前回ブログ「マッスルバックが難しい理由 その1」
ピン、そしてX-12を筆頭にやさしいアイアンを長年使ってましたが、今、もっとも気に入って使っているのがこれっ!!
Xツアーはヘッドが小ぶりなので「マッスルバック」みたいに難しいと思われがちですが‥‥
実際は、他のキャロウェイアイアン同様、ソールが広めでなおかつキャビティ構造。重心が深く、そしてつかまりに影響する重心アングルも大きめに設計されてます。
実際に計測してみても‥‥
3番アイアンで12度弱。
6番アイアンはもっと重心アングルが大きくて
目を近づけてじっくり目盛りを見ると、
14度弱。ストレートネックのアイアンでここまで重心アングルが大きいアイアンは非常に珍しく、この数値から推察すると‥‥薄べったいマッスルバックに比べると重心がかなり深め。この効果でヘッドが小ぶりなわりには当たり負けに強いですし、ヘッドがターンしやすいく仕上がってます。マッスルバックでシャンクに悩まされている人でも、このXツアーならばシャンクと決別できるはず。実際、ボクもシャンクのミスは滅多に出ません。
他方、マッスルバックが難しいのは重心が浅く、なおかつ重心アングルが10度前後と小さめ。加えて、重心距離が短い。結果、ヘッドの操作性が良いのでドロー、フェード(フック、スライス)を打ち分けやすいですが、反面、スイングが不安定だと、その不安定さにクラブが反応してしまい(フェースがあらぬ方向で球を捕らえ)、シャンクや引っかけが出やすくなるんです。
重心アングルでクラブ性能をすべて語れる訳ではありませんが、つかまり、そしてミスに対するやさしさを見極めるには‥‥かなり役立つデータだと思ってます。
んじゃ。
PS.X-18とXツアーとではどれぐらいスイートエリアの広さが違うかという書き込みがありましたが、体感的にはXー18の方が1割ぐらい広い(Xツアーに対して)感じがします。加えて、X-18の方が低重心なのでハーフトップ気味に打ってもしっかり距離が出ます。