先週のHP バイロンネルソン・クラシックでは韓国勢のベ・サンムンがツアー初優勝を果たし、国内ツアー「日本プロ選手権」も韓国勢のキム・ヒョンソンが9打差を逆転して勝利を収めました。2人とも体格に恵まれたプレーヤーですが、実は2人にはスイングでの共通点があります。
写真はGDOのフォトギャラリーより転載
今年のマスターズを制したアダム・スコット同様、ドライバーのスイングにおいてはトップでフェースがシャット気味。重心距離が長い、今どきのクラブを上手く使いこなすスイングをしているのです。宮里藍ちゃんほどではありませんが、トップでフェースは斜め45度(スクエア)よりもシャット気味です。
(GDOで彼らのスイング動画をチェックできます)
これでますますシャットフェースの作り方の説明がしやすくなりました(笑)。今回のテーマはテークバック後半からトップにかけてです。昨日のブログにも書きましたが、テークバック前半ではロフトを減らすように心がけると、シャットフェースを作りやすくなります。そのためには、テークバックの始動とともに左手首を反時計回りにねじっていく。これを意識することでロフトを減らしながらテークバックできます。
シャットに使う感じがつかめない人ならば、シャフトが地面と平行の位置でフェース面が真下を向くぐらいを意識しましょう。バックフェースにボールが乗っかっているとすれば、そのボールがバックフェースから落ちないように心がけるのがポイント。フェースを開いて上げてる人にとってはかなりの違和感が発生すると思いますが、これぐらい極端なことをやらないとシャットに上げていく感じはつかめないのです。
ロフトを減らす感じがつかめたら、次はテークバック後半からトップにかけてのフェースの使い方ですが、ここでのポイントはフェースをひっくり返しながら上げていくことです。テークバック前半で地面を向いたフェースを、テークバックの後半ではフェースをひっくり返して空に向けていましょう。
ひっくり返す??
一体どういう動きなのかと不思議に思う人も多いでしょう。ことばにすると摩訶不思議な感じがすると思いますが、実は、テークバック後半の動きを言葉にするのが非常に難しいのです。言い回しを返ると、テークバック後半はフェースを縦に回転させていく感じです。
ますます分かりづらい‥‥
実は、このブログを書いている張本人のマーク金井も余計に分かりづらく感じています。フェースをひっくり返すという動きはできてしまうと、「ああ~、ひっくり返すね」と理解していただけるのですが、動きができない人にとっては雲を掴むような日本語だからです。
では、どんなイメージを持てばひっくり返す動きを会得できるのか?
ヒントは野球のボールを投げる時のように手首を使うことです。キャッチボールでも遠投でも構いません。右打ちの人の場合、右手にボールを持ったら振りかぶって下さい。そして振りかぶった時、右手首がどんな角度になっているのかチェックして下さい。
野球の経験がある人ならば、振りかぶった時、右手首は甲側に折れ曲がり、右手の平は外側を向いているはずです。こんな感じで‥‥
この右手首の形をトップで作るように心がけると、テークバックの後半でフェースがひっくり返り、トップではフェースが空を向いたシャットフェースを作れるようになってきます。ちなみに野球のボールを持って振りかぶった時、右手首が手の平側に折れ曲がったり、右手の平が自分の方に向いていると、これはオープンフェースになる上げ方。ゴルフスイングにおいても、こんな感じで手首を作るとオープンフェースのトップになるのを避けられません。
ちなみにゴルフの竪琴を使った場合ならば、取っ手の部分が左手首にずっとくっついたままトップを作りましょ。左手首と取っ手がくっつたままならば、フェースがひっくり返りシャットフェースのトップを作れます。対して、テークバックの途中で取っ手が左手首から離れてしまうと、シャットフェースのトップは作れません。オープンフェースのトップになってしまいます。
おーっと、新幹線に乗る時間が迫ってきました。この続きは明日します~。
(▼▼)b
PS.ゴルフの竪琴は練習器具ですがヘッドが付いているので重心距離がちゃんとあります。フェースは表裏とも付いているので、右利きだけでなく左利きの人にも使えるようになっています~。