マーク金井blog

2005年12月20日適正重量について真面目に考える その1

1990年頃にチタン登場以来、大ヒットしたドライバーと聞かれてボクが真っ先に思い浮かべるのは‥‥

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SヤードのT.301

発売当初は、「こんなフックフェースは使えない」「こんなデカいヘッド、誰が使うの」「45インチなんて長すぎて使いづらい」等々‥‥異業種参入ということもあって、発売当初はネガティブな意見が集中!!!

ところが、いざフタを開けてみると、「スライサーでもドローが打てる」「ヘッドスピードが上がって飛ぶ」「打ってみるとやさしい」等々、加えて飛ぶという噂が口コミで一気に広がり、空前の大ヒット。バックオーダーが数ヶ月待ちにもなれば、クラブメーカーも黙っていられません。Sヤードをベンチマークにクラブ開発するのが当たり前になったのです。

さて、このSヤード。昨日、程度のいいモノを中古クラブで買って計測してみたら‥‥

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フェースの向きは今見てもかなりフックフェース。
計測値はフック2.75度(メーカー値はフック3度)

体積250CCは当時としては大きかったですが、今となっては超小ぶり!! 460CCのサスクワと並べたら5Wぐらい。もっとも当時は200CCぐらいのドライバーが主流。これでもかなりデカイと感じたのでしょう。

続いて体重計に乗せてみたら‥‥

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クラブ重量は303.9グラム
(メーカー値307グラムで45インチ)

今年発売のアマ向けドライバーの多くは290g台。Sヤードと比較すると、長さは同じにもかかわらずクラブ重量は10グラム以上軽めに仕上がってます。ご存じの人も多いと思いますが、Sヤードはどちらかというとシニア向け商品で、実際、購入ユーザーの多くは50歳代以上でした。

もう説明の必要はないでしょう。そうです、今の基準で考えると305グラムのドライバー(45インチ)は重めの部類になりますが、当時(12年前)はシニア層の間ではSヤードは「軽くて振りやすい」ドライバーだったのも事実‥‥

トドライバーの適正重量についてはハッキリとした基準がありませんが、この12年で日本人の体力が劇的に落ちたとは到底思えません。

06年ドライバーがおおよそ出そろいましたが、アスリート向けを除けば、ほとんどがSヤードよりも10g以上も軽く作られてます。今までよりも軽いドライバーを使えば、変えた当初は「ヘッドスピードが上がって飛距離が出る」ということは日頃の試打で何度も経験していますが、軽過ぎればデメリットがあるはず。実際、ボクは基礎体力が落ちつつある年齢にもかかわらず(来年48歳、筋トレなど一切やってません)、現在、315~325グラムのドライバーを使ってます。

おーっと、もうすぐ午前0時。重さについては明日もカキコします。

んじゃ。


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