日曜日の夜に宮崎に移動し、月曜日と火曜日はフェニックスゴルフアカデミーにて、クラブを200本近く試打してきました。米国ではゴルフダイジェストが、国内ではゴルフダイジェストオンラインが主催しているホットリストの審査員のひとりとして、ドライバーからパターまで、がっつり打ってきました。ホットリストの審査員は初回から続けてますが、今回から場所が宮崎に移り、朝から日暮れ過ぎまで打ってはコメント書き、打ってはコメントを書きました。
試打するクラブは、2017年モデルのドライバー、FW、UT、アイアン、ウエッジ、そしてパターです。5つのカテゴリーがありますが、今年一番種類が多かったのはパター。
なんと60本以上も試打し、試打したパターを1本1本づつ評価(採点)し、1本1本づつコメントを書き入れていきます。パターを打つのに力はまったく必要ありませんが、実は、パターの試打が一番大変なんです。パターを打つ時の姿勢というのは、腰への負担が一番大きいからです。
では、
マーク金井はどんな風なことをして60本ものパターを評価し、インプレッションしているのか?
パターはグリーン、もしくはグリーン近辺でボールを転がすための道具(クラブ)です。
ですので、テストする場所はもちろんグリーン。今回はフェニックスゴルフアカデミーのグリーンで試打しましたが、実は、試打するまえにかなり時間をかけてやっていることがあります。
それは、、、
試打クラブを全部一列にならべ、その近くで1本づつクラブを握り、1本づつ素振りすることです。クラブを握ることでヘッドとグリップのバランス、グリップとフェース面の関係をチェックします。素振りすることで、ヘッドの利き具合(バランス)、シャフトのしなり感、重心深さ、重心距離、そして一番大事な振り心地をチェックします。
ボールを打つ前に素振りを繰り返す理由、それは、、、
いきなりボールを打ってしまうと、無意識の内にボールを打つこと、ボールをカップに入れたくなります。その結果、クラブの挙動を確認することが少しおろそかになってしまうのです。
対して、複数のパターを順繰りにグリップして素振りすると、パターの挙動、特性がどんなものかのチェックに専念できます。加えて、順繰りにパターを取り換えることで、それぞのパターの違いをも知ることができます。振りやすいパターと振りづらいパターの違いについても、こまかくその違いをチェックできるのです。パターに限りませんが道具の本質を探るには、主観的な立場での調べと、比較することでの調べ。この2つの方法をとることで、よりパターの性能、特性を浮かび上がらせることができると思ってます。
もちろん、パターを試打する時はグリーン上でボールも打ちます。ボールを打っている時にチェックしているポイントは2つ。
- 狙った方向に転がるのか
- 狙った距離にボールが止るのか
入る入らないはあまり気にしません(笑)。それを気にしすぎると、入れることに意識が向い過ぎてしまうからです。試打は試打者の主観がはいります。試打者にとって、ボールが狙った方向にちゃんと転がり、ボールが狙った場所に止ってくれるほど、そのパターは高得点となります。逆に、ボールが狙った方向にちゃんと転がらない、ボールが狙った場所に止ってくれないほど、そのパターは得点が下がります。
また、パターの場合、インパクト音、インパクト時に手に伝わる振動の出方もチェックしています。この2つの要素は距離感に密接な関係があるからです。例えば、音が大きい割に転がらないパター、手応えが希薄なわりにボールが転がり過ぎるパターというのは使い勝手がよろしくありません。自分のイメージと実際に転がる距離を合致させづらくなるのです。パターの中では「球足が伸びる」ことをアピールしているモデルも少なからずありますが、もしも自分のイメージよりも球足が伸びてしまえば、意図した所にボールは止ってくれません。この手のパターは使い始めはショートのミスが減りますが、新車効果がなくなると、オーバーが怖くなってインパクトが緩んでしまうリスクが増してきます。
パターは感覚的な要素が大きいですし、メンタルの要素も大きいです。それだけに性能の違いを文章かすることが難しくなりますが、自分にとっていいパターを見つける方法にはロジック(論理)があるのです~。
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