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2018年02月04日超私的な考察 慣性モーメントが大きなヘッドは本当にやさしいのか!?
ゴルフの竪琴の販売再開!
お待たせしました
RENGAパター販売開始 レッドバージョンなど限定のため、すでに欠品の商品もございますが、ご容赦ください
ご注文頂いた商品の発送は来週からとなります↓クリック
今週は火曜日と土曜日、ガーラ湯沢でスノボときどきスキーを滑ってきました。東京駅からガーラ湯沢までは新幹線で約90分。駅とスキー場が直結しているので、ゴルフに行く感覚で滑る事ができます。嬉しいことに今週は2回ともパウダースノーを堪能することができました。そして、昨日土曜日は京都でアナライズセミナー。東京から京都までは新幹線で2時間ちょっと。新幹線のおかげでサクッと日帰り出張できました。
新幹線にのってない日は、神田のスタジオでピンの新製品をじっくりと試打。新しく登場したG400MAXドライバーと、G700アイアンをガッツリ打ちました。どちらもヘッドサイズが大きくてスイートエリアが広いのがセールスポイントになっています。実際に打ってみてみ、芯を外した時のヘッド挙動が安定しており、ミスに対する強さ、そして直進安定性にすぐれた弾道がオートマチックに打てます。
この2つのモデルに共通しているのはヘッドの大型化によって、MOIが大きいことです。
MOIとは慣性モーメントのことですが、ゴルフクラブの場合、慣性モーメントが大きくなるほどに、芯を外した時にヘッドがブレにくく(回転しづらく)なります。ヘッドがブレないということは、芯を外してもエネルギーロスの度合いが減り、かつフェースの向きが変わりづらくなります。結果、飛距離と方向安定性が安定するというロジックです。
さて、この慣性モーメント。
ヘッドの左右方向の慣性モーメントはルールで上限が定められています。ウッドクラブの場合、「5900gcm2」以内がルール適合、この数値を超えてくるとルール不適合となってしまいます。慣性モーメントに対して数値がルールで定められているということは、裏を返せば、なんらかの優位性があることをR&AやUSGAが認めているとも言えます。
では、慣性モーメントが大きいことによるデメリットはないのか?
大型ヘッド(慣性モーメントが大きい)はテニスのデカラケに例えられることが多いですが、この例えは、、、、半分は当たってますが、半分は外れています。当たっているのはスイートエリアが広がっていることで、外れていることは、ゴルフクラブの場合、その構造上、
ヘッドが大きくなるほど(慣性モーメントが大きいほど)、シャフトの軸線から芯の位置が外れる(遠ざかる)ことです!!!!!!!
テニスラケットはヘッドサイズの大小に関係なく、シャフトの軸線上に重心(芯)があります。テニスラケットはヘッドサイズの大小に関係なく、重心距離はゼロのままです。
ところがゴルフクラブはシャフトがヘッドの端っこに付いているため(パターを除いて、ヘッドの端っこにシャフトをくっつけないとルール違反になります)、ヘッドが大きくなるほど(慣性モーメントが大きくなるほど)、シャフトと芯の距離が遠ざかります。慣性モーメントが大きくなるほど、重心距離が長くなってしまうのを避けられません。
その結果、慣性モーメントが大きくなるほど重心距離が長くなり、ヘッドの操作性が低くなってしまいます。加えて、ゴルファーによっては重心距離が長くなるほどに、芯で当てるのが難しくなる場合が少なからずあるのです。
慣性モーメントが大きなヘッドは物理的にはスイートエリアが広がるメリットがあるののですが、人間工学的には芯に当てるのが難しくなるというジレンマを抱えることになるのです。もしもテニスのデカラケのようなゴルフクラブを作るというのであれば、センターシャフトのパターのようにシャフトをヘッドを端っこではなくて、ヘッドの中央付近にくっつけ、重心距離が長くならないようなクラブを作る必要があるのです。
そして、ここからは超私的な推論ですが、同じヘッド重量の場合、慣性モーメントが小さいヘッドと、慣性モーメントが大きいヘッドを振り比べると、慣性モーメントが大きなヘッドの方が、振った時に「重く」感じます。ヘッドが回転しづらい(抵抗が大きい)分だけ、それをゴルファーは重さとして感じてしまうのでしょう。そして、慣性モーメントが大きなヘッドの方が、振った時に重く感じる分だけ、芯で捕らえた時にはボール初速が少し上がり、飛距離も出ます。ヘッドスピードによっても異なりますが、同じヘッド重量で慣性モーメントが小さいヘッドと、慣性モーメントが大きいヘッドとを比較した場合、同一ヘッドスピードで芯で捕らえた時は5~10ヤードぐらい飛距離の差が出るような感じがします。感じがしますと書いたのは、物理的に飛距離の差が出る根拠が今のところ提示できないからです。
クラブが変われば、スイングも変わります。
プロでも慣性モーメントが大きなヘッドを上手く使いこなせる選手がいる半面、慣性モーメントが大きなヘッドを持て余してしまう選手もいます。ただ、この10年の傾向を見ていると、慣性モーメントが大きなヘッドを使いこなしている選手が世界ランクの上位を占めていることはまぎれもない事実です。ちなみに、世界ランク1位のダスティン・ジョンソンは世界で最も慣性モーメントが大きなヘッドを使う名人です。
慣性モーメントの大きなヘッドはやさしくて、そして飛びのポテンシャルも高いのはまぎれもない事実です。そして、使いこなすにはそれなりのスキル(技術)が求められるのもまぎれもない事実です~。
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2018年02月01日超私的な考察 なぜテーラーメイドは「M1、M2」を「M3、M4」へと名称変更したのか!?
ようやくアナライズの超オススメ練習器具が揃ってきました
ゴルフの竪琴の販売再開!
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2月に入りプロ野球のキャンプが開幕し、平昌オリンピックまであと一週間。関東エリアは寒さはまだまだ続き、そしてマーク金井のスノボ&スキー三昧生活も続きます。ゴルフは年間を通して楽しめますが、ここ数年、この時期はゴルフ場でプレーしてません。オフシーズンを設けることでスイングをじっくり作り上げることができますし、ゴルフに対するモチベーションを上げていけると思っているからです。
さて、モチベーションを上げると言えば、やっぱり道具(クラブ)の衝動買いでしょう。スノボでもゴルフでも、新しい道具を手に入れるとすぐに現場で試したくなります。新しい道具を手にすると「何かやってくれそうな」期待感が大いに高まり、またその期待感そのものが道具を扱うスポーツの魅力でもあります。
マーク金井が2月に衝動買いが決まっているクラブは、、、、
M3とM4のどちらにしようか迷っている人も多いかと思いますが、迷ったら大人買い(笑)。ちなみに、2代目のM1、M2に関してはM2だけ買い、M1の購入は見送ってます。そして2代目に関してはM2も断捨離。今手元にあるのは、初代のM2が2本、初代のM1が1本です。
さて、このM3とM4。M3はM1のリプレイスモデル(後継機)、M4はM2のリプレイスモデルと称されています。確かに調整機能の有無などを考慮すれば、「なるほど」と相づちを打ちたくなります。しかしその一方で腑に落ちないことがあります。M1とM2はモデルチェンジして2代目になっても、ネーミングはM1とM2のまま。それが3代目になって、数字が変わるのは少し不自然に感じるのです。もしも数字を変えるのならば、2代目の時にM3、M4にするのが自然に感じます。
そして、もうひとつ不自然さを感じたのがクラブの重心スペック。初代M1、M2と2代目M1、M2の重心距離を比べてみると、
重心距離 初代M1 37.4mm→→2代目M1 39mm
初代M2 39.4mm→→2代目M2 39.9mm
モデルチェンジによって重心距離が伸びていますが、数値的な違いはそれほど大きくありません。M1で1.6mm、M2では0.5mmしか違ってません。なので、プレーヤーは初代から2代目に切り替えた時、違和感なく使えるように仕上がっています。しかし、今回のM3、M4に関してはモデルチェンジで重心距離がガラッと変わりました。
重心距離 初代M1 37.4mm→→2代目M1 39mm→→→M3 40.5mm
初代M2 39.4mm→→2代目M2 39.9mm→→M4 44.5mm
M3は2代目M1に比べると4.9mm1.5mm重心距離が長くなり、M4は2代目M2に比べると4.6mmも重心距離が長くなっています。超私的なことを言わせてもらうと、ここまで重心距離が変わると、ヘッドの設計はまったく別物と言わざるをえません。そして、察しのいい人ならばお気づきかと思いますが、重心特性で比較すると、、、
2代目M2≒M3
タイガー・ウッズはM2からM3にドライバーをチェンジしましたが、重心距離の数値から考えるとこの選択はしごく当たり前。M2とM3ならば重心距離の差が1mm以下なので、ヘッドの操作性が非常に似通っているからです。クラブの重心位置を考えると、タイガーのM2からM3に変えた選択はクレバーな選択だと思います。
M3は重心距離が前作M2とほぼ同じ。それでいてM2には無かった重心位置を任意に移動できる機能が付いてます。この2つのことを考えると、M3はM1とM2を足して2で割らないクラブ、即ち「M1+M2=M3」という結論を出したくてウズウズしています。
では、M4はどのクラブが進化して出来上がったのか?
M4は重心距離が44.5mmと非常に長くなりました。これは市販されている460CCドライバーの中でも最も長い部類ですし、実際に試打してみても重心距離の長さを感じました。
そして、試打して真っ先に思い出されたのが「エアロバーナー」です。ちなみに、エアロバーナーの重心距離は、
44.4mm
M4の重心距離とほぼ同じですが、M4はエアロバーナーと異なる点があります。それは捕まりに影響を及ぼす重心アングルで、この数値がかなり異なります。
重心アングル エアロバーナー 17.5度
M4 24度
重心距離にほとんど差はありませんが、M4はエアロバーナーに比べると重心アングルがかなり大きくなっている分だけ捕まりづらさを補正しています。2代目M2の重心アングルは21.4度なことを考えると、M4はエアロバーナーとM2を足して2で割らないクラブ、即ち「エアロバーナー+M2=M4」という結論を出したくなりました。
今回の考察は超私的なモノで、恐らくテーラーメイドのスタッフがこのエントリーを読んだら「ホンマかいな~」と目を疑う人がほとんどでしょう。しかしながら、米国本国のM3とM4の開発担当者がもしも読んだら、「ありゃま、開発背景を見抜かれた~」と驚くかも知れません。
ドライバーはモデルチェンジ毎に進化していますが、進化するためにはベースとなるクラブの存在は欠かせません。M3とM4に関してはツイストフェースが注目されていますが、マーク金井的には開発ベースとなったクラブの存在が大いに気になる所です~。
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2018年01月30日超私的なヘッド計測インプレッション テーラーメイド M3&M4ドライバー
ようやくアナライズの超オススメ練習器具が揃ってきました
ゴルフの竪琴も販売再開!
注文が殺到しておりますが、発注頂いた順番(入金確認が取れた方から)に随時発送しています。もしかしてしばらくお時間がかかるばあいがございます ご容赦いただければと思います
あっという間に今月も30日を過ぎました。この時期はゴルフ冬眠期間で、スノボ&スキー三昧期間。先週、体調を少し崩してしまいましたが、今シーズンは今日を含めて9回ほどスキー場に行きました。ゴルフ同様、スノボ(スキー)もハーフプレー(半分)が基本で、朝イチの新幹線に乗って、滑走時間はサクッと2時間30分前後。「もうちょっと滑りたい」と思うぐらいで切り上げることで体力を温存できますし、何よりも午後から普通に仕事できてしまうのがgoodです。
この時期、雪山三昧な生活をしていますが、神田のスタジオでは「セミナー」と「クラブの試打」は欠かしません。先週はピンから新しく登場したG400MAXドライバーと、G700アイアン、そしてテーラーメイドの新製品、M3&M4ドライバーをじっくりと試打しました。そこで今回は、M3&M4のヘッドについて超私的にインプレッションします。
M3&M4は2代目M1&M2のリプレイスモデルとして登場。初代M1&M2から数えると3代目のモデルとなります。記者発表で強くアピールしているのが、
ツイストフェース(ねじれたフェース)!!!!
通常のフェース面と比較すると、トウの上半分がフェースが開く方向、かつロフトが増える方向にねじれ、ヒールの下半分がフェースが閉じる方向、かつロフトが減る方向にねれじれています。記者発表では「なんだこりゃ」ってぐらいねじれたフェースがディスプレイされていますが、実際の製品はねじれは大きくありません。手でフェースをなぞってみても「本当にねじれているの?」ってぐらいの感じです。
それよりもフェース面を見て感じたのは、バルジが少なくて、、、、
フェースがかなり「平ら」に見えることです!!!!!!
アイアンとまでは行きませんが、従来モデルと比較してみてもフェース面は平らに近く見えます。超私的なことを言わせてもらえば、ねじれフェースではなくて平らフェースと言われた方がピンと来ます。フェースが平らに近づいているのにはもちろん理由があって、昔と違って今どきのドライバーはフェースの反発が強いために、ギア効果が働く度合いが弱く、フェースを平らにした方が「打点が左右にブレた時、左右の曲がりを軽減できる」からです。他社のドライバーでは、ヤマハのRMX118もフェースのバルジが少なくてかなり平らになっています。
そしてフェースに関しては、もうひとつ気になったことがあります。それは、、、
フェース面に刻まれたスコアラインの中央と、スイートスポット位置のズレです!!
シャフトを脱着してヘッドのスイートスポット位置を計測してみると、M3、M4ともスイートスポット位置はフェース面の中央よりもややトウ側上部に位置しているのです。前作(2代目)のM1、M2のスイートスポット位置はフェース面のほぼ中央上側にあるのに対して、M3、M4やフェースのトウ寄りにオフセットされた感じになっています。ドライバーは「フェースのトウ寄り上側で打つと飛ぶ」と言われたりもしてますが、このM3、M4に関しては、まさにその位置にスイートスポットが位置してます。
ちなみに重心距離を計測してみると、
重心距離 M3 40.5mm 2代目M1 35.6mm
M4 44.5mm 2代目M2 39.9mm
数値的にも、M3は2代目M1に比べると4.9mm重心距離が長くなり、M4は2代目M2に比べると4.6mmも重心距離が長くなっています。超私的なことを言わせてもらうと、ここまで重心距離が変わると、ヘッドの設計はまったく別物。これはフェースをねじったことよりも打った時に「違い」を感じさせてしまうと思います。クラブによっても異なりますが、重心距離が3mm以上変わってくると、ヘッドの操作性(ヘッドの返りやすさ)に少なからず影響が出るからです。そして、M4に関して付け加えると、このヘッドは2代目M2とエアロバーナーの「いい所取り」をした感じに仕上がっています。
テーラーメイドはツイストフェースによって、フェースによって生じた曲がり幅が15ヤードから5ヤードまでに軽減したとコメントしています。しかしながら重心距離が4mm以上も伸びたことに対してはまったくコメントしていません。ちなみに、重心距離が4mm以上伸びてくると、一般にはヘッドの慣性モーメントの数値も上がるので、芯を外して打った時に左右の曲がりを軽減させることができます。
ツイストフェースはビジュアル的なインパクトがあり、ネーミングもインパクトが強いです。このためどうしても、フェースに目を奪われてしまいますが、超私的に言わせてもらえるならば、M3、M4は前作よりもヘッドの重心位置、慣性モーメントを数値を大きく変えたドライバーであると思われます。そして、このことが左右の曲がりを軽減させていることに貢献しているような気がしてならないです~。
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2018年01月28日超私的な提案 50歳過ぎてドライバーの飛距離を伸すコツ、 その4
1月29日月曜日21時から生配信します
ようやくアナライズの超オススメ練習器具が揃ってきました
ゴルフの竪琴も販売再開!
関東エリアに大雪をもたらした月曜日に合わせるかのように、不覚にも持病の喘息をこじらせてしまいました。火曜日はなんとかスノボに行きましたが、そのツケがまわって金曜日までは、毎日咳ざんまいでした(笑)。
改めて自分の年齢(現在59歳)を自覚させてもらえて良かったと思ってますが、ゴルフの飛距離だけは今の所、落ちる気配がありません。最近、導入したMEVOで計測してみても、ドライバーの飛距離は10年前と同じかやや伸びています。筋トレとかは特にやってませんが、これはひとえに道具の進化の恩恵を受けているからだと思います。
さて、今回も今回も50歳から飛距離を伸す方法について超私的に説明します。これまでのエントリーでも書きましたが、クラブの性能を引き出して飛距離を伸すために必要なことは、
・エネルギー効率が高い(エネルギーロスが少ない)インパクト
・テコの原理を上手く使うこと
・シャフトのしなりを上手く利用すること
この3つを実現できれば今どきの進化したドライバーの性能を100%引き出せますし、50歳過ぎても、60歳からでもドライバーの飛距離を20ヤード以上伸すことも十分可能です。ルールを超えた高反発ドライバーを使えば、さらに飛距離を伸ばせるようにもなってきます。
今回からは、この3つの中の2つめの要素である「テコの原理を上手く使うこと」について超私的に説明していきます。
飛距離アップセミナーでは、受講者に「テコの原理はどんなものかを具体的に挙げてもらうと、こんな回答が返ってきます。
・金づちでクギを叩く
・クギ抜きでクギを抜く
・栓抜き
・爪切り
・ボート漕ぎ
この中で、ゴルフスイングにもっとも近い動きと聞かれたら、皆さんはどれを選ぶでしょうか?
打撃するという点では、「金づちでクギを叩く」という答えが正解で、実際、飛距離が出ない人のスイングを観察すると、大抵は大工さんのように「金づちでクギを叩く」動作がちゃんとできてません。ダウンスイングの初期の段階で手首のコックがほどけてしまい、手首をまったく使わないでクギを叩くような動作になっています。
ドライバーが飛ばない人の場合、まずは大工さんのように「金づちでクギを叩く」ような動作を身に付ける必要があります。具体的に言うと、、、
ダウンスイング前半では、「手首のコック」をほどかないこと、「右ひじを下げて、右腕をたたんだ状態をキープ」する動作を身につける必要があるのです。
アナライズの飛距離アップセミナーでは、これらの感覚を養ってもらうために「ゴルフクラブを振り上げて、地面に刺さったクギを叩く」というドリルを紹介しています。
テニスのサービスを打つような感じで右手でクラブを振り上げる。
このとき、右ひじを頭の高さまで振り上げ、ヘッドを下げておく。
↓
そこから、右ひじを脇腹の位置まで下げる(手首は曲げたまま)
このとき、シャフトは右肩にできるだけ近づけておく
↓
そこから、右腕を真下に下ろす(手首は曲げたまま)
このとき、右ひじを背中側に少し引く
↓
そこから手首を伸して、ヘッドで地面をポンと叩く
ひじ→腕→手首
この順番を守ってクラブを振り下ろすようになれば、「大工さんが金づちでクギを叩く」感じになります。そして、この動作こそがダウンスイングでの正しい動作となり、テコの原理を使ってヘッドスピードを効率良く上げていけるようになるのです。
ゴルフスイングにおいてテコの原理を正しく使うには、関節を動かす順番を正しく守ることが必要不可欠です。これがちゃんとできればパワーに頼らなくても、ヘッドスピードを効率良く上げていけますし、飛距離も出るようになってきます~。
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2018年01月23日超私的な考察 打点が左右に外れた時、なぜロボットと人間とでは違う結果になるのか!?
お待たせしました!
明日からゴルフの竪琴販売再開します!
あと1日だけお待ち下さい(注文が殺到することが予想されます。随時発送しますが
到着が少し遅れる可能性がありますので、ご了承いただければと思います)
昨日より2月のセミナーの募集開始しております↓詳しくはこちら
昨日の関東エリアは記録的な大雪。アナライズの地元、神田も夜には雪国と見間違うぐらい雪が積もりました。首都圏では首都高が至る所で通行止めになり、電車も大幅に遅れ、加えて空の便もほとんどが欠航になってしまいました。
さて、今週はいよいよPGAマーチャンダイジングショーが開幕します。フロリダ州オーランドのコンベンションセンターで開催されますが、ここに国内外のクラブメーカー、アパレルメーカー、そして練習器具やゴルフに関連する会社がこぞって出店します。今年、その数は1100を超えるみたいです。日本のゴルフフェアと違って一般の人は入れませんが、PGAショーには世界中のゴルフ業界人が集まります。
PGAショーで目立つのは大手クラブメーカーのブースです。ブースの面積が非常に大きいですしデコレーションも派手だからです。ネットで調べてみたら、今回もテーラーメイド、キャロウェイ、タイトリストのブースは面積が広くて目立つ場所に位置しています。
すでに米国メーカーは新製品を記者発表してますが、超私的に一番インパクトが強かったのはテーラーメイドの「ツイストフェース」。日本の記者発表では巨大なねじれたフェースがディスプレイされてましたが、恐らく、PGAショーでもこれと同じか、さらに巨大な「ツイストフェース」が展示されると思います。ねじれたフェースはビジュアルインパクトが強いですし、革新的なイメージをゴルファーに感じさせてくれるからです。
さて、このツイストフェース。
フェースのトウ側は通常よりも右を向き、かつロフトが増えるようにねじれています。対して、フェースのヒール側は通常よりも左を向き、かつロフトが減るようにねじれています。こういう風にねじることで、ゴルファーの左右の曲がりを軽減させることができるとメーカー側はアピールしています。
ツイストフェースを採用する上で、テーラーメイドが分析したのは。ゴルファーの打点位置のばらつきとロボットと人間が打った時の弾道の違いについてです。打点位置においては、ゴルファーは芯を外した時、「ヒールの下側とトウの上側に偏りやすい」という結果が出ているとテーラーメイドは分析しています。この結果については、かつてキャロウェイも同じ分析結果を出していました。打点位置が斜めにズレるのは、恐らくシャフトのトウダウンが少なからず影響しているのだと思います。
次に、テーラーメイドは打点位置が左右にブレた時、ロボット(スイングロボット)と人間とでは違う結果になったとコメントしてます。
ここ130年間、(パーシモン時代から)ドライバーはバルジとロールというテクノロジーを利用して曲がりを補正してきた。エンジニアは当然これを研究してきたが、バルジとロールがあるものは、我々がR&Dで使うテストロボットが打てば真っすぐ飛ぶ。いわば、テストロボットのために設計されていたと言っていい。ところが、人間では同じ結果にならない。バルジとロール以上に球が曲がってしまう。
(米国CEOデイビッド・エイプルズ氏、日本での記者発表時でのコメント)
これがツイストフェースを生み出すことのきっかけになったそうですが、では、なぜロボットと人間では、打点が左右に外れた時にボールの飛び方が変わってしまうのか?
この文言だけだと、「ロボットよりも人間の方がスイングが悪いから左右に曲がる度合いが大きい」と受け取られかねません。
しかしながらロボットのスイングと人間のスイングとでは根本的にやっていることが違うことを理解しておく必要があります。それは、、、、、、
ロボットはスイングが一定なので、アドレス時のボール位置をわざと変えることで打点位置を左右に外しています。対して、人間の方はというとボール位置が同じで、スイングの仕方が変わることで打点位置が左右に外れるのです。
意図しているのかどうか分りませんが、テーラーメイドはこの点についてはアナウンスがなされていませんでした。
大事な事なので繰り返します。ロボットは意図的にスイングを変えることができないので、球位置を変えることで打点位置を変えます。対して、人間は球位置が同じで、スイングの仕方が変わることで打点位置が変わってしまうのです。やっていることがまったく違うわけですから、ボールの飛び方が変わってしまうことは致し方ないのです。
ゴルフは物理ですが、今の所、スイングロボットは人間のように球位置が同じで打点位置を変えるなんて器用なことはできません。今回、テーラーメイドヒューマンテストの結果からフィードバックをしたクラブ作りをしています。これはデータ収集に時間がかかって非常に面倒ですが、非常に理に叶っていると思います~。
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