このインプレッションは2011年4月に書かれたものです
マスターズも終わったけど、やっぱり目立ったのは”白!”ということで、R11のFWもお約束買い!なんといっても1Wが調子いいから。JYPERSで並行19800円!並行のメリットはなんと言っても価格が安いこと、そしてデメリットはシャフトの素性がわかりにくいこと、仕様がいろいろ違うこと。
このR11FWもアルディラのRIPが入ってる物があったり、とバリエーションがある。今回買ったのは、アメリカでの純正シャフト。ドライバーが60g台のシャフトで、FWは70g台のシャフトが入っている。アメリカのモデルはちゃんとウエイトフローを考えて作ってあると感心する。しかし、ワッグルしてみると、かなり硬そうだ。まあ基本リシャフト前提なので、使えたらラッキーと思って計測してみると、振動数280cpm、センターフレックス値5.46とアフターマーケットのX以上かも。
さて今までのテーラメイドのFWといえば、番手とロフトのマジックを使って、飛ぶ!という評価を得ていた。5番で17.5度であるとか、13度の3Wをつくってみたりとか、番手に捕らわれてる人にとっては、テーラーメイドのFWは飛ぶ!と思うわけである。しかし実際には、”ロフトが立っているだけ”というマジックで評判だった。アイアンのストロングロフトと同じこと、僕は番手というよりも、リアルロフトが重要、それはリアルロフトが”飛距離の階段”作りに一番影響するからだ。
さてこのストロングロフト気味のFWが伝統だった、テーラーメイドだけど、R11は表示ロフトが従来より多め。3Wは15.5度と多め。T3というロフトの立ったモデルでも14度と、従来よりロフトが0.5度多め。手に取ってみた時に、色のせいもあるのだろうが、ロフトが多く見えた。僕の場合カチャカチャと調整するとしても、ライ角をアップライトにする程度しか考えていない。早速計測してみるとロフトは16.5度もある。
テーラーメイドR11 FW 15.5度+blur70(純正シャフトフジクラ製)
———————————DATA——————————–
長さ42.75inch/重さ349.0g/バランスD3.5/振動数280cpm/センターフレックス値
5.46/ロフト16.5度/フエイス角-1.5度(ライ角59.00度)
——————————————————————-
ヘッド重量は216.1gカートリッジを入れると223.7gと結構重めのヘッドだ打ってみると、どうしてロフトを増やしているのかわかった。明らかに低重心感があって、低スピンな球が出る。吹けないこの感じは、キャロウェイのスチールヘッドプラスのよう。ぶっ飛び系である。
ヘッドが重めなこともあって純正の長さも42.75gと短め、リアルロフトが16.5度あるので、3Wというよりも4W的な感じがする。今使っている、ロイコレのTRC ドライビングスプーンが44インチでロフト13度と、立っている。ロイコレTRC D/Sがロフト13度で2W(ブラッシー的)そして、このR11FWが16.5度で4W的、そして白いレスキューの18.5度へとつながる。飛距離の階段的には、なんともイイ感じの組合せが出来た。
UTの時も思ったけど、R11 FWも完成度が高い。FCTカートリッジをメーカーは売ってくれないけど、ネットで手に入れて、リシャフトするとにした。2WはUST-MamiyaのATTAS T2の 6Sを44インチで使っているので、R11にはATTAS T2の7Sを入れる事にする。T2はシャフトの先端の挙動が安定していて、手元が硬いながらも、しなってくれるポイントがあり、タイミングがとりやすい。FWに入るのは、最近T2ばかり。これで白いヘッドで揃ってしまった。そして実はまだ白いヘッドを買ってしまっている コレはまた次回のお楽しみに・・
テーラーメイドR11 FW 15.5度+ATTAS T2 7S
—————————–DATA————————
長さ42.5inch/重さ342.5g/バランスD5/振動数265cpm/センターフレックス値
4.69/ロフト16.5度/フエイス角-1.5度 (ライ角60.25度)
————————————————————-
2011年5月追記
僕のクラブの色は?と聞かれると、白と答えるぐらい。白が進出してきた。そして更にまた買ってしまったのは、R11FWのT3だ。今エースの15.5度の3Wは非常に気に入っているのだけど、リアルロフトが16.5度と3Wというより、4W的ポジション。
僕のホームコースである猿島CCは、戦略的な設計でバックティから250y~260y以上飛ぶと、次がスタイミーになりやすい、かといって230yでは距離が残りすぎて、高速グリーンの狙い所に打つのが難しくなる。1,2,8,12,18番と悩みどころホールが、5つもある。1Wを気持ち良く打てないのだ。そんな時に活躍してくれそうな14°の3Tだ。TとかTOURとか付くと、ゴルファーの所有欲を増幅させるような気がする。車でもR、Racingとか付くと、グッと刺激するのと同じ。そもそもテーラーのR11というか、海外のメーカーの方が、FW作りが上手いと思う。僕の分析は、まずヘッド重量が充分あるという点、日本のメーカーは重心を極端に下げるのを嫌うが、海外のメーカーは大胆に下げて低重心のヘッドを作る。という二点だ。とくにテーラーは上手い。
僕はカチャカチャ(FCTシステム)が嫌いと公言してきたが、この間R11シリーズを愛用してきて考えを新たにした。やはりこれも初期よりも進化している事を感じる。カートリッジの重量も軽量化しているし、ヘッドの設計も低重心化の不利になりそうな構造を考慮に入れて、完成度がどんどん増してきている。ライ角も調整出来るし、なんと言ってもリシャフトが簡単な点に今回は注目した。僕は
15.5°のR11FWに、UST MamiyaのアッタスT2 7Sを入れた。今回14度のTSを購入、シャフトは純正だ。純正シャフトは硬すぎて使えない。しかしカチャカチャすれば、15.5°の3Wに入れてある、アッタスT2をそのまま入ってしまうのだ。長さも同じなので衝動買いしても、必ずリシャフトがセットで付いてきて、結局高く付いてきたが、このカチャカチャシステムでは、リシャフトがネジ1本で出来てしま
う。衝動買いのリスクヘッジ。逆に言えば、シャフト基準で、リシャフトならぬ『リヘッド』が出来る。コースに合わせて、3Wか3Tかチョイスできるのだ
最近は、このFCTカートリッジ簡単に手に入る。シャフトを入れて用意しておけば、シャフトバリエーションも簡単。このカートリッジ。形状が二種類あるのだけど、リシャフトするなら、初期のバージョンがお勧め。新しいタイプはフェラルの部分だけ販売していないので、リシャフトに耐えられない。古いタイプは重量は重いが、プラスチックを使っていないので、何度もリシャフトできる。売価は税込み19800円。かつてのロイコレなどは、FWで平気で4~5万していた。
そんな時代からすると2万で最新鋭のFWが買えてしまう。この衝撃。アメリカで売っている値段より安いのではないか?並行輸入するのが馬鹿らしいこの価格。ただし純正シャフトは、ビックリするぐらい硬い。アフターマーケットのシャフトと比べてもワンフレックス以上硬いので、ご注意を。リシャフト前提で購入して欲しい
テーラーメイドR11 T3 14度+純正フジクラ blur70
————————DATA——————————
長さ42.5inch/重さ353.3g/バランスD4/振動数282cpm/センターフレックス値5.69/ロフト13.75度/フエイス角-3度
————————————————————-