今日、プロテストを受ける女子研修生がボクの試打スタジオにやってきました。永井プロのレッスンを受けるためにですが、ドライバーを見てびっくり仰天!!アドレスするとプロ、上級者好みのオープンフェース。フェースのトウ側が少し開いた感じで、男のボクから見てもかなりのイケメンなのですが、
(イメージ写真っす)
リアルロフトを計測してみると‥‥
(これもイメージ写真)
表示ロフトが8.5度に対して、リアルロフトはな、な、なんと~7度!!!!「なんだこりゃ~」男子プロだって、リアルロフト9度ぐらいの人が多いことを考えると完全にオーバースペック。軽自動車にF1のエンジンを積んだ、いやF1のタイヤを履いたようなみたいな。ちょっと違うか(汗;)
「ボールが全然上がらないんですよ~」
「スピンが少ないんですよ~」
「右にスッポ抜けるんですよ~」(研修生 Sさん)
彼女のヘッドスピードは40m/s前後。にも関わらずタイガー・ウッズなみの超ストロングロフトを使えば、上のような症状が出て当たり前。にも関わらず、本人は自分のスイングが悪いと思っているわけです。
では、なぜ彼女のドライバーは絶壁だったのか?
一般にスクエアフェースに見える場合、大抵フェース角は1~2度オープンになっているんです。右打ちの場合、右後方からフェースを見るため(特に右利き目の場合)、スクエアフェースだとフェースが少し被って見える。フェースが少し開いているぐらいで「おおっスクエア、いい顔してるなぁ」となるんです。逆に、少し右を向いている感じの場合、2度以上オープンフェースになっていると思って間違いありません。
そして、オープンフェースの度合いが強くなるほど、リアルロフトは減ってきます。る。リアルロフトを計測する場合、フェースをスクエアにセットするから。オープンフェースの場合、フェースを被せてから計測するので、アドレス時のロフトよりも、リアルロフトが減ります。目安としては、オープン2度だと、リアルロフトは1~2度弱減ってくるでしょう。
逆に、アマチュア向けドライバーに多いのですが、フックフェースの度合いが強いドライバーは「おっ、楽に上がるじゃん!!」なんてことになりやすい。フックフェースが強くなるほど、リアルロフトは増えてくるから。もちろん、ロフトが増えてくるわけですから、この手のドライバーはスピンも増えやすい。ロフトとスピン量は比例関係にあるからです。
今回の研修生の場合は、ちょっと極端な例ですが‥‥ボクの回りにもリアルロフトを知らないでドライバー選びを失敗している人が少なくありません。
目安としては、ハードヒッターが「コレ飛ぶよっ」と評判のクラブ(Xドライブ405、ロイコレの3W)はフェース角がオープン強めでリアルロフトが少なめだと思って間違いありません。
この手のウッドクラブはロフトでくれぐれも見栄を張ってはいけませぬぞ。
んじゃ。