昨日は午前中に原稿を1本、レギュラーの撮影を1本済ませた後、「VISA太平洋マスターズ」を観戦。大混戦の中、D・オー選手がプレーオフの末、ツアー初優勝を遂げました。最終ホールのセカンドショットがダフって大ショートした時はどうなることかと思いましたが、池ポチャにならなかったのが幸い。3打目をピタリと1mに寄せてバーディーで、勝利をみずからたぐり寄せました。注目のバッバ・ワトソン選手は最終日もスコアを伸ばし切れずに24位タイでフィニッシュ。ロングヒッター有利なコースだけに優勝争いが期待されましたが、3日目にダボを2つ叩いたのが何とももったいなかったです。
そしてもったいなかったと言えば、テニスのATPファイナルの準決勝。錦織圭選手は世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ選手と対戦。両者1セットづつを取り合って接戦でしたが、ファイナルセットは6ー0と大差を付けられて負けました。勝負の分かれ目となったのが、第3セットのファーストゲーム。ジョコビッチのサービスゲームで、15ー40とダブルブレイクポイントのチャンスを得ながらも、ジョコビッチのサービスをブレイクできませんでした。そこからは完全にジョコビッチ選手のペースになってしまい、最後はダブルフォルトでゲームセット。本人も試合後のコメントで残してましたが、勝負所で決め切れなかったことが敗因です。最後のダブルフォルトが錦織選手のプレーぶりを象徴していたような気がします。テニスはサーブに占める割合が大きいなんてことは、本人も百も承知だとは思います。野次馬が解説者気取りになって申し訳ないですが、錦織選手がジョコビッチ選手に勝てそうな試合展開だっただけに、無性に解説者を気取りたくなってしまいました。
テニスとゴルフ。
テニスに比べるとゴルフは不確定要素が強く、対戦相手よりもフィールド(ゴルフ場)をいかに攻略するかが求められるゲームです。そしてテニスに比べると、ゴルフは考える時間が長い競技です。テニスは飛んでくるボールに素早く反応しなければなりませんが、ゴルフは止まっているボールを打つので自分の間合いで打てます。同じ球技でも、テニスが動ならばゴルフは静の要素が大きいです。しかし、昨日のテニスの試合を見ていて思ったのは、テニスにもゴルフにも勝負所があり、その対処の仕方で試合の流れ、ゲーム展開、スコアが大きく変わることです。
1打にしのぎを削るプロの試合だけでなく、100切りを目指すアマチュア、70台で回りたいアマチュアにも18ホールプレーしていると、かならず勝負所があります。そして、スコアメイクに長けている人ほど勝負所がどこかを理解し、勝負所できちんと結果を出しています。対して、スコアメイクにくろうしている人ほど勝負所がどこなのか分かっていなかったり、勝負所で手痛いミスをしがちです。
では、ゴルフの勝負所は一体どこなのか?
ゴルフの場合、分かりやすい勝負所はは「いいショットを打ったのに、結果が良くない時の直後」と、「ナイスショットした直後」です。この2つの直後のショットがゴルフにおいて勝負所となり、この2つのシチュエーションでいい結果を出せた時(ミスを上塗りしない時)はゲーム展開が有利に運び、スコアメイクがしやすくなります。
具体的に言うと、「いいショットを打ったのに、結果が良くない時の直後」とは、
・ドライバーがいい当たりすぎてバンカーや深いラフに入った
・ドライバーがナイスショットだったのにボールはディボット跡
・アイアンがいい当たり過ぎてグリーンオーバー
・アイアンが上手く打てたのに、風に負けて手前のバンカー
・ロングパットが上手く打てたのに、カップの縁をなめて1.5mオーバー
こういう場合、次のショットを打つ時に冷静さを保つのが難しいです。そして、冷静さを保てない分だけミスが出る確率が上がりますし、ミスしてしまうと、そこからズルズルとスコアが崩れてしまう場合が多々あります。この勝負所で大事なのは、「いいショットを打ったという事実を忘れ、目の前のショットに集中すること」です。実際に実行するのは簡単ではありませんが、この切り替えが上手くできていないとミスをズルズル引きずることになります。ナイスショットが悪い結果になった時の最善策は、ナイスショットしたことを忘れることです。言い換えると、ゴルフにおいて一番タチが悪く、ゴルファーにダメージを与えるのは「ナイスショットが悪い結果」になってしまった時です。これはミスショットを打った時よりもダメージが大きいし、その後のショットに悪影響を与えやすくなるのです。
次に「ナイスショットした直後」というのは分かりやすいと思います。例えば、
・ティショットが良くて絶好のポジションからのセカンドショット
・セカンドショットが良くて2メートルについた
・パー3のティショットでベタピンにワンオン
・パー5で2オンに成功
・バンカー超えのアプローチがピタッと1mに寄った
いわゆるバーディチャンスやパーチャンスを迎えた時が「ナイスショットした直後」です。チャンスを迎えたわけですから、チャンスをしっかりモノにしなくてはなりません。
チャンスというのは分かりやすい勝負所で、これがモノにできるとゲームの主導権を手に入れられますし、スコアメイクしやすくなります。言い換えると、
チャンスはピンチでもあるのです。
チャンスを確実にモノにできないと、必ずと言っていいほど次にピンチが訪れます。例えば、2メートルの絶好のバーディパットが打ち切れずショートすると、潮目が変わります。次のホールのティショットでミスする確率がグンと高くなり、スコアメイクしづらくなるのです。ゴルフも潮目を引き寄せられるかどうかは、チャンスを確実にモノにできるかどうかにかかっているのです。
いいショットを続ければスコアが良くなり、ミスショットを打てばスコアが悪くなる。そう思っているアマチュアが多いと思いますが、ゴルフには勝負所があり、潮目があります。そして、ゴルフのショットはナイスショットとミスショットだけでなく、そこそこのショット、つなぎのショットというのもあるのです。ショットには3つのショットがあることが分ってくると、スコアメイクするのに何が必要なのか分かりますし、ナイスショットがなくてもいいスコアが出せることが分かってくるでしょう~。
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