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ヤマハ インプレスX Vフォージド(2012)

このインプレッションは2012年1月に書かれたものです

パーゴルフの2011冬のカタログの取材の時に試打した、ヤマハのインプレスX Vフォージドアイアン。見た目はハードで難しそうに見えるのだが、実はヘッドも少し大きく、キャビティが深く、ソール幅もソコソコあって、打ちやすい印象を持っていた。純正で装着しているシャフトもDGだけでなく、TOUR-AD85が入っているモデルもあって、試してみたいなと思っていたので、シャフトテストも兼ねて購入した。

僕は日本のゴルフクラブに最近違和感を覚えている。クラブのガラパゴス化である。アイアンのガラパゴス化というのは、見た目が非常に手強そうで、難しそう。ヘッドも大きくなく、ソールの幅も、キャビティも深くなく。見えていて、実は大して難しくないという。ツンデレなアイアンを僕はガラパゴスアイアンと呼んでいる。

このアイアンはまさにそれ!ヘッドもマッスルや、ハーフキャビティより少し大きめ、ソール幅は厚く見えないギリギリまで厚い、そしてキャビティはよく見ると、非常に深かったりする。僕は基本的に、やさしく見えても平気なタイプ。だからG15を愛用しているのだけど、見た目を気にする人も多いから、ガラパゴス化が進むのだろう。

さてTOUR-AD85と言うシャフトだが、実は特殊なシャフト。スチールシャフトからリシャフトすることを前提にしているので、チップ径がアイアン用スチールシャフトと同じ9mm、これは非常に助かるのだけど、カーボンシャフトはどうしても先端が軽くなるので、スチールからカーボンにリシャフトするとバランスが軽くなってしまう。このADシリーズのアイアンシャフトは、先端をわざと重くしていて、スチールからリシャフトして同じ長さでもバランスが出るようになっている。逆に今のカーボンシャフト装着モデルはスチールより長くなっている。長さは大切、このアイアンは5番で37.75インチだけど、僕は通常使っているカーボンシャフトのアイアンは5番38インチと0.25インチ長い。やはりチップヘビーだとフィーリングが変わる。硬さは意外に軟らかいが、独特なフィーリングとなる。

さて打ってみると、ヘッドは一枚モノの鍛造なので、打感は非常にしっかりしている。見た目よりかなりやさしいガラパゴスアイアン。非常に仕上げも美しいのがヤマハの魅力。ライ角を5度もアップライトにしたのに、メッキにシワも入らない仕上げの良さ。問題は長さと、慣れが必要なカーボンのフィーリング。が気になるところだ。

リシャフトするか、そのまま使うかなやむところ。ラウンドで使ってから考えることにする

ヤマハ インプレスX Vフォージド+TOUR-AD85 S(5番)
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長さ37.75inch/重さ399.3g/バランスD1/振動数305cpm/センターフレックス値6.74/ロフト角25度/ライ角65度
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