マーク金井blog

2016年03月11日東日本大震災チャリティコンペを今年も千葉市民で実施します!!

今年も3月11日がやって来ました。2011年、3月11日に未曾有宇の大地震、東日本大震災が発生しました。マーク金井はこの日、千葉市民でゴルフしてました。神田に戻って回転式の地下駐車場に車を入れ、神田のスタジオに戻った直後、地下2階の地面がグニュグニュと波打つようにうねりました。最初は怖くて何が起こったのかまったく見当が付きませんでしたが、長くて激しい揺れが収まった時に、、、大地震が発生したのではないかと思いました。

 

地震の規模はモーメントマグニチュード (Mw) 9.0で、発生時点において日本周辺における観測史上最大の地震でした。震源は広大で、岩手県沖から茨城県沖までの南北約500km、東西約200キロメートルのおよそ10万km2という広範囲全てが震源域とされています。最大震度は宮城県栗原市で観測された震度7で、宮城・福島・茨城・栃木の4県36市町村と仙台市内の1区で震度6強を観測しました(以上、Wikipediaから引用)

 

東日本大震災の日から今年で5年経ちましたが、復興はまだまだ続いています。原発の普及もまだまだこれからです。関東エリアに住んでいると震災の影響を感じることはありませんが、まだ住み慣れた街に戻れない方々も多数いらっしゃいます。震災直後だけなく、復興支援はまだまだ必要なはずです。

 

我々ゴルファーが復興支援できることは限られていますが、今年も3月12日に東日本大震災のチャリティコンペを千葉市民ゴルフ場で実施します。参加者は20名。主催は日本ハーフコース振興協会。ルールは例年通り、9ホールストロークプレーで、クラブ7本以内。目土袋を持っての担ぎセルフです。プレー後に表彰式を行い、全員にチャリティ募金をしていただいてます。今年も、このチャリティコンペに数多くのメーカーさんにご協賛いただきました。

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写真は昨年の模様です

 アドミラルゴルフ
 エリートグリップ
 ピンゴルフジャパン
 ブリヂストンゴルフ
 ナイキゴルフ
 アクシネットジャパン
 ヨネックス
 テーラーメイドゴルフ
 阪神交易
 カシオ
 ワークスゴルフ
(以上、順不同、敬称略)

 

 復興支援の方法はいくつもあると思いますが、ゴルファーである我々はゴルフを通じてチャリティを考えています。今回で6回目を迎えますが、これからも可能な限り続けていくつもりです。参加者の皆さんも表彰式の時はここぞとばかり、多額のチャリティーをして下さってます。

 

 

ゴルフができるのは本当に幸せなことです。このコンペで集められるチャリティーは復興に必要な資金としては微々たるものだと思いますが、今年も来年も、再来年も続けていくつもりです。微力ですが、これからも立ち止まることなく行動していきます。

ゴルフの魅力を数え上げたらキリがありませんが、このチャリティコンペに快く参加して下さる方がいることもその魅力のひとつです。このチャリティの輪を少しづつ広げていきたいと思います~。

 

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2016年03月10日超私的に検証!! 世界で一番難しいスプーンとは、どんなスプーンなのか?

屋内型 世界連盟公認のミニゴルフ(バーンゴルフ)、越谷パットサル36がいよいよオープンしました。昨日(3月9日)にオープニングセレモニーがあり、越谷市長もテープカットに出席。マーク金井もプレス席に座らせていただき、セレモニーに参加してきました。

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ミニゴルフ(バーンゴルフ)はパターゴルフと似ているようで、かなり違います。ホールは変化に富んでおり、通常のゴルフでは考えられないような障害物が数多く配されています。

 

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ミニゴルフはバーンゴルフとも呼ばれ、ゴルフのパターでカップインを狙うスポーツです。パターゴルフと異なるのは、コース上にさまざまな障害物が設置してあるため、ビリヤードのように障害物をクッションにして、カップを狙うことが出来ます。競技人口は世界で2000万人を超え、ヨーロッパを中心に20,000コースが設置されており、世界的人気が高まっています。「パットサル36」は、世界認定チャンピオンコース※1 を18ホール2コース(フェルトコース、エタニートコース)常設した、国内最大規模のミニゴルフ施設です。屋内型のため、天候や季節に左右されることなく、快適にミニゴルフを楽しんで頂けます。今後、日本選手権やアジア選手権大会日本代表選考会も、「パットサル36」での開催が予定されています。
(以上、越谷コミュニティプラザ株式会社からのリリースを引用)

 

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ミニゴルフは米国でプレーしたことが何度かありました。これが日本にあればいいなぁと思ってたのですが、ついに屋内でプレーできるようになりました。越谷ゴルフサル36はその名前の通り、36ホールのコース。どちらも本格的な世界連盟公認チャンピオンコースです。ちなみに国内でのミニゴルフ(バーンゴルフ)場はこれが2番目だそうで、最初にできたのが横浜バーンゴルフ場。こちらは屋外施設になっています。

 

ミニゴルフ(バーンゴルフ)場はまさに回転寿司のような感じです。道具はすべてレンタルできますし、普段着でプレーできます。越谷フットサル36での18ホールのプレー料金は大人800円、中学、高校、大学生600円、小学生が400円(レンタル料含む)。未就学児は保護者(大人)同伴ですと、無料でプレーできます。今回はお試し用の練習ホールと、1番ホールをプレーしてきました。

 

さて、今回のエントリーは世界一やさしいドライバーの第二弾で、世界一難しいスプーンについてです。先日、赤羽ゴルフ倶楽部で薄暮9ホールプレーしてきましたが、その時、ドライバー3本に加え、スプーンを1本テストしてきました。それがこれっ、

 

マジックマリガン、3+プロトタイプ

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マジックマリガン3+は今年の2月からアナライズで市販していますが、この3+は似ているようで少し違います。見た目はソールのロゴが赤になっているぐらいですが、違いは他にもあって、世界で一番難しいスプーンです。

 

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マジックマリガン3+好評発売中

 

では、世界で一番難しいスプーンとはどんなクラブなのか?

 

スプーンはドライバーの次に飛距離が出る(出せる)クラブであり、地面から打つ時には一番飛ぶクラブです。言い替えると、スプーンに求められる性能は2つ

 

 

 飛距離性とボールの上がりやすさ

 

です。この2つの性能が高いほど、スプーンとしての戦闘能力が高くなります。しかしながら、ティアップしないで地面から打つスプーンの場合、飛距離性能とボールの上がりやすさというのは背反する要素で、飛び指数を上げるほどにボールが上がりづらく、そして上がりやすく設計するほどに飛距離が出づらくなるというジレンマを抱えています。飛びに特化すればボールは上がりづらく、それは「難しさ」につながります。逆に、やさしく上がることに特化すれば飛距離が出づらくなるのです。クラブメーカーも、この相反するジレンマを抱えながらクラブを設計、開発しています。

 

なので、世界で一番難しいスプーンというのは、、、、、

 

 ロフトがドライバー並みに少ないスプーン!!!!!

 

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のことです。ロフトをドライバー並みに少なくすれば、低スピン弾道がオーチマチックに打てます。加えて、ドライバーと同じく、スプーンも低重心に設計するほど、有効打点距離が長くなって、低スピン弾道で飛距離を伸ばせます。ただし、どちらも地面から打った時には、ボールが上がりづらくなってしまいます。

 

今回、試作したスプーン(マジックマリガン3+ プロトタイプ)は、極限までロフトを減らし、極限まで低重心に設計しました。ソールには3の数字が刻まれていますが、

 

 リアルロフトは11度!!!!!!

 

通常のスプーンのロフトは15度です。飛び系のスプーンで13度です。このマジックマリガン3+ プロトタイプはそれよりもさらにロフトが2度少なくて11度。これはアベレージ向けドライバーのリアルロフトと同じか、さらに少ないです。なので、ティアップして打ったら、ドライバーのような弾道でぶっ飛びます。アイアンもそうですが、スプーンもティアップして打つ場合は、ロフトが少ない方が飛び指数が上がります。

 

そして、マジックマリガン3+ プロトタイプは超低重心。ティアップして打つと、スイートスポットよりも上に当たりやすく、上に当たるとスピン量は2000~2300回転。ドライバーと比較してもスピンが少ないので、ティアップして打つとドライバー並みに飛びます。

 

反面、地面から打つとなると、ボールを上げるのが難しくなります。ロフト11度というのは、スプーンを打つというよりは直ドラとほぼ同じ。直ドラでボール上げられるぐらいのヘッドスピードがあるか、女子プロのように浅い入射角でヘッドを正確に入れる技術がないと、ボールは浮き上ってくれません。ヘッドの入れ方が悪いと、ボールは全然上がってくれませんし、飛距離も出ません。

 

今回、世界一難しいスプーンを作ったのは、実は、偶然の産物です。ロフト13度の飛び系スプーンを試作している時、偶然、そのひとつの金型から出来上がった試作クラブのロフトが11度だったのです。本来ならば製品化する予定ではありませんでしたが、ヘッド形状の出来映えがすばらしかったので、製品化に踏み切りました。それに、これで地面から打つ練習をすれば、普通のスプーンが5Wよりもやさしく感じるようになり、FWが上手くなると思ったからです。

 

世界で一番難しいスプーンは難しい反面、飛距離性能は特化しています。ティショットを3Wで打つ人や、3Wでティショットを打つのが好きな人にとっては、世界で一番飛ぶスプーンになってくれるのです~。

 

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マーク金井ブログ更新しています今度は世界で一番難しいスプーンって??http://analyze2005.com/mkblogneo/?p=15448

マーク金井のアナライズさんの投稿 2016年3月9日


2016年03月09日世界で一番やさしいドライバーは飛ぶのか? それとも飛ばないのか?

昨日は恒例の早朝スノボ。いつものように朝イチの新幹線に飛び乗り、ガーラ湯沢に行ってきました。今シーズン19回目のスノボでしたが、昨年とかなり様子が異なります。シーズン当初から降雪が少なかったのですが、3月に入って急激に気温が上がっています。昨日も気温は10度近くあって、4月中旬並みの暖かさ。スノボウエアを着ているだけで汗をかくような陽気でした(笑)

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そんなわけですから、雪はザラメ。かき氷を溶かしたような上で滑るのですが、これが案外楽しめます。表面に水気がある方が板が気持ちよく滑ってくれるからです。転ぶと水浸しになるのが厄介ですが(笑)、転ばなければ春のザラメ雪はサーフィン気分で気持ち良くターンできます。

 

そして火曜日と言えば、インターネットラジオ、ソラトニワのレギュラー番組、「マーク金井の喋らずにいられない」のオンエア。昨日のゲストはブリヂストンゴルフ。新しいウレタンボール、ツアーB330xとB330sについてじっくりと話を伺いました。マーク金井はブリヂストンゴルフだJOKERを愛用してますが、JOKERは飛距離最重視のウレタンボール。対して、B330シリーズ飛びだけでなくスピン性能にもこだわったボール。前作に比べると、今回のB330シリーズは少しコアが硬くなり、打感がしっかりしています。330xと330sの違いは硬さの違いで、JOKERに近いのはB330xだそうです。今シーズンのボールはまだ決まっていませんが、打感がしっかりしているB330xはエース候補になりそうです。

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さて、今日も昨日の続きです。日曜日の赤羽薄暮ハーフで「重心距離がほぼゼロ」の試作ドライバーをコースでテストしてきました。打ったボールの数はたった2発でしたが、どちらも芯を喰い、絵に描いたようなドロー弾道。今までのクラブの常識から大きく外れた設計なので見た目は独特ですが、打つと、ビックリするくらい簡単に芯に当たり、簡単にドローが打てました。

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設計段階から「世界一やさしいドライバー」になると思ってましたが、実際に打ってみても、「世界一やさしいドライバー」でした。試作のファーストサンプルですが、修正点はほとんどありません。このままでも完成品になる仕上がりです。

 

 この世界で一番やさしいドライバー。

 

重心距離を極端に短いことで(10mm以下)、野球のバットやテニスのラケットのような状態に近づきます。その結果、芯で当てるのが簡単になるだけでなく、振り遅れづらくなります。構造的にインパクトでフェースが開きづらいので、簡単にドローが打てるのです。

 

ただし、ルールでセンターシャフトみたいなドライバーは「違反クラブ」とみなされます。パターはセンターシャフトでも適合クラブですが、ドライバーの場合、センターシャフトみたいな位置にネックを着けると非適合。R&AUSGAも「重心距離がほぼゼロのクラブはやさし過ぎる」から、ルール違反にしてしまっているのです。

 

 では、この「重心距離がほぼゼロのドライバー」にはデメリットはないのか?

 

やさしさという意味ではデメリットはありませんが、実は、飛びの性能に関してはデメリットがあります。ドライバーを含め、ゴルフクラブは、

 

重心距離は短いよりも、長い方が飛びに有利です!!!!!!!!!

 

例えば、同じヘッド体積、同じヘッド重量でも、重心距離が10mmのドライバーと、重心距離が40mmのドライバーを打ち比べると、どちらも芯を喰っても、重心距離が10mmの方が飛びません。マーク金井が打ち比べると(ヘッドスピード45m/s)と

 

 飛距離差は約5~10y!!!!!!

 

同じルール違反のクラブでも高反発は誰が打っても飛距離アップを望めますが、重心距離がほぼゼロのドライバーは決して飛ぶドライバーではありません。言い替えると、重心距離が長いドライバーを上手く使いこなせるゴルファーには、重心距離がほぼゼロのドライバーというのは「やさしいけれど飛ばないドライバー」なんです。

 

しかしながら、ミート率が悪い初中級者、スライスで飛距離を大きくロスしているゴルファーの場合、重心距離がほぼゼロのドライバーは飛ぶドライバーになる可能性を大いに秘めています。芯で当たらない人が芯に当たればボール初速が上がりますし、スライスの度合いが大きい人の場合、真っ直ぐ飛ぶ分だけエネルギーロスを軽減できます。なので、重心距離がほぼゼロのドライバーはやさしく飛ばせるドライバーになってくれます。

 

重心距離がほぼゼロのドライバーは高反発ドライバーと違って、誰が打っても飛ぶドライバーにはなりません。また、重心距離が長いドライバーを上手く扱える人には、メリットが少ないドライバーです。これらを考えると、近い将来、重心距離がほぼゼロのドライバーはルール違反から、ルール適合になる可能性も秘めていると思います。

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なぜなら、R&AUSGAもゴルフ人口の減少に歯止めをかけたい、ゴルファー人口を増やしたいと真剣に考えているからです。R&AUSGAも重心距離がほぼゼロのドライバーが飛ばないことを証明できれば(従来のドライバーに比べて)、クラブもボールと同じく初速制限でルールを定めるようになれば、重心距離がほぼゼロのドライバーがルール適合になってもおかしくないからです。

 

ゴルフはルールで使用クラブは14本以内と定められていますが、これとて昔からずっと同じだったわけではありません。もっとクラブの本数が多くてもよかった時代もありました。クラブに関するルールは時代によってけっこう柔軟に変わっていることを考えると、規制だけでなく規制緩和も大いにありえると、勝手に思っています。

 

重心距離がほぼゼロのドライバーは世界一やさしいですが、世界一飛ぶわけではありません。ゴルフの敷居を下げるのに飛び抜けた飛距離性能は必要ありません。ゴルフの敷居を下げるのに本当に必要なのは、初心者でも空振りしたり、チョロしないドライバー。初心者でもスライスに悩まないで打てるドライバーです。ボウリングのガーターを塞いだレーンのことをバンパーレーンといいます。それにちなんで、今回試作した重心距離がほぼゼロのドライバーをバンパーと名付けました~。

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ROUND1 webサイトより転載

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2016年03月07日超私的な仮説、世界で一番やさしいドライバーとは、どんなドライバーなのか!?

1月、2月はスノボに明け暮れ、ゴルフは一度もプレーしませんでした。そして昨日、今年の初打ちに行ってきました。神田から電車に乗って向かった先は、荒川河川敷の赤羽ゴルフ倶楽部。赤羽の駅ナカで鳥カツ丼をいただき、埼京線に乗り換えて浮間舟渡駅で下車。そこから徒歩7分ほどでクラブハウスに到着。スタート前に20分ほどアプローチ練習を行い、9ホールプレーしてきました。

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9ホールのプレーでしたが、持参したドライバーは3本。バッグの中には9本しかクラブが入っていないのに、その3分の1がドライバー(笑)。今年衝動買いしたナイキのヴェイパーフレックス(2015年モデル)テーラーメイドのM2、そして現在進行中の試作ドライバーのファーストサンプルです。ドライバーが振れるホールは6ホールだったので、それぞれ2ホールづつティショットで使いました。

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コースに出れば1発勝負ですので、それぞれのドライバーで打ったボールの数はたった2発です。たったの2発ですが、練習場で20発打つよりもクラブの性能をジャッジできます。理由は単純。練習場では打ち直しができる(何度も打てる)というメンタリティがありますが、コースではそうは問屋が卸してくれません。1ホールで打てるティショットは1発だけです。このメンタリティで打たないことには、クラブのポテンシャルを見極めることができないからです。

 

ナイキのヴェイパーフレックスM2は、予想通り低重心で低スピン弾道が打てました。
風が強かったこともあり、スピン性能、方向性をシビアにチェックでき、2本ともかなり戦闘能力が高いことが確認できました。どちらも気に入ったので、今シーズンのエースドライバーになりそうです。

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そして試作ドライバーのファーストサンプルですが、これは打つ前にかなりドキドキしました。というのも、今までのクラブの常識から大きく外れた設計をしているからです。一般的に市販されているドライバーというのは、ヘッドの端っこにネックが位置していますが、今回の試作ドライバーはヘッドのほぼ中央にネックが位置しています。いわゆるセンターシャフトのパターと同じような位置に、ネックが付いているのです。

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 なので見た目はかなり違和感があります!!!!!!

 

ですが、打ってみると、、、、、

 

 とてつもなく簡単で、なおかつとてつもなく簡単にドローボールが打てました!!!

 

設計段階から「世界一やさしいドライバー」になると思ってましたが、実際に打ってみても、「世界一やさしいドライバー」でした。試作のファーストサンプルですが、修正点はほとんどありません。このままでも完成品になる仕上がりでした。

 

では、何故にセンターシャフトみたいなドライバーは世界一やさしくなるのか?

 

それは重心距離がほぼゼロに近くなるからです。今回の試作ドライバーの重心位置を計測してみると、、、

 

 重心距離は10mm!!!!!!

 

ヘッド体積460ccで重心距離が10mmしかありません。完全なフェースバランスではありませんが(こういう風に設計しました)、シャフトの延長線とスイートスポット位置(重心位置)のズレは非常に少なくなっています。実は、これこそが「世界で一番やさしいドライバー」のタネと仕掛けなんです。

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体積460CCのドライバーの場合、重心距離は33~45mmぐらいあります。このためシャフトの軸線とスイートスポット位置はかなりズレています。重心距離は長い方がヘッドの回転エネルギーを利用でき、飛距離性能を高めることができます。反面、重心距離が長くなるほど振り遅れてインパクトでフェースが開きやすくなったり、シャフトから芯の位置がズレている分だけ芯で捕らえることが難しくなるのです。

 

重心距離を極端に短くすれば(10mm以下)、ゴルフクラブも野球のバットやテニスのラケットのような状態に近づきます。この方が振りやすいし(振り遅れづらいし)、芯で捕らえやすいと思ってました。実際、10年ぐらい前、地クラブメーカーのカムイさんから重心距離がほぼゼロのテストドライバーをお借りして打ってみたら、驚くほど簡単に打てましたし、芯で捕らえる確率もアップしました。そのヘッドはあまり大きくありませんでしたが(400cc以下)、やさしさが際立ってました。

 

カムイさんの試作ドライバーを元に、今回は体積アップして460cc前後で作ってみたら、
さらにやさしくなりました。見た目にヘッドが大きいので安心感があります。加えて、少しフックフェースにしたことと、リアルロフトが12度前後になるように作りました。この結果、やさしくボールが上がり、やさしくドローが打てました。シャフトを取り付ける位置を大胆に変更すると、嘘みたいに簡単に打てるドライバーが出来上がります。

 

 

では、なぜこんなにもやさしいドライバーを大手メーカーは市販しないのか?

 

ルールでセンターシャフトみたいなドライバーは「違反クラブ」とみなされます。パターはセンターシャフトでも適合クラブですが、ドライバーの場合、センターシャフトみたいな位置にネックを着けると非適合クラブになるのです。高反発ドライバーと同じく、センターシャフトみたいなドライバーは競技で使えません。なので、大手メーカーはセンターシャフトみたいなドライバーは「世界一やさしい」ことを分っていても、市販化に踏み切らないのです。

 

では、なぜマーク金井はルールに適合しないドライバーを作ったのか?

 

大手メーカーの中には、飛びに特化した高反発ドライバー(ルール非適合)を作りました。飛距離を求めるシニア層の夢を叶えるためです。対して、マーク金井はゴルフの離脱率を下げるためにセンターシャフトみたいなドライバーを作ることにしたのです。ゴルフを始めたばかりの人でも、簡単に打てるドライバーがあれば、離脱率を下げることができます。空振りやチョロが出にくいドライバー、スライスが出にくいドライバーがあれば、ゴルフを続けたくなる人が増えると思っているからです。

 

ゴルフを始めたばかりの人にとって、本当に必要なのはゴルフが楽しくなると思えるクラブではないかと思っています。もちろんこれも仮説です。仮説ですが、トライする価値は大いにあると思ったから、試作し、そして打ちやすいことが検証できれば、制作販売することにしたのです。

 

ちなみに、この「世界一やさしいドライバー」は、今のところ、ゴルフショップに並べてもらって販売する予定はありません。ゴルフショップよりも初心者が訪れる場所、ゴルフ練習場の「レンタルクラブ」として置いてもらうと考えています。ゴルフの超初心者に使ってもらいたいと思っているからです。

 

ゴルフの新規顧客を増やす方法はいくつもあると思いますが、新たにゴルフを始める人にとって一番必要なのは、やさしく打てるクラブは必要不可欠だと思っています。今日、テストしてみて、このセンターシャフトみたいなドライバーは新規顧客にきっと喜んでもらえると確信しました。

 

ちなみに、このセンターシャフトみたいなドライバーは、将来的にルール適合になる可能性も秘めています。その理由は、折を見て説明したいと思います~。

 

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2016年03月06日超私的なインプレッション、テーラーメイド M1とM2、どっちの方が飛ぶのか!?

 昨日土曜日はアナライズのセミナーデー。午前中は秒間1000コマの高速度カメラを使ったインパクトセミナー」午後からはシャフトのしならせ方をレクチャーするシャフトセミナー」を実施しました。どちらも少人数制で一講座の定員は6名。講師はもちろんマーク金井本人が務め、口八丁手八丁、身振り手振りで90分間、フルに喋りまくり、フルに動きまくります。セミナーは基本、神田のスタジオで実施しますが、ご要望があれば全国各地、どこにでも出向きます。
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 さて、今日のエントリーは前回の続き。カーボン素材を大胆に使ったドライバー、テーラーメイドのM1とM2の比較インプレッションです。前回は、ヘッド性能について書きましたが、今回のエントリーは超私的な試打インプレッションです。
 少し離れた場所で見ると、違いはほとんどありません。しかし、アドレスしてじっくり見比べると感じが異なります。ワッグルしてみると、違いがさらに明らかになります。具体的に言うと、
 M1はディープフェースで、M2はややシャローフェース。フェース厚の差は4mmあって、この差はかなり違います。アドレスすると、M2の方があきらかにやさしく感じ、かつ球が上がりそうなイメージが出ます。
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右がM2、左がM1

 ワッグルして違いを感じるのは、ヘッドの重量感。M1よりもM2の方があきらかにヘッドが軽く感じます。M1M2のヘッド重量の差は約4g。たかが4gと思うかも知れませんが、4g違うと手に伝わる重さはずいぶん異なります。
 実際に打ってみて一番違いを感じるのは、捕まりです。どちらも重心距離は同じぐらいですが、M1よりもM2の方が捕まりが良いです。スライサーがドローを打てるほど捕まるわけではありませんが、M1に比べるとM2は右へのすっぽ抜けが出づらく、ドローが打ちやすく仕上がっています。重心距離はどちらも38mm前後ですが、M2の方が重心アングルが大きめで、その差が捕まりに影響出ているのでしょう。
 では、飛距離はどうなのか?
 マーク金井の場合、M2の方が初速が少し上がって飛びました。M2のヘッド重量は約200g。自分にとってこの重さのヘッドが最も振り切りやすいからです。M1はヘッド重量が約204g。重い分だけ反発エネルギーは高いですが、重い分だけ振り切りづらくなります。重いヘッドでヘッドスピードを上げられる人ならばM1の方が飛びに有利だと思いますが、204gというのは市販ドライバーの中でも最重量級です。ちなみにM2の200gというのも決して軽い部類ではありません。ドライバーのヘッド重量としてはちょい重めです。
 もっともM1とM2の飛距離は微細です。平均すると、M1よりもM2の方が2~3ヤード飛びました。しかしながら、振りやすさが全然違うので、今シーズンはM2がエースドライバーになりそうです。
 スピン量に関しては、どちらも低スピン弾道がオートマチックに打てます。どっちがスピン量を減らせるかと聞かれれば、M1と即答します。しかしながら、スピン量の差は微細です。M2はややフェースがシャローですが、それでもM1とそれほど変わらないぐらい低スピン弾道で飛距離を稼げます。
 重心位置を変えられるM1と、重心位置が固定されているM2どちらも魅力的なドライバーですが、どちらが飛ぶかは、ヘッド重量の対応力で決まるでしょう。重いヘッドの方が飛ばせる人ならばM1の方が飛距離性能が高くなりますが、そうでない人は、M2の振りやすく感じますし、ヘッドスピードも上げていきやすい。M2の方が、やさしく飛距離を稼げるドライバーです。
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 ちなみに、M1、M2ともリアルロフトはかなり少なめです。どちらもボールが上がりやすいドライバーではありません。キャリーが出づらい人は、ロフトを1度増やした方がイメージ通りのキャリーを出しやすくなるでしょう。
 かつてテーラーメイドは「ロフトアップ」を強くアピールしていましたが、最近は、あまりこのキャッチコピーを目にしません。しかしながら、M1、M2に関しては、普段よりもロフトを1度ぐらいアップした方が、キャリーを出しやすくなって飛ばせるドライバーだと思います~。
 それにしても外ブラはセカンドドライバーを作るのが上手いです。今回のテーラーメイドにしても値段の安い方のM2の飛距離性能は、値段が高い方のM1と同等以上。キャロウェイもしかり、セカンドブランドXR-16も飛びに特化しています。マーク金井は外ブラのドライバーの使用率が高いのは、こんなところも少なからず影響しているのかも知れません。昨シーズンのエースドライバーはテーラーメイドのエアロバーナーで、今シーズンはM2になりそうです~。
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冬から春にかけての薄い芝対策は
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