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タイトリスト 910D3

このインプレッションは2011年4月に書かれたものです

先週、交通事故で入院してクラブが振れだしたのが、昨日から。だけど僕はこんな時でもクラブを買ってなんぼ!つるやゴルフ神田駅前店に行って、タイトリスト910D3を購入。このクラブは凄く不思議なヘッド。D2,D3と2タイプでカタログなどでは、D2が少しやさしさをアピール、D3が上級者向きをアピールしている。

910d32

一般的に上級者向きを謳うと、ディープフェイスになり、ヘッドが小振りになり、”重心距離”が短くなることがほとんど。この前のモデル909ではD2とD3フェイスの高さは、D2がシャローD3がディープと差をつけていたが、今回はほぼ高さが同じ。そしてヘッド容積はD2が460CCで、D3が445CCとヘッド容量がやはり小さくなっているが、逆に”重心距離”が長くなっている点に注目した。”重心距離”が短い方が操作性が高く、上級者は長すぎる”重心距離”を好まない傾向にあるからだ。前回とりあげた、バーナーなどは”重心距離”が長く捕まらないヘッドで、フッカースペシャル的な性格だ。とはいえ”重心距離”が長い方が飛ぶのだ、それはヘッドは回転しながらインパクトを迎える。”重心距離”が長いほうが、回転エネルギーは大きくなる。長い重心距離のヘッドの方が、当たりが強いのだ。ゴルフのクラブはシャフトのを軸として回転していて、軸周りの慣性モーメントが大きい方が、より大きいエネルギーをボールに伝えることが出来る。ただ、”重心距離”が長いとボールが捕まらない。

910d31

”重心距離”が”42mm”を越えると、ボールを捕まえれられる人が少なくなる重心距離が長い方が飛ばしに有利だが、捕まらないとボールはスライス回転してスピン量が増えて飛ばない。重心距離が短い方が、低重心なヘッドを作り易いのと、あとプロはフェイスを早く回転させて,打つ(パーシモン的操作)で飛ばすという事も出来るが、やはりこれだけヘッドが大型化したら、フェイスの開閉でなく、シャットフエイス+長い重心距離で飛ばす方が合理的だと僕は思っている。

ご存じのように910シリーズは、シュアフィット・ツアーシステムで、”ロフト角”、”ライ角”が変えれられる。カタログには謳っていないが、この二つが変わるということは、”フェイス角”も変わる。しかし”フェイス角”が変わることで、そもそもスライサーが”重心距離”の長く捕まりにくくなっているのを、”フェイス角”で補おうとしても限界がある。最近テーラーのR11や、ナイキのVR PROを使ってみて思うのだけど、この可変システムでのフェイス角は、球筋の矯正効果よりも、自分のイメージに近い出玉にいかに近づけるかという点において、効果的に感じる。もちろん球筋もかわるが、フェイスの向い
てる方向に、打ち出しやすい。構えたラインへ、打ち出す出玉が合うということが一番の利点に感じている。捕まりは、”重心距離””重心角””重心深度”でほぼ決まってしまう。

重心距離  重心深度  重心角
タイトリスト910D3  42.6mm  39.6mm  24.7°
タイトリスト910D2  40.1mm  42.1mm  26.0°

D2よりD3のが、重心距離が長く、重心深度が浅く、重心角が低い

つまり、捕まらない。そして低スピン要素が溢れているということになる

ヘッド重量も、スリーブの部分を入れると200g弱ということで、合格。非常に飛距離が期待出来る一本。あとヘッド重量はウエイトが別売りされているので変えることが出来るのもメリット。R11シリーズによって、フェイス面が黒いクラブにも慣れてきた リシャフトも問題なく出来るので期待したい一本である

タイトリスト910D3+純正motore 5.5
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長さ45inch/重さ309.5g/バランスD2.5/振動数252cpm/センターフレックス値
4.12/ロフト10.0度/フエイス角-2.5度(ライ角60.00度A1ポジション)

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