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2019年11月28日超私的な考察 今どきの軟鉄鍛造アイアンは本当に打感が良いのか!?

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昨日はゴルフネットTVの撮影をPGMゴルフアカデミー銀座で行ないました。ドライバーを試打するとうものですが、なんと、なんと、なんと、、、、目隠した状態での試打です。20年以上試打をしていますが、アイマスク(目隠し)した状態で試打するなんて生まれて初めて。どこに打席があるのか、どこに向って打つのか、どこに構えればいいのかがまったく分らない状態で、ドライバーを試打してきました。

 

これ以上お話するとネタバレになるので止めておきますが、目を閉じて試打することは神田のスタジオで定期的にやっています。ドライバーはやったことはありませんが、アイアンとウエッジ、そしてパターはしょっちゅう目を閉じて打ちます。

 

 

 では、なぜ目を閉じて試打するのか?

 

 

目からの情報を遮断した方がクラブに対する先入観を減らせます。そしてもうひとつは、ひとつの感覚器官をシャットアウトすると、他の感覚器官が研ぎ澄まされるからです。マーク金井の場合に関して言えば、目からの情報を遮断すると、手触り(触覚)の感覚が鋭くなり、ゴルフクラブに関して言えば「打感」の違いを鋭く感じ取れるようになるのです。

 

さて、この打感

 

 

打感はクラブ選びの重要なキーワードになっていて、特にアイアンに関しては打感をアピールするモデルが数多くあります。そして、打感の良さとセットに出てくるワードが、

 

 

軟鉄鍛造は打感が良い!!

 

 

というキャッチコピー。軟鉄鍛造とはヘッドの素材が軟鉄で、製法が鍛造で作られたアイアン(ウエッジ)。英語ではフォージド「FORGED」とも呼ばれています。ちなみに、鍛造とは、熱した鉄をものすごい圧力で何度も叩きながら形を作っていく製法の事ことで、50年以上の昔のアイアンはほとんどが鍛造でした。

 

 

 では、本当に軟鉄鍛造は打感が良いのか?

 

この問いに答える前に、そもそも「打感が良い」とはどんなことを指すのでしょうか?
打感の善し悪しについてアピールしているメーカーは数多くありますが、打感の良さを数値化しているメーカーは無いかと思います。何でも数値化できればいいとは限りませんが、打感はかなり曖昧な領域。

 

その曖昧な中で、あえて定義化させてもらうと「インパクトでフェースがボールにのる感じ」「インパクトでボールがほどよく潰れる感じ」「球離れが遅い感じ」「フェースにボールが吸い付く感じ」があるのが、一般的には打感が良いとされています。

 

では軟鉄鍛造アイアンならば、無条件にこれらなの感触を味わえるのか?

 

超私的に結論づけるならば、「軟鉄鍛造=打感が良い」とは限りません。打感というのはインパクトの感触のことですが、インパクトの感触というのはヘッド素材や、製法よりも、

 

打球面(ボールが当たる場所)の厚みが最も影響が大きいのです。

 

 

いくら軟鉄鍛造で作っても打球面(フェース面)を薄くして作ってしまうと、球離れが早くなりり、ボールが潰れる感触というのは手に伝わりません。肉薄フェースで飛びをアピールした軟鉄鍛造アイアンは、打球面が分厚い軟鉄鍛造アイアンのようなしっとりと吸い付くような打感を味わうことはできません。また、軟鉄鍛造で作られていてもヘッドがムク(一枚モノ)でないアイアンも、ムク(一枚モノ)で作られたアイアンに比べると、フェースがボールに吸い付く感じが薄れてくる場合があります。

 

 

逆に言うと、軟鉄鍛造で作っていなくても、打球面(フェース面)が分厚く作られたアイアン、パーツとパーツをつなぐ溶接等がなされていないアイアンは、目を閉じて試打すると、打感の良さを感じ取ることができるのです。手前味噌ですがmmアイアンは軟鉄鋳造で作っていますが、インパクトの手応えは非常にソフトです。

 

 

ゴルフは物理です。

 

 

打感を決める要素はいくつもありますが、超私的には一番影響が大きいのは打球目、正確に言うと、ボールが当たる場所のフェース面の肉厚ではないかと思っています。目を閉じて試打すると、打球面の厚みの違いをかなり正確に感じ取れます~。

 

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今何かと話題の、カウンターバランスの元祖

シャフトスタビライザー

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