昨日のブログで、練習場でボールをたくさん打つことのデメリットについて書きました。大事なことなので繰り返しますが、ボールを沢山打ってもスイングが改善される確率は非常に低いです。ボールを打つと、優先順位の1番目に来るのはボールの行方だからです。スイングを変えようと思って練習しても、ミスショットが3発も続けば、もうスイングのことなんて誰も考えられません。4発目、頭の中はナイスショットを打つこと、芯で当てたい欲に支配されていまします。初中級者はもちろんのこと、シングルハンデのゴルファー、そしてプロでもミスが続くと、ナイスショットが打ちたくなるからです。
正しいスイングを身に付けたい
スイングの悪癖を矯正したい
この2つのことを本当に考えているのであれば、ボールを打たないで練習した方が努力が報われます。練習したら、練習した分だけ上手くなれるのです。
素振りをする時は、ただ何となくクラブを振り回すよりも、合理的に体を動かしやすくなる練習器具を使うこと。マーク金井は素振りの時、ゴルフの竪琴を使っています。この竪琴のメリットは右手と左手の使い方の違いを感じとりやすいこと。そして、アマチュアに多い手打ちを解消するのにも効果が高いからです。
そこで今回は手打ちを矯正するドリルについて説明しましょう。手打ちは良くないことは皆さんもご存じだと思います。手先でクラブを操作すると軌道が不安定になります。加えて、体の大きな筋肉を使いづらくなる分だけヘッドスピードが思うように上がりません。プロでもアマチュアでもロングヒッターと呼ばれる人は例外なく体の大きな筋肉を使っています。対して、飛距離が出ないアマチュアほど手先だけでクラブを操作し、その結果、フォローで左ひじが曲がってしまったり、引けたりしています。
では、どうすれば手打ちのを解消できるのか?
マーク金井が初心者をレッスンする時、フォローで左ひじがグニャリと曲がっている人に最初に教えるのがこのドリル。4つのポジションを意識することで手先ではく、体の大きな筋肉を使うためには何をやればいいかを体感できるからです。
まず竪琴を持ってアドレスします。左手は下で、右手は上です。
アドレス
アドレスの形から左手をテークバック方向に動かし、その反動でヘッドを前に出します。お尻を右にスライドさせた時に左手をテークバック方向に動かし、右手とヘッドが左手の前に出るようにしましょう。この時、グリップは右太もも付近か、右太ももよりも少し右の位置をキープするようにします。このポジションでは互いの手首の内側が少し触れるように心がけて下さい。
第1ポジション~第2ポジション
ポジション2ではグリップは右太もも付近にじっとさせたまま、腰を左にスライドさせます。左にスライドさせる目安は、太もも1~1.5本ぐらい。股関節を左にスライド
させる時、左肩が浮き上がらないように心がけて下さい。第2ポジションでは、左肩は右肩よりも少し低くなっているのが好ましい形です。ここでは腕や手先でクラブが動いているかどうかチェックしましょう。
第3ポジション
ここが手打ちを矯正するための一番大事なポイント。頭を後ろに戻しながら、上半身を少し右に傾ける。上半身を右に傾けた時、その反作用でフォロー方向にクラブを動かす。シーソーのように頭とクラブヘッドが逆に動くように心がけましょう。頭と頭(クラブヘッド)が作用反作用の関係を築き上がって来れれば、ボールを打たなくても体を使ってインパクトを迎える動きをマスターできます。
第4ポジション
第3ポジションからフォロー、そしてフィニッシュの大きさを決める。この3から4については、形は表示に大事です。ここでも手先ではなく背中の筋肉や「猫の筋肉をフル動員させていきましょう。
このドリルは一番デリケートな部分であるフォローの形を最初に作ります。フォローの形は動きの中で作りづらい。ならばテークバックでフォローの形を先に作っちゃえということで、このドリルが出来ました。フォローの形を最初に作っておけば、インパクトゾーンで手先をあれこれ動かす必要がなくなるからです。そして、第2~第3のポジションに移る際は、手元の動きを最小限に、体の動き(頭を右に戻す動き)を最大限にするのです。
おーっと、締切りの時間が‥‥この続きは明日説明しましょう。
んじゃ(▼▼)b
PS.スイング作りに効果的なゴルフの竪琴。シャフトクロスのトップ、そしてテークバックでフェースが開くのも矯正できるスグレモノです~。
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