マーク金井blog

2014年05月29日ゴルファーにとって適正なアイアンのライ角とは!?

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昨日は恒例の薄暮ハーフ。スタートは午後3時半すぎ。一年で一番日が長い時間ですから、この時間でも余裕で9ホール回れます。プレーを楽しむのはもちろんですが、マーク金井の場合、コースに出た時は大抵クラブを試打します。今回は、PRGRのマークダウン品、505レッドを47インチに仕上げたドライバーをテストしました。

写真

505レッドはヘッド重量が軽めで185g前後。ヒールエンドで47インチで組むのにちょうどいい重量です。PRGRシリーズの中でレッド(赤)はシニア向けという位置付けになっていますが、実は、飛び性能の高さが際立っています。この505も期待を裏切らず、フェースの弾き感はかなりモノでした。ルール適合モデルですが、限界に近い弾き感を味わえました。加えて、リアルロフトが多くありません。リシャフトでフェース向きをオープン方向に調整したら、10.5度表示でリアルロフトが10度以下になりました。

コースでは5ホールほどテストしましたが、予想通りフェースの反発性能が高く、ボール初速が出ます。スタートホールはややフォローでしたが、ブッシュネルで計測したら300y近く距離が出てました。ヘッドが軽いので長尺に相性が良いのはもちろんのこと、白ティ女子やシニアゴルファーにも「飛び」を体感できるドライバーです。こんなドライバーがマークダウンで手頃な値段で売られると、新製品が割高に感じてしまいます。

そしてマーク金井の場合、コースに出た時に必ずチェックしているのがフェアウェイやラフのディボット跡。どんな方向、どんな形のディボット跡コースに残っているのかを必ずチェックしています。理由は単純、ディボット跡を見れば、ゴルファーがどんなアイアンを使ってるのか、ライ角があっているアイアンを使っている人の度合いがどれぐらいかを知ることができるからです。

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そこで今回のエントリーはライ角がショットに及ぼす影響について。

ライ角とはヘッドとシャフトがおりなす角度のことですが、正しいライ角とは、

・インパクトでソール全体が地面に接していること

これが正しいライ角。アドレスではなくインパクトでソール全体が地面に接しているのが正しいライ角です。言い換えると、

・インパクでヒール側が浮いている
・インパクトでトウ側が浮いている

というのはライ角が適正ではありません。ライ角が適正でないとどんなデメリットがあるかというと、

・方向性が悪くなる
・芯で捕らえづらくなる
・打感が悪くなる

 

この3つのデメリットがありますが、なぜがゴルフ業界ではひとつめの「方向性」のことをばかりが強調されています。

 

・ソールのヒール側が浮くとボールが右に飛び出す
・ソールのトウ側が浮くとボールが左に飛び出す

 

だから、正しいライ角のアイアンが必要だと言われています。また、ナイスショットした時にボールが左に飛んだりすると、「ライ角がアップライト過ぎる」と判断する人が結構います。そして、不思議なことに、ナイスショットした時にボールが右に飛んだりしても「ライ角はフラット過ぎる」と判断する人はあまりいません。

 

ライ角に関しては、日本では「フラットなライ角」がなぜか好まれ、そしてライ角をアップライトにすることに対して否定的なゴルファーが少なからずいます。

 

では、ライ角が適正かどうかはどうすればチェックできるのか?

 

ソールに市販のショットマーカー(シール)を貼り付けることでチェックできますが、コースに出た時にはターフ跡を見ればすぐに適不適が分かります。

 

ソールの幅でターフが取れているならば、ライ角は適正
ソール幅よりも細いターフが取れているならば、ライ角は不適正

 

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適正ライ角だとターフ跡は長方形~

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ライ角が不適正だとターフ跡は細くなる~

です。コースに出れば、それこそ何百とターフ跡がありますが、ソール幅のターフ跡というのは非常に少ないです。目検討ですが、全体の2割もありません。8割以上のターフ跡はソール幅よりも細長い形状になっています。そうです、ゴルファーの8割以上はライ角が不適正なアイアンを使っているのです。

そして、不適正なライ角のアイアンを使っているにも関わらず、ライ角が不適正なことに対しての自覚がありません。

 

ドライバーやFWは弾道調整できる可変式、いわゆるカチャカチャ式が当たり前になり、それによってライ角調整ができるようになりました。メーカー側もライ角調整できることをアピールしていますが、実は、本当にライ角調整が必要なのはドライバーやFWやよりもアイアンなのです。なぜライ角調整が重要なのかは、明日のこのブログでじっくり説明しましょう~。

 

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