このインプレッションは2011年10月に書かれたものです。
久々に先週トーナメントを観戦に行った。目的は竪琴を買ってくれた、塚田好宣プロの応援。アマチュアの方がトーナメントに行ってまず驚くのはプロの1Wの弾道や飛距離。
僕はトーナメントプロとアマチュアの差が一番出るのは、ショートゲームだと思っている。確かにパーシモン時代は、プロのアマチュアの差がかなりあったと思うけど、道具の進化で飛距離は若干埋まってきていると感じる。
僕も竪琴のおかげで飛ばないシニアプロぐらいは飛ぶようになってきた。しかしプロとのショートゲームとの差は、縮まっていないと感じる。プロの中でもショットは素晴らしいのに、成績は下位、逆にショットは・・・だけどパターが死ぬほど上手いと言うプロもいる。
片山晋呉プロも見たけど、スイングはホントに素晴らしい。でも、今年は優勝の機会がない。プロでもかなりの差がある。でも下位のプロでもほんとにパターは上手い。やはり練習量が圧倒的に違うからだろう。その練習量があるから、難易度の高いパターが使いこなせるのだと思う。遼くんが使って大ヒットしている。オデッセイのブラックシリーズixNO9。ヘッドの後方にタングステンを使い重心深度を稼ごうとしているが、フェイスの重量が重いので、残念ながら深度があまり深くならない。
やはりどんなに頑張っても、名器のヘッド形状という”縛り”があり、そこから抜けれない。スコッティキャメロンもそうだ。まるでマッスルバックの呪縛から抜けきれないミズノのMPアイアンのように感じる。そうまさに、これらのパターはマッスルバック。特別な技術を持つ者だけが味わける打感と性能の両立。しかし技術が無ければその性能を生かせない。それこそ30年~50年近く古いクラブの伝統形状からの進化だが、逆に言えばそれが呪縛ともなる。やはり性能的には、そういう伝統形状から離れることで、性能だけに特化したクラブが出来る。
その進化がなかなか出来ないのが、パターとウエッジ。やはり性能差を感じにくいのだろう。飛距離という要素が無いのと、やさしさというのが、わかりにくいからだと思う。でも僕はそれを確実に感じているが、一番伝わりにくいのが残念でならない。
僕はウッドやアイアンはセミオートマチックなものを選んでいるのだけど、パターとウエッジはオートマチックに行きたいと思う。プロの選んでいるパターやウエッジは、本当に技術を要求してくる。
パターはオートマチックなものが、イロイロ選べるけど、ウエッジは選べないのが不満なので、僕はそれを今開発中!
前置きが長くなったけど、今回僕が買ったのは
テーラーメイド ロッサゴースト
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長さ35inch/重さ509.7g/バランスE5
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パターのマニュアル感というか、マッスルバック感は僕が感じるに、エッジがシャープで、いかにも加工精度が高そうに感じる物。繊細な感じが前面に出る。例えば削りだしのパターの代表スコッティキャメロンとか、そこを強調している。
操作性の良さを感じるが、逆に言えばその繊細さがプレーヤーに緊張を与える。このロッサゴーストは、エッジがなくシャープに感じないのがとてもいい。なにか癒される形状だし。いい方は悪いが、スナッグゴルフのクラブのようだ。
20年以上昔流行ったゼブラパター というのがあったけど、かど丸くて構えやすく。非常に安心感があった。それを連想して、少々適当に当たってもちゃんと転がってくれそうに感じる。 最初はツアーで流行っているだけで手に入れたのだけど、その安心感からなかなか売りに行けない。
テーラメイドのパター、今まで何本も買ったけど音の割に転がらなくて、僕は距離感が合いにくかった。それが今回はピッタリ合う感じも気に入ってる。白い色と音が実にあっていて、金属的なシャープさや繊細さが無く、オモチャっぽいけどそこから来る安心感がとてもいい。
音も色も形状もシャープな部分が、どこにもない形状的に究極の癒し系パター。繊細なパターで疲れてしまってる人に是非勧めたい。僕もパターに迷って入らなくなったら、また使い始めるとおもうので、売らずに持っておくことにする。