マーク金井blog

カテゴリー: ゴルフクラブ分析

2016年06月15日超私的な考察、ゴルフクラブの新製品が「飛びをアピールする」本当の理由とは!?

昨日はインターネットラジオ、ソラトニワ「マーク金井の喋らずにいられない」のオンエア日。ゲストはグリップインターナショナルの岡本さんと竹内さん。同社が取り扱っているアパレル「J・リンドバーグ」について、そしてゴルフウエアの着こなしについてじっくりお話を伺いました。マーク金井は今でこそ年中黒ずくめのスタイルですが、実は、岡本さんと知り合った頃は1枚も黒い服を持ってませんでした。ちなみに、マーク金井が初めてリンドバーグを購入したのは、5年ぐらい前。六本木のミッドタウンで黒のベースボールキャップを買いました。

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黒と言えば、一昨日発表になったスリクソンの最新モデル、Zシリーズのドライバーもヘッドは黒が基調になっています。ソールは黒とシルバーが組み合わされたモノトーンで引き締まって見えます。

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さて、このスリクソンの新しいZシリーズメーカのHPには、こんな風にクラブのコンセプトが書かれていました。

 

戦略的にコースを攻略するための飛びと弾道を追求し、ヘッド、シャフトを合わせたあらゆる飛びの技術を融合し、前モデル比+4.8ヤード(注:当社計測データによる)の飛距離と、思い切り振りぬいても上下左右に球がバラつかない安定した弾道を実現。ターゲットを攻めていくゴルファーに安心感、信頼感を持って使っていただけるドライバーです。
スリクソンのHPから引用)

 

キャッチフレーズは、、、

 

波動で、飛ばせ。

 

読んでるだけですぐに打ってみたくなるドライバーです。写真を見てるだけでワクワク、ドキドキします。近々、メディア向け試打会があるので、そこでじっくり試打してきます。

 

スリクソンはアスリート向けブランドですが、まっさきに「飛び」をアピールしています。具体的な数値も出ているのが何よりもの証拠ですが、ここでひとつ大きな疑問があります。それは、、、、

 

飛距離=スコア

 

なのかということ。ドライバーは飛ばないよりも飛んだ方が有利なのは間違いありませんが、ゴルフは飛距離だけではスコアは決まりません。ドライバーはテニスに例えるならば、「サーブ」のようなもの。フォルト(OBや池ポチャ)をしてしまうとスコアは確実にロスします。アマチュアの場合、スコアを良くするのに必要なのは、飛ぶのと同じぐらいフォルト(OBや池ポチャ)しないドライバーです。

 

にも関わらず、優先順位の最初に来るのは「飛び」です。

 

理由は単純です。昔も今も売れるのは「飛び」に特化したクラブだからです。マーク金井は44年前からゴルフを始めてますが、今まで「飛ばないけれど曲がらない」クラブというのは売れたためしがありません。逆に、打ちこなすのは難しいけれど、上手く打てた時には「バカっ飛び」するドライバーは大ヒットしています。かつての「230チタン」や「ERCⅡ」はものすごく売れました。アマチュアはスコアを求めるいる一方で、スコアを抜きにしても飛ぶドライバーを求めていることが証明されています。ゴルファーはスコアを求めるよりも、飛距離を求めてクラブを購入している人の方が圧倒的に多いのです。飛ばないけれどスコアが良くなるドライバーが売れ行きナンバーワンになったためしは一度もありません。

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ゴルフパートナーのWEBサイトより転載

 

クラブメーカーもそれが嫌と言うほど分っているから、スコアが良くなることよりも「さらなる飛び」をアピールせざるを得ないのです。

 

100を切れないゴルファー、90が切れないゴルファーにとって、本気でスコアアップを望むならば、飛ぶドライバーよりも、チョロやOBが出ないドライバーを使った方がクラブでスコアを縮められます。しかしながら、飛びに特化していないドライバーを積極的に使おうとするゴルファーは決して多くありません。なのでクラブメーカーも「飛ばないけれどスコアが良くなる」というキャッチコピーをつけたドライバーを世に送り出したくても出せないのです。

 

アマチュアが白ティからプレーする場合、よほど長いコースを除けば、ティショットで必要な距離は、170~200yです。この距離がちゃんと打てて、フェアウェイや浅いラフからセカンドが打てれば、大抵のホールはボギー以内で上がれる確率がグンと上がりますし、スコアもまとめやすくなります。

 

しかし、そんな「飛ばさない」ゴルフをしたいと思うアマチュアゴルファーはほとんどいません。正々堂々とドライバーを振って、1ヤードでも遠くに飛ばすことを実現しつつ、その上で1打でもスコアを縮めたい。アマチュアがクラブに求める優先順位のいの一番が飛距離である限り、クラブメーカーはこれからも「さらなる飛び」をアピールするクラブを作り続けることになるでしょう~。

 

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ゴルフの竪琴セミナー

6月25日11時

時間は1時間30分  お値段は3000円  人数は6名限定です。

参加資格は、ゴルフの竪琴をお持ちの方。当日お買い上げいただける方となります。(同類他社製品はNG) そして確実にお越しただける方!、ドタキャンしないぜ!って方 (いやぁ・・ なんかよくわからない理由で当日にキャンセルされる方が意外と多いんです。)

講師はもちろんマーク金井です。場所は神田アナライズ。

お申し込みはyoyaku@analyze2005.com お名前とお電話番号を書いてメール下さい(携帯アドレスでないほうが後々助かります) よろしくお願いします!

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2016年06月08日超私的な考察、アマチュアはどんな基準でゴルフクラブを選んでいるのか!?

1966年と言えば今から50年前。半世紀前に作られたミニが先週納車されました。数回運転しましたが、今の所ちゃんと走ってくれます。相当古いクルマですし、加えて排気量は1000cc。飛ばす気になれませんので、スピード違反の心配がないのがいいです(笑)。

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馬力は54馬力しかありませんが、車両重量は650キロと非常に軽い。ボディとエンジンのバランスが良いので、発進時にもたつくことはありませんし、制限速度内であれば心地良い加速感を味わえます。かなり身びいきですが、40~60キロで走っているとかなりウキウキできます。スピードを出すことに興味を持たなくなった人間にとっては、50年前に作られたミニは現在でも最適なクルマです(故障のリスクはかなり高いですが)。

 

さて、今日のエントリーはクラブ選びの「最適化」についてです。ゴルフクラブを選ぶ時、マーク金井はスコアが出るクラブしか使いません。具体的に言うと、、、

 

  • ナイスショットした時に良い結果が出るクラブ(ボールが飛びすぎないクラブ)
  • ミスショットした時に、ナイスショットとの飛距離差ができるだけ少ないクラブ
  • ダフりのミスに強いクラブ

 

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9ホールプレーが多いですが、ゴルフ場に行けば1打でもスコアが良くなることを目指してプレーしています。そして、コースに出たらナイスショットを打つことはほとんど考えてません。ミスショットした時にでもスコアが出せるクラブを選びます。理由は単純、いくら練習してもコースに出たら、ミスを完全に無くせないから。コースに出たらミスショットは出るのだと思っているので、ミスに強いクラブを選びます。例えば、アイアン。ミスした時に手前のバンカーを越えるクラブならば寄せワン率が高くなりますが、ミスした時に手前のバンカーを越えないクラブだと、寄せワン率が下がるからです。パープレーを目標にした結果、ミスに強いクラブが自分にとっての「最適化」となるのです。

 

この考え方を皆さんに押しつけるつもりは毛頭ありませんが、アマチュアゴルファーの中には、まったく逆なタイプが少なからずいます。具体的に言うと、、、

 

  • ナイスショットした時に心地良い手応えがあるクラブ
  • ナイスショットした時に今まで以上に飛距離が出るクラブ
  • 少し難しいけれど、打感が良いクラブ

 

こういう基準でクラブを選んでいる人を見ていると、共通していることがあります。それは、コースに出る回数よりも、練習場に行く回数の方が多い人です。練習場は練習する場所です。コースと違ってスコアを付けたりしません。ナイスショット打っても、ミスショットを打っても、1球当たりの単価が変わりません。そして、最近は打ち放題の練習場が増えたことにより、1回当たりに打つボールの数が増えています。

 

その結果、、、、、

 

練習場でアマチュアゴルファーが求めているのは、ナイスショットを打つこと、ナイスショットを増やすこと、今まで以上にボールを飛ばすこと、ナイスショットを打った時に心地良い気分を味わうことになっています。そして、ミスショットは打ったらすぐに忘れています。練習場ではミスしたらすぐに次のボールを打てます。コースならばミスショットを1発でも打てば、スコアが悪くなります。対して、練習場ではミスショットをわざわざ評価しなくていい。なので、クラブを選ぶ基準がナイスショット中心になってしまいやすいのです。練習場に行く頻度が多いゴルファーの場合、ナイスショットした時の評価点が高いクラブの方が、自分にとって「最適化」したクラブになりやすいのです。誤解を恐れずに言うと、コースにいく回数が少なくて、練習場に行く回数が方が多い人は、、、、、ナイスショットは明確に覚えていますが、ミスショットとほとんど覚えてません。

 

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アマチュアゴルファーの場合、ナイスショットを基準にして「最適化」して選んだクラブと、ミスショットを基準にして「最適化」して選んだクラブとでは、選ぶクラブがまったく異なります。そして、どちらが良いのかは、どこでゴルフする機会が多いのかで答えが変わってくるのです。

 

コースでは1打のミスが致命的になりますし、それはスコアに直接影響します。対して、練習場ではミスショットが出ても、コースに比べるとそのダメージは微々たるもの。ミスを忘れることが簡単にできます。ミスを何発か打っても、目の覚めるようなナイスショット打てば満ち足りた気分になれます。これがゴルフの面白い所でもあり、残酷なところでもあります~。

 

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6月のセミナーのお知らせです

マーク金井のインパクト解析セミナー あなたのスイング丸裸にします

6月19日 11時開始

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シャフトセミナー

6月19日13時

マーク金井が、シャフトのしなりの使い方を伝授します

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マジックマリガンFW 3+プロトタイプ

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大好評でございます

スペック
■ アナライズW60カーボンシャフト装着時
長さ:43.5インチ/重量:325.9g前後/振動数:246前後/バランス:D2前後/リアルロフト:11.5度/フェース各:-1.0度/ライ角:58度

■ アナライズW65カーボンシャフト装着時
長さ:43.5インチ/重量:329.5g前後/振動数:247前後/バランス:D2.5前後/リアルロフト:11.5度/フェース各:-1.0度/ライ角:58度

※若干の個体差がある場合がございます。あらかじめご了承ください

先行発売価格 40000円+税 送料別途
(プロトタイプ専用シャフト、プロトタイプ専用ヘッドカバー付
アフターマーケット用シャフトの装着も別途承りまります。その際はシャフト代金が新たに発生したします。
ご注文はこちらのメールにて承ります。(yoyaku@analyze2005.com
ご希望のシャフト、お名前、電話番号、郵便番号、ご住所、お支払方法をご記入の上、メール下さい。

2~3週間お時間を頂きますがご了承下さい。

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2016年06月03日超私的な試打インプレッション マグレガー マックテックNV301ドライバー

アナライズからお知らせ

6月5日(日)(まだ間に合います)

4スタンスセミナー(レッシュプロジェクト公認トレーナーによる)

10時開始 時間は2時間半です

レッシュプロジェクト公認トレーナーの山下プロが4スタンスの基礎知識から、ご自分のタイプ診断、スイングのアドバイスなど3時間みっちりやります。料金は8000円です yoyaku@analyze2005.comに お名前とお電話番号を書いてメール下さい(携帯アドレスでないほうが後々助かります) よろしくお願いします!


昨日、50年前に作られたミニが納車されました。1966年式のミニクーパーで、排気量は998cc。ボディ、内装、エンジンともほぼオリジナル。フロントシートは取り替えられていますが、車内に入ると50年前にタイムスリップします。車両重量は650キロと非常に軽く、全長はわずか3m5cm。軽自動車よりも小さいクルマです。エアコン、パワステなんてついてませんし、ブレーキもノンサーボ。思い切り踏まないと止まってくれません。(笑)

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クルマと言うよりは、公道も走れる実物大のミニカーって感じです。

 

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そんな50年前のレトロななクルマが納車された日に、じっくり試打したクラブは50年前から人気が高かった老舗メーカーのマグレガードライバー、、、、、

 

マックテックNV301(マックテック ニューナビ ドライバー)

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スペックをざっと紹介すると、、、、

ヘッド体積 460cc
ヘッド重量 206g
長さ    44.5インチ
ロフト角  10度(11度もラインアップ)
フェース高 49mm
クラブ重量 308g(Rシャフト装着)

振動数  235cmp(Rシャフト)

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特徴的なのはヘッドの重さとクラブの長さ。206gというのは市販ドライバーとしては最も重い部類です。そして44.5インチというのは市販ドライバーの中で最も短い部類です。スペック的にはドライバーというよりは、ドライバーと3Wの中間、昔風に言えば、ブラッシー(2番ウッド)のような感じのクラブに仕上がっています。

 

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スペックを見ただけで、マックテックNV301の対象ユーザーが垣間見えてきます。

 

  • ドライバーがとにかく苦手なゴルファー
  • ドライバーで振り遅れのミスが出やすい人
  • ミート率が悪い初中級者
  • スライスに悩んでいるゴルファー

 

短尺にするとヘッドスピードが上がりづらいデメリットがありますが、反面、ヘッドを重くできるメリットがあります。NV301に関してはヘッドスピードを上げることよりも、ヘッドを重くしてボール初速を上げて飛ばそうという意図が強く伺えます。ヘッド色は鮮やかなネイビーブルー。往年のマックテックらしい色です。

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加えて、短尺のメリットは振り遅れづらくなる分だけスライスを軽減できます。また、クラブは長いよりも短い方が心理的な安心感もあり、芯で捕らえやすくなります。長尺に比べるとここ一番の飛距離は出づらいです。1ヤードでも遠くに飛ばしたい人には期待外れになると思いますが、ドライバーが苦手な人や、振り遅れてスライスしている人には、平均飛距離をアップさせやすく設計されています。

 

では、実際に打ってみてどうだったのか?

 

ワッグルするとヘッドの重さが手に伝わります。加えて、総重量が適度にあるのでクラブの挙動が安定します。ドライバーを打っているというよりは、ヘッドが巨大なスプーン(3W)を打っているような感じがしました。

 

印象に残ったのはシャフトの挙動。純正シャフトはコンポジットテクノ製。切り返した時に手元側がクイッとしなるのでタイミングが取りやすく、そしてシャフトがタメを作ってくれます。インパクトゾーンではシャフト先端が鋭くしなり戻り、ヘッドの加速感と捕まり感があるのが手に伝わります。フッカーには捕まり過ぎる怖さがある反面、スライサーには右へのミスを軽減してくれるシャフトです。純正シャフトとしてはかなり戦闘能力が高く、ヘッドとの相性もGoodです。

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インパクトの打球音は「カキーン」という甲高い金属音ではなく、「スパーン」という弾き感が強い音。重ヘッドの効果で、ヘッドスピードをあまり上げようとしなくてもボール初速がしっかり出てくれました。シャフトに合わせてヘッドスピード40m/s前後で打つと、ことさらヘッドを返そうとしなくても捕まりのいいドロー弾道が打てました。

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スピン量は多すぎず、少なすぎず。安定したキャリーを出しやすいタイプですが、フェースのやや上側で捕らえると、スピン量は2200~2400回転となってキャリーとランが稼げます。

 

個人差はあると思いますが、ドライバーを苦手にしているゴルファーはクラブが短い方が、圧倒的にミスが減りますし、チョロやOBのミスを減らせます。ドライバーが苦手ならば3Wで打つのは大いにアリですが、「ドライバーを打たないとゴルフした気がしない」という人には、このマックテックNV301はお助け度が高く、スコアアップが大いに期待できるクラブになりうるでしょう~。

 

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マジックマリガンFW 3+プロトタイプ

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大好評でございます

スペック
■ アナライズW60カーボンシャフト装着時
長さ:43.5インチ/重量:325.9g前後/振動数:246前後/バランス:D2前後/リアルロフト:11.5度/フェース各:-1.0度/ライ角:58度

■ アナライズW65カーボンシャフト装着時
長さ:43.5インチ/重量:329.5g前後/振動数:247前後/バランス:D2.5前後/リアルロフト:11.5度/フェース各:-1.0度/ライ角:58度

※若干の個体差がある場合がございます。あらかじめご了承ください

先行発売価格 40000円+税 送料別途
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2016年06月02日超私的な考察、50年前のゴルフクラブは実際にコースで使うことができるのか!?

アナライズからお知らせ

6月5日(日)

4スタンスセミナー(レッシュプロジェクト公認トレーナーによる)

10時開始 時間は2時間半です

レッシュプロジェクト公認トレーナーの山下プロが4スタンスの基礎知識から、ご自分のタイプ診断、スイングのアドバイスなど3時間みっちりやります。料金は8000円です yoyaku@analyze2005.comに お名前とお電話番号を書いてメール下さい(携帯アドレスでないほうが後々助かります) よろしくお願いします!


一昨日、見るからに最先端なゴルフクラブ、PXGのアイアン「0311」が手元に届きました。大蔵ゴルフスタジオでオーダーさせていただき、シャフトはこれまた最先端なフジクラのMCIブラック。最先端と最先端の組み合わせ。コースで打ちたくて打ちたくてウズウズしています。

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そして、ウズウズに拍車を掛けているのがクルマ。1966年式のミニが今日納車されます。ミニを購入するのはこれで3代目。1台目のミニは19歳の頃、2台目のミニは41歳の時、そして3台目のミニは57歳での購入。38年間の間に3台のミニを所有することになりましたが、一番古いのが今日納車されるミニ。50年前に作られたミニを買いました。

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排気量は998CC。ツインキャブが欲しくて買いました。当たり前ですが、今どきのクルマと比べるとスピードは出ませんし、快適でもありません。もちろんクーラー(エアコン)なんて気の利いたモノもついてません。移動手段として考えると不便極まりないクルマですが、反面、運転していて楽しいクルマです。そして何より50年前の歴史を存分に味わいながら公道を走れるのがスゴイです。クルマに関しては、最先端よりも古いクルマの方が飛ばさなくても運転を楽しむことができます。そしてクルマに関しては、古くても整備がちゃんとなされていればちゃんと走ることができます。

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では、ゴルフクラブは一体何年前ぐらいのモノまで実用可能なのか?

 

クルマに関しては最低速度と制限速度があります。道路によって違いますが、時速80キロで巡航できれば高速道路も走れます。今回購入した50年前のミニはこの問題をクリアしています。

 

ゴルフクラブに関しては、クルマのような最低飛距離、最高飛距離の制限はありません。飛距離を求めるならば50年前のクラブはかなり不利ですが、使えるかどうかと聞かれれば、ちゃんとメンテナンスされているならば使えます。滑らないグリップ、そして錆が浮いてないないシャフト(スイング中に折れないシャフト)が装着されているならば、コースで使っても問題ありません。ちなみに50年前のクラブは、ウッドだとヘッドは木製で、アイアンはほとんどがマッスルバック形状。シャフトはどちらもスチールです。マーク金井はゴルフ歴44年ほどなので、ほぼ50年前に売られてのと同じようなクラブでゴルフを始めました。

 

50年前のドライバーやFWのヘッドは木製で2種類ありました。ひとつはムクのパーシモン、もうひとつは合板ウッド。メーカーの主力モデルはパーシモンが多かったですが、ピンやウイルソンは主力モデルに合板ヘッドを使ってました。当時は反発係数とかを謳うメーカーは少なかったですが、合板ヘッドを作っているメーカーは合板の方が弾きが良いことをアピールしてました。ちなみに、見た目と言葉の響きが影響しているのでしょう。当時の合板ウッドはパーシモンに比べると人気がありませんでした。

 

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50年前のゴルフクラブは今どきのクラブに比べると、飛距離性能はまったくかないませんが、ではスコアは悪くなるかというと、これは別問題です。短い距離のコースであれば(ドライバーの飛距離が求められないコースであれば)、50年前のドライバーでも今どきのクラブを使った時と同じスコアを出せますし、ドライバーが苦手な人ならば今どきのクラブを使うよりもいいスコアが出る場合もあります。

 

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一昨日発売されたチョイスでも書かれてますが、昔のドライバーはヘッドが小さい反面、シャフトの軸線とスイートスポットまでの距離、いわゆる重心距離が短くなっています。このため、スイートエリアが小さい反面、クラブの挙動をコントロールしやすいので芯で捕らえやすくなっているからです。芯を外すと飛距離はガクンと落ちますが、ミートしやすくなっています。ゴルファーのヘッドスピードによっても変わってきますが、ドライバーの飛距離が200ヤード以下でいいのであれば、50年前のドライバーはかなり戦闘能力が高いクラブになるのです。

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ゴルクラブは飛距離を求めて進化(変化)しています。クルマもかつてはスピードを求めて進化(変化)してきましたが、クルマの場合は通常走行で出せるスピードは決まっています。180キロ出せるクルマで180キロ出してしまうとスピード違反で捕まります。ゴルフクラブには飛距離制限はありませんが(反発規制はあります)、もしもクルマみたいに飛距離に制限がかかれば、クラブは今のような形になっていないかもです。

 

現在、アナライズでは世界で一番難しい3W「マジックマリガン3+」を販売していますが、このクラブは主にティショット用として開発しました。プロや上級者にとってはぶっ飛びスプーンとして使っていただき、ドライバーが苦手な人にはドライバーの代わりに使ってもらうというコンセプトです。3Wにしてはヘッドが大きいですが、ドライバーに比べるとヘッドの大きさは半分以下です。ヘーゲルの弁証法的に言えば、50年前のドライバーを「らせん的発展」を意識して設計しました。

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50年前のミニは1000ccで馬力も大きくありません。50馬力ちょっとですが、車体重量が600キロちょっと、非常に軽いです。ボディが軽いのでアクセルを踏むと心地良い加速感を味わえます。50年前のドライバーも飛距離性は高くありませんが、重心距離が短いので芯で捕らえやすいメリットがあります。飛距離が求められないコースならば、50年前のクラブはまだまだ現役で使えるでしょう~。

 

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先行発売価格 40000円+税 送料別途
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ご注文はこちらのメールにて承ります。(yoyaku@analyze2005.com
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2016年05月26日 超私的な予想、アイアンの飛びを求めると、フェース素材はカーボンになる!!

仕事場には雑誌が1000冊ぐらい収納できる本棚がありますが、放っておくとすぐに本棚があふれてしまいます。定期的に断捨離していますが、後生大事に保存しているのは、

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チョイス月刊ゴルフクラシック(クラブ計測、シャフト計測号)

 

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チョイスは1989年から、そして月刊ゴルフクラシックは1998年からの分を所有しています。どちらも資料用として保存していますが、ことあるごとに引っ張り出しています。30年弱の雑誌を開くと、クラブがいかに進化(変化)してきたかが分るからです。例えば、1989年3月号のチョイスには、ハイテクノロジーゴルフクラブという記事があり、そこには、ハイテククラブとして

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  • カーボンヘッドドライバー(EOS ヤマハ
  • カーボンヘッドアイアン(インテスト 横浜ゴム)

が紹介されています。今から、25年以上というとドライバーはパーシモンヘッド(木製ヘッド)がまだ現役で、メタルドライバーが主流に変わろうとする時代です。ジャンボ尾崎プロが超高いティアップでメタルドライバーを使ってました。そんな時代に、ヤマハと横浜ゴム(現PRGR)はカーボン素材でヘッドを作っていたいのです。ちなみにインテストは「タラコ」の愛称で、当時は爆発的に売れました。インテストは今も手元にありますが、ヘッド形状といい色といい、タラコに似ていたころから、いつのまにか、「キャディさん、タラコちょうだい」と相成ってました。

 

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そして現在、注目を浴びているのはカーボンボディのウッド。テーラーメイドのM1とM2はカーボンボディでフェース側がチタン。昔のカーボンヘッドドライバーが弁証法で言うところの「らせん的発展」が起こっているのです。

 

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ドライバーでカーボンが「らせん的発展」を遂げていることを考えると、アイアンにおいても「らせん的発展」が起きてもおかしくありません。カーボンヘッドのインテストが大ヒットしたことを考えると、カーボンヘッドのアイアンが再び登場することは大いにあり得ると思います。これはあくまで推察ですが、すでにクラブメーカーはカーボンヘッドをいくつも試作している可能性大ですし、ひょっとしたら今年の秋にはカーボンヘッドのアイアンが登場するかもです。

 

では、カーボンヘッドアイアンにはどんなメリットがあるのか?

 

飛ぶアイアンを作ることは、さしたる問題ではない。ヘッドにカーボンを使い、ボールのスピン量を抑えてやればそれで済むことだ。これは様々な実験によって分る。
チョイス 1989年3月号より引用)

 

記事の中ではカーボンとスピン量の因果関係について触れてませんが、インテストはカーボンフェース。カーボンフェースはインパクト時にスリップ現象(フェース面上でボールが滑る)が発生、その結果、ラフからフライヤーを打った時のようにスピンが大幅に減る弾道が打てます。アイアンの場合、ドライバーよりもスピンが多い弾道になりますが、カーボンフェースだと、普通に打ってもドライバー並みのスピン量になり、それで飛距離を稼げるようになるのです。もちろん、スピンが減ればグリーンに止る球は打てませんが、飛びを重視したアイアンを作るのであれば、止らないことは容認されると思います。

 

では、カーボンヘッドアイアンはどんな風に「らせん的発展」を遂げて、現代に登場するのか?

 

いくつかのアイデアが考えれますが、テーラーメイドのM1、M2的に考えると、

 

ボディは金属(ステンレス)、フェースはカーボン

 

というのは大いにありです。16年前に登場した初代ゼクシオアイアンはステンレスボディにチタンフェースを装着しました。これを考えると、ステンレスボディにカーボンフェースを装着することも技術的に可能でしょう。フェースにカーボン素材を採用すると、低スピン弾道がオートマチックに打てることに加え、フェース重量が軽くなる分だけフリーウエートが増え、設計の自由度が増します。飛んでやさしいアイアンを作りやすくなるのです。

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アイデアは組み合わせだと思います。ゴルフクラブに限らず、どんな業界でも「らせん的発展」で歴史は繰り返されます。タラコブームが再来するかどうかは分りませんが、アイアンの飛びを追求するならば、カーボンヘッド、カーボンフェースアイアンは極めて有利な選択肢でしょう~。

 

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