昨日は10月最初のアナライズセミナーデー。前半はダウンスイングの軌道を改善したい人のための「脱アンダー星人セミナー」、1時間の休憩を挟んだ後半は打点位置を改善したい人のための「打点コントロールセミナー」を実施しました。どちらのセミナーとも満員御礼。マーク金井は1時間30分、全身汗まみれになりながら喋り倒し、そして身振り手振り、時にはデモンストレーションすることで、ゴルフスイングのタネと仕掛けについてレクチャーしました。
セミナーの模様についてはYouTubeにもアップしてますが、YouTube動画と実際のセミナーの違いを例えるならば、シミュレーションゴルフと実際のゴルフ場でプレーするぐらい違います。マーク金井のセミナーには決まった台本はありません。毎回、セミナー受講者の技量にアレンジしながら実施しますし、新ネタもちょくちょく入れているからです。
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さて、このアナライズセミナー。受講者はスイングのタネと仕掛けを仕入れることができますが、マーク金井の方にもメリットがあります。セミナー受講者のスイングを見ること、そしてセミナー受講者を質問攻めにすることで、アマチュアゴルファーがどんな悩みを抱えているのか、どんな勘違いをしているのかをリアルに仕入ることができます。
昨日のセミナーでも、なぜアマチュアゴルファーはショットが安定しないのか、ナイスショットの後に突然ミスショットが出るのか、そして、アマチュアが飛距離が出ない理由はどこにあるのかを仕入れることができました。
アマチュアゴルファーが飛距離が出ない理由はいくつかありますが、ことアイアンに関しては、共通していることがひとつあります。男子プロと比較すると、多くのアマチュアはアイアンでボールが飛びづらいインパクトを迎えています。具体的に言うと、
男子プロのアイアンのインパクトは
・ダウンブロー軌道の度合いが強い
・ハンドファースト
・インパクトでロフトがかなり立っている(ロフトがかなり減っている)
多くのアマチュアのインパクトは
・ダウンブロー軌道が弱い(すくい打ちになっている場合もある)
・ハンドレート(逆ハンドファースト)
・インパクトでロフトが立っていない(ロフトが減っていない)
先週発売のパーゴルフ(10月17日号)にトラックマンの計測データが出てましたが、米男子ツアープロの平均値は、7番アイアンの打出し角は16.3度。男子プロが使っている7番のアイアンのロフトは33度前後なので、ロフトを13度以上減らした状態インパクトを迎えているのです。男子プロはアマチュアよりもヘッドスピードが速いからだけでなく、ロフトをかなり減らした状態でインパクトを迎えています。アイアンが飛ぶのです。ロフトが寝ているアイアンなのに飛距離が出るのは、インパクトロフトがかなり少ないからなのです。
対して、アマチュアゴルファーの場合、男子プロに比べるとロフトを減らしてインパクトを迎えている人は非常に少ないです。なので、クラブメーカーは「飛ぶアイアン」を作る時、ロフトをかなり立てています。今どきの飛び系アイアンの場合、
7番のロフトは26度前後。
ロフト26度というのは、男子プロが使っているアイアンの5番のロフトと同じぐらいか、5番よりも少しロフトが少ないです。
男子プロはインパクトでロフトを減らしているのに対して、アマチュアの多くはインパクトでロフトを減らすことができません。そして、クラブメーカーはロフトを減らせない(アイアンが飛ばない)ゴルファーに対して、最初からロフトを立てることで飛距離が出るように配慮しているわけです。
ゴルフは物理です。
アイアンの飛距離はヘッドスピードとインパクト時のロフトで決まります。プロのスイングに近づきたいと本気で思っているならば、ロフトが立ったアイアンを使うよりも、インパクトでロフトを立てることを練習した方が得策だと思います~。
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