カテゴリー: ゴルフの竪琴
2013年05月21日重心距離が長いクラブを上手く使いこなすコツその1
クラブが変ればスイング理論は変る‥‥
昨日のブログでも書きましたが今どきのクラブは重心距離が長いのが特徴です。ドライバーもアイアンも重心距離が40ミリを超えるのが当たり前になってきました。もちろん例外もあって、昔ながらのマッスルバックは重心距離が長くありません。32~35ミリぐらいと短くなっています。FWもヘッドが小ぶりなタイプは重心距離が短め(34ミリ以下)です。
さて、この重心距離。
重心距離が長くなるほどフェースを返すのに大きな力が求められます。そして、クラブ設計家の竹林隆光氏も言っているように、重心距離の違いによっても適したスイングが変ってきます。マーク金井はゴルフ雑誌でもクラブとスイングの関係についてしょっちゅう語っていますが、重心距離が長いクラブはフェースをシャットに使うことが基本であり鉄則です。具体的に言うと、藤田寛之、宮里藍、そして昨日、女子ツアー「保険の窓口レディース」で初優勝したO.サタヤのように、トップでフェースが空を向くトップが長重心距離のクラブと相性が良いのです。
長重心距離のクラブはテークバックでいったんフェースを開いてしまうとダウンスイングでフェースがスクエアに戻りづらくなり、インパクトでフェースが開いたままになりやすいからです。他方、テークバック、そしてトップでフェースをシャットに使えば、ダウンスイングでフェースが開きづらくなり、インパクトでフェースをスクエアに戻しやすくなります。フェースをシャットに使うのは、かつては「悪い動き」「セオリーに反する動き」というのが常識でしたが、クラブの重心距離が長くなったことで、この常識はまったくもって通用しなくなりました。
では、どうすればシャットフェースのトップを作れるのか?
ここでも役立つのはXLアイアンとゴルフの竪琴です。フェースをシャットに使うコツはズバリ‥‥テークバックの始動部分で‥‥
ロフトを減らすこと
例えば、7番アイアンを手にしているとしましょう。テークバックの始動とともに7番のロフトを6番、そして5番という風にロフトが減るようにクラブを動かしていきます。そのために左手の甲が地面を向くような感で手首をコックしていくことがポイントです。
飛球線後方から見た場合だと、バックフェースがこんな感じで空を向くような感じでテークバックするとフェースをシャットに使ったことになります。
シャットに使う感じがつかめない人ならば、シャフトが地面と平行の位置でフェース面が真下を向くぐらいを意識しましょう。バックフェースにボールが乗っかっているとすれば、そのボールがバックフェースから落ちないように心がけるのがポイント。フェースを開いて上げてる人にとってはかなりの違和感が発生すると思いますが、これぐらい極端なことをやらないとシャットに上げていく感じはつかめないのです。
ゴルフの竪琴でテークバックする場合は、始動とともに取っ手が左手手首の内側にくっつけていく。取っ手が左手首にくっつけばシャットに上がったことになり、テークバックで取っ手が左手首にくっつかない場合はフェースが開いて上がった感じになります。シャットに上げているつもりでも‥‥取っ手が左手首にくっつかない人は、シャットに上がっていません。
当たり前といえば当たり前ですがテークバック前半でフェースが開いたら、シャットフェースのトップを作ることがはできません。テークバックでフェースをシャットに使っている人だけが、藤田寛之、宮里藍ちゃんのようにトップでフェースが空を向くシャットをフェースを作れるようになるのです。
明日は、テークバック後半からトップの作り方について説明しましょう。
(▼▼)b
PS.ゴルフの竪琴は練習器具ですがヘッドが付いているので重心距離がちゃんとあります。フェースは表裏とも付いているので、右利きだけでなく左利きの人にも使えるようになっています~。
2013年05月13日ひざ立ち打ちをするとゴルファーの腕前が赤裸々になるっ!!
ゴルフスイングにおいて手打ちは悪者扱いされています。確かに手先や腕の力だけでボールを打とうとすると軌道が不安定になりますし、パワーも出ません。手打ちをしないでスイングした方が良いのは事実ですが、両手の位置関係を間違っている人の場合は、手先の動きをまったく考えないでいると‥‥いつまでたっても手打ちから抜け出せません。
昨日のブログでも書きましたが、ダウンスイングで‥‥
左手が上、右手が下
の状態になっていると、クラブはプレーンよりも下側に外れます。いわゆるヘッドが垂れて下からあおるような起動になってしまい、すくい打ち、しゃくり打ちになります。アイアンだとターフを取ろうと思っても取れません。中級者以上の場合は、シャフトが寝てしまうためにチーピンが出やすくなります。何年やってもハンデが減らない、何年やってもシングルになれない人のスイングを観察すると‥‥9割近くのアマチュアはダウンスイングで左手が上、右手が下になっています。
さて、今日も正しいハンドアクションついてお話します。マーク金井はゴルフの竪琴を使って両手の位置関係をチェックしていますが、その仕上げとしてやっているがこれっ!!
ひざ立ち打ちです。
専用の短いクラブでやるのがベストですが、普通のクラブでやる場合は9番アイアンぐらいがいいでしょう。ひざ立ちになると下半身は使えませんが、ダウンスイングの軌道をかなりシビアにチェックできます。ダウンで「左手の上、右手が下」、なっていると、まずボールの手前50センチぐらいにヘッドが落ちます。マーク金井はダウンでシャフトが寝ている(左手浮いている)アマチュアのことを「自転車に乗れていない」と表現してますが、このタイプのアマチュアはひざ立ち打ちがまったくできません。ハンドアクションの間違いが如実に出ます。ちなみに、ハンドアクションを間違っている人の場合、ダフりを避けようとすればするほど、泣きたくなるぐらい手前の地面を叩きます。
アナライズでは50センチ以上手前を10回以上叩く人がいましたが、そのゴルファーのハンデキャップはオフィシャル12でした。
では、どうすればひざ立ち打ちでちゃんとボールを打てるのか?
ひざ立ちでもダフらないでボールをクリーンに打てるのか?
昨日のブログでも書きましたが、ダウンスイング、インパクト、そしてフォローで、左手が下、右手が上をキープし、クラブをプレーンに沿って下ろすことができれば、ひざ立ち打ちでもボールをクリーンに打っていけます。
ひざ立ち打ちの時も普通のスイングの時も、アドレスで右手は左手よりも外側に位置します。それがテークバックの途中で逆転し、トップでは右手は左手よりも内側に位置します。これが正しいトップです。そして、ダウンからインパクトにかけては両手の位置関係をまた逆転させてインパクトを迎える。
この右手を前に振り出すというハンドアクション。ゴルフにはこの動きが必要不可欠なんです。プロとアマチュアの違い、ゴルフの上手下手の違い、自転車に乗れている人と乗れていない人の違い‥‥これらは、この右手を前に振り出す(右手を上に)というハンドアクションがちゃんと出来るか出来ないかによって決まるります。そして、このハンドアクションが正しくできているかどうかをチェックするのに、一番役に立つのがひざ立ちなのです。
マーク金井は高校生の頃、ひざ立ち打ちがまったく打てませんでした。教わっているプロからは、ひたすら「打ち込め」と言われ続けましたが、ジュニアの頃は最後までひざ立ち打ちが出来ませんでした。これがちゃんと打てるようになったのは、20年位前、戸塚CCの山本信弘プロに打ち方(ハンドアクション)を教わってからです。ゴルフに限らず、動きには「コツ」があります。クルマの運転の坂道発進も最初はメチャクチャ難しいですが、そのコツをつかんでしまえば大抵の人はできます。自転車もしかり。自転車に乗るコツを会得すれば、後はスイスイ乗れますよね。
ゴルフもしかり。ダウンスイングのコツを頭ではなく体でちゃんと理解すれば、ひざ立ち打ちも簡単にこなせるようになるでしょう。
んじゃ(▼▼)b
参考過去記事
参考ブログ アナライズT島のブログ
2013年05月12日手打ちとハンドアクションは似て異なるもの‥‥
昨日のブログで良い素振りと悪い素振りの違いについて書きました。繰り返しますが、素振りだから何をやってもいいわけではありません。構えた位置にヘッドが戻ってこないリハーサル(素振り)をやってしまうと、本番(ボールを打つ時)に悪影響が出ます。素振りシングルと呼ばれる人がいますが、こういう人の素振りを観察すると、ほとんどの場合が構えた位置にヘッドが戻っていません。
さて、今日のテーマも素振りについてです。
マーク金井はゴルフの竪琴を使って素振りしていますが。これは両手を離して持って素振る練習器具。アドレス時に両手が離れているだけでなく、左手の上に右手が位置しています。結果、ダウンスイングからフォローにけかけて‥‥
左手が下、右手が上
という両手の正しい位置関係を自分の目で、身体で確認できます。これがちゃんとできていると、ダウンスイングの軌道が良くなり、プレーンに沿ってクラブを下ろしてこれます。他方、ダウンでシャフトが寝てしまう人、シャンクが出やすい人、ここ一番でチーピンが出やすい人というのは‥‥
ダウンスイングで‥‥左手が上、右手が下
になっています。両手の位置関係を間違っているためにクラブがプレーンから外れ、インサイドからあおって打ったり、左手が浮いてチョロしたり、左手がボール方向に外れてシャンクを打つべくして打ってしまうのです。
ゴルフスイングは手打ちは悪者扱いされています。確かに手先や腕の力だけでボールを打とうとすると軌道が不安定になりますし、パワーも出ません。手打ちをしないでスイングした方が良いのですが、両手の位置関係を間違っている人の場合は、手先の動きをまったく考えないでいると‥‥いつまでたってもダウンスイングで「左手が上、右手が下」の状態が抜け出せません。両手の位置関係が間違っている人の場合は、手先の使い方、即ち、正しいハンドアクションを意識することが必要不可欠です。
では、どんな練習をすればよいのか?
スイング中の動きを説明する時、極端な方法でチェックするのが良いでしょう。両手の位置関係に関して言えば、左手はいつも通り、右手はこんな感じでヘッドのネック部分を持って下さい。これでヘッドをヒザの高さぐらいに持ち上げてゆっくり素振りしてみる。最初は旗を左右に振るような感じでハーフスイングクラブを振ってみましょう。
ハーフスイングだと右手がずっと左手の外側にありますよね。両手の位置関係が変らないのでやりやすいはずです。ところが、フルスイングをしてみるとどうでしょう。手首をコックしないままだと‥‥
こんな感じでクラブが上がりません。突っかかった感じになります。そうです。クラブをトップまで持って行くには手首のコックが不可欠。そして、手首をコックするとこんな感じで両手の位置関係が逆転します。
アドレスでは右手は左手よりも外側でしたが、トップでは右手は左手よりも内側に位置しますよね。これが正しいトップです。そして、ダウンからインパクトにかけては両手の位置関係をまた逆転させて元に戻していかなくてはなりません。こんな感じで‥‥
この右手を前に振り出すというハンドアクション。ゴルフにはこの動きが必要不可欠なんでです。プロとアマチュアの違い、ゴルフの上手下手の違い、自転車に乗れている人と乗れていない人の違い‥‥これらは、この右手を前に振り出す(右手を上に)という動作が出来るか出来ないかによって決まるのです。アナライズでは2000人以上のアマチュアのスイングを分析しましたが、これが正しくできているアマチュアは1割りにも満たないのです!!!!!
アマチュアの多くはダウンスイングで右手が前に振り出せないから、ダウンで左手浮いて、右手が下がるのです。自転車に例えるならば、「自転車に乗れているようで、乗れていない」状態に陥るのです。
ハンドアクションと手打ちは似ているようでまったく違います。この正しいハンドアクションが出来ていないと、余計に手打ちになるのです。対して、正しいハンドアクションが出来ていれば、手先が余計な動きをしなくても構え対置にヘッドを戻せます。結果、体の大きな筋肉を使ってスイングしやすくなるのです。
右手が上という感覚を養うには、今のところ、このゴルフの竪琴が最善の練習器具でしょう。マーク金井はこれでこまめに練習するようになってから、インサイドからあおる癖が解消され、試打マシーンとしての精度を高めています~(笑)
んじゃ(▼▼)b
参考過去記事
2013年05月11日スタート前の素振りを見るとゴルファーの腕前が分かる!!
昨日は朝早くからbayFM「パワーベイモーニング」の電話出演、プロアマ大会の下見で藤ヶ谷カントリークラブに行って参りました。プレーじゃなかったので、もちろん電車利用。常磐線に乗ってしまえば、上野から最寄りの柏駅まで30分ちょっとです。そこからタクシーで15分ほどで藤ヶ谷のクラブハウスに着きました。
コースではクラブハウス内のレイアウト、1番、10番、そして18番ホールのティグランドの向き、太陽の位置をチェックしてきました。もちろん、これからプレーを始めるアマチュアのショットもチラッと見てきたのですが、ちょっと気になったのがスタート前の素振りです。
ほとんどのアマチュアは儀式のように素振りを何度も繰り返します。スタート前にボールを打たない人だけでなく、スタート前に入念に練習場でボールを打っている人も、2~3度素振りしてからショットに臨んでいます。恐らく、皆さんもその1人でしょう。そしてそして、ほとんどのゴルファーは素振りよりも、実際にボールを打った時の方がスイングのバランスが崩れています。
ボールを前にすると、なぜ素振りのように打てないのか?
ボールを前にするとプレッシャーがかかるから、真っ直ぐ飛ばしたい、遠くに飛ばしたいと欲が出てしまうから‥‥これらがスイングを崩してしまう原因だと思われがちですが、実は、それだけではないのです。素振りと本番(実際にボールを打つ時)でスイングが大きくことなるアマチュアのほとんどは、メンタル面が弱いだけではなく、煩悩に負けてしまうだけでなく、素振りそのものに大きな問題を抱えています。間違った素振りをしているから、素振りと本番が一致せず、本番の時はインパクトで左ひじが引けたり、アウトサイド・インの軌道が強くなってしまい、チョロや引っかけ、コスリ球が出やすくなってしまうのです。
では、素振りのどこに問題があるのか?
一番の問題点は素振りの時、「ボールを打つ」という意識(イメージ)がまったくないことです。ただクラブを気持ち良く振ろうとしたり、ただ体を気持ち良く動かそうしています。その結果、アドレスの位置にヘッドが戻らないような素振りを無意識の内にしでかしています。構えた位置にヘッドが戻らない素振りを何度も繰り返し、ボールを前にしたら構え対置にヘッドを戻そうとしてスイングしている‥‥もう説明の必要はないでしょう。そうです、ボールに当たらないような素振りを繰り返すから、間違ったリハーサルを何度も繰り返すから、素振りと本番とでスイングがガラッと替わってしまうのです。
素振りの時はボールは打てませんが、構えた位置にヘッドが戻っているかどうかの確認は可能です。少し毛羽立った芝をボールに見立ててもいいし、ティを刺してボールに見立てもいい。とにかく構えた位置にヘッドを戻すことを意識して素振りして下さい。これで本番を想定したリハーサルになり、素振りと本番との間のギャップを埋めることができます。
そして、スタート前にお勧めしたいのが両手を離した素振りです。素振りは本番のためのリハーサルだということを考えると、リハーサルでチェックしたいのがスイング中における両手の位置関係。ダウンスイング、インパクト、そしてフォローでは‥‥
こんな感じで右手が左手の上にあることを意識して素振りして下さい。このように右手が上にあるイメージで素振りすると、ボールを正しく捕まえることができますし、狙った方向にボールを飛ばせます。フォローで左ひじが引ける悪癖も直せるのです。もちろん、この素振りでも構えた位置にヘッドを戻すことを強く意識して下さい。「インパクトはアドレスの再現」というセオリーがありますが、これの意味は、ヘッドを構えた位置(アドレスの位置)に戻すことです。
マーク金井は普段の練習でゴルフの竪琴を使っていますが、これは両手を離して持って素振る練習器具。両手の位置関係を簡単にチェックできます。初心者と一緒にラウンドする時は、この竪琴をコースに持ち込み、スタート前に何度か振ってもらっています。竪琴で素振りすることで右手を上にキープする感覚を養い、そのイメージが体に残っている時にクラブに持ち替えて、実際にボールを打たせています。たったこれだけのことですが、両手の位置関係を意識して素振りするだけでも、スイングはガラッと良くなるのです。
ツアープロも両手を離して素振りする選手は少なからずいます。有名どころではショットメーカーの谷口徹プロ。彼は昔も今も、ショットの前には両手を離してクラブを持って素振りし、それからショットに臨んでいます。
たかが素振り、されど素振り。
素振りを見ればゴルファーの腕前が分かります。ゴルフが上手い人ほど構え対置にヘッドが戻り、ゴルフが上手くない人、何年やっても上達しない人ほど構えた位置にヘッドが戻っていません。
んじゃ(▼▼)b
2013年05月06日アイアン上手になるためのコツとは!?
昨日のブログの続きです。アイアンを上手く打つためににはインパクトでは手元先行が基本であり鉄則です。昨日、中日クラウンズで優勝した松村道央、1打差の2位に終わった松山秀樹ともアイアンではしっかりターフを取っていますが、そうなるのはインパクトがハンドファーストだからです。アイアンは「ボールの先のターフを取る」ようにと言われてますが、そのためにはハンドファーストに球を捕らえることが必要不可欠です。
では、どうすれば手元先行のインパクト、ハンドファーストなインパクトで球を捕らえることができるのか?
ボクは14歳からゴルフを始めましたが、その教わったことは「上から打ち込め」だけでした(笑)その頃、アイアンをすくい打ってしまう癖があったのですが、すくって打つと「もっと打ち込め」とアドバイスされるだけです。それではと打ち込むことを強く意識してみると‥‥今度はカット打ちになってしまいます。打ち込んだらカット打ち、インサイドからヘッドを入れようとしたら(プレーンに沿って下ろそうとしたら)、こんどはすくい打ち。これの繰り返しで、結局はジュニア時代は正しいハンドファーストなインパクトな形を自分のモノにできなかったのです。
では、なぜ「打ち込む意識」を持ってもダウンブローに打てなかったのか?
その理由はダウンの左右の手の位置関係にあったのです。ボクもそうですが、アイアンが下手な人、すくい打つ癖が抜けない人、アイアンが飛ばない人、打ち込んでもボールの先のターフが取れない人‥‥これらの悩みを抱えている人の大半はダウンスイングがこんな感じになっているのです。
ダウン後半からインパクトにかけて右手が下がり、いわゆるシャフトが寝てしまっているのです。この形のままでは打ち込むことを意識しても打ち込めません。打ち込むことを意識しても右手が下がる動きが解消されないからです。右手がこんな感じで下がっていてもアウトサイド・イン軌道で振れば多少は打ち込めるようになりますが、これは本末転倒。右手が下がった状態でアウトサイド・イン軌道で振ってしまうと、コスリ球になったり、引っかけやすくなるからです。
では、どうすれば正しい手元先行のインパクト、ハンドファーストなインパクトを迎えることができるのか?
ポイントは右手と左手の位置関係です。ダウン前半では右手は左手よりも背中側にあります。こんな感じで‥‥
そこから‥‥
こんな感じでダウン後半にかけては右手を前に振り出していきます。これがハンドファーストに打つ、ダウンブローに打つための最重要なポイント!!!!左手の上に右手を持って行くと言ってもいいでしょう。マーク金井はこれをゴルフの竪琴で説明しますが、両手が離れていると、右手と左手の位置関係を意識しやすいからです。加えてゴルフの竪琴はアドレスで右手が左手の上にある。このため、ダウン後半からインパクトにかけて右手が上に持って行く感覚をダイレクトに養うことができるのです。
この右手を上に持っていく感覚。これが正しできればハンドファーストに打つことも出来ますし、打ち込もうとことさら意識しなくても打ち込めます。ボールの先のターフも勝手に取れてしまうようになるのです。
昨日紹介したツアーストライカーはダウンブローに打たないとボールがちゃんと飛びません。ちゃんと飛ばすためにはダウンブローに打つことを求めてきますが、ダウンブローの打ち方までは教えてくれません。運動神経が良い人ならば「はは~ん、こうすればいいんだ」と自分で正しい動きを導けますが、そうでない人は、どうすればダウンブローに打てるのかのメカニズムを理解することが必要でしょう。その方が余計な回り道をしなくてすみますし、アウトサイド・イン軌道が体に染みつくのも防止できます。
ゴルフは両手をくっつけて握ります。このためスイング中、左右の手の位置関係を把握するのが非常に難しい。でも、正しいスイングを身に付けるには左右の手の位置関係を正しく把握することが必要不可欠なんです。
んじゃ(▼▼)b