マーク金井blog

2013年12月17日今どきのアイアンの性能を引き出せるのはアマチュアの5割以下!?

12月も半ばを越えてくると、街を歩けばバーゲンセール真っ盛り。ゴルフクラブは年中バーゲン価格で売られてますが、アパレル関係はこの時期になると30%引き、50%引きが当たり前。衝動買い大好きなマーク金井は、この時期になるると買い物に拍車がかかります。仕事の合間を縫って、洋服はもとより、ゴルフクラブ、デジモノ、デジカメを買い漁る日々を過しています。

先週から今週にかけて買いまくったのは、洋服はギャップとZARAとH&M。デジモノはiPad mini Air、ソニーのRX1。ゴルフクラブはピンのS55。いずれもデザインと質感、そして機能性に惚れ込んで衝動買いしました~。マーク金井の場合、買い物は衝動買いが基本ですが、見た目だけでは衝動買いのスイッチは入りません。サイズが合っていないモノはどんなにデザインが気に入っていても購入には至らないのです。

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マーク金井は重心距離が長いアイアン(やさしいアイアン)が大好きな人間なので、その正反対であるマッスルバック系のアイアンはめったに買いません。仕事で試打をするのも、どちらかというと得意ではないです。マッスルバック系のアイアンは球を曲げるのには適してますが、球を真っ直ぐ打つのには適していないからです。そして何より、小さいヘッドは見た目に難しい。アドレスした時に不安を感じるアイアンよりも、アドレスした時に安心感があるアイアンの方がコースに出た時に頼りになるからです。

そんなマーク金井が珍しくマッスルバック系なS55を購入しました。見た目はヘッドが小ぶりで、顔付きもシャープ。見るからにハードな印象を受けますが、実はS55は見た目ほど難しくありません。フラットソールでバンスがしっかり付いているので、ダフりのミスに対して寛容です。加えて、ヘッドは小ぶりですが、ヘッドとシャフトが離れた感じになっているために重心距離もやや長め。テークバックでフェースをシャットに使っても捕まり過ぎません。

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ダブりのミスに強いPING S55

G25に比べればやさしくないですが、マッスルバック系アイアンの中ではかなりやさしい部類のアイアンです。そして何より、ピンのいいところはライ角を選択できること。

マーク金井の適正ライ角は5番で約65度。今回衝動買いしたS55もライ角は2番目にアプライトなシルバーをチョイス~。通常よりもかなりアップライトですが、これでインパクト時にソール全体がベッタリ地面に付きます。たかがライ角と思うかもしれませんが、アイアン選びで一番大事なのは適正ライ角のアイアンを使うこと。ライ角が適正であって初めて、アイアンの性能を100%引き出せるからです。

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かなり前置きが長くなりましたが、今日のエントリーはアイアンのヘッド性能を100%引き出す方法についてです。

結論から先言うと(すでに前置きでも書いてますが)、アイアンはライ角が命です。ライ角が合ってないとヘッド性能を100%引き出せませんし、スイングにも悪影響が出ます。ライ角が合っていないアイアンはフェース面の向きが狂います。例えば、インパクトでヒールが浮いているとナイスショットした時にボールが右に飛び出しやすくなりますし、打点位置がトウ側(先っぽ)に偏りやすくなるのです。そして、インパクトでヒールが浮くアイアンを使い慣れてしまうと、左に引っかけるような打ち方が癖となって体に染みつくリスクが非常に高くなるのです。インパクトでヒール側が浮くアイアンを長年使っているとヘッド軌道はアウトサイド・インなってしまいやすいのです。

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逆もしかり。インパクトでトウが浮き過ぎるとナイスショットした時にボールが左に飛び出しやすくなりますし、打点位置がヒール側(ネック寄り)に偏りやすくなるのです。そして、インパクトでトウが浮き過ぎるアイアンを使いなれてしまうと、右に逃がすような打ち方になるリスクがあります。ただし、こちらはヒール側が浮くのに比べると、ゴルファーに与える悪影響というのは少ないです。

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さて、このライ角。不思議なことにアベレージ向けのアイアンはライ角調整がほとんどできません。大ヒットしているゼクシオを筆頭に、ヘッドが大きいキャビティはライ角調整をしたくてもできない。ヘッドが大きいキャビティの多くはステンレス鋳造で作られているために、ネックに力をグイグイかけてもネックが曲がりません。ピンやリンクスのSSアイアンのようにステンレス鋳造で作ってもネックが曲がるアイアンもありますが、それはかなり少数派です。

 

そして、アベレージ向けアイアンの場合、ライ角に関してもうひとつ問題点を抱えています。それはライ角の設定値。昔も今も、アベレージ向けアイアンの多くは5番で60~61度。打ち方によっても違ってきますが、これは身長が168~172センチぐらいの人にちょうどいいライ角。身長が165センチ以下、175センチ以上の人の場合、ライ角度が不適正になる確率が非常に高いのです。

アナライズでは1000人以上のゴルファーのライ角を診断してますが、その平均は‥‥

62~63度

です。ある国内クラブメーカーもアマチュアゴルファーのライ角をチェックしたところ平均は63度だったそうです。言い換えると、今どきのやさしいアイアンというのは、適正ライ角が60~61度の人には非常に使い勝手がいいですが、そうではない人はクラブの性能を100%引き出すことが非常に難しくなります。

たかがライ角、されどライ角。

今週発売のアルバに石川遼プロのインパクト直線の写真が掲載されていましたが、写真を見る限るではインパクトでヒールが少し浮いた感じになっています。写真を見る限りでは、適正ライ角でないアイアンを使っているように見えます。
遼クンはなぜインパクトでヒールが浮くようなアイアンを使うのか?  アルバの編集部員がもしこのブログを読んでいたら、ぜひとも本人に取材してもらいたいです~。

次回は、クラブメーカーが60~61度のライ角にこだわる理由について書きましょう~。

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こちらの商品ですが・・オールイエローのシャフトが売り切れちゃった(生産中12/28入荷予定)

 

この白ベースに黄色というシャフトなら在庫ございます!!なんと!!! W65+もありますのでよろしくお願いします。

 

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