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2018年04月12日超私的な考察 ダウンスイングでシャフトを寝かせるとどんなメリットがあるのか!?

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国内男子ツアー、国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」が開幕しました。このブログがアップされる頃には多くの選手がティオフしているかと思います。昨年優勝したのは中国の梁津萬(リャンウェンチョン)選手。2連覇を目指しているかと思いますが、もちろん他の選手も手をこまねいてません。

 

 

全選手が優勝を狙って4日間の闘いに挑んでいると思いますが、超私的に優勝候補を上げさせてもらうならば、パワーランク1位は石川遼選手。前週の千葉オープン、岐阜オープンを連勝した実績に加え、ショットの切れ味が日に日に良くなっているからです。パワーランク2位は片山晋呉選手で、ショットの切れ味は申し分ありません。パットが決まり出せば優勝争いに必ず絡んでくると思います。

 

 

マーク金井は一昨日の公式練習日に大会会場に足を運んできました。午前9時くらいから12時ぐらいまでずっと練習場にいましたが、練習でも注目浴びていたのが片山選手と石川選手片山選手はこれまで同様、数多くの練習器具を使ってましたし、足元にヘッドの軌道を確認する器具、インパクトの手元の位置を確認する器具を使ってボールを打ってました。自分の感覚に頼るのではなくて、客観的にヘッドの軌道、手の軌道を確認できる状態でボールを打ってました。

 

石川選手はというと、アルバネットやヤフーニュースでも記事になってましたが、これでもかってぐらいクラブをフラットに振る素振り、トップからダウンの切り返しでシャフトを寝かせる練習を繰り返してました。シャフトを寝かせる素振りを数度行なってから、普通のスイングでボールを1球だけ打つ。シャフトを寝かせる素振りを数度行なってから、普通のスイングでボールを1球だけ打つ。これを何度も何度も繰り返していたのです。

 

マーク金井がこの練習を始めてみたのは、1週間前の千葉オープンの練習日です。最初見た時は「嘘でしょ」ってぐらい驚きました。石川プロのスイングは何年も見てますが、少なくとも昨年まではダウンでシャフトを寝かせる素振りをやっているのは一度も見たことないからです。本人もおっしゃってますが、昨年まではシャフトを立てる(地面と垂直に近づける)素振りをしても、シャフトを寝かせる素振りなってやってなかったからです。

 

さて、このシャフトを寝かせる素振り。

 

すでにインターネット上では様々な解説がなされてますし、石川プロ本人もシャフトを寝かせる理由についてアルバネットでコメントしています。石川プロの言葉を借りれば、

 

 ダウン前半でシャフトを寝かせた方が、インパクトで手元がスッと下がる!!!!

 

インパクトで手元がスッと下がれば、ダウンスイング後半でシャフトは寝ません。オンプレーン(正しい軌道)でヘッドが振り下ろされるのでインパクトの再現性が高まり、ショットが劇的に安定してきます。実際、練習場で石川プロのショットを観察してましたが、今まで不安定だったドライバーショットの出球(打出し方向)が劇的に安定し、鋭いショットを連発してました。

 

 では、なぜダウン前半でシャフトを寝かせると、インパクトで手元が浮きづらく(手元が下がりやすく)なるのか?

 

それを理解するのに役立つのが水平素振りです。

 

アナライズの初心者セミナーオンプレーンセミナーでは必ず水平素振りをしますが、ほとんどのセミナー受講者は水平素振りをすると、構えた位置にヘッドは戻ってくれません。構えた位置よりも10センチぐらいヘッドが下がり、ボール下のパイロンを叩きます。説明するまでもありませんが、水平素振りは通常のスイングよりもシャフトがかなり寝ており、地面と水平の状態でスイングしています。

 

 

 水平素振りで構えた位置にヘッドを戻すにはコツがあります。

 

初心者セミナーオンプレーンセミナーのYouTube動画でじっくりと説明してますが、左右の手の役割分担を理解し、左右の手がそれぞれ違う動きをすることが求められます。加えて、もうひとつ大事なポイントが左腕の回旋。水平素振りをするとテークバックでは左腕とシャフトは時計回りに回旋(ねじれ)ます。このねじれ度合いが普通のスイングよりも水平素振りの方が強く発生するのです。

 

 

テークバックで左腕とシャフトが時計回りに回旋(ねじれ)ているということは、ダウンスイングでは、反時計回りに回旋(ねじり)することが求められます。水平素振りでヘッドが下がってしまう人の場合(ダウン後半でシャフトが寝てしまう、インパクトで左手が浮いてしまう)、この反時計回りの回旋(ねじり)が不足しているのです。水平素振りだとこの左腕のねじれが大きいので、通常のスイングよりもねじれているのが自覚しやすいメリットがあります。

 

 

石川プロはツアー会場の練習場でシャフトを寝かせる練習を何度も繰り返してますが、同時に、ダウンスイングの途中からは時計回りに回旋した(ねじれた)左腕とシャフトを反時計回りにねじり戻す動作も必ずやっているのです。このねじり戻す動作、そしてダウンスイング途中から左手を体にグイッと引きつける動作によって、インパクトで手元がストンと落ちるようになっているのです。

ALBA.netより転載

 

ゴルフスイングはテークバックで左腕が時計回りにねじれてくれないとトップまでクラブを振り上げることができません。しかしながら、多くのゴルファーはこの左腕が時計回りに回旋(ねじれ)しているという自覚がありません。自覚がないために、ダウンスイングでは左腕をねじり戻すという動作が行なわれてなかったり、不足してしまうのです。

 

ダウンスイングでシャフトを寝かせると、ヘッドはプレーンに近づくのでオンプレーンのスイングがしやすくなります。しかしながら、ダウン前半でシャフトを寝かせたまま何もしなかったら、ダウン後半でシャフトが立つこともありませんし、インパクトで手元を低く収めることもできません。ダウン前半でシャフトを寝かせた(作用)だけでは、ダウン後半でシャフトが立つ(反作用)は発生しません。

 

 

垂直跳びをイメージして下さい。ジャンプする前にひざを曲げてしゃがみますが、しゃがんだだけでは勝手にジャンプしませんよね。立ったままよりもいったんしゃがんだ方が高くジャンプできますが、高くジャンプするためには、しゃがんだ直後に「高くジャンプするんだ」という動作を自発的にやることが求められます。しゃがんだ方が高く飛べるのは筋肉を大きく動かせる準備ができるだけです。

 

ダウンスイングもしかり。

 

ダウン前半でシャフトを寝かせておいた方が、ダウン後半でシャフトを立てやすくなる準備、インパクトで手元をスッと下げる準備ができるだけです。ダウン後半でシャフトを立てるには、ダウン前半でシャフトを寝かせ、右打ちの人ならば腕相撲で負けた状態を作っておく。そして、腕相撲で負けた状態を作っておいたら、そこから勝った状態に持って行く。これを一連の動きでできるようになると、ダウン後半でシャフトが立ち(オンプレーンになり)、インパクトで手元がスッと下がるのです~。

 

石川プロはダウン前半でシャフトを寝かせることに取り組み、インパクトで手元がスッと下がる感覚を会得するのに5ヶ月近くかかってます。簡単な動作ではありませんが、これはオンプレーンなスイングをするのに必要不可欠な動作です。

 

ダウンでシャフトを寝かせる、寝かせないの論争はこれから大いに繰り広げられるでしょう。しかし、本当に大事なことはオンプレーンにスイングすること。本当に大事なことは水平素振りで構えた位置にヘッドが戻るスイングを会得することなんです~。

 

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