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年別アーカイブ: 2013年
2013年05月02日手打ちになりやすい人、なりづらい人の判別法とは‥‥
正しいフォームは4つある。血液型がA、B、O、ABと4つに分けられるのと同じく、ゴルファーも4つのタイプに分けられると言うのが4スタンス理論です。
この本の前書きには、
ヒトには生まれつきの異なる血液型があるように、身体の動かし方にも異なる4つのタイプがあるのです。血液型A型のヒトはB型のヒトの血液を分け合えないのと同じく、この「4スタンス」タイプの違う人同士は、立って歩くだけでも分け合えない部分があります。
(ゴルフ4スタンス理論の前書きから抜粋引用)
正しいフォームが4つあると筆者の廣戸聡一さんは述べておられます。4つのタイプはA1、A2、B1、B2とがあって、マーク金井は専属のトレーナーにチェックしてもらった所、「B2」と判定されました。B2はエルスのようなスイングだと廣戸さんはコメントされています。B2について説明を加えると、このタイプはクロスに身体を使うこと、そしてグリップは太めが良いとアドバイスをされています。
この4スタンス理論では正しいフォームは4つあると説いてあります。確かに、プロのスイングを観察しても、タイガー・ウッズとジム・フューリックとでは全然違います。プロによって身体の使い方が違うのは一目瞭然なので、4つのタイプに分けて考えた方が合理的なんだろうと思います。
そして合理的なスイング作りという意味では、4スタンス理論の前に、チェックしたいことがあります。アナライズでMCB(クラブ&スイング診断)をする時、いくつかのチェック項目がありますが、まずやってもらうのがこれっ。
ボールが50~60個入ったバッグを利き手で持ってもらい、30~40センチぐらい引き上げてもらいます。ゴルフスイングとまったく関係なさそうな動作なんですが、実は、これをやると‥‥そのゴルファーが手打ちになりやすい(手打ちになっている)のか、手打ちになりづらいのがかなり正確にチェックできます。
手打ちになりやすい人(手打ちになっている人)の場合、こんな感じでひじを曲げることで重いモノを持ち上げています。察しのいい人はもうお分かりですよね。そうです、ひじが曲がっているということは、手や腕の筋肉だけで動作している何よりもの証拠。ひじが大きく曲がる人は、ゴルフスイングでも手打ちになっている確率が非常に高い。そして、フォローで左ひじが引けたり、フォローで左ひじが曲がっています。手打ちになっている人に、これをやってもらうと95%以上の確率で持ち上げた時にひじが曲がっています。
対して、手打ちになりづらい人(体幹を上手く使える人)の場合、ひじがピンと伸びたまま重いモノを持ち上げています。このタイプの人は、手先や腕の力をほとんど使っていません。下半身、背筋、腹筋、という大きい筋肉を使って持ち上げているのです。腕がピンと伸びるのは、腕に余計な力が入っていないからです。
ゴルフ雑誌のレッスン企画やレッスン書では、手打ちが悪者扱いされています。そして、「身体の大きな筋肉を使え」とか「ボディターン」「体幹を大きく使え」などという言葉が頻繁に使われていますが、具体的に、手打ちを解消するための方法論についての説明が少ない感じがします。なのでアナライズでは、まずは「身体の大きな筋肉を使って動作するとはどういうことなのか?」を知ってもらうためにバッグを持ち上げてもらっているのです。
たかが重たいバッグを持ち上げる動作ですが、日常生活で大きな筋肉を使うことに慣れていない人は、無意識に持ち上げようとすると手先や腕の力に頼ることになって、ひじが無意識に曲がります。言い換えると、手打ちの人が手打ちを解消するためには、かなり意識的に身体を使うことが求められるのです。マーク金井は「不自然な動きをした方が、動きが自然に見える」などと、禅問答みたいなことをしょっちゅう言いますが、このバッグを持つ動作をやると、それがあながち言葉遊びでないことを身をもって体感できます。
アナライズには2000人以上のアマチュアゴルファーが診断に訪れていますが、スライサー、フォローで左ひじが引ける人のほとんどは、重たいバッグを持ち上げる時に、ひじが曲がってしまいます。そして、スイングをビデオで撮ってみても身体の大きな筋肉よりも、手先でスイングする癖がついてます。この癖を取り除くには、まずは身体の大きな筋肉を使う感覚、そして手先や腕を使わないで動作する感覚を養うことが必要不可欠です。
鏡やガラスの前で、重たいバッグや重たいモノを片手で持ち上げてみて下さい。持ち上げた時にひじが曲がってしまうようならば、練習場でたくさんボールを打ってもスライス矯正は難しいし、左ひじが曲がるのも治りづらいです。練習場でたくさんボールを打つことで得られるのはボールを打つことで得られる高揚感、爽快感だけしょう。
昨日のブログで、ゴルフの竪琴を使うドリルを紹介しました。ものすごく地味な練習法ですが、これをやると確実に身体の大きな筋肉を使ってスイングする感覚を養えます。
んじゃ(▼▼)b
2013年05月01日ボディターンのウソ、ホント その1
昨日のブログで、練習場でボールをたくさん打つことのデメリットについて書きました。大事なことなので繰り返しますが、ボールを沢山打ってもスイングが改善される確率は非常に低いです。ボールを打つと、優先順位の1番目に来るのはボールの行方だからです。スイングを変えようと思って練習しても、ミスショットが3発も続けば、もうスイングのことなんて誰も考えられません。4発目、頭の中はナイスショットを打つこと、芯で当てたい欲に支配されていまします。初中級者はもちろんのこと、シングルハンデのゴルファー、そしてプロでもミスが続くと、ナイスショットが打ちたくなるからです。
正しいスイングを身に付けたい
スイングの悪癖を矯正したい
この2つのことを本当に考えているのであれば、ボールを打たないで練習した方が努力が報われます。練習したら、練習した分だけ上手くなれるのです。
素振りをする時は、ただ何となくクラブを振り回すよりも、合理的に体を動かしやすくなる練習器具を使うこと。マーク金井は素振りの時、ゴルフの竪琴を使っています。この竪琴のメリットは右手と左手の使い方の違いを感じとりやすいこと。そして、アマチュアに多い手打ちを解消するのにも効果が高いからです。
そこで今回は手打ちを矯正するドリルについて説明しましょう。手打ちは良くないことは皆さんもご存じだと思います。手先でクラブを操作すると軌道が不安定になります。加えて、体の大きな筋肉を使いづらくなる分だけヘッドスピードが思うように上がりません。プロでもアマチュアでもロングヒッターと呼ばれる人は例外なく体の大きな筋肉を使っています。対して、飛距離が出ないアマチュアほど手先だけでクラブを操作し、その結果、フォローで左ひじが曲がってしまったり、引けたりしています。
では、どうすれば手打ちのを解消できるのか?
マーク金井が初心者をレッスンする時、フォローで左ひじがグニャリと曲がっている人に最初に教えるのがこのドリル。4つのポジションを意識することで手先ではく、体の大きな筋肉を使うためには何をやればいいかを体感できるからです。
まず竪琴を持ってアドレスします。左手は下で、右手は上です。
アドレス
アドレスの形から左手をテークバック方向に動かし、その反動でヘッドを前に出します。お尻を右にスライドさせた時に左手をテークバック方向に動かし、右手とヘッドが左手の前に出るようにしましょう。この時、グリップは右太もも付近か、右太ももよりも少し右の位置をキープするようにします。このポジションでは互いの手首の内側が少し触れるように心がけて下さい。
第1ポジション~第2ポジション
ポジション2ではグリップは右太もも付近にじっとさせたまま、腰を左にスライドさせます。左にスライドさせる目安は、太もも1~1.5本ぐらい。股関節を左にスライド
させる時、左肩が浮き上がらないように心がけて下さい。第2ポジションでは、左肩は右肩よりも少し低くなっているのが好ましい形です。ここでは腕や手先でクラブが動いているかどうかチェックしましょう。
第3ポジション
ここが手打ちを矯正するための一番大事なポイント。頭を後ろに戻しながら、上半身を少し右に傾ける。上半身を右に傾けた時、その反作用でフォロー方向にクラブを動かす。シーソーのように頭とクラブヘッドが逆に動くように心がけましょう。頭と頭(クラブヘッド)が作用反作用の関係を築き上がって来れれば、ボールを打たなくても体を使ってインパクトを迎える動きをマスターできます。
第4ポジション
第3ポジションからフォロー、そしてフィニッシュの大きさを決める。この3から4については、形は表示に大事です。ここでも手先ではなく背中の筋肉や「猫の筋肉をフル動員させていきましょう。
このドリルは一番デリケートな部分であるフォローの形を最初に作ります。フォローの形は動きの中で作りづらい。ならばテークバックでフォローの形を先に作っちゃえということで、このドリルが出来ました。フォローの形を最初に作っておけば、インパクトゾーンで手先をあれこれ動かす必要がなくなるからです。そして、第2~第3のポジションに移る際は、手元の動きを最小限に、体の動き(頭を右に戻す動き)を最大限にするのです。
おーっと、締切りの時間が‥‥この続きは明日説明しましょう。
んじゃ(▼▼)b
PS.スイング作りに効果的なゴルフの竪琴。シャフトクロスのトップ、そしてテークバックでフェースが開くのも矯正できるスグレモノです~。
関連記事
「サンドウエッジの性能はソールで決まる!!」←で紹介した
バンカーからポンと出るウエッジ ←まだ若干ありますコチラから
2013年04月30日練習場でボールをたくさん打つことの弊害‥‥
寒くもなく、さりとて暑くもない。GWのこの時期はゴルフを楽しむのに最高の季節でしょう。コースはどこも大盛況ですし、練習場も多いにぎわい。都内の練習場は1時間以上の待ち時間がザラになっています。
神田にスタジオを構えるようになって9年目を迎えています。マーク金井は夜な夜な室内スタジオで練習していますが、ボールを打つ数は極端に少ないです。30分だと10球弱、1時間の練習でも20球ぐらいしか打ちません。ボールを沢山打つことと、ゴルフが上手くなることとは何ら関係ないと思っているからです。そして1球打つ毎にビデオでスイングチェックをしているから、1球打つのに時間が掛かってしまうのです。
そして誤解を恐れずに言えば、一定時間内にたくさんのボールを打つことは、ゴルファーを下手にしてしまう(下手を固める)危険性を大いにはらんでいます。ボールを沢山打つことと、正しいスイングを身に付けることとの間には、何の因果関係もありません。沢山打てばボールに当てるのが上手くなるだけで、スイングの形が良くなるとは限らないのです。
またアマチュアの多くは時間制打ち放題の場合、たくさん打った方が「お得」だと考えがちです。例えば1時間1000円だとすれば‥‥10球打てば1球あたりの単価は100円。100球打てば1球あたりの単価は10円まで下がります。1球あたりの単価を下げようと頑張ることはあっても、1球あたりの単価を上げようとする人は滅多にいません。練習場でも「オレは今日、1時間で250球打った」と自慢する人はいても、「オレは今日、1時間で20球しか打たなかった」と自慢する人には、未だお目にかかったことはありません。
他方、実際のゴルフ場でのプレーはどうでしょう? プレーフィーが1万円のコースでプレーした場合、100を叩く人は90を出すことを望み、90で回っている人は80を目指しているはず。ゴルフは打数をいかに少なくするかを競うもので、どんなゴルファーも例外なく、「上達=1球あたりの単価を上げる」ことを真剣に望み、それを実践しようとする。1球あたりの単価を下げることを(大叩きすることを)自慢する人はまずいません。
「上達したい」「ゴルフが上手くなりたい」と本気で考えているならば、練習と本番とで自分のやっていることが逆になるのは避けるべきです。逆なことを一生懸命続けるほど、「練習のための練習」になるし、「練習場シングル」にもなりかねないのです。ゴルフの目的が1球あたりの単価を下げること(打数を減らすこと)ならば、練習に置いても1球あたりの単価を下げることを意識すべきです。そうした方が、「練習で打てたショットが、コースで打てない」とか、「練習場では気楽に打てるのに、コースに出たらプレッシャーがかかって上手く打てない」などの問題を克服できます。また、1球当たりの単価を上げることを意識すれば、練習では何をすべきで、何をすべきでないかも分かってきます。
やるやらないは皆さんの自由ですが、例えば、1時間1000円の練習場で「1球だけ打って帰る」と言うのを一度でいいから試してみて下さい。1球1000円です。高いですよ~(笑)
ものすごく贅沢、ものすごく勿体ない練習ですが、1時間で200球打った時には絶対味わえないプレッシャーを確実に体験できます。人によってはコースに出た時よりも緊張するでしょう。「練習場は気楽に打てるのに‥‥」なんて言ってる人も、そんな軽口は絶対に叩けないはずです。
大事なことなので繰り返しますが、ゴルフの本質は「1球当たりの単価を上げること」。それがゴルフの本質ならば、練習でも「1球当たりの単価を上げる、(下げない)こと」はっきりと自覚し、そして実践すべきです。
もちろん、正しいスイングを身に付けるには質だけでなく量も必要です。でも、「練習量=たくさんボールを打つこと」ではありません。スイングを変えたいならば、スイングが変りやすい方法で練習をすること。具体的に言うと、ボールを打たないで正しい形を覚えた方がはるかに合理的だし、練習したら、練習した分だけ上手くなれるのです。
効果的な素振りはいくつかありますが、右手と左手の使い方の違いを感じながら素振りすること。マーク金井はゴルフの竪琴という練習器具を使って練習することが多いですが、これを使うと、右手と左手の役割、右手と左手の正しい位置関係を直感的に感じ取り、そして学ぶことができます。レッスン書などで「右手は上、左手は下」という表現がよく出てきますが、竪琴を使うと、これがどういう意味かすぐに分かります。
初中級者、特にスライスに悩むゴルファーの多くは、フォローで左ひじが引け、左ひじがくの字に曲がっていますが、これも竪琴を使って素振りすると短時間で矯正できます。左ひじが引けたり曲がったりするのは、インパクトゾーンで右手を使い過ぎているからです。右手を使いすぎるから左ひじが余ってしまい、左ひじが引けたり、曲がったりしてしまうのです。
インパクトゾーンで右手を使いすぎないためには、まずは右手を使わないでフォローが取れるようになること。それを体感するのに役立つのが、写真のハーフスイングのドリルです。ハーフスイングではトップでもフォローでも「右手が上」になっていることを意識する。これを体の動きととともにゆっくり、とにかくゆっくり行うことをやって下さい。フォローで右手が上になることを覚えないことには、実際にボールを打つ時に左ひじは伸びてこないのです。
練習場でボールを打つと練習した気になりますし、ナイスショットを打てば高揚感を味わえます。でも、残念なことにスイングが改善させる確率は非常に低い‥‥本当に上手くなりたいならば、上手くなれる方法で努力した方が、ボールをたくさん打つよりも努力が報われるのです。
んじゃ(▼▼)b
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2013年04月29日サンドウエッジの性能はソールで決まる!!
2年前にマーク金井が作ったのがMSウエッジ。
こちらはヘッド素材がステンレスですが、
このMS&SSウエッジ。
ソールがエクボのように凹んだSWを作りました。MS&
です。
もちろん、
誤解を恐れずに言えば、
エクボウエッジのファーストロットが10本、本日アナライズに入荷しました。
んじゃ(▼▼)b
2013年04月28日今どきのパターを上手く使いこなす極意とは!?
66歳のジャンボ尾崎プロ、2日目、3日目は1オーバーとなんとか踏ん張っています。年齢の影響もあってロングショットは精彩を欠いてますが、それをカバーしているのがショートゲーム。アプローチとパットは全盛時を彷彿させるようなプレーぶりで、パーセーブを重ねています。
そんなジャンボですが、ボクが注目したのがパターのグリップ。パター自体は普通の長さで、ヘッドもピン型。オーソドックスなパターを使っていますが、グリップは中尺用のモノが装着されていました。いわゆるロンググリップです。
GDOさんより転載 つるやオープンフォトギャラリー←クリック
たかがグリップと思うかもしれませんが、ここにジャンボならではのクラブに対するこだわりを感じました。ジャンボと言えば、新しいクラブ、新しいボールを真っ先に取り入れるプロの代表格。バラタボール全盛の頃、タイガーがナイキの2ピースウレタンボール「ツアーアキュラシー」を米ツアーで誰よりも早く使うかなり前からブリヂストンのツーピース、レイグランデWFを使ってツアーで勝利を収めています。クラブについてもメタルドライバーを使い始めるのが非常に早く、ジャンボがメタルで勝ち始めると多くのツアープロが追従しました。AW(PS)というクラブを積極的に使い始めたものジャンボでした。
そんなジャンボがオーソドックスなピン型パターを使うのはちょっと違和感がありますが、グリップがジャンボならでわ。上から目線で恐縮ですが、さすがクラブのことをよく分かってらっしゃると思いました。
ロンググリップにはどんなメリットがあるのが。
ロンググリップは長さが長いだけではなくて、通常のグリップと異なる点が2つあります。
・グリップが太い
・グリップが重い
太いグリップを装着すると手首が使いづらくなります。ジャンボはインパクト重視でコツンと打つタイプですが、それでも手首を使い過ぎるのを軽減するために少し太くしているものと思われます。そして、細いグリップに比べると太いグリップはフィーリングが出づらい。いい意味で、パターに少し鈍感さを求めたのでそしょう。
そして、長くて重いグリップを装着するとバランスポイントが手元側に移動します。実は、ボクはこれが今どきのパターを使いこなすための極意だと思っています。昔のパターと今どきのパターを比べると、今どきのパターはヘッドが重い。ヘッド重量が340~360gあります。ヘッドを重くすることでゆったりストロークしやすくしているのです。
しかし、グリップが50~60g前後のままでヘッドだけが重くなるとバランスポイントがヘッド側に移動します。バランスも出ます。昔はパターのバランスはD0前後でしたが、今どきのパターは平気でD6とかEバランス。その結果、ヘッド側の重量に対してグリップ側の重量が軽くなってしまう。ヘッドヘビーになると、ゴルファーの多くはパター全体の重さよりも、ヘッドの重さだけを感じます。ヘッドだけを感じると、グリップエンドを支点にしてヘッドを振り子運動させることになって、インパクトが緩んだり、手元がスムーズに動きづらくなるのです。
対して、重ヘッドのパターにロンググリップを装着すると手元側の重量も増してきます。大抵のロンググリップは重量が100g以上あるからです。その結果、カウンターバランスになって重ヘッドでもバランスが出過ぎない。クラブ全体が重くなるので、パター全体を動かしやすくなって、手元をスムーズに動かせるようになるのです。ショートパットでインパクトが緩みやすい人の場合でも、ロンググリップやシャフトスタビライザーのように手元側の重量を増す器具を装着すると‥‥手元がスッ、スッと動き、インパクトの緩みや引っかけのミスをかなり軽減できるのです。
加えて、ネオマレット型のパターのようにヘッドの慣性モーメントが大きいパターの場合、手元側の慣性モーメントを上げた方が(グリップ側の重量を増やした方が)パター全体のバランスが良くなって、スムーズにストロークしやすくなるメリットがあります。
プロが試合するコースのグリーンはスティンプメーターで11フィート以上と超高速。超高速グリーンではオーバーが怖くなると、たとえ百戦錬磨のプロであってもメンタル面が影響して手先が余計な動きをしやすくなります。ジャンボはそれを知っているから道具(ロンググリップ)でやらなくていいミスを減らそうとしているのです。
最近は我々アマチュアがプレーするゴルフ場でもスティンプメーターで10フィート以上の高速グリーンが増えてきました。ショートパットで苦労しているならば、ジャンボを大いに見習った方がいいでしょう。
んじゃ(▼▼)b
PS.マーク金井はネオマレット型パター専用のロンググリップ「MOIグリップ」を市販化に向けて開発中~。重量は115g。グリップ内径は普通のパター用の太さなので、普通のパターに装着しやすいのが特徴です~。