マーク金井blog

2019年12月10日超私的な考察 1m前後のショートパットを左に外しやすい人の共通点とは!?

国内男子ツアー最終戦、「2019年ゴルフ日本シリーズJTカップ」の最終日、トップの組がティオフする2時間ほど前、千葉市民で9ホールプレーしてきました。クラブハウスに到着した時は気温0度。真冬のような寒さでしたが、スタートするや気温が少しづつ上がってくれ、途中からはニットキャップを脱ぎ、ウインドブレーカーを脱ぎ、そしてレッグウオーマーも脱いでプレー。ホールアウトしたのは10時前でしたが、その頃はうっすら汗もかいてました。

 

グリーンは朝露が残ってましたが、この露がくせ者。見た目は露で転がりが遅く感じるのに、実際はスーッとなめらか。見た目と実際の転がりの違いにとまどい、出だしのファーストパットは10mから2.5mオーバ-。これをポロッと外してボギー発進、続く2番はセカンドをグリーン左エッジに外し、これもアプローチを3mオーバーからボギー。3番はティショットを1.5mに付けるもののバーディーパットをカップに嫌われてパー。その後もパットがことごとく嫌われ、上がってみれば4ボギー、ノーバーディー。40ストロークでホールアウトしました。

 

△△ー△ーーーー△ 40
322222223 20

 

 

ショートパットをことごとく外しすと「スコアがまとまらない」というのを絵に描いたような内容。ただし昨日のラウンドではショートパットが入らなかったものの、一番嫌なミスである「引っかけ」や「左を嫌がっての押し出し」と言った、打ち損じのミスは出てません。対して、同伴者のショートパットを見ているとことごとく左に引っかけ、かつての自分を見ているかのようなミスを連発してました。

 

 

さて、このショートパットの引っかけ。

 

 

パット、特にショートパットはインパクト時のフェース向きにボールが飛び出します。
インパクトでフェースが被る(左を向く)と引っかけのミスが出ますが、実は、もうひとつ大きな要因があります。

 

 

 それは、、、打点位置です!!!!!

 

 

土曜日の打点コントロールセミナーでもレクチャーしましたが、打点位置が芯から外れるほどにインパクトの衝撃でフェース向きが変わります。たった1mほどのショートパットであっても、打点位置が芯よりもヒール側に偏ってしまうと、インパクトの衝撃でフェースが被って(左を向き)、ボールは狙いよりも左に打ち出されて引っかけてしまうミスが出ます。

 

ゴルフは物理です。

 

 ショートパットはインパクトでの衝撃が小さいですが、その小さな衝撃であっても芯を外してしまうと(打点位置が狂うと)、インパクトの衝撃でフェースはブレ(回転)てしまうのです。

 

 

国内男子ツアー最終戦「2019年ゴルフ日本シリーズJTカップ」のテレビ放映では、ショートパットのアップ映像が何度も映し出されてましたが、優勝争いしている選手は例外なく打点位置がブレてません。劇的なプレーオフを制した石川遼選手のパッティングもしかりで、芯で正確に捕らえているのでインパクトでヘッドがブレず、狙ったラインにボールが打ち出され、ボールがカップに吸い込まれています。

 

当たり前と言ってしまえばそれまですが、パットは芯で捕らえることが正確な距離感、そして正確な方向性につながるのです~。

 

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2019年12月08日超私的な提案 極寒ゴルフに欠かせない意外な防寒アイテムとは!?

マーク金井チャンネルの生配信!12月の1回目は

12月9日月曜21時から配信します

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昨日は今年一番の冷え込みで、横浜では初雪が観測されたそうです。神田エリアも朝から小雨が降ってまったく気温が上がりませんでした。そんな最中、寒さとは無縁の地下スタジオで「NEOハンドファーストセミナー」「打点コントロールセミナー」を開催しました。

 

アナライズの地下スタジオですが、地下2階ということもあってすきま風のたぐいがまったく入ってきません。おかげで寒さが厳しい日でもセミナー中は暖房いらず。ビル自体は築50年と年期が入ってますが、年間を通して快適なコンディションを保った状態でセミナーを開催できます。

 

 

「NEOハンドファーストセミナー」では、なぜアマチュアの多くはハンドファーストとは逆の状態でインパクトを迎えているのか、どうして今どきのプロはアイアンのみならずドライバーでもハンドファーストの状態でインパクトを迎えているのかをレクチャーしました。ポイントとなるのはシャフトとフェースの向きの関係です。このシャフトとフェースの向きを切り離すことが、プロのハンドファーストに近づくことを身振り手振り、そしてデモンストレーションしました。

 

 

そして、今日日曜日は千葉市民ゴルフ場で9ホールプレー。最低気温が0度に近づいた中でのゴルフにそなえるべく、今、なにかと話題になっているガテン系アパレル、ワークランドで防寒パンツを衝動買い。防寒性能の高さ、そしてデニムのスキニーのようなタイトなシルエットが気に入ってポチッとしました。

 

 

 

届くやすぐに試着してみたらLサイズでジャストサイズ。丈が短めでしたが、これまた今どき。スキニーデザインでくるぶしが少しだけ見えるデザインもイメージ通りです。

 

 

そして、冬の必需品として用意したのが、、、

 

・蓄熱ハイネックの機能下着
・ネックウオーマー
・ニットキャップ
・サングラス
・防風セーター
・ウインドブレーカー
・手甲
・ミトン(手袋)
・レッグウオーマー
・使い捨てカイロ(体用、靴用)

 

かなりのアイテム数で、スノボの時よりも持って行くモノが多いです(笑)。なぜ多いかと言うと、プレー中に刻々と変わる気温変化に対応するため、着脱が容易なアイテムを多用しているからです。スノボだと極端に気温が変わることは滅多にありませんが、ゴルフの場合はプレーしている最中に気温が変わることが多々あり、それに対応しないと「暑くて(寒くて)プレーしづらく」なるのです。

 

 

極寒でのプレーとなると、「寒さ対策」を万全すると思いますが。もちろんこれは欠かせないことですが、実は「思ったほど寒くなかった時の対策」も同じぐらい大事で、これが快適なプレーにつながるのです。

 

レッグウオーマーは女性の冬アイテムとして定着してますが、実は、男性にも非常に使い勝手がいいアイテム。暖かければすぐに着脱できます。そして、今はあまり出回ってませんが、ニットの手甲は冬場に欠かせないアイテム。かつては樹木希林さんが両手にはめてましたが、手甲はグローブをはめていない方の手の甲を保温してくれます。ミトンと違って、手甲ははめたままでも素手と同じ感覚でグリップでき、スイングできるのです。

 

 

ここ数年、冬場はゴルフは完全にオフでスノボ三昧でした。今年はスノボに加えてスキーの回数を増やすとともに、ゴルフもショートコース三昧をしようかと目論んでます~。

 

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2019年12月05日超私的な提案 アマチュアに多い右向きアドレスを矯正するとっておきの方法とは!?

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ちょうど2年ぶりにiPhoneの機種変更をしました。iPhonexからiPhone11Proへの機種変更で、キャリアはソフトバンクを継続。支払う料金はこれまでのプランを継承ですが、パケット容量が20GBから50GBに増えました。ストレージはどちらも256GB。機種変更の時に512GBも考慮しましたが、、、、止めました。ストレージを増やすほどにバックアップの時間、そしてデータ移行の時間がとてつも長くなってしまうからです。

 

 

思い起こせば最初に購入したMacintoshclassicのハードディスクの容量は20M。メモリに至っては2Mくらいだったと思います。それでもなんとかかんとか使っていたことを考えると、今どきのスマホの256GBというのは空恐ろしい容量です。ちなみに、手持ちのThinkPadのストレージはSSDで256GB。PCもスマホもストレージ容量が同じだなんて、10年前ならまったく想像できないことだと思います。

 

iPhoneXからiPhone11Proへの移行は時間こそ相当かかりましたが、移行自体はスムーズでした。2台のiPhoneを横に並べるだけで後はポチッとするだけ。有線ではなくワイヤレス接続ですが、接続の手間もありません。簡単過ぎて拍子抜けしました。

 

 

さて、今回は前回の続きです。

 

 

アマチュアゴルファーのミスショットを観察すると、ミスショットの多くがアドレスの向きの悪さによって発生しています。アドレスの向きの悪さで一番多いのが、、、、

 

 

 自分では真っ直ぐ向いているつもりでも、実際はかなり右を向いている!!!!

 

 

目標よりも右向き、それにもかかわらず目標方向にボールを打ち出そうすとするために、トップからダウンの切り返しで肩が早く開き、それが原因で左に引っ張り込むような打ち方になり、引っかけやチーピンのミスを打つべくして打っています。

 

 

加えて、右を向いて左に引っ張るようなスイングをすることでボールを飛ばしている人の場合、正しい向き(目標にスクエア)に構えると、とんでもなく左にボールが飛んでしまうミスが出ます。なぜなら、正しい向きに構えても、スイングは「左に引っ張り込む」動きが抜けないからです。

 

 

右を向く癖を直すというのは、実は、スイングを変えるよりもとてつもなく大変で、困難で時間がものすごくかかります。iPhoneのデータ移行の比じゃありません。

 

 

右向きアドレスになっている人の場合、右を向いた状態の景色に目が慣れているので、向きを変えた途端、気持ち悪さ、怖さがメンタルハザードになるからです。加えて、右を向きたがる人の場合、左のミスが出やすいスイングになているので、目標に対してスクエアに構えると(今までよりも左を向くと)「余計に左にボールが飛んでしまう」怖さがあるので、やりたくてもできないのです。

 

 

では、どうすれば右向きアドレスを修正できるのか?

 

 

前置きが長かったので結論から先に言いましょう。

 

 

 右を向いたら、向いた方向、すなわち右にボールが飛べばいいんです。

 

 

真っ直ぐ向いたら真っ直ぐ飛ぶの前段階として必要なことは、右を向いたら、その右を向いた方向にボールが飛び出す。超私的には、体が向いた方向よりもボールが右に飛び出すようになればいいんです。

 

 

右を向いたら、ボールが右にスッポ抜けてしまう弾道を打ったらどうでしょう。これが何回もつづいたら、無意識の内に右に向かなくなります。右を向いたらゴルフにならないようなれば、おのずと体の向きは目標よりも右ではなく左を向きたくなります。

 

 

ボールの飛ぶ方向が構えた向きよりも左ではなく右に飛ぶようになってしまえば、体の向きを変たくなるのです。極論すれば、これがもっとも右向きアドレスを確実に矯正できる方法です。

 

 では、どうすれば構えた向きよりもボールを右に飛ばせるようになるのか?

 

フェースtoパス(ヘッド軌道に対してのフェース向き)が若干オープンになっていることと、インサイド・インの軌道でインパクトゾーンでグリップエンドができるだけ止らない(グリップエンドが支点にならない)ようにスイングすることです。この2つのことをがちゃんとできてくると、ヘッドが抜けた方向とボールが飛び出す方向が分かれ、このヘッドが抜けた方向よりもボールが右に飛び出すようになります。

 

 

フェースtoパスが若干オープンにすること、インサイド・インの軌道でインパクトゾーンでグリップエンドができるだけ止らない感覚を養うのに役立つのが、超オープンスタンスにしてのアプローチ練習です。

 

 

スタンスは90度オープンの状態、すなはちアドレスでスタンス(下半身)はすでに目標方向と正対した状態で構え、これで10~30ヤードぐらいのアプローチを打つのです。

 

 

この極端なオープンスタンスの状態でスイングすると、インサイド・インに振れるようになりますし、ヘッドを左に振り抜けます。これでボールが目標方向に飛ぶようになってくればしめたもの。ヘッドが抜けた方向に対してボールが右に飛んだことになります。対して、このドリルでボールが目標よりも左に飛んでいる場合は、まだまだヘッドが振った方向とボールが飛ぶ方向がそろっているのでNGです。

 

 

ゴルフは物理です。

 

 

右向きアドレスを矯正する極意は、ボールの飛び出し方を変えること。ヘッドを振り抜いた方向よりもボールを右に飛ばせるようになることができれば、目標に対して右を向くのが気持ち悪くなり、右向きアドレスと決別できるようになるのです~。

 

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2019年12月03日超私的な考察 なぜアマチュアゴルファーは右向きアドレスに陥ってしまうのか!?

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日曜日に千葉市民ゴルフ場で9ホールプレーしてきました。この日もクラブの本数は7本だけ。最低気温がグッと下がってきたので、ドライバーは島田の軽量スチールシャフトを装着したエピックフォージド。これに21度のUT、7番、9番、48度、54度、そしてパターのセッティング。今回も試打を兼ねたラウンドで、パターはムジークゴルフバイソンメソッド(ダブルベンドシャフト)と、ブリヂストンの新しいツアーBをじっくりとテストしてきました。

バイソンメソッドのパターはヘッドの中心に重心があり、そしてなによりもユニークなのはフェース面が高い位置にあって丸くラウンドしています。打球面のロフトは0度なのでバックスピンが少なく、順回転が得られる設計がなされています。練習グリーンで転がしてみて感じたのは、イメージよりも転がるパター。自分が打った感触よりも2割ぐらい多く転がります。千葉市民のグリーンはスティンプメーターで9.5フィートあったということもあり、5メートルの平坦なラインだと1メートルぐらいショートする距離感で打って、ちょうどカップに止る感じです。

 

そして、フェースプログレッションが大きくてロフト角が0度、打ち方も影響していると思われますが、イメージよりも右にボールが出やすいです。超私的にはフックラインはすごく打ちやすいパターです。

 

 

ブリヂストンの新しいツアーBに関しては、アプローチのスピン性能が上がり、それでいてドライバーではスピンが掛かりすぎません。そして、前作に比べるとSとXの差が少ない感じがします。現行モデルだとSの方は感触が軟らか過ぎて苦手でしたが、新しいツアーBだとSでもなんら違和感なくプレーできました。

 

パターとボールをガラッと変えたラウンドでのスタッツは

△△△ー○ー○ー△ 38
233212121 17

 

 

出だしの3ホールはすべて距離感のミス。手に伝わる感触と実際に転がる距離を合わせるのに手間取り、1番はアプローチを3mオーバー、2番と3番はセカンドパットで転がり過ぎるのを嫌がってインパクトが緩んでの3パットでした。最終はティショットの当たりが良すぎて、2オン狙いを失敗して池ポチャからの5オン1パットのボギー。4mのボギーパットを必死のパッチで打ちました(笑)

 

 

さて、日曜日のラウンドはアマチュアゴルファーとの4サムでしたが、改めて感じたのがミスショットの多くが、

 

 アドレスの向きの悪さ!!!!!

 

 

自分では真っ直ぐ向いているつもりでも、実際はかなり右を向いているのです。そして右を向いていることを指摘するために地面にクラブを置いたり、飛球線後方からスマホで撮影した写真を見せると、、、

 

 え~っ、こんなに右を向いているのですか!!!!

 

 

まるで他人事のようなリアクションをします。プレーが遅い人は「自分がスロープレーヤー」という自覚がないとの同じく、右を向いている人は「自分が目標よりも右を向いてアドレスしている」という自覚がありません。

 

 

 では、なぜ右向きアドレスになる人は、右を向いて構えてしまうのでしょう?

 

 

目の錯覚で右を向いてしまう人もいますが、実は、ショットと関連がある人が結構多いです。引っかけやチーピン、いわゆる左に曲がる(左に飛んでしまう)ミスを多発している人ほど、右を向きたがります。

 

 

 ボールがイメージよりも左に飛ぶ→ならば右を向いて修正しよう
 ボールが左に飛ぶ→目標をよりも左を向いているから右に向いて修正しよう

 

 

これをやってしまうために、知らず知らずの内に目標よりも右を向き、目標よりも右を向くのに慣れてしまいます。結果、右を向いている人の場合、正しいアドレスに構えると、「左を向きすぎて怖い」という状態になり、そこから抜け出せません。

 

 

加えて、右を向いて左に引っ張るようなスイングをすることでボールを飛ばしている人の場合、正しい向き(目標にスクエア)に構えると、とんでもなく左にボールが飛んでしまうミスが出ます。なぜなら、向きを変えても、スイングは「左に引っ張り込む」動きが抜けないからです。

 

 

右を向く癖を直すというのは、実は、スイングを変えるよりもとてつもなく大変で、困難なことです。右を向いた状態の景色に目が慣れているので、向きを変えた途端、気持ち悪さ、怖さがあるからです。加えて、右を向きたがる人の場合、左のミスが出やすいスイングになているので、目標に対してスクエアに構えると(今までよりも左を向くと)「余計に左にボールが飛んでしまう」怖さがあるので、やりたくてもできないのです。

 

では、どうすれば右向きアドレスを修正できるのか?

 

修正方法については次回じっくり説明しましょう~(▼▼)b


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2019年12月01日超私的な考察 ウエッジのスピン性能に一番影響を及ぼすのは一体何なのか!?

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こちら配信しています。


今日から12月。今年も残すところ1ヶ月となりましたが今日は9ホールの聖地、千葉市民で9ホールプレ-。午後からは神田のスタジオにマーク塾の座学で、今回のテーマはアプローチショット。アプローチショットでミスが出やすい原因、そして凡ミスを減らすための練習法についてレクチャーします。

 

 

この一週間、撮影と試打の仕事は4本。月曜日はGDOの試打インプレでアイアン2モデルをテスト。水曜日はゴルフネットTVでドライバーを8機種試打撮影。木曜日はブリヂストンのボールを2モデル試打からの、ゴルフパートナーのYouTube、試打職人でウエッジを5モデル試打&撮影。そして金曜日は練習器具フレループの撮影を神田のスタジオでこなしました。

 

 

いずれの撮影ともゴルフ場ではなく、室内での試打です。室内だとボールの弾道を追いかけることはできませんが、反面、寒暖や風の影響を受けず、同じコンディションでボールを打てます。加えて、弾道計測器を使って試打するので、打出し角、ボール初速、スピン量、飛距離、左右の曲がり具合をチェックできます。

 

 

意外かと思うかも知れませんが、アイアン、ウエッジに関しては天然芝で打つよりも、室内スタジオの人工芝で打った方がスピン量を正確にジャッジできます。なぜなら、人工芝の方がフェースとボールの間に芝が挟まりません。完全なドライコンディションでボールとフェースをコンタクトさせられるので、クラブによるスピン量の違いをジャッジしやすくなるのです。(コースに出ると、よほどフェアウェイの芝が短い時か、ティアップしていないとドライコンディションでは打てません)。

 

さて、このアイアン、ウエッジのスピン量。ほとんどのクラブメーカーは新製品を出す度に「スピン性能の高さが向上」したことをアピールしています。ドライバーではスピン量が減ることを謳いますが、アイアン、ウエッジに関してはスピン量が減ることを謳うクラブメーカーはまずありません。

 

では、アイアン、そしてウエッジのスピン量を決める要素とは何なのか!?

 

 

スピンは摩擦によって発生します。インパクトでフェースとボールが接触した時、摩擦がかかりやすいアイアン、ウエッジほどスピン量が増えてきます。

 

摩擦の度合いを決める要素としては、

 

 ・ロフトが多いほど摩擦が増える
 ・ボールとフェースの接地面積が多いほど摩擦が増える(クルマのタイヤと同じ)
 ・バンス角が強いほど摩擦が増える
 ・スイートスポットの少し下で打つと縦のギア効果で摩擦が増える

 

 ときて、その次にグルーブ(溝)の形状、フェース面のミーリング処理です。

 

 

説明するまでもありませんが、7番アイアンと9番アイアンを比較すれば、誰が打っても9番の方がスピンが多くなります。54度と58度のSWを比べれば、打ち損じをしなければ58度の方がスピンが強くかかります。どんなに溝やフェース面に工夫したとしても、ロフトにはかないません。

 

以外と知られていないのがバンス角とスピンの関係。ローバンスのウエッジとハイバンスのウエッジを比較した場合、多くの場合ではハイバンス(バンス角が多い)方がスピンが増えます。また、芯(スイートスポット)で捕らえた時よりも、芯よりも少し下で捕らえた方がインパクトの衝撃でフェースはロフトが減る方向に回転し、ボールにはその反作用でバックスピンがかかる方向に回転します。

 

 

水曜日のゴルフパートナーのYouTube撮影では5種類のSW、ロフトはすべて58度で内比べをしました。ロフトはすべて同じですが、スピンのかかり方はモデルによって異なり、その差は、バンス角の大きさ(バンスの効き方)が、モロにスピンの差になりました。モデル名はここでは明かせませんが、フェースを開かないで試打した場合、ローバンスで多面ソールのモデルがもっともスピン量がかかりづらく、ハイバンスでソールの接地面積が一番多いモデルがもっともスピン量が多かったです。50ヤードの距離で打ち比べたら、約600~800回転ほどの差が出ました。

 

 

ゴルフは物理です。

 

 

アイアン、ウエッジはフェース面よりもソール面の作り方でスピン量に差が出ます。フェース面に刻まれる溝やミーリング処理はビジュアルインパクトが強いですが、これらはクルマのタイヤの溝と同じで、排水、芝が挟まった時に、ボールとフェースの接地面積を増やすのに役立つ機能。ラフから打った時や、フェースとボールとの間に何か挟まった時にでも、スピンが減るのを防止するためのものです~。

 

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【おしえてマークさん】最新作は”FWのロフトの話”です。

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