過去記事はこちらから↓
グリップスピードなるものを提唱したプロギア。
(手前の赤い箱がグリップスピード計測器)
ボクのスタジオにも計測器が1台ありますが、ホント、ヘッドスピードが同じでも‥‥
ゴルファーによってグリップスピードが全然違います。
さて、このグリップスピード。
「マークさんは何メートル?」という書き込みを頂きましたが、
ボクの場合、シャフトによってスピードが結構変わります。
手元がしっかりしたシャフト(先調子)でスイングする時‥‥
グリップスピードは遅めで、大体3.5~4m/s。
リストターン比率(ヘッドスピード÷グリップスピード)は
12~13
手元のしなりを感じるシャフト(元調子)でスイングする時‥‥
(上の数字がH/S、下の数字がG/S)
グリップスピードはやや早めで、大体4.5~5m/s。
リストターン比率はというと、
9~10
なぜグリップスピードが変わるのか?
結論から先に言うと、シャフトの特性を生かそうとスイングすると、手元がしっかりしているシャフトの場合、ダウン前半部分でタメを作りたくなる。タメを作れば、ダウン後半からインパクトにかけてG/Sを遅くした方がタイミング良く振れる。
他方、手元のしなりを感じるシャフトはダウンでタメを作ろうとするとシャフトがしなり過ぎて多ミングが取りづらいし、クラブの挙動も不安定になりやすい。タメを早めにほどいた方がシャフトのしなりを上手く利用できます。
そして、ダウン前半でタメを早めにほどけば、ダウン後半で手の動き(G/S)を止める必要はありません。体感的には手(G/S)を等速に動かしながらインパクトを迎えられるので、手元がしっかりしたシャフトを振った時と比べると、G/Sが少し早くなってくるわけです。
もう察しのいい人はお分かりでしょう。
そうです。自分に合ったシャフトを選ぶ場合、一番大事なことは自分のスイングスタイルに合った、剛性分布のシャフトを選ぶこと。
普通の長さ(44.5~45.5インチ)のドライバーの場合、ダウンでタメがほどけやすいアマチュアの場合、H/Sの割にはG/Sが速くなります。こういう人は手元がしっかりした先調子シャフトよりも、切り返しで手元のしなりを感じやすい手元調子シャフトの方がタイミングが取りやすいし、スイングとの相性もいい。
メーカーもこのことが分かったのでしょう。以前と違い、最近のアマチュア向けドライバーの大半は手元のしなりを感じやすいシャフトが多くなっています。G/Sを調べたどうかは分かりませんが、先調子が多かった頃に比べれば、今どきのドライバーの方が、シャフトに関してはアマチュアと相性が良くなっているし、多くの人が「打ちやすい」と感じているはずです。
ちなみに、プロの多くはダウンでコックがほどけやすいアマチュア同様、H/Sの割にG/Sが早めです。
スイングが正反対なのに、どうしてリストターン比率が同じになるのか?
その理由については‥‥
次回じっくり説明しまっさ~。
んじゃ。