプルの7を叩いた。ハンデ1で、アウトの最難関ホール。

6番135yパー3

引っかけると即池ポチャ~

引っかけると即池ポチャ~

2番と折り返すショートホール。左に巨大な池があり、アイアンが引っかかりやすい人にはプレッシャーが強くかかる。池を嫌がって右に打つとポットバンカーが待ち受けている。

7番486yパー5

全長100ヤードのバンカー

全長100ヤードのバンカー

 

直角右ドッグレッグのロングホール。左サイドはグリーンまでずっとOB。右サイドのバンカー越えを狙うと2オンも可能だが、ショートカットしそこねると大トラブルを避けられない。2打目落下地点からフェアウェイ左サイドには100ヤードぐらいある巨大なバンカーが配されている。グリーンのアンジュレーションは強く、ロングパットはジェットコースターのようなラインが残ることも珍しくない。

8番383yパー4

 

グリーン両サイドに外すとアプローチが難しい~

グリーン両サイドに外すとアプローチが難しい~

ゆるやかな右ドッグレッグのミドルホール。ティショット落下地点には巨大な池。左サイドはずっとOBが続く。セカンドは池越えでかるい打ち上げ。グリーン右サイドのチョコレートドロップがセカンドの難易度を高めている。

10番471yパー5

ジェットコースターのようなグリーン~

ジェットコースターのようなグリーン~

ゆるやかな打ち下ろし、ゆるやかな左ドッグレッグのロング。距離的には2オン可能だが、左サイドは崖でなおかつOB。グリーンは極端なぐらい奥行きがなく、オーバーすると急な崖になっている。グリーンは中央が極端に低く、左右が高いユニークな形状。距離は短いが前後の距離感がシビアなホール。花道もないので結果オーライは期待できない難ホール。

12番317yパー4

バンカーだらけ~

バンカーだらけ~

距離は短くフェアウェイは途中でなくなっている。ティから見える左右のバンカーの間がベストポジション。グリーン左サイドはグリーンを取り囲むようなバンカー。どのバンカーもアゴが非常に高いので、入れてしまうとリカバリーショットを打つのが非常に難しい。

14番489yパー5

左サイドはマウンドとバンカーだらけ~

左サイドはマウンドとバンカーだらけ~

ティショットは広々しているがグリーン手前100ヤードぐらいから打ち下ろして左ドッグレッグ。セカンドを左ラフに打ち込むとグリーンを狙いづらくなる。グリーンは奥に向かって下り傾斜というユニークな形状。グリー回りには深くて小さいポットバンカーが待ち受けている。

15番428yパー4

全長200ヤードのバンカー

全長200ヤードのバンカー

真っ直ぐで打ち上げのミドル。フェアウェイ左サイドには全長200ヤードのバンカー。このバンカーに入れてグリーンを狙うのは禁物。ダフるといつまでたってもバンカーから出られなくなる。グリーン回りには珍しくバンカーがひとつもない。

17番136yパー3

グリーン以外は池~

グリーン以外は池~

横長で2段グリーン~

横長で2段グリーン~

米国TPC同様、グリーン回りはずべて池。浮島グリーンに向かって打つ名物ショートホール。グリーン手前にはポットバンカー。風が吹くとグリーンに乗っただけで嬉しくなってしまう難ホールだ。マーク金井は8メートルにワンオンしてバーディ奪取~。

18番335yパー4

フェアウェイ右サイドには巨大なバンカー

フェアウェイ右サイドには巨大なバンカー

 

軽い打ち上げのミドル。フェアウェイ右サイドにはグリーン近くまで続く巨大なバンカー。フェアウェイ左サイドにちゃんと運べると2オンしやすいが、右サイドのバンカーに打ち込むとパーオンが難しい。グリーンオーバーするとグラスバンカーや左下がりの傾斜地からアプローチを打つことになる。グリーンは奥から非常に速い。

モダンなクラブハウス~

モダンなクラブハウス~

コースの総評

ピート・ダイのコースは国内にもいくつかあるが、最初に作っただけあってレイアウトはかなりタフ。距離はそれほど長くはないが、グリーンの形状が独特なので正確な距離感と方向性が求められる。バンカーもアゴが高いので寄せるには高い技術が求められる。乗用カートには詳しいコースガイドが完備されているので初めてでもセルフで問題なくプレーできる。電磁誘導式の乗用カートは動きがスローなのがもったいない。場所によっては歩くぐらいのスピードしか出なかった(笑)

高級接待コースを意識しているだけあってクラブハウスは立派でコースのメンテナンスもしっかりしている。レストランも高級感があって素晴らしいが、ゴルフを純粋に楽しみたい人には豪華過ぎるかも。スルッとゴルフを楽しみたい人向けに早朝スルーとかのプランがあるとゴルファーにもっと喜ばれるゴルフ場になると思う。プレー料金も平日はリーズナブル。セルフだと11000円でプレーできる日もある。GDO等のネットからも予約できる。

PS.自然にハンドファーストに打てるパター、ショートパットがスコンと入るパターが発売間近に迫りました。6月中にご予約いただけますと、マーク金井オリジナルマーカー他、先行予約特典が付きます~。ご予約はお早めに~。

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大好評につき、納期が遅れるかもしれません??とりあえずご予約を


2013年06月29日超私的なゴルフ場調査~きみさらずGL(千葉県)前編

マーク金井の独断と偏見に満ちあふれた超私的なゴルフ場調査、第3回目はOGM系列コースである、きみらさらずゴルフリンクス

写真 (75)

コース設計の奇才ピート・ダイが日本で最初に作ったコース。大きな池、大きなバンカー、そして幾重にも連なる大小のマウンド。計算ができない程のアンジュレーションを持つグリーンと戦略性の豊かなコース。オープン当初は「難しすぎる!!」という声が上がってました。神田から車で1時間弱と非常に地の利が良いのでチョイスしました~(笑)
6月27日プレー。
スタート時間、
7時28分アウトスタート
天候は曇りのち晴れ。やや強風~。

概要

1992年12月開場
設計 ピート・ダイ
18ホール、6833ヤード、パー72

写真 (77)
コースレート 72.8
丘陵コース
ベントワングリーン

写真 (76)

乗用カート  リモコン式乗用カート
キャディ付かセルフを選択

アクセス

車利用の場合
圏央自動車道/木更津東ICより5㎞(5分)
館山自動車道/姉崎袖ヶ浦ICより10㎞(15分)

電車利用の場合
JR内房線・木更津駅
木更津駅からタクシーで約330分 約5000円
クラブバス 無し

圏央道の開通によりアクセスが非常に良くなっています。木更津東ICから約5キロ。渋滞箇所もないのでインター下りて5~10分でクラブハウスに着けます。アナライズ神田スタジオからだとアクアライン利用で1時間弱(渋滞無しの場合)でクラブハウスに着きました。
電車利用だと最寄り駅は木更津駅。地道を走るので結構時間がかかります。クラブバスがないので電車ゴルファーにはやや不便かも。

クラブハウス

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ゴルフ場のクラブハウスとしては珍しく平屋。モダンな作りで室内は開放感に溢れています。クラブハウスの真正面に駐車場があるので、車に忘れ物してもそれほど歩かなくて済みます。玄関入って左に受付、右側にロッカールームと風呂場。そしてスタートホールへの通路。奥手の左側にショップとレストラン。

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ロッカールームは広々してて、一番奥の右側に風呂場。サウナも完備。トイレの洗面台には歯ブラシがあって、ウオシュレットも完備されています。

レストラン

ハーフ終了が朝の9時過ぎでしたが、レストランはすでにお昼のメニューに変ってました。カレーとか冷やし中華で1580円。とゴルフ場としては普通、しかし鰻やステーキは3000円以上。高級レストランのような値段設定に驚かされましたが、接待に使いたい人にとってはお客様をもてなしやすいレストランでしょう。

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コース概要

TPCを設計して名前を上げたピート・ダイが日本で最初に作ったコース。典型的なアメリカンスタイルのレイアウトなのに加え、リンクスのテイストを出すために至る処にチョコレートドロップと呼ばれるマウンド群がハイされています。名物17番パー3はグリーンの回りがすべて池。米国のメジャー、プレーヤーズ選手権の17番同様のエキサイティングなレイアウトを楽しめます。グリーンはポテトチップのような形状で、オーソドックスな受けグリーンは皆無。どのホールも「なんだこりゃ」っていうぐらいグリーンの起伏が強くなっています。バンカーが非常に多いので、バンカーショットが苦手な人にはかなり手強いコースです。

グリーンはスティンプメーターで9フィート(6月26日時点)。何だこりゃってほどの高速グリーンではありませんが、転がりはスムーズ。グリーンはホールごとに形状が異なり、アンジュレーションも非常に強い。10メートル以上のロングパットを残すと、傾斜を読むのが難しくなってきます。
フェアウェイ  短く刈り込まれているのでフライヤーが出づらい。
ディポット跡は少なめでコンディション良好

ラフ      やや脱出に苦労するぐらい深い。。
ハードヒッターならばフライヤーがしやすいが、
普通のアマチュアだと芝の抵抗で距離が落ちる

グリーン    スピードは普通だが、グリーンはやや硬め

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バンカー    壁のようにアゴが切り立った形状のバンカーが多く、リンクスのようなポットバンカーもある。15番には全長200ヤードのバンカーがある

ティは白ティ使用。

リモコン式の電磁誘導式なので乗用カートはフェアウェイ乗り入れ不可。

印象に残ったホール

2番、155y パー3

ティからグリーンまで左サイドには池が続く風光明媚なパー3。グリーン手前半分は池の方に傾斜しているので右を狙いたくなるが、右にはポットバンカーが絶妙な位置に配置されている。グリーンは2段グリーンでピン位置が左奥だと難易度が一気に増す。マーク金井はティショットを左に引っかけて池ポチャ。3オン2パットのダボでホールアウト。アイアンで引っかけやすい人には2オン狙いでグリーン手前のエッジにボールを運び、アプローチを1メートルに寄せてバーディー。セカンドからはバンカーがズラッと見えるので、視覚的なプレッシャーが強くかかるホール。

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おーっと、原稿締切りの催促が入りました。この続きは明日レポートしましょう~(▼▼)b

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こちらを予約すると↓ これもオマケについてきます!!

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6月中に予約するとマーク金井マーカー、マーク金井使用球、アナライズネームタグ、アナライズネッククーラーのもれなくついてきます


2013年06月28日ハンドファーストのインパクトを迎える極意とは!?

毎週、毎週、欠かさず掲載されるレッスン記事。レッスン記事はゴルフ雑誌の定番、いや鉄板企画ですが、今週、マーク金井が注目したのがこれっ!!

週刊ゴルフゴルフダイジェストの人気コーナー「89ビジジョン」は意外と90切れない人よりも、80切りたい人に人気

写真 (31)

インパクトは何が何でもハンドファースト

インパクトはなにがなんでもハンドファースト!!
週刊GD 7月9日号)

この企画のメインタイトルは「誰でもできる1軸打法」タイガーH・メイハン、そして今年の全米オープンを制したJ・ローズのコーチであるS・フォーリ-の親友である中村龍明プロがレッスンしているのですが、その中でインパクトは何が何でもハンドファーストだと説いています。その証拠写真として、タイガーローズメイハンのインパクト写真が紹介されいるのですが、その言葉を裏付けるかのようにハンドファーストな状態でボールをヒットしています。そして、アマチュアがハンドファーストに打てない原因としてフォーリー

とにかくボールに当てようとする意識が強いと、インパクト前に手首がほどけて、すくうような打ち方になってしまう。これじゃ、せっかくのバックスイングが台無しだからね。

フォーリーはハンドファーストに打つための方法として、こんな風なアドバイスをしています。

グリップエンドに鉛筆を挿してチップショットしてみるといいよ。インパクトで鉛筆が体よりも前(左)を指していれば合格さ。フルスイングのときも、グリップエンドに鉛筆が挿さっているイメージで打つんだ。そうすれば、事前とクラブの最下点がボールの先に来て、きれないターフが取れるようになるよ。

限られたスペースでレッスンしているので言葉足らずになるのは避けられませんが、このフォーリーのアドバイスはかなり大ざっぱなような気がします。手首がほどけてしまう原因の説明が少ないし、なによりも手が前に出てさえすれば(ハンドファースト)、OKというのは乱暴です。アマチュアゴルファーが、手を前に出すことだけ意識すると大抵は振り遅れたり、フェースが開いてしまいます。結果、ハンドファーストにはなってもプッシュアウトやシャンクが出るリスクが非常に高くなります。

では、どこをどう意識すれば正しいハンドファーストのインパクトを迎えることができるのか?手首のコックをほどかないことは大事なことですが、実はもうひとつポイントがあります。

それは左前腕の使い方。ダウンからインパクトにかけて、左前腕を空手チョップのように使ってしまうと(左手甲が正面を向いた状態)、ハンドファーストを意識すればするほど、振り遅れてフェースが開き、プッシュアウトやシャンクが出やすくなります。

正しくハンドファーストで捕らえるためには‥‥

ダウンからインパクトにかけて左前腕を反時計回りにねじる。この動きが入っていると、ハンドファーストの状態でインパクトを迎えても振り遅れません。フェースがスクエアな状態でインパクトを迎えることができます。そして、左前腕を反時計回りにねじることでロフトが少し立った(少し減った)状態でインパクトを迎えることができ、アイアンならば強い球が打てます。ドライバーにおいてはシャフトのキック(しなり戻り)を使うことができると、シャフトのしなり戻りでややアッパー軌道で球を捕らえることができます。

では、どんなイメージを持てば左前腕を反時計回りにねじれるようになるのか?

これはもうスローモーションの素振りが一番良いです。トップまで上げたら、10秒ぐらいかけてダウンスイングしてみて下さい。使うクラブは9番かPWでいいでしょう。とにかくゆっくり、ゆっくりクラブを下ろしていく。手首のコックがほどけるのを我慢し、インパクトの所までクラブが降りたら動きを止めます。インパクトでフェースが目標を向き、ロフトが減っていればOK。対して、インパクトでフェースが開いていたり、ロフトが減っていなければNG。フェースが開いてしまう人、ロフトが減らない人は左前腕をもっと反時計回りにねじることを意識して下さい。

もうひとつの練習ポイントはハンドファーストでボールを捕らえる感覚をつかむこと。マーク金井はスポンジボールを使い、スローモーションのスイングで、ハンドファーストの状態でボールを捕らえることを徹底的に練習しています。手首のコックがほどけるのが癖になっている人の場合、その癖を取り除くためには素振りではなく、実際にボールを打つ必要があるからです。練習場でやるならば、ドライバーの高さにティアップしたボールを9番とかPWで打ってみる。スローモーションで打ってみて、ボール下のティを叩いてしまう時は手首のコックがほどけていると思って間違いありません。ティアップしたボールのボールだけを捕らえる。遠くに飛ばす必要はありませんが、低くて真っ直ぐボールが飛ばすことを意識して下さい。これを徹底的に練習することで、本当の意味でのハンドファーストの形を体に記憶させることができるのです。

ここでブログを終わろうと思ったのですが・・この原稿を読んだ、ハンドファースト発展途上の弊社T島よりクレームが入りました。

”確かに効果があるのですが、限られたスペースなので言葉足らずになっています(笑)。ハンドアクションがかなりのレベルで出来ないと混乱しまよ”

「極意」と言うぐらいですから、このドリルは効果的です。しかし残念ながらT島が言うように、まずハンドアクションが何たるか、理解してないと意味がありません。まずハンドアクションを覚えるために、ゴルフの竪琴を使ってください。左前腕部を反時計回りにねじり、左手のひきつけを徹底的に、竪琴素振りでマスターして、この「極意」に挑戦してください。

(▼▼)b

PS.ナチュラル ハンドファースト パターは7月5日発売予定です。このパターはハンドファーストに打ちたくなるように設計されています。今月中にご予約いただけますと「マーク金井 オリジナルマーカー」をもれなくプレゼント致します~。

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このマーカーの他にも、マーク金井使用球、アナライズネームタグ、超クールがつきますYO~

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2013年06月27日ハーフ45で回るために本当に必要なクラブセッティングとは!?

毎週火曜日は週刊ゴルフダイジェスト週刊パーゴルフの発売日。パーゴルフは少し前にリニューアルされて装いが一新されました。レイアウト優先でページが作られている雰囲気が溢れ出ています。対して、週刊GDは週刊誌らしい週刊誌のままです。マーク金井も2ヶ月前から「新・買わずにいられない」を連載していますが、アマチュアの間で人気が高いのが‥‥

「89ビジョン」

コラムニストの木村和久さんが漫画家の福本伸行さんを教えていますが、その切り口がなんともユニーク。プロゴルファーとはまったく違った視点で上達法が描かれています。

週刊ゴルフゴルフダイジェストの人気コーナー「89ビジジョン」は意外と90切れない人よりも、80切りたい人に人気

週刊ゴルフゴルフダイジェストの人気コーナー「89ビジジョン」は意外と90切れない人よりも、80切りたい人に人気

このブログも視点は木村和久さんに近いモノがあって、昨日のブログではハーフ45で回るためのスキルについて書きました。45で回るためにには、

ハーフのショット数は27

これをまずクリアすることです。パー3、パー4、パー5のホールのすべてでボギーオンすればショット数は27になります。そして、ボギーオンするために必要なのは1打1打、確実にグリーンに近づけること。例えば、ムーンレイクゴルフクラブ市原コースのアウトコース。

1番  348y パー4
2番  310y パー4
3番  135y パー3
4番  373y パー4
5番  157y パー3
6番  470y パー5
7番  352y パー4
8番  346y パー4
9番  452y パー5

これららのホールでボギーオンするために、1打あたりの距離を出してみると、

1番  116y
2番  103.3y
3番  67.5y
4番  124.3y
5番  78.5y
6番  117.5y
7番  117.3y
8番  115.3y
9番  113y

昨日のブログではパー3をワンオン想定で書きましたが、上記の距離が正しい1打あたりの距離。どのホールも1打あたり120ヤード飛ばすことができれば、グリーンの幅よりも曲げずに飛ばすことができれば、ハーフのショット数は27打になる計算が成り立ちます。逆に言うと、ハーフでショット数が27打以上になっている人(ハーフ50ぐらい叩く人の大半)の場合、1打で120ヤードを飛ばせていません。
では、なぜ45で回れない人は、

1打あたり120ヤード飛ばせないのか?

何年やっても50が切れない人は、ナイスショットとミスショットの差が激しいのです。例えば、ドライバー。ナイスショットすれば250ヤード飛びますが、ミスショットを打つとチョロして50ヤードしか飛ばなかったり、OBや池ポチャしています。結果、ドライバーの平均飛距離が150ヤード以下の可能性が高い。(女性だと100y以下)セカンドもしかり。3Wとか5Wでいい当たりをすれば200ヤードぐらい飛びますが、ミスするとチョロしたり、OBを打ったりしています。結果、3Wや5Wの平均飛距離は120ヤードに達していない。ミスした時に距離を大幅にロスしたり、OBや池ポチャ、林に打ち込んでしまうために、1打あたりの距離が120ヤードを下回ってしまうのです。

では、どうすれば確実に120ヤード前進できるのか?

答えは単純。ミスした時に飛ばない、ミスした時にOBや池ポチャになる可能性があるクラブを絶対に使わないことです。キャディバッグから抜きましょう。具体的に言うとハーフ50以上叩く人の場合、7番アイアン以上は必要ないでしょう。7番はナイスショットしても140~150yぐらいしか飛びませんが、チョロ、OB、池ポチャのリスクを確実に減らせるからです。ティショットに関しては、ドライバーでもいいですが、ドライバーでチョロ、OBが出やすい人ならばユーティリティで打って下さい。ロフト20度前後のユーティリティの方がドライバーよりも大きなミスが出づらいし、確実に1打の平均飛距離が伸びてくるでしょう。

平均飛距離が一番出るクラブでティーショットすると、ゴルフは楽になる

平均飛距離が一番出るクラブでティーショットすると、ゴルフは楽になる。結局ミスして刻んでるより、意図的に刻む方が次につながる

ドライバーで150y前後 (女性だと100y)
セカンドで120y前後  (女性だと80y)

簡単過ぎて拍子抜けするかも知れませんが、これがちゃんとクリアできていればハーフ27打が見えてきます。言い換えると、ハーフに30打以上ショットに費やしている人は、1打あたりの平均飛距離が120yを下回っているのです。そしてミスした時に飛距離が出ないクラブを何度も使っています。

刻んで何が楽しいのか?

なんてことを言うゴルファーが少なからずいます。もちろんゴルフはスコアだけを求めるわけではありません。自由気ままにプレーを楽しむのもゴルフの楽しみのひとつですが、スコアにこだわっているならば、とにかくハーフ45ぐらいで回りたいんだと思うならば、ティショットやセカンドショットで自爆しないこと。ティショットとセカンドショットは3打目のお膳立ての為にあるとくことを強く自覚してクラブを選択し、低姿勢で謙虚に1打1打、ショットに臨んでみて下さい。カッコ悪いと思うかも知れませんが、これがハーフ45ビジョンの極意なんです~。

(▼▼)b
PS.ハンドファーストに打てるパター、ショートパットがスコンと入るパターがいよいよ発売開始。ファーストロットは品切れが予想されますので、ご予約はお早めに~。

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