マーク金井blog

カテゴリー: 計測器、分析法

2018年01月30日超私的なヘッド計測インプレッション テーラーメイド M3&M4ドライバー

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あっという間に今月も30日を過ぎました。この時期はゴルフ冬眠期間で、スノボ&スキー三昧期間。先週、体調を少し崩してしまいましたが、今シーズンは今日を含めて9回ほどスキー場に行きました。ゴルフ同様、スノボ(スキー)もハーフプレー(半分)が基本で、朝イチの新幹線に乗って、滑走時間はサクッと2時間30分前後。「もうちょっと滑りたい」と思うぐらいで切り上げることで体力を温存できますし、何よりも午後から普通に仕事できてしまうのがgoodです。

 

この時期、雪山三昧な生活をしていますが、神田のスタジオでは「セミナー」と「クラブの試打」は欠かしません。先週はピンから新しく登場したG400MAXドライバーと、G700アイアン、そしてテーラーメイドの新製品、M3&M4ドライバーをじっくりと試打しました。そこで今回は、M3&M4のヘッドについて超私的にインプレッションします。

 

 

M3&M4は2代目M1&M2のリプレイスモデルとして登場。初代M1&M2から数えると3代目のモデルとなります。記者発表で強くアピールしているのが、

 

ツイストフェース(ねじれたフェース)!!!!

 

通常のフェース面と比較すると、トウの上半分がフェースが開く方向、かつロフトが増える方向にねじれ、ヒールの下半分がフェースが閉じる方向、かつロフトが減る方向にねれじれています。記者発表では「なんだこりゃ」ってぐらいねじれたフェースがディスプレイされていますが、実際の製品はねじれは大きくありません。手でフェースをなぞってみても「本当にねじれているの?」ってぐらいの感じです。

 

 

それよりもフェース面を見て感じたのは、バルジが少なくて、、、、

 

 フェースがかなり「平ら」に見えることです!!!!!!

 

 

アイアンとまでは行きませんが、従来モデルと比較してみてもフェース面は平らに近く見えます。超私的なことを言わせてもらえば、ねじれフェースではなくて平らフェースと言われた方がピンと来ます。フェースが平らに近づいているのにはもちろん理由があって、昔と違って今どきのドライバーはフェースの反発が強いために、ギア効果が働く度合いが弱く、フェースを平らにした方が「打点が左右にブレた時、左右の曲がりを軽減できる」からです。他社のドライバーでは、ヤマハのRMX118もフェースのバルジが少なくてかなり平らになっています。

 

そしてフェースに関しては、もうひとつ気になったことがあります。それは、、、

 

フェース面に刻まれたスコアラインの中央と、スイートスポット位置のズレです!!

 

シャフトを脱着してヘッドのスイートスポット位置を計測してみると、M3、M4ともスイートスポット位置はフェース面の中央よりもややトウ側上部に位置しているのです。前作(2代目)のM1、M2のスイートスポット位置はフェース面のほぼ中央上側にあるのに対して、M3、M4やフェースのトウ寄りにオフセットされた感じになっています。ドライバーは「フェースのトウ寄り上側で打つと飛ぶ」と言われたりもしてますが、このM3、M4に関しては、まさにその位置にスイートスポットが位置してます。

 

ちなみに重心距離を計測してみると、

重心距離 M3 40.5mm  2代目M1 35.6mm
     M4 44.5mm  2代目M2 39.9mm

 

数値的にも、M3は2代目M1に比べると4.9mm重心距離が長くなり、M4は2代目M2に比べると4.6mmも重心距離が長くなっています。超私的なことを言わせてもらうと、ここまで重心距離が変わると、ヘッドの設計はまったく別物。これはフェースをねじったことよりも打った時に「違い」を感じさせてしまうと思います。クラブによっても異なりますが、重心距離が3mm以上変わってくると、ヘッドの操作性(ヘッドの返りやすさ)に少なからず影響が出るからです。そして、M4に関して付け加えると、このヘッドは2代目M2とエアロバーナーの「いい所取り」をした感じに仕上がっています。

 

 

テーラーメイドはツイストフェースによって、フェースによって生じた曲がり幅が15ヤードから5ヤードまでに軽減したとコメントしています。しかしながら重心距離が4mm以上も伸びたことに対してはまったくコメントしていません。ちなみに、重心距離が4mm以上伸びてくると、一般にはヘッドの慣性モーメントの数値も上がるので、芯を外して打った時に左右の曲がりを軽減させることができます。

 

 

ツイストフェースはビジュアル的なインパクトがあり、ネーミングもインパクトが強いです。このためどうしても、フェースに目を奪われてしまいますが、超私的に言わせてもらえるならば、M3、M4は前作よりもヘッドの重心位置、慣性モーメントを数値を大きく変えたドライバーであると思われます。そして、このことが左右の曲がりを軽減させていることに貢献しているような気がしてならないです~。

 

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2017年10月01日超私的な提案 アマチュアがスコアアップを本気で目指すならば、FWキープ率やパーオン率を上げる必用はない!

 

今日からいよいよ10月。プロ野球は優勝チームが早々と決まりましたが、クライマックスシリーズの出場チームの順位はまだまだ混沌としています。昨日、セリーグは阪神が巨人に勝って2位に付けてますが、3位の横浜と4位の巨人とのゲーム差はわずか0.5ゲームしかありません。クライマックスシリーズに出場できるチームが決まるのは最終戦までもつれ込みそうです。

そしてゴルフも今週の国内男子ツアー「トップ杯東海クラシック2017」も優勝争いが混沌としています。3日目を終えてトップと5打差に11名の選手が名を連ねています。優勝スコアは14~15アンダーぐらいで、プレーオフの可能性も大いにあるでしょう。

 

トーナメントのスコア情報はJGTOのホームページでチェックしていますが、ここにはスコア速報だけでなく部門別データも見ることができます。例えば、ショットに関するデータだと、

・平均パット
・平均ストローク
・パーキープ率
・パーオン率
・フェアウェイキープ率
・サンドセーブ率
・トータルドライビング
・ドライビングディスタンス
・バーディー率
・イーグル率

 

を知ることができます。これらのデータを見ることで、その選手の長所短所を窺い知ることができたり、選手の持ち味が数字から読み取ることができます。

 

さて、これらのショットデータ分析。最近はいろんなスコア管理アプリがあり、そこには様々なデータを入力できるようになっています。スマホを使って自分のゴルフを分析している人も多いかと思いますが、ほとんどのデータ分析アプリはプロを同じことをやっています。このため、パープレーを狙っているアマチュアも、100切りを狙っているアマチュアも同じデータを入力しています。超私的なことを言わせてもらうと、これはちょっと首を傾げたくなります。なぜなら、プレーヤーのレベルが大きくことなるのに、同じ分析をしてしまうと上達の指標としては役に立ちづらいからです。

 

 

では、アマチュアゴルファーの場合、どのようなデータを収集すれば上達の指標となるのか?

 

もしも本気でデータ分析で上達を狙っているならば、以下のデータを集めて下さい。

 

フェアウェイキープ率ではなくてティショット生存率
パーオン率ではなくてボギーオン率
パーオン率ではなくて寄せワンエリア率
バーディー率ではなくてパーキープ率
OB、池ポチャ打ち込み率
大叩き(トリプル以上)率

 

100を切りたい、90を切りたいのであれば、ボギーペース以下でプレーできることが目標です。ボギー以下で確実にプレーできれば、100を切るのも、90を切るのも難しくありません。なので、フェアウェイキープ率とかパーオン率というのは指標としてはあまり役に立たないのです。それよりも大事なことは、

 

・ティショットではラフでもいいから、2打目が普通に打てる場所に打つこと。すなわち、ティショット生存率を上げることがスコアアップにつながります。

 

・セカンドショットに関しては、確実にボギーオンすることができればボギー率が高まります。そして、セカンドでグリーンを外した時には、乗ったか乗らないかよりも大事なことは「グリーンからどれぐらいの場所に外したかを知ること」。100切り、90切り目標ならば、グリーンエッジから歩測で10歩以内、10歩以内ならば「寄せワンエリア」にボールを運んだとジャッジするのです。グリーンエッジから歩測で10歩以内なのと、それよりも遠いのでは、おのずとアプローチショットの難易度が変わるからです。100切り、90切りが目標ならば、グリーンを外したショットがエッジから10歩以内にボールが止まる回数が増えば、おのずとボギーオン率は高まりますし、寄せワン率も高くなります。

 

ゴルフは物理でありロジック(論理)です。

 

100切り、90切りを目指すならば、パーオン率を上げるよりも、ボギーオン率を上げること、そして「寄せワンエリア率」を上げることを目指してプレーして下さい。この2つを意識してプレーするだけでも、確実にスコアは良くなります~。

 

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2017年09月24日超私的な提案 ここ一番のティショットで左へのミスを防止するコツとは!?

お待たせしました!
YOUTUBE アナライズチャンネルにて
マーク金井 ここだけの話
9月25日月曜21時生配信します

録画はありませんので生で観てね

そして・・

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昨日は、ブリック&ウッドクラブにてアナライズセミナーを実施してきました。朝から雨だったと言うこともあって、スタート前に、インパクトセミナーを実施。スピンアクシスという器具を使って、「なぜスライスするのか?」「なぜフックするのか?」について、じっくりとレクチャーしました。

YouTubeでも説明していますが、ボールが曲がる(真っ直ぐ飛ぶ)かどうかを決めるのは、、、

・インパクト時のフェース向き(打点位置)
・ヘッド軌道

ゴルフの上手下手に関係なく、老若男女に関係なく、ボールの曲がり具合というのは、この2つの要素によって決まります。ちなみに、インパクト時のフェース向きというのをもう少し具体的に言うと、

 

 ヘッド軌道に対してのインパク時のフェース向き!!!!!

 

です。よく「今のはフェースが開いたからスライスした」とか「今のはフェースが被ったから引っかけた」と言いますが、フェースが開いたか閉じたかをジャッジするためには、ヘッド軌道の関係性で決まります。例えば、持ち球がフック系でインサイドアウト3度の軌道で打っている人の場合、

 

目標に対してインパクトでフェースが1度開いた場合は、ヘッド軌道に対してはフェースは2度クローズ(閉じた)状態なんです。インサイドアウト3度で打っている人の場合、インパクトでフェースが3度開いた時、ヘッド軌道に対してフェースはスクエア(0度)になり、この時はスピンの軸が傾きません。ボールにはフック回転がかからず右に3度真っ直ぐ飛び出します。

 

弾道をコントロールする上で一番大事なことは、、、

 

ヘッド軌道に対して、インパクト時のフェースの開閉度合いを調整することです!!!!

 

 

今回のセミナーでは座学だけでなく、実際にセミナー受講者とラウンドしましたが、左のミスが出やすい人の場合、この「ヘッド軌道に対して、インパクト時のフェース向き」を上手くコントロールできてない人が多かったです。左のミスを嫌がる人の多くは、アドレスで右を向きます。ここまではOKなんですが、アドレスで右を向いているにも関わらず、フェースは右を向いてません。

 

右を向いている分だけ、構えた方向に対してフェースは少しクローズ(閉じた状態)になっています。右を向いてインサイドアウトの度合いが強くなっているにもかかわらず、フェースはヘッド軌道に対してクローズの度合いが強くなっているのです。このため、ヘッド軌道に対してフェースがクローズの度合いが強くなるために、ボールには強いフック回転がかかってしまい、一番避けたい左へのミスが出てしまっていました。

左が危険なホールで右を向くこと自体は間違っていませんし、その方がフェアウェイの幅を広く使えます。ただし、右を向いている時は、構えた向きよりもさらに少しだけフェースを右に向けておくことを欠かさず実行して下さい。例えば、アドレスで普段よりも右に3度向いているならば、フェースの向きは4度ぐらい開く。構えた向きよりも、さらに少しだけフェースを開いておけば、右へのプッシュアウトのミスは出ても、左に引っかけたり、チーピンのミスが出る確率は劇的に下がるのです。

 

ゴルフは物理です。

 

フックのかかり過ぎ、チーピンというのは、インパクト時のフェースの向きを正しく調整すれば事前に防げるのです~。

 

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2017年07月20日超私的な試打 レーダー弾道測定器「トラックマン4」!!

 

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3連休も終わり、いよいよ夏本番。関東エリアは雹(ひょう)が降ったり、ゲリラ豪雨があったりしてますが、連日最高気温は30度を上回っています。日本列島は猛暑真っ只中ですが、こんな時はできるだけ涼しい時間帯にゴルフすること、そして9ホールプレーを強くお勧めします。早朝、薄暮の時間にサクッと9ホールプレーならば、暑くてバテる前にホールアウトできるからです。

ゴルフは18ホールプレーと決めつけない。これが夏場のゴルフの掟(オキテ)にしたいぐらいですし、ゴルフ場の方も、積極的に9ホールプレーを推奨してもらえると嬉しいです。

 

今日からはメジャー第3戦の「全英オープン」が開幕。日本からは松山英樹宮里優作谷原秀人池田勇太選手が出場します。今年の開催コースはリバプール近郊のロイヤルバークデール。前回開催は2008年。この時優勝したのはアイルランドのパドレイク・ハリントンで、スコアはオーバーパーでした。10回目の開催となりますが、パー70の設定なので前回同様、今回もアンダーは出にくいと思います。

 

 

さて、昨日はワクワクドキドキする試打をやらせてもらいました。試打したのはクラブやボールではありません。試打したのは、レーザー式弾道測定器「トラックマン4」です。トラックマンの計測自体は10年以上前からやってますが、今回はホームであるアナライズ神田スタジオでの計測です。

 

最新モデルはトラックマン4ということは、恐らく4代目なんでしょう。ドライバーはモデルチェンジで大きくなっていますが、トラックマンはモデルチェンジごとに小型化がさなれ、今ではノートパソコンよりも少し大きいぐらい。重さもわずか2.8kg。ボールの後方に設置するだけなので、面倒なセットアップがありません。そして、レーダー式の一番のメリットは、室内だけでなく屋外でも計測できます。バッテリーも内蔵しているので、電源がなくても使用できます。

 

では、トラックマン4はこれまでのモデルとどこが違うのか?

 

従来モデルと異なるのは、レーダーの数です。従来モデルはひとつのレーダーで計測していたのに対して、トラックマン4は2つのレーダーで計測。これにより、インパクトの瞬間のクラブの状態とボールのデータを出すことができるそうです。また、室内使用の場合、レーダーからネットまで4.7m以上あれば正確な数値が出るそうです(従来モデルは5.3m)。

 

 では、実際に使ってみてどうなのか?

 

まず感じたのが測定時間の素早さ。ボールを打ってネットに当たった直後には、すべてのデータが出ています。今回は計測データはiPadでの表示でしたが、打ったらすぐに数値が出るという感じです。トラックマンとiPadはWi-Fi接続なので接続ケーブル不要。これもまた便利で使い勝手がすこぶる良いです。

 

 

加えてトラックマン4にはスイング動画が撮れるカメラが内蔵してますし、Wi-Fi接続で外部カメラもつなげます。iPhoneで取った画像も、サクッと試打データの画面に取り込めるのには驚きました。

 

数値的には、飛距離、特にキャリーの数値はかなり精度が高いです。かつてのトラックマンは屋外に比べると室内使用では計測距離が短いこともあって不安定な感じがしましたが、このトラックマン4に関しては「あれっ、なんか違うなぁ」と感じたことは一度もありませんでした。自分が打った手応えと実際の距離が完全に一致してました。

 

 

飛びの三要素である、ボール初速、打出し角、スピン量も、精度がかなり高いです。神田のスタジオで使っているディテクトの高速度カメラと比較しても、「自分で打った感じと、測定データ」が一致しています。例えば、ドライバーの数値だと、いい感じで打った時のデータは、、、

 

ボール初速 66.3m/s
打出し角  12.5度
スピン量  2510回転
ヘッドスピード  45.1m/s
ミート率     1.47
キャリー     245ヤード
飛距離      270ヤード

 

レーダー式計測式は実際に飛んでいるボールをレーダーが追いかけています。カメラ式と違って画像を見ることはできませんが、飛んでいるボールを実際に追いかけているので、計測数値の信憑生は非常に高いです。

 

そして、トラックマンではインパクトデータも詳細に出ます。

 

・ヘッドの入射角
・ダイナミックロフト(インパクト時のロフト)
・スピンロフト(インパクト時のロフト-ヘッドの入射角)
・クラブパス(ヘッド軌道)
・フェースアングル

 

これらのデータに関してはレーダーが計測しているモノと、計算値によって導かれているモノとがあります。ここからは超私的なことを申し上げますが、ヘッドの入射角、クラブパスはレーダーで計測可能だと思いますが、ダイナミックロフトとフェースアングルに関しては計算値ではないでしょうか? なぜかと言うと、ダイナミックロフトもフェースアングルも打点位置が異なると、インパクトの衝撃でヘッドが動くからです。例えば、打点位置がフェース上側に当たれば、インパクトの衝撃でロフトが増える方向にヘッドが回転します。このため、ダイナミックロフトは芯で捕らえた時のロフトなのか、フェース上側で捕らえた時のロフトなのかの判断がつきづらいのです。

 

フェースアングルもしかり。インパクトでフェースが2度開いている場合、フェースが2度開いてインパクトを迎えているのか、それともフェースのトウ寄りにあたった結果、インパクトでフェースが2度開いたかどうかの判断がつきづらいのです。

 

インパクトのヘッド挙動(打点位置、ダイナミックロフト、フェースアングル)に関しては、今のところ、高速度カメラでヘッドの挙動を追いかけた方がより正確な情報を得られます。マーク金井が高速度カメラを使っている一番の理由もここにあります。

 

もしもマーク金井がトラックマン4でドライバーやアイアンを試打するならば、フェースにショットマーカーを貼って試打します。ショットマーカーを貼ることで打点位置が正確に分りますし、ダイナミックロフト、フェースアングルがどのような要素によって決まっているかを正確にジャッジできるからです。

トラックマン4のお値段は室内用で232万2000円、室内&屋外用で303万4800円(どちらも税・送料込み)。トラックマンが出始めの頃はポルシェ1台分ぐらいしていたことを考えると、かなりお手頃価格になっています。

 

今使っているディテクトの高速度カメラと合体して使えるならば、トラックマン4をすぐにでも衝動買いしてしまいそうです~。

 

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2017年07月13日超私的な考察 マーク金井はどんな風にニューモデルのクラブを試打しているのか!?

昨日は、午後から浦和ゴルフ倶楽部で9ホールのラウンドから、ピンの新しい本社を見学してきました。浦和でのラウンドはもちろんピンの最新モデルである、G400シリーズのドライバー、FW、UT、アイアンの試打です。先週金曜日も国内メーカーの新製品を赤羽ゴルフ倶楽部で試打したので、1週間で2つのメーカーの新製品をコースでじっくりテストしました。

G400ドライバーは、前作同様、3つのことなるヘッドがラインアップされています。スタンダードなG400、より低スピン弾道が打てるLS-Tec、スタンダードよりも捕まりが良いSF-Tecです。3つのモデルに共通コンセプトは3つ。

 

3つのチカラでブレずに飛ばせ!

・ブレない(前作よりも約3%高いMOI)
・抵抗しない(前作よりもさらに空気抵抗の軽減)
・反発する(前作よりも約16%たわむフェース)
(以上、メーカー資料より引用)

 

そして、今回の最大の特徴とも言えるのがヘッドサイズの変更です。これまでのピンはルール最大級460CCのヘッド体積でしたが、今回は3モデルとも445CC。15CCのサイズダウンがなされています。これによりヘッドの投影面積が小さくなり、前作に比べるとシャープな印象になりました。ただし、ピンのドライバーの前作は460CCの中でも投影面積が図抜けて大きかったので、445CCになって他社の460CCと似たような感じになっています。

実際に打ってみて感じたのは、3モデルとも前作(Gシリーズ)に比べると、捕まりが良くなっています。Gシリーズは見た目が大きく、重心距離もそれに比例してかなり長くなってました。ゴルフクラシックの重心データによると、Gドライバーの重心距離は43.6ミリで、重心深度は43.4ミリ。慣性モーメントが非常に大きいのですが、反面、フェースが返りづらいために、ボールが捕まりづらく感じる時がありました。

対して、今回試打したG400シリーズはサイズダウンした分だけ、重心距離、重心深度とも少し数値が小さく(短く)なっている感じが手に伝わってきます。ストレートを打とうとすればストレート、フェードを打とうとすればフェード、そしてドローをイメージしてスイングすれば、狙い通りのドローが打てました。ここからは超私的な分析ですが、前作(Gシリーズ)だと、「ボールが捕まりづらい」「右にスッポ抜ける」というユーザーからの声をフィードバックした結果、ヘッドサイズを少し小さくすることで、捕まりやすくチューニングしたのだと思われます。他のメーカーもそうですが、新製品を作る場合、現行モデルのデメリットを解消するチューニングがなされることが多いです。

 

さて、今回のエントリーは超私的な新製品の試打の仕方についてです。クラブメーカーは新製品が出ると、メディア向けに記者発表、新製品試打会を実施します。マーク金井も記者発表に顔を出していますが、メーカーが用意した場所、練習場ではなるべくボールを打たないようにしています。打たないようにするために、打てないような服装をすることも少なからずあります。

 

 試打会場でボールを打たない(正確には打ちたくない)のは、ボールが普段と違うことが多いからです。説明するまでもありませんが、ゴルフはクラブとボールが衝突することで飛びます。ボールが普段と違うと(特に練習場専用ボールだと)、飛んでいく弾道がクラブによるものなのか、ボールによるものなのかのジャッジが非常に難しいからです。

 

なので、新製品を試打する時は、室内ならばなるべく神田のスタジオで打ちます。神田のスタジオならば普段と同じボール(スピン系ボール)ですし、計測器も普段と同じ。クラブ以外の要素を揃えることで、クラブをより正確にジャッジできます。ちなみに、コースで試打する時もボールは普段と同じボールを使います。コースに出た時は、レーザー式距離測定器「ブッシュネル」を使うので、飛びの性能はかなり正確にジャッジできますし、ボールが普段と同じなので捕まり具合、スピン性能も正確にジャッジできます。

 

試打をする時に心がけているのは、オンプレーンな軌道でスイングすること。ゴルフクラブは振り方によって挙動がガラッと変わることがあるからです。人間試打マシーンとか言われたりしてますが、オンプレーンに振った時のクラブの挙動がどうなのか? これをまずチェックします。オンプレーンに振った時にボールが捕まりやすいのか? 上がりやすいのか? スピン量がどうなのかをチェックします。

 

次に、わざとインサイドからあおって打ったり、わざとアウトサイド・イン軌道で打って、どんな弾道になるのかをチェックします。クラブによっては、わざとインサイドからあおって打った方がいい弾道が出るクラブもあります。アウトサイド・インのカット打ちをしても、ボールが捕まってドローが出るクラブもあるからです。

 

もうひとつチェックしていることは、シャフトをタイミング良くしなり戻してインパクトを迎えること。手首をローテーションさせてヘッドを返すのではなく、シャフトのしなり戻りを使ってヘッドがどのようにターンするかを調べます。シャフトのしなり戻りを利用してヘッドを返すようにした方が、重心アングル(重心角)の数値通りにヘッドが返りやすくなるからです。

 

ゴルフクラブは振ってみなければ性能は分りません。ゴルフクラブはボールを打って見なければ性能はわかりませんが、打ち方次第で性能がガラッと変わるのです~。

 

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