昨日はコブラの新製品記者発表がありました。場所はコブラの親会社となっているプーマジャパンのカンファレンスルーム。天王洲アイル駅から徒歩10分。
オシャレな倉庫のような自社建物の中で開催されました。
新製品は2つのラインアップで
BiO CELLとBiO CELL+
それぞれドライバー、FW、アイアンが用意されています。UTはなぜかBiO CELLのみでした。アイアンについては軟鉄鍛造のAMP BiO CELLもラインアップされています。
ドライバーはBiO CELLが460ccでフルチタン。これまでのコブラ同様、スイートエリアの広さをアピールしつつ、ヘッドは前作同様、ユニヘッド。ロフトは弾道調整機能で設定するタイプでした。カラーバリエーションが豊富で、
米国仕様はオレンジ、レッド、ブルー、ブラックの4色展開。これに日本ではホワイトが加わり5色展開になっています。
BiO CELL+は440ccでチタンと新素材ヴェノラム合金のコンポジット。チタンと比べて比重が軽いヴェノラム合金をクラウン部分に採用することで、従来のフルチタンのドライバーより50%も低い重心位置を実現したそうです(前モデルとの比較)
クラウン部分が軽くなっただけで、重心が50%も低くなった!!
常識的に考えると、こんなことはありえまえん。クラウン部分の重量は元々もそれほどないからです。メーカーの資料には50%重心が下がったと書いてありますが、クラウン部分の軽量化で重心が下げられるとしてもせいぜい5%ぐらいまでが限界です。ひょっとしたら、メーカー資料の後表記なのかも知れないですね。
実際のクラブを見た感じでは、モデルチェンジで目立っていたのはカラーバリエーション。クラブ自体は前作AMP CELLと劇的に変わったと感じはありませんでした。プレゼンテーションではスイートエリアが拡大したことをアピールしてことを考えると、モデルチェンジでヘッドの慣性モーメントがアップしたことが予想されます。このあたりは実際に試打して、前作との違いをじっくり検証したいと思います。
マーク金井的には「いいなぁ」と感じたのは、軟鉄鍛造の AMP CELL Pro アイアン。ヘッドのシェイプはタイトリストのマッスル同様、二枚目顔。バックフェース側はこだわりまくりで、番手によって構造が異なり、
3〜6番はデュアルキャビティ
7〜8番はシングルキャビティ
9〜PWはマッスルバック
番手によってバックフェースの構造が変わるという、かなり凝ったクラブになっています。見た目はほとんど変わっていないのでギミック的な要素も強いですが、所有欲がそそられるアイアンです。これがコブラからではなく、タイトリストやミズノ、あるいはテーラーやキャロウェイから発売されていたら、スマッシュヒットしそうな予感がしました。
おーっと、前置きがかなり長くなりましたが、今日のエントリーはGRの飛距離性能についてです。
ヘッド重量 197g(スリーブ込み)
重心距離 36.5ミリ
重心深度 34.5ミリ
重心アングル 24.5度
重心の高さも取り立てて低くありませんし、浅重心でもありません。今時のぶっ飛びドライバーのような構造ではなく、ごくごく平均的なスペックです。今発売中のゴルフ雑誌イーブンでもコメントを残してますが、バランスの良さが特徴のドライバーです。
では、なぜ飛ぶのか?
マーク金井はクラブを弾道データを計測する時、必ずアナライズの神田スタジオで行います。同じボール、同じ計測器を使うことで、飛びの違いを正確にチェックしたいからです。
GRに関していえば、とにかく初速が出ました。普段はボール初速が69m/sぐらい出ていると「飛ぶ」とジャッジしますが、GRは一発目から70m/sを超えてきました。マン振りしたら71m/s以上でました。普通の長さでこれは滅多にありません。というか今年試打したドライバーの中で最もボール初速が出ました。飛ぶ理由は、まさにボール初速が出ていたからです。
ボール初速は‥‥
ヘッド重量が重い
フェースーの反発が高い
この2つの要素でほぼ決まります。GRの場合はヘッドはそれほど重くありません。ごくごく普通の重さなことを考えると‥‥ルール適合のギリギリまでフェースの反発を高めていることを予想したくなりますね。
クラブフィッターの鹿又さんも、「これまでにない強い弾き感」を感じたとコメントしてましたが、ツアープロも弾き感が気に行ったことがGRへのスイッチにつながっているような気がしてなりません。
イエローをイメージカラーにデザインを一新したGR〜。すでにゴルフショップでは在庫がなくなるほど売れているそうですが、飛びを手に入れるにはシャフト選びも重要なポイントです。ヘッドの性能を生かすも殺すもシャフトです。なぜシャフトが重要なのかは次回じっくり説明しましょう〜。
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