マーク金井blog

カテゴリー: スイング、ゴルフ練習法

2018年02月06日超私的な考察 慣性モーメントが大きなドライバーを上手く打つコツとは!?

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毎週火曜日はGDOの試打インプレッションの更新日。そして、この時期の火曜日と言えば早朝スノボデー。今日も朝イチの新幹線に飛び乗って、ガーラ湯沢でサクッと2時間30分ほど滑っています。ガーラ湯沢はゲレンデのメンテナンスが素晴らしく、朝イチのリフトに乗れば圧雪車で綺麗に整えられたバーン、もしくはパウダーを存分に楽しむことができます。

 

圧雪バーンではカービングターン、パウダーではこれでもかってぐらい雪しぶきを飛ばす滑りをやってますが、どちらも滑りにはコツがあります。コツとは手品のタネと仕掛けと同じですが、知っているのと知らないのとでは大違い。そして、タネと仕掛けを知っているだけではダメで、タネと仕掛けを自分で実践できるようになるまでの練習が必要です。

 

 

ゴルフスイングのコツについては、このブログでも何度なく書いていますが、今回は今どきの慣性モーメントが大きいドライバーを上手く使いこなすコツについて超私的に説明します。

 

前回のブログでも書きましたが、慣性モーメントが大きくなればなるほどスイートスポット(芯)の位置はシャフトの軸線から遠ざかります。慣性モーメントが大きくなるほど、重心距離が長くなってしまうのを避けられません。

 

 

その結果、慣性モーメントが大きくなるほど重心距離が長くなり、ヘッドの操作性が低くなってしまいます。ヘッドが返りづらくなるので、インパクトでフェースをスクエアに戻しづらくなるのです。

 

 では、どうすれば慣性モーメントが大きいドライバーを使った時、インパクトでフェースをスクエアに戻しやすくなるのか?

 

 

今どきの慣性モーメントが大きなドライバーは、重心が深くなっています。テーラーメイドのM3、M4にしても、ピンのG400MAXにしても、キャロウェイのローグにしても、重心深度が深いです。この重心の深さを利用できるスイングをすると、フェースを返そうとしなくてもフェースをスクエアに戻せます。

 

 

具体的に言うと、、、、

 

 ダウンスイング後半からインパクトにかけて、シャフトのしなり戻り(シャフトの逆しなり)を利用すればいいんです。アナライズのシャフトセミナーでもレクチャーしてますが、重心が深いドライバーでシャフトしなり戻りを発生させることができると、シャフトの軸線上に重心位置が重なろうと動きます。その結果、ヘッドはフェースが閉じる方向に回転するため、インパクトではフェースがスクエア、もしくはややクローズの状態になってくれるのです。

 

リストターンでフェースを返そうとするよりも、シャフトのしなり戻り(逆しなり)を利用した方がヘッドは素早く反時計回りに回転します。シャフトがしなり戻るエネルギーは非常に大きく、手や腕でヘッドを返そうとするよりも効率良くフェースをスクエアに戻していけるのです。

 

 

世界ランク1位のダスティン・ジョンソンはM4をすでに使いこなしていますが、彼の特徴は、トップでフェースがシャットになっていることと、ドライバーでもインパクトでハンドファーストの度合いが強いこと。実は、どちらも今どきの慣性モーメントが大きいヘッドを使いこなすのに適しているのです。シャットフェースに関しては、トップでフェースを閉じていた方がダウンでフェースが開くのを防げます。ハンドファーストの状態でインパクトしても振り遅れていないのは、ダウンスイング後半でシャフトのしなり戻りを強く発生させることができていることの証(あかし)なんです。

 

 

 

シャフトのしなり戻りというのはヘッドスピードを効率良く上げることにつながるだけでなく、フェースをスクエアに戻すことにもつながるのです。言い換えると、今どきの慣性モーメントが大きいドライバーを使いこなすためには、シャフトのしなり戻りを使ってインパクトを迎えることが必要不可欠です

 

シャフトのしなり戻り(逆しなり)を会得するのにももちろんコツ(タネと仕掛け)があります。これについては、「シャフトセミナー」でじっくり説明してます。興味のある方はYouTubeにアップされている「シャフトセミナー」をご覧になって下さい。そして、シャフトのしなり戻る感覚を身に付けたいならば、超軟らかいシャフトEF009を振ってみて下さい。これを振ると、シャフトがしなり戻る感覚、そしてシャフトがしなり戻ればリストターンを意識しなくてもボールが捕まる感覚を養うことができます~。

 

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2018年02月04日超私的な考察 慣性モーメントが大きなヘッドは本当にやさしいのか!?

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今週は火曜日と土曜日、ガーラ湯沢でスノボときどきスキーを滑ってきました。東京駅からガーラ湯沢までは新幹線で約90分。駅とスキー場が直結しているので、ゴルフに行く感覚で滑る事ができます。嬉しいことに今週は2回ともパウダースノーを堪能することができました。そして、昨日土曜日は京都でアナライズセミナー。東京から京都までは新幹線で2時間ちょっと。新幹線のおかげでサクッと日帰り出張できました。

 

 

新幹線にのってない日は、神田のスタジオでピンの新製品をじっくりと試打。新しく登場したG400MAXドライバーと、G700アイアンをガッツリ打ちました。どちらもヘッドサイズが大きくてスイートエリアが広いのがセールスポイントになっています。実際に打ってみてみ、芯を外した時のヘッド挙動が安定しており、ミスに対する強さ、そして直進安定性にすぐれた弾道がオートマチックに打てます。

 この2つのモデルに共通しているのはヘッドの大型化によって、MOIが大きいことです。

 

MOIとは慣性モーメントのことですが、ゴルフクラブの場合、慣性モーメントが大きくなるほどに、芯を外した時にヘッドがブレにくく(回転しづらく)なります。ヘッドがブレないということは、芯を外してもエネルギーロスの度合いが減り、かつフェースの向きが変わりづらくなります。結果、飛距離と方向安定性が安定するというロジックです。

 

さて、この慣性モーメント。

 

ヘッドの左右方向の慣性モーメントはルールで上限が定められています。ウッドクラブの場合、「5900gcm2」以内がルール適合、この数値を超えてくるとルール不適合となってしまいます。慣性モーメントに対して数値がルールで定められているということは、裏を返せば、なんらかの優位性があることをR&AやUSGAが認めているとも言えます。

 

 では、慣性モーメントが大きいことによるデメリットはないのか?

 

大型ヘッド(慣性モーメントが大きい)はテニスのデカラケに例えられることが多いですが、この例えは、、、、半分は当たってますが、半分は外れています。当たっているのはスイートエリアが広がっていることで、外れていることは、ゴルフクラブの場合、その構造上、

 

 ヘッドが大きくなるほど(慣性モーメントが大きいほど)、シャフトの軸線から芯の位置が外れる(遠ざかる)ことです!!!!!!!

 

テニスラケットはヘッドサイズの大小に関係なく、シャフトの軸線上に重心(芯)があります。テニスラケットはヘッドサイズの大小に関係なく、重心距離はゼロのままです。

 

ところがゴルフクラブはシャフトがヘッドの端っこに付いているため(パターを除いて、ヘッドの端っこにシャフトをくっつけないとルール違反になります)、ヘッドが大きくなるほど(慣性モーメントが大きくなるほど)、シャフトと芯の距離が遠ざかります。慣性モーメントが大きくなるほど、重心距離が長くなってしまうのを避けられません。

その結果、慣性モーメントが大きくなるほど重心距離が長くなり、ヘッドの操作性が低くなってしまいます。加えて、ゴルファーによっては重心距離が長くなるほどに、芯で当てるのが難しくなる場合が少なからずあるのです。

 

慣性モーメントが大きなヘッドは物理的にはスイートエリアが広がるメリットがあるののですが、人間工学的には芯に当てるのが難しくなるというジレンマを抱えることになるのです。もしもテニスのデカラケのようなゴルフクラブを作るというのであれば、センターシャフトのパターのようにシャフトをヘッドを端っこではなくて、ヘッドの中央付近にくっつけ、重心距離が長くならないようなクラブを作る必要があるのです。

 

 

そして、ここからは超私的な推論ですが、同じヘッド重量の場合、慣性モーメントが小さいヘッドと、慣性モーメントが大きいヘッドを振り比べると、慣性モーメントが大きなヘッドの方が、振った時に「重く」感じます。ヘッドが回転しづらい(抵抗が大きい)分だけ、それをゴルファーは重さとして感じてしまうのでしょう。そして、慣性モーメントが大きなヘッドの方が、振った時に重く感じる分だけ、芯で捕らえた時にはボール初速が少し上がり、飛距離も出ます。ヘッドスピードによっても異なりますが、同じヘッド重量で慣性モーメントが小さいヘッドと、慣性モーメントが大きいヘッドとを比較した場合、同一ヘッドスピードで芯で捕らえた時は5~10ヤードぐらい飛距離の差が出るような感じがします。感じがしますと書いたのは、物理的に飛距離の差が出る根拠が今のところ提示できないからです。

 

 クラブが変われば、スイングも変わります。

 

プロでも慣性モーメントが大きなヘッドを上手く使いこなせる選手がいる半面、慣性モーメントが大きなヘッドを持て余してしまう選手もいます。ただ、この10年の傾向を見ていると、慣性モーメントが大きなヘッドを使いこなしている選手が世界ランクの上位を占めていることはまぎれもない事実です。ちなみに、世界ランク1位のダスティン・ジョンソンは世界で最も慣性モーメントが大きなヘッドを使う名人です。

 

慣性モーメントの大きなヘッドはやさしくて、そして飛びのポテンシャルも高いのはまぎれもない事実です。そして、使いこなすにはそれなりのスキル(技術)が求められるのもまぎれもない事実です~。

 

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2018年01月28日超私的な提案 50歳過ぎてドライバーの飛距離を伸すコツ、 その4

1月29日月曜日21時から生配信します

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関東エリアに大雪をもたらした月曜日に合わせるかのように、不覚にも持病の喘息をこじらせてしまいました。火曜日はなんとかスノボに行きましたが、そのツケがまわって金曜日までは、毎日咳ざんまいでした(笑)。

 

改めて自分の年齢(現在59歳)を自覚させてもらえて良かったと思ってますが、ゴルフの飛距離だけは今の所、落ちる気配がありません。最近、導入したMEVOで計測してみても、ドライバーの飛距離は10年前と同じかやや伸びています。筋トレとかは特にやってませんが、これはひとえに道具の進化の恩恵を受けているからだと思います。

さて、今回も今回も50歳から飛距離を伸す方法について超私的に説明します。これまでのエントリーでも書きましたが、クラブの性能を引き出して飛距離を伸すために必要なことは、

 

・エネルギー効率が高い(エネルギーロスが少ない)インパクト
・テコの原理を上手く使うこと
・シャフトのしなりを上手く利用すること

 

この3つを実現できれば今どきの進化したドライバーの性能を100%引き出せますし、50歳過ぎても、60歳からでもドライバーの飛距離を20ヤード以上伸すことも十分可能です。ルールを超えた高反発ドライバーを使えば、さらに飛距離を伸ばせるようにもなってきます。

 

今回からは、この3つの中の2つめの要素である「テコの原理を上手く使うこと」について超私的に説明していきます。

 

 

飛距離アップセミナーでは、受講者に「テコの原理はどんなものかを具体的に挙げてもらうと、こんな回答が返ってきます。

・金づちでクギを叩く
・クギ抜きでクギを抜く
・栓抜き
・爪切り
・ボート漕ぎ

 

この中で、ゴルフスイングにもっとも近い動きと聞かれたら、皆さんはどれを選ぶでしょうか?

 

打撃するという点では、「金づちでクギを叩く」という答えが正解で、実際、飛距離が出ない人のスイングを観察すると、大抵は大工さんのように「金づちでクギを叩く」動作がちゃんとできてません。ダウンスイングの初期の段階で手首のコックがほどけてしまい、手首をまったく使わないでクギを叩くような動作になっています。

ドライバーが飛ばない人の場合、まずは大工さんのように「金づちでクギを叩く」ような動作を身に付ける必要があります。具体的に言うと、、、

 

 

ダウンスイング前半では、「手首のコック」をほどかないこと、「右ひじを下げて、右腕をたたんだ状態をキープ」する動作を身につける必要があるのです。

 

アナライズの飛距離アップセミナーでは、これらの感覚を養ってもらうために「ゴルフクラブを振り上げて、地面に刺さったクギを叩く」というドリルを紹介しています。

 

テニスのサービスを打つような感じで右手でクラブを振り上げる。
このとき、右ひじを頭の高さまで振り上げ、ヘッドを下げておく。

そこから、右ひじを脇腹の位置まで下げる(手首は曲げたまま)
このとき、シャフトは右肩にできるだけ近づけておく

そこから、右腕を真下に下ろす(手首は曲げたまま)
このとき、右ひじを背中側に少し引く

そこから手首を伸して、ヘッドで地面をポンと叩く

 ひじ→腕→手首

 

この順番を守ってクラブを振り下ろすようになれば、「大工さんが金づちでクギを叩く」感じになります。そして、この動作こそがダウンスイングでの正しい動作となり、テコの原理を使ってヘッドスピードを効率良く上げていけるようになるのです。

 

 

ゴルフスイングにおいてテコの原理を正しく使うには、関節を動かす順番を正しく守ることが必要不可欠です。これがちゃんとできればパワーに頼らなくても、ヘッドスピードを効率良く上げていけますし、飛距離も出るようになってきます~。

 

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2018年01月21日超私的な考察 50歳からドライバーの飛距離を伸すコツ その3

フレループ!アナライズで発売開始

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昨日はアナライズセミナーデー。前半は自分のダウンスイングのヘッド軌道をチェックする「オンプレーンセミナー」。1時間の休憩を挟んだ後半は、ダウンスイングの軌道を正しく導くためのノウハウをレクチャーする「脱アンダー星人セミナー」を実施しました。

 

 

どちらのセミナーともダウンスイングの軌道についてレクチャーしてますが、セミナー受講者の95%以上は、自分のクラブヘッドがどこを通っているのかの自覚がありません。このため、ヘッド軌道をチェックするドリル(水平打ち、ひざ立ち打ち)をやってもらうと、これでもかってぐらい自分のイメージと実際の軌道との間にズレがあります。水平打ちにおいてはボールの20センチぐらい下にヘッドが通過し、ひざ立ち打ちに置いては、ボールの30センチぐらい手前をダフってしまいます。

 

 

セミナーでは問題点がどこにあるのかを自覚してもらい、そして問題点の解決法についてレクチャーしてます。解決法については「ボールの20センチ下を振っているから、20センチ上を振って下さい」なんてことは絶対に言いません。そんなことではスイング(ヘッド軌道)が修整できないからです。ボールの20センチ下を振ってしまうメカニズムを説明し、20センチ下を振らないためのメカニズム(コツ)をレクチャーします。言葉で説明するよりも実際にレクチャーのシーンをみていただいた方が分りやすいので、近日中にセミナーの模様をYouTubeにてオンエア致します。

 

さて、前置きが長くなりましたが今回は前々回の続きです。50歳からドライバーの飛距離を伸す具体的な方法について説明します。

 

前々回、スライサー(アウトサイド・イン軌道)のゴルファーがインパクト効率を高めるためのコツを説明したので、今回はフッカー(インサイド・アウト軌道の)のゴルファーがインパクト効率を高めるためのコツについて説明します。

 

まず、インサイド・アウト軌道のフッカーの場合、一番嫌なミスは引っかけとチーピンです。チーピンとは真っ直ぐかやや左に飛び出し、そこからギュイーンと急激に左に曲がるミスのことです。チーピン曲がりが強いためにOBになる確率が非常に高いミスですが、実は、チーピンというのはインパクト効率という観点が見れば、決して悪いショットではありません。その証拠と言っては何ですが、チーピンの弾道は非常に力強く、落下後のランもたくさんでます。フワッとボールが舞い上がるようなソフトな弾道のチーピンというは打とうと思っても打てません。

 

 ただし、チーピンは弾道が力強くても距離は出ません。なぜならチーピンは弾道が低くてキャリーが出ないからです。

 

では、どんな打ち方をしたらチーピンが出るのか?

 

チーピンはヘッド軌道に対してフェースがクローズ(左を向く)度合いが強い時に出ます。例えば、5度のインサイド・アウト軌道でフェースが3度クローズになるとチーピンが出ます。この場合、ヘッド軌道に対してフェース向きが8度もクローズになってしまっているからです。ヘッドスピード、ドライバーのロフトや重心位置によっても変わってきますが、一般的にはヘッド軌道に対してフェース向きが5度以上クローズ(左を向いた状態)になっていると、フックではなくてチーピン弾道になります。ヘッド軌道に対してフェースがクローズな状態というはインパクト効率は高いですが、クローズになりすぎた状態だと、ボールが上がりづらくなるだけでなく、スピン軸が左に傾きすぎてフックスピンが強くかかってしまうからです。

 

 

 では、どうすればチーピンではなくてドロー弾道で飛ばせるのか?

 

ヘッド軌道に対してフェースがクローズになる度合いを減らせばいいのです。例えば、インサイド・アウト5度でスイングしている人の場合ならば、インパクトでフェースが3度オープンになればいいい。フェースを3度も開いたら右にプッシュアウトしそうな感じがするかも知れませんが、そうはなりません。インサイド・アウト5度でスイングしているならば、ヘッド軌道に対しては2度クローズになっているからです。ヘッドスピード、ドライバーのロフトや重心位置によっても変わってきますが、ヘッド軌道に対してフェース向きが1度~3度クローズを保っていれば、チーピンは絶対に出ません。ドロー弾道で飛距離稼げます。言い換えると、フッカーの場合は、インパクトでフェースがやや開いているのが(実際は、これでインサイド・アウト軌道に対してフェース向きやややクローズ)、左曲がりの度合いが弱まるだけでなく、インパクト効率が良くなって飛距離を稼げるのです。

 

 

 では、ストレート弾道とドロー(フック)弾道とでは、どちらの方が飛ばせるのか?

 

超私的なことを言わせてもらえば、ストレート弾道よりも、チーピンにならない程度のドロー(フック)弾道の方が飛距離が出ると思います。チーピンにならない程度のドロー(フック)弾道を打った時の方が、ヘッド軌道に対してフェース向きがややクローズになっている分だけ、分厚い当たりになる(インパクト効率が上がる)からです~。

 

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2018年01月16日超私的な提案 50歳過ぎてドライバーの飛距離を伸すコツ、 その2

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1月20日土曜日

  • オンプレーンセミナー
  • 脱アンダー星人セミナー

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昨日は今年初のゴルフ場でのプレー。2月にオンエアされる「武井壮のゴルフコロッセオ」に出演して5ホールプレーしてきました。場所は真名カントリー真名コース(千葉県)。生まれて初めて行きましたが、フェアウェイが広くゆったりと落ちついたレイアウトのコースでした。

 

冬場はスノボ三昧ということもあり、アプローチの距離感が今ひとつ出ませんでしたが、ロングショットはそれなりにイメージ通りのショットが打てました。普段、神田のスタジオでフレループ、ゴルフの竪琴、そして超軟らかシャフトのEF009を振っているおかげです。ボールを打つことよりも練習器具で正しい動きをチェックした方が、体にいい動きをインプットできます。昨日の撮影ではそれを再確認できました。

 

そして撮影を終えた午後には、メトログリーン東陽にて三菱ケミカルの新製品「KUROKAGE XD-Series」を試打。50g台のR、SR、S、X、60g台のSRとS、計6モデルを打ちましたが、いずれもしなり感はクロカゲならでは。シャフトの挙動は穏やかでコントロール性に優れています。XTシリーズに比べると、少しだけ手元側が軟らかくて、先端側の強度が上がっています。これにより、インパクトでしっかり叩けるテイストを実現しつつ、低スピン弾道が打ちやすくなってます。試打ヘッドがテーラーメイドのM1だったということもあり、直進性が高く、そして低スピン感が強い弾道。高弾道でキャリーを稼ぐというよりは、中弾道でキャリーとランが出やすい球が打てます。フォロー風よりもアゲンスト風で飛ばせるシャフトという印象を受けました。

 

 

さて、今回も50歳からの飛ばしのコツについて。キーワードとなるのが「分厚いインパクト」「厚い当たり」「捕まった手応え」です。これらの条件を満たすには、以下の3つの要素が求められます。

 

・芯に当てる(芯で捕らえる)
・ヘッド軌道に対してフェース面がスクエア、もしくはややクローズ
・シャフトがしなり戻りながらインパクトを迎える

 

芯で捕らえることについては説明の必要がないと思いますが、2つめの「ヘッド軌道に対してフェース面がスクエア、もしくはややクローズ」については、正しく理解する必要があります。ミスショットして飛ばない時、「インパクトでフェースが開いた」と口にする人がいますが、この「フェースが開いた」は何に対して開いたのかを理解しておかないと、効率の良いインパクトを迎えることはできません。

 

 

フェースが開いたというのは、正確に言うと、ヘッド軌道に対してフェースが開いたということです。アウトサイド・イン軌道のスライサーの場合、フェースが目標を向いた状態でインパクトを迎えても、ヘッド軌道に対してはフェースが開いた状態になります。例えば、3度のアウトサイド・イン軌道でスイングしている人の場合、インパクトでフェースがスクエア(0度)でもフェースが開いたことになりますし、インパクトでフェースが2度クローズでもフェースが開いたことになります。どちらの場合も、ヘッド軌道(3度のアウトサイド・イン軌道)に対しては、フェースが開いた状態になるからです。

 

 

そして、物理的な説明を加えると、アウトサイド・イン軌道の人の場合、フェースの向きが同じであっても、アウトサイド・イン軌道の度合いが強くなるほど、結果的にはフェースが開いた度合いが強くなり、インパクト効率が下がって飛距離が出づらくなるのです。すなはち、アウトサイド・イン軌道に振るというのは「インパクトでフェースを開いた」ということと同じなんです。

 

ですので、アウトサイド・イン軌道でスライスになっている人の場合、インパクト効率を高めるには、インサイド・イン軌道の人や、インサイド・アウト軌道の人よりも、かなりフェースを閉じる度合いを強くして、初めて「厚いインパクト」「捕まった手応え」になるのです。例えば、5度のアウトサイド・イン軌道の人の場合、インパクトでフェースが5度以上クローズ(5度以上被った状態)になることが求められるのです。

 

 

5度もフェースが被った状態でインパクトを迎えると「引っかけ」のミスが出そうな感じがするかもしれませんが、5度アウトサイド・イン軌道で振っている人の場合、フェース向きが5度クローズで、「5ー5=0」となり、ボールは左に5度飛び出しますが、ボールにはスライス回転がかかりません。5度左にストレート弾道で飛びます。このタイプの人の場合、フェアウェイに真っ直ぐ打ちたいならば、アドレスであらかじめ5度右を向いておけばいいだけのことです。

 

アウトサイド・インのカット打ちは飛ばないと言われてますが、これはアウトサイド・イン軌道そものもが悪いわけではありません。アウトサイド・イン軌道になるほど、インパクトでフェースが開く(正確にはヘッド軌道に対してフェースが開く)度合いが大きくなるからです。言い換えると、アウトサイド・イン軌道でも、しっかりフェースを閉じることができていれば、インパクト効率が高くなり、ミート率を1.5に近づけることが可能になるのです。次回は、フッカーがインパクト効率を高めるコツについて説明します~。

 

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