マーク金井blog

カテゴリー: スイング、ゴルフ練習法

2014年01月03日ゴルフ雑誌のレッスン記事を正しく読む方法とは!?

元旦の午後に大阪に戻り、2日から通常通り神田で仕事してます。クラブの試打とラウンドは今日からです。このブログをアップしたら午後から赤羽でハーフ回ってきます。

年末年始はゆっくり休む人も多いと思いますが、マーク金井はこの時期にやるべき大きな仕事があります。それは事務所の本の整理。事務所にはかなり大きな本棚がいくつかありあますが、毎月送られてくるゴルフ雑誌を保管できるほどでありません。ゴルフ以外の本や雑誌も毎月30冊以上購入しているので、ほおっておいたら足の踏み場がないぐらい本が溜まります。定期的に整理していますが、本格的に本を整理するのは年末年始。今年も箱根駅伝を横目に見ながら、手元に残す本と処分する本を仕分けました。その数は300冊を軽く超えていました(笑)

さて、新年2回目のエントリーはゴルフ雑誌のレッスン記事を正しく読み解く方法について。ご存じのようにゴルフ雑誌の看板企画はレッスン記事。ファッションを強く意識したEVEN、クラブを強く意識した月刊ゴルフクラシックゴルフスタイルを除けば、どのゴルフ雑誌もページの前半はレッスン記事で占められています。巻頭レッスンでは、石川遼プロ、松山英樹プロを筆頭に、有名ツアープロが登場して色んなアドバイスをしています。雑誌のセンター企画や巻末企画では、レッスンに長けているティーチングプロやインストラクター、そしてトップアマの人たちが懇切丁寧にレッスンしています。

さて、これらのレッスン記事。

ほとんどの記事は写真(イラスト)と文章で構成されています。写真で見せて、それを文字で解説するのがワンセットです。写真では良い例と悪い例を比較して紹介している場合も多いです。スライスやフックの直し方しかり、飛距離アップのアドバイスしかり、シャンクの直し方しかり‥‥

いずれの記事もきちんと取材されて構成されていますが、最近のゴルフ雑誌で気になるのが写真と文章がマッチしていないこと。その典型的なのが宮里藍プロとか片山晋呉プロの解説レッスン。二人ともトップでフェースが空を向く、いわゆるシャットフェースなトップを作っています。なのに、記事(文章)を読んたら、「シャットの度合いが良くなってスイングが良くなった」なんてことが書いてあったりします。岡本綾子プロもトップでフェースがかなりシャットですが、解説では「リズムとタイミングがいい」とか「オンプレーン」で振っていると書いてあり、肝心のシャットフェースについての記述がないことが非常に多いです。

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それと悪い例については、「こんな変なのいないよ〜」ってな感じの写真がありますが、これにも意味があります。写真でパッと見た時、差をハッキリと出したいために、かなり誇張した感じの絵作りになるんです。結果、「嘘でしょ」って感じの写真が誌面に出てしまうのです。

では、どんな風にレッスン記事を読めばいいのか?

写真と文章に違いがある場合は、写真の方が正しいと理解した方がいいです。こんな風に振りましょうと書いてあるのに、文章と写真が合致していない場合は、文章を鵜呑みにしてはいけません。写真ではしっかり手を返しているのに、「リストターンはしなくていい」と書いてある場合も、写真を信じた方が間違いないです。文章と写真が合致しない理由はいくつかありますが、その多くは現実の形ではなく、「自分が思い描くイメージ」を言葉にしているからだと思います。そして困ったことに、イメージを鵜呑みにしてしまうと、それで迷路に嵌まってしまう場合が少なからずあります。例えば、リストターンを不足しているアマチュアが「リストターンを意識しなくていい」というアドバイスを鵜呑みにすると、ますます振り遅れてスライスが酷くなります。

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プロもトップアマも、飛球線後方から見ると、必ずグリップエンドが見える。見えない人に、ボディーターンと言うと振り遅れるばかりだ

ボディターンについてもしかり。ハンドアクションが不足しているアマチュアが、手を忘れてスイングしたらますます振り遅れてしまうだけです。

レッスン記事を正しく読み解く上で、もうひとつチェックが必要なのがレッスンをしているプロのバックグラウンドです。例えば、チーピンに悩んでいるプロと、コスリ球に悩んでいるプロとでは教え方がかなり異なります。トップが高いのが気になっているプロと、トップが低いのが気になっているプロとでも教え方が異なります。プロと言えども人間。自分の欠点や修正したいポイントというのはいくつかあり、それがレッスンする時にも少なからず言葉として出る場合があるのです。

なので、レッスン記事を読む場合、そこに登場するプロの持ち球がどんなのかを知っておくことも大事です。例えば、日本のレッスン界を代表する江連忠プロはインパクトで手元が浮くのを嫌います。このため、レッスン記事で「手元を低く」することにこだわるアドバイスが多いです。江連プロだけではありません。インパクトで手元が浮きやすいプロの多くは、インパクトで手元を下げることを強調するレッスンが多いです。

ちなみに、ドライバーショットの場合、インパクトで手元がアドレス位置に戻るプロはほとんどいません。石川遼プロ、松山英樹プロもインパクトで手元が浮いています。対して、アウトサイド・イン軌道が強いアマチュアの場合、インパクトで手元が浮かない人が少なからずいます。

インパクトでの手元の位置に関しての正しい記述は‥‥

自分では手元が浮かないように心がけるが、
遠心力である程度手元が浮いてしまうのは問題ない。
意図的に手元を浮かせるように振るのは浮くのは好ましくない。

手元だけを見るのではなくて、
インパクト時の前傾角度の度合いのチェックも必要。
前傾角度がある程度保たれているのであれば、
インパクトで手元がある程度浮いても構わない‥‥

かなり長くなりましたが、スイングには外側(形)と内側(意識)との間にギャップが少なからずあります。それを理解してレッスン記事を読めるようになって下さい。そんな難しいことを考えるのが難しいのであれば、レッスン記事は写真だけ眺めておいた方が、スイング作りの役に立ちます〜。

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2013年12月24日岡本綾子プロをお手本にするならココを学ぼう!!

今週も残すところ後一週間。昨日までの3連休で打ち納めゴルフが終わった人も多いかと思います。マーク金井の打ち納めゴルフは今週金曜日ぐらいですが、ラジオ番組、ソラトニワ「マーク金井の喋らずにいられない」は今夜が年内最後。夜7時から銀座松屋デパート屋上で公開放送してます。そばにはスケートリンクもありますし、何より今夜のマーク金井はサンタクロースに扮して出演。見学者の皆様にはもれなくクリスマスプレゼントをお配りいたします。

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さて、今日は週刊ゴルフ雑誌も年々最後の発売日。週刊ゴルフダイジェストは今シーズン賞金女王に輝いた森田理香子プロの師匠、岡本綾子プロのレッスンが目玉企画になってます。巻頭カラー16ページで世界のアヤコさんの特集が組まれてますが、マーク金井が注目したのは連続写真のページ。アヤコさんを筆頭に、門下生の森田理香子プロ、表純子プロ、服部真夕プロ、青山加織プロ、そして若林舞衣子プロの後方連続写真が出てました。

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そして、このページのタイトル&リードは‥‥

見て、感じて、いいイメージを焼き付けよう
目指すはアヤコさんのオンプレーンスイング!!

「ヘッドが常に一枚の板の上を動くように振る」ことが大事だというアヤコさん。門下正の誰もが憧れる、アヤコさんの美しいオンプレーンスウィングを目に焼き付けよう

というモノです。そしてアヤコさんの連続写真(スウィング)の所にはこんな説明文がありました。

ヘッドが一枚板の上を滑るように動いている

確かに、アヤコさんのスウィングは美しいです。世界的にも評価されているのは事実です。マーク金井もアルバの編集者時代(今から25年前)、アヤコさんのスウィングを何度も間近で見て、憧れを抱きました。ラッキーなことにアヤコさんが米ツアーの賞金女王になった時、そのトーナメントにも取材に行ってました。

しかし、冷静になってスウィングを分析してみると‥‥

ヘッドは一枚板の上を滑っていません

アヤコさんだけではありません。オンプレーンの代名詞であるベン・ホーガンしかり、タイガー・ウッズしかり‥‥。オンプレーンにスウィングしていると言われているプロも一枚板ではありません。アドレス時のシャフトの角度にそってクラブは動きますが、途中からはシャフトプレーンの上にクラブが位置します。そうです、スイングの完成度が高いプロといえども、ヘッドを一枚板の上を滑らせることはできないいないのです。アヤコさんが言う、「ヘッドが常に一枚の板の上を動くように振る」というのはかなり感覚的な要素が含まれています。ちなみに、週刊ゴルフダイジェストに掲載された門下生のプロのスウィングを見ると、青山加織プロ、若林舞衣子プロのスウィングがオンプレーン感が強く、完成度が高いです。アヤコさんはクラブがパーシモンなのも影響しているのでしょう。トップはコンパクト(シャフトが地面と水平に達していない)ですが、シャフトの向きは少しプレーンから外れ、シャフトクロス気味。そして、これまでブログで書いてますが、フェースの向きはどの門下生よりもシャット気味です。

では、アヤコさんのスウィングは美しく見えるのか?

スウィングそのものがリズミカルなのはさることながら、実は打つまでのリズムが素晴らしい。クラブを抜いて、ボールの所に行って、構えて、そしてテークバックを開始する。この一連の動きにまったく無駄がありませんし、時間がかかっていません。儀式のようなプリショットルーティンもないです。ボールの所にきたら、間髪置かないでサラッとテークバックを開始。アドレスで体が固まることもありません。打つ気配をまったく感じさせないで、「あれっ、もう打っちゃったの?」ってな感じでスウィングされています。そうです、打つまでのリズムの良さがアヤコさんの真骨頂。我々アマチュアがぜひとも真似たいのは、打つまでのリズムの良さ、打つ気配がない感じでテークバックを開始することです。

週刊ゴルフダイジェストでも書かれてますが、

「アプローチ以外は素振り禁止」

まさにこれがアヤコさんならではの一言レッスン。ショット前に何度も何度も素振りのは不安の表れ。準備ができていない証拠です。アドレスしてから固まってしまうのも同じ。不安があるからテークバックを開始するのに時間がかかってしまうのです。チーム岡本ではアプローチ以外の素振りは禁止されているそうですが、これはぜひともアマチュアも真似てほしいモノです。素振りしないだけで、ハーフ1~5打ぐらい良くなるでしょう~。

アヤコさんの門下生は来年もかなりの活躍が期待できるでしょう。中でも、
オンプレーン感がある、青山加織プロ、若林舞衣子プロが大活躍しそうな感じがしてます~。

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2013年12月22日岡本綾子プロから学ぶシャットフェースなトップの作り方!! その2

一昨日は吉田弓美子プロの祝賀会コンペでイーグルポイントに行ってきました。あいにくの雨模様でしたがグリーンのコンディションは最高で、高速グリーンを堪能してきました。スクランブル競技なのでボギーはまず出ません。バーディパットをいかにいれるかでしたが、マーク金井は巡り合わせがよかったこともあって6個バーディパットを沈めました。パターはナチュラルパター。ロフトは7度と多めですが、高速グリーンではロフトが多い方が転がりが安定することが改めて確認できました。

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そして、昨日は月刊ゴルフ雑誌の発売日。月刊ゴルフダイジェスト月刊ゴルフクラシック、そしてワッグル。いずれも年末年始号ということもあって、内容が盛りだくさん。特に月刊GD2月号(2014)は「なんだこりゃ~」てぐらい本が分厚い。MacBookAirと同じくらいの重さを感じますし、読み切るには1ヶ月ぐらいかかりそうなぐらい記事がてんこ盛りされてます。

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その月刊GDで気になった記事がありました。江連プロの連載ページで、片山プロが再び江連プロの元で練習していることが書いてありましたが、気になったのがシャットフェースの記述。

「少しシャットに上げるクセを直せば、もっと楽に上がる」

(江連プロ、月刊GD 2014年2月より引用)

確かにその通りで、シャットに上げるよりもシャットに上げない(オープンに上げる)方が、関節が動きやすくなる分だけトップが深くなりやすい(オーバースイングにもなりやすい)です。しかし、片山プロの片手打ちのトップの写真を見てみると‥‥

宮里藍ちゃん、岡本綾子プロばりの、バリバリシャットフェース。トップでフェースは空を向いています。もしボクが担当編集者であれば、この写真を掲載することはしないと思います。理由は単純、江連プロのコメントにそぐわないからです。片山プロは左手だけで美しいトップ、深いトップを作っていますが、フェースの向きはバリバリのシャット。柔軟性が高い身体の持ち主だからなせることですが、残念ながら写真と文章が合致していません。せっかくのいいアドバイスですが、読者が混乱する可能性が高いと思います。

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前置きが長くなりましが、今日のエントリーもシャットフェースの正しい作り方についてです。

大事なことなので繰り返しますが、ゴルフクラブは構造上、フェースが開きやすい。まずはこれをしっかりと脳裏に刻んで下さい。言い換えると、テークバックでフェースをシャットに使うというのは、ほとんどのゴルファーにとってかなり不自然な動きを強いられるということです。気持ち悪さ、違和感を受け入れる準備がないと、シャットフェースというのは身に付きません。

では、どこをどう意識すればアヤコさんのようにシャットフェースのトップを作れるのか?

左前腕を反時計回りにねじり
右手首を甲側に折り曲げていきます。

今までフェースを開いてテークバックしていた人にとって、この動きは相当な違和感があります。アナライズの診断にこられたゴルファーにシャットフェースの作り方を説明すると、すべての人が「今までこんな動きをやったことがない」と口をそろえて言います。そして、ものすごく気持ち悪いと‥‥

言い換えると、その気持ち悪さを受け入れないことにはフェースを開く癖を矯正できませんし、シャットフェースに上げることも身に付かないのです。

では、どんな練習をすればシャットに上げる感覚が身に付くのか?

習うよりも慣れろではありませんが、とにかく新しい動きを身体に染み込ませることが大事です。練習場でボールを打つことと、新しい動きを身体に染み込ませることは似ているようで全然違います。新しい動きを身体に染み込ませるコツは、ボールを打たないでとにかくドリルを何度も何度も、何度も繰り返しやることです。長時間やる必要はありません。毎日10分でもいいから継続してやり続けることです。

シャットに上げるドリルはいくつかありますが、今日はゴルフ雑誌を使ったドリルを紹介しましょう。やり方は簡単、両手の平を合わせてアドレスしますが、合わせた手の平の間にゴルフ雑誌を挟みます。左の平側にゴルフ雑誌の表紙、右手の平側にゴルフ雑誌の裏表紙がくるようにして下さい。

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これで準備完了。後はボールを打つつもりでゆっくりテークバック。テークバックとともに表紙が地面を向くようにしていきます。そしてグリップが右腰あたりに達したら、雑誌の向きを確認して下さい。

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ここで表紙が地面を指すぐらいになっていればシャットにテークバックできてきます。そして、右手首が甲側に折れ、左手首が少し手の平側に折れていればOKです。フェースを開いて上げている人の場合、手首を横に使った感じになるかと思いますが、それでいいです。

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フェースをシャットにしながらテークバックするのは、簡単そうに見えて簡単ではありません。フェースを開いて上げる癖がついている人の場合、真逆な手首の使い方になるからです。

世界のアヤコさんがこのドリルをやっているとは思いませんが、世界のアヤコさんに近づくにはこのドリルは必要不可欠です~。

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2013年12月20日岡本綾子プロから学ぶシャットフェースなトップの作り方!!

今年も残すところ10日あまり。忘年会、打ち納めゴルフも佳境に入ってきました。マーク金井は今日、イーグルポイントでゴルフ。GRのドライバーがあまりにも調子いいので、今日はGRの3WとUTをコースに持ち込んでテストしています。シャフトはもちろんアナライズのW65(コンポジットテクノ製)です。

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さて、今日のエントリーはシャットフェースの作り方について。シャットフェースというと宮里藍プロが有名ですが、実は、もっと前からシャットフェースで世界を股にかけて活躍した女子プロがいます。昨日のブログでも書きましたが、今年賞金女王に輝いた森田理香子プロの師匠、岡本綾子プロは日本人としては初めて、米ツアーの賞金女王に輝いています(1987年)。その世界のアヤコさんのスイングは、どこからどう見てもトップでフェースはシャット。シャットフェースのトップです。アヤコさんは、シャットフェースで日本女子ツアーで44勝、米女子ツアーで17勝を挙げています。

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そして、このシャットフェースなトップを作っているからこそ、アヤコさんはダウンでタメが深く、そして両腕が伸びた大きなフォローにつながっているとマーク金井は見ています。

では、どこをどう意識すればアヤコさんのようなシャットフェースのトップを作れるのか?

その前に、理解してほしいことがひとつあります。野球のバットやテニスラケットと違って、ゴルフクラブには重心距離、そして重心深度があります。重心が軸線(シャフトの延長線)から外れているため、クラブというのはフェースが開く方向に動きたがるのです。このため、初心者がテークバックすると、
8割以上の人がテークバックでフェースが開き、そしてトップではオープンフェスになってしまいます。余計なことを考えないで自然にクラブを動かせば、

テークバックでフェースが開く!!!!

ゴルフクラブは構造上、フェースが開きやすい。まずはこれをしっかりと脳裏に刻んで下さい。言い換えると、テークバックでフェースをシャットに使うというのは、ほとんどのゴルファーにとってかなり不自然な動きを強いられるということです。気持ち悪さ、違和感を受け入れる準備がないと、シャットフェースというのは身に付きません。

では、どこをどう意識すればアヤコさんのようにシャットフェースのトップを作れるのか?

左前腕と右手首の使い方がポイントになります。テークバックでフェースを開いている人の場合、テークバック前半では

左前腕が時計回りにねじれ
右手首が手のひら側に曲ってます。

シャットフェースに上げるためには、これとまったく正反対の動きが求められます。具体的に言うと、

左前腕を反時計回りにねじり
右手首を甲側に折り曲げていきます。

まったく正反対な動きですから、やろうと思うとかなりというか相当な違和感があります。アナライズの診断にこられたゴルファーにシャットフェースの作り方を説明すると、すべての人が「今までこんな動きをやったことがない」と

口をそろえて言います。そして、ものすごく気持ち悪いと‥‥

今までテークバックでフェースを開いていた人の場合、フェースを閉じてテークバックするというのは‥‥

カレーにソースをかけて食べていた人が、
カレーに醤油をかけて食べるぐらい違います。

今まで鉛筆で文字を書いていた人が、
パソコンのキーボードで文字を打つぐらい違います。

今まで筆で絵を描いていた人が
パソコンで絵を描くぐらい違います。

なので、自分の感覚でシャットフェースの練習をしてもほとんどはスイングが変わりません。違和感が出ない程度もモデルチェンジしかししないからです。
マーク金井シャットフェースを覚えてもらうたえにスーパーシャットくんという練習器具を作りましたが、これも正しく使っていただかないとフェースをシャットに使う感覚は身に付きません。

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ハーフバックの位置では、バックフェースが空を向く。今までフェースを開いてテークバックしていた人の場合、これぐらい極端なことをやっていただかないと、シャットフェースのトップを作ることはできないのです。

この続きは次回、説明しましょう〜(▼▼)b

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2013年12月19日岡本綾子プロの華麗なスイングから学ぶべき本当のポイントは!?

昨日のブログで男子プロトーナメントの新しい形を提案したら、予想をはるかに上回る反響がありました。多くのゴルファーから支援のコメントをいただきましたし、ゴルフ場からも協力したいと連絡をいただきました。ホリエモンこと堀江さんからもTwitterで「賛同します! 応援します!」とリプライをいただきました。SNSの影響力の強さに今更ながら驚いています。詳細は順次ブログでアップしていきますが、マイクロトーナメントは男子ツアーが空白になる真夏の時期に開催を予定してます。場所は、北海道、関東、関西、そして九州の4カ所を考えています。もちろん試合形式は9ホールの短期決戦。出場するプロにはチケットを自分で売ってもらいます。

さて、今日のエントリーは岡本綾子プロのスイングについてです。今年はすでに250本以上のブログをアップしましたが、その中でアクセス数が非常に多かったのが7月21日のブログ岡本綾子プロについて書いた日のブログです。年間ランキングでトップだったので、今日はさらに彼女のスイングについて掘り下げたいと思います。

岡本綾子プロと言えば、現役時代は米ツアーで初の賞金女王に輝き、そして今年賞金女王に輝いた森田理香子プロの師匠です。現役時代は軽く振っているのに(軽く振って見えるのに)、なんであんなに飛距離が出るんだと言われてました。そして、滑らかで美しいスイングの持ち主。マーク金井は大学時代に一度だけ岡本プロと同じ日、同じゴルフ場でプレーしたことがありますが(たまたまプレーした兵庫県のゴルフ場で、前の組で岡本プロがプレー)、その飛距離に驚かされました。大学生のマーク金井よりもドライバーは飛んでて、パーシモンヘッドで楽に250ヤード以上出てました。

そんな岡本プロですが、スイングの特徴はコンパクトなトップから大きなフォロースルー。ダウンスイングのタメが深さは天下一品。ヘッドを効率良く走らせることができているので、軽く振ってみえてもヘッドスピードが並外れて速く、それが飛距離につながっているのです。森田理香子プロもダウンでタメが大きいですが、アヤコさんの現役時代は森田プロをはるかにしのぐぐらい、ダウンでタメが大きかったです。

そして、そしてアヤコさんと言えばトップがシャットフェースなのもの大きな特徴です。なのにアヤコさんのスイング解説をするプロのほとんどは、彼女がフェースをシャットに使っていることを指摘してません。今年、月刊ゴルフダイジェスト9月号で江連正プロはアヤコさんのスイングを解説してますが、そこでもトップでフェースがシャットなのは一言も触れてませんでした。プロが示し合わせているのかどうか分かりませんが、何か作為を感じてしまうほど、
アヤコさんのシャットフェースはアンタッチャブルな扱いになっています。

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でも連続写真を見ると、アヤコさんはトップでフェースはシャットです。宮里藍ちゃん同様、フェースが空を向いています。そして、このシャットフェースなトップを作っているから、アヤコさんはダウンでタメが深く、そして大きなフォローにつながっているとマーク金井は見ています。

なぜシャットフェースにすると、タメが大きくなるのか?

これはオープンフェースとの比較で証明できます。アマチュアの多くはトップでフェースが開いています。スライスに悩んでいる人の場合でしたら、8割以上のゴルファーはオープンフェース。トップでフェースが正面を向いています。そして、オープンフェースな人ほど、ダウンの早い段階でタメがほどけています。理由は単純、フェースが開いたままではインパクトでもフェースが開きやすくなります。ゴルファーはそれが無意識の内に分かっているから、開いたフェースを閉じたくなる。結果、フェースを閉じようとして右手を使ってしまうから、ダウンの早い段階で手首のコックがほどけてしまうのです。

他方、アヤコさんや藍ちゃんのようにトップでフェースがシャットになっているとダウンでフェースを閉じようとする動きは必要ありません。そんなことをしたらインパクトでフェースが被り、強いフックが出たり、引っかけのミスが出てしまいます。シャットフェースなトップを作れば、フェースを返す必要がありません。結果、ダウンでタメを作りやすくなるのです。実際、シャットフェースのトップを作るマーク金井もダウンでタメはかなり大きいです。タメが大きいから軽く振って見え、それでいてヘッドが効率良く走るので飛距離が出ています。

タメを作ることはどんなプロもレッスンしてますが、シャットフェースを会得するとタメが大きくなるとレッスンするプロは非常に少ないです。理由は分かりませんが、今でも、シャットフェースなトップを毛嫌いするプロが少なからずいます。

スライスが直らない
ダウンでタメが上手く作れない
手打ちになってフォローが小さくなってしまう

これらはトップでフェースが開いているのが原因になっている場合が少なくありません。マーク金井はスーパーシャット君という練習器具を作りましたが、これは重心距離が50ミリ。シャットに上げないと真っ直ぐ飛ばないように仕上げてあります。シャットフェースなトップを作ることを覚えてもらうために、市販クラブよりも重心距離を長く設計してます。

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写真をクリック

シャットフェースなトップはイメージだけでは作れません。自分ではフェースをシャットに使っているつもりでも、実際はフェースが開いてしまうゴルファーが非常に多いのが現実です。

明日はシャットフェースなトップの作り方についてじっくり説明したいと思います〜(▼▼)b

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