このインプレッションは2011年2月に書かれたものです
注目の2011年新製品が次々に発売されてきた。僕的には新製品発表会や、試打テストなどで、コレは!という新製品をあらかじめチェックしている。そのなかでも、コレ大丈夫?という1Wが、ナイキの VR PRO ドライバーだ。
何が『大丈夫?』かというと、ボール初速の出方が半端ではない。ぶっちゃけ『高反発??』という感じなのだ。実は試打したメディアの間でも、飛ぶと話題になっている。発売したので早々に手に入れる。早速試打してデータを取る。僕はボール初速が65~66m/sぐらいでるのだが、このドライバーは67m/s台が何度も出る。この辺が僕が『高反発じゃない?』と思ってしまったポイント。たぶんルールギリギリの反発係数0.830に限りなく近づけていると思われる。反発が良く感じる1Wの音は、例えばXXIOのように、『カキーン』という響く音。実は 『チン』という音のドライバーがの反発がよい。僕らはそれを経験上知っている。このナイキのVR PRO ドライバーは、まさにこの音がする。
ヘッドはメーカーが、『遠藤製作所で作りましたという』だけあって、造りも美しいし打感もよい。ネックも以前のSTR8-FIT TOURという、カチャカチャ機能で太く見えていたがの、黒くなって少し細く見えるようになって構えやすくなっている。ぶっちゃけ32通りもヘッドのアングルが変えられるこの機能は、僕にはオーバークオリティでこの細かい段階は生かせない。しかしちゃんと計測して、最適値に合わせれば武器になる。そして1度決めたらむやみに調整しないことをお勧めする。自分にとって、最適なロフト角と、フェイス角を計測して把握しておく。自分の最適値を知ることで、1Wを買い換えても、安心して使える。
計測できる所は、残念ながら多くはない。しかしこれはゴルファーにとっての、身体測定みたいなもの。身長、体重、スリーサイズを知っておくことはプラスになる。さて VR PROだが実際に打ってみると、初速の速さに加え、スピン量も多くなく、飛距離が期待出来る。
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ナイキ VR-PRO ドライバー9.5°+TOUR AD VR511D S
長さ45.25inch/重さ308.9g/バランスD2/振動数250cpm/センターフレックス値
3.86/ロフト10.5°/フェイス角-0.75
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冬には、この純正シャフトぐらいが丁度良いかな?と思い購入したのだが、僕のエースドライバーに入ってるFUJIKURA MOTORE VC6.2のSで 259cpmの4.37 さすがにワンフレックスぐらい差がでると、少々使いづらい。純正の振動数250cpmだと、ヘッドスピード43m/sの人にはピッタリで、結果も出るだろうけど、僕には少しアンダースペック。リシャフト!と言いたいところだけど、このスリーブは正式ルートでは手に入らない(笑)・・。
なんとかリシャフトできないのか? このモデル、メーカーカスタムで ツアーADのDJ6、ディアマナのahina60、FUJIKURAのMOTORE VC6.2と選べる。この VR PROのヘッドは洋梨型で重心が深くなりすぎない。重心が浅いというのはメリットがあって、重心深度が浅い=重心位置は低く出来る。そして操作性が増す。上級者モデルに洋梨のヘッドが多いのは、重心深度のが浅いから。その特性から考えると、DJ6との相性が良いと感じる。
そしてカスタムオーダーも始まるそうだ。しかし僕は気軽にリシャフトしたい。店長に相談してなんとかリシャフトしたいと思う