マーク金井blog

2014年06月19日長尺ドライバーで飛距離を確実に伸ばすコツとは!?

全米オープンが開催されたパインハーストNO.2ほどではありませんが、米ツアーが開催されるコースは距離がどんどん伸びています。昔は6800~7200yぐらいが当たり前だったのに、最近は7200~7500yぐらいあったりします。国内ツアー男子ツアーは米ツアーほどではありませんが、それでも昔に比べて距離が伸びています。今週開催の国内メジャー「ツアー選手権」にしても、7402yでパー72。10年前に比べると確実に長くなっています。距離を伸ばす理由は単純。男子プロのドライバーの飛距離が昔よりも伸びているからに他なりません。

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国内メジャーの日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills は今日から開催 今年はラフが深い設定 写真はGDOから転載、記事は写真をクリック

 では、なぜプロは飛距離が伸びているのか?

昔よりも体型、体力に恵まれる選手が増えてきたこともありますが、それよりも影響が大きいのは道具(クラブ、ボール)の進化です。プロの場合、道具を上手く使いこなすスイングをしているから、昔よりも20ヤード以上ドライバーの飛距離が伸びています。その一方でアマチュアの場合、道具(クラブ、ボール)の進化の恩恵を受けている人はプロほど多くありません。これまた理由は単純、プロに比べると、道具を上手く使いこなすスイングをしていないからです。

では、プロとアマチュアのスイングはどこがどう違うのか?
道具を上手く使うスイングと上手く使えていないスイングはどこが違うのか?

いくつかポイントがありますが、決定的な違いは‥‥

道具を上手く使えている人ほど、長いシャフトを短く使い
道具を上手く使えていない人をほど、長いシャフトを長く使っています。

禅問答のような感じがするかも知れませんが、この違いが分かっていないと、今どきの道具(クラブ)、特に46インチ以上の長尺ドライバーの性能を100%引き出すのは難しいし、進化したクラブの恩恵を引き出しづらく、「何を使っても飛距離はそれほど変わらない」状況から抜け出せないと思います。

では、長いシャフトを短く使うとはどういうことなのか?

ひとつめのポイントはトップからダウンの切り返しにあります。トップからダウンの切り返しでヘッドが描く円が小さいほど(手首のコックがキープされているほど)、長いシャフトを短く使えます。逆に言うと、切り返し直後に手首のコックがほどけてヘッドがポンと上に上がると長いシャフトを長く使うことになります。

切り返しで手首のコックをキープする。

これはマーク金井がゴルフを始めた頃、すなはち40年以上前からあるスイングのセオリーです。道具(クラブ、ボール)はめざましく進化していますが、こと切り返しでのセオリーについては、昔も今も何ら変わりません。これは46インチ以上の長尺ドライバーにおいても同じで、手首のコックをキープすることが必要不可欠です。クラブが長くなっても切り返しで手首のコックがほどけ、クラブが描く円が大きくなってしまうと、クラブの性能を100%引き出せないし、進化したクラブの恩恵を受け取るこ度合も減ります。全米オープンを制したM.カイマーにしても松山英樹プロにしても、トップからダウンの切り返しでは手首のコックが保たれ、シャフトを短く使っています。

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切り返しでコックがキープできて、ヘッドが低い位置に収まる

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切り返しでコックがキープできずヘッド上にポンと上がってしまう

切り返し直後のヘッドの軌道については、iPhoneやスマホで動画を撮れば分かりますし、より正確に軌道をチェックするにはエプソンのMトレーサーのような分析システムを使うと、より客観的、より正確にチェックできます。マーク金井のラジオ番組のアシスタント、アリエルは非常にダイナミックなスイングをしていますが、ドライバーの飛距離は120y。
Mトレーサーで軌道をチェックすると、切り返し直後のヘッド軌道はこれでもかってぐらい大きいです。対して、ドラコンにも出ていた吉田一尊プロのスイングをEPSONのスイング解析できるMトレーサーで軌道チェックすると、切り返し直後のヘッド軌道はこれでもかってぐらい小さいです。

写真 2

一般アマチュアのヘッドの軌道。青いラインがテイクバック、切り返し以降は黒いライン

写真 4

吉田一尊プロのヘッド軌道。強烈にヘッドが下がっている(ちなみにコレでも全然軽く振ってます)

ただやみくもにボールを打つだけでは、切り返し直後の円を小さくすることはできません。気持ち良くスイングする限り、スイングというのは1ミリたりとも変化しないからです。変化させるにはとにかくゆっくりスイングすることと、スイングが変化しやすい練習器具を使うこと。マーク金井はスーパーシャット君とゴルフの竪琴を使って、スローモーションのようにスイングしていますが、これは長いシャフトを短く使う感覚を養いやすいからです。

どちらもトップからダウンの切り返しでは、トップの位置からヘッドを少し下げ(下に落とし)、それからダウンを開始します。ヘッドが下がれば、手首のコックを保て、長井シャフトを短く使えるからです。大事なことなので繰り返しますが、

トップの位置よりもヘッドが少しでも下がってダウンが始まる!!!!

これが長いシャフトを短く使うための第1段階。男子プロはほぼ例外なく、トップの位置よりもヘッドが少し下がってダウンスイングが始まっています。特に、飛距離がでるプロほどヘッドが下がります。第1段階があるということは、もちろん第2段階もあります。この続きは次回じっくり説明しましょう~。

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