マーク金井blog

2014年05月26日常識として知っておきたいヘッドスピードを上げる原理とは!?

国内男子ツアー「関西オープン」は首位と4打差3位から出た小田孔明プロが、1イーグル、5バーディ、2ボギーの「67」で回って、自身初の逆転優勝。国内女子ツアーは、アン・ソンジュプロが後半にスコアを伸ばして通算8アンダーで優勝。4月の「ヤマハレディースオープン葛城」に続く今季2勝目を果たしました。今季2度目の最終日最終組でラウンドしたアマチュアの堀琴音選手(18歳)は、序盤からボギーが先行して優勝争いから脱落しましたが、終盤に盛り返して通算4アンダーの8位タイに入っています。

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写真はGDOより転載 最終ホールのイーグルで小さなガッツポーズする小田孔明

昨日は男女ともツアーが開催されましたが、ちょうど同じ時間帯、アナライズ神田スタジオではセミナーを開催しました。ドラコンでおなじみの吉田一尊プロの‥‥

吉田一尊のお前を飛ばし屋にしてやるぜセミナー!!!!

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吉田プロがヘッドスピードを上げる極意、飛距離アップを実現するための方法論を具体的に教えてくれるセミナーです。レッスンセミナーですが、もちろん吉田プロは教えるだけの人ではありません。デモンストレーションもしてくれるのですが、スイングは迫力満点!!!! 軽く振ってもヘッドスピードが55m/sを軽く超え、飛距離は300yを楽に超えていきます。吉田プロの飛ばしのキーワードは2つあって、

ひとつは下半身のパワーを使う(脚の裏側の筋肉を伸ばす)
ひとつはしゃがんで伸びる(引きのパワーを使う)

エネルギーの出し方についてかなり詳しくレクチャーしてくれますし、なおかつエネルギーの出し方について具体的なドリルを紹介してくれます。

さて、その吉田プロのスイングですが、エプソンのMトレーサーで分析してみると、まさに飛ばしのエッセンスが凝縮されていました。昨日のブログでシャフトのしなりについて書きましたが、吉田プロもシャフトの「しなり」を使ってヘッドスピードを効率良く上げています。具体的に言うと‥‥

ダウンスイング前半で手首のコックがキープされている
そして、テークバックよりもダウンスイングの方が回転半径が小さい

手首のコック、いわゆるタメをキープするというと手首の角度、左腕とシャフトの角度をイメージする人が少なくありませんが、実は、本当に大事なのはテークバックよりもダウンスイングの方がヘッドが低い位置を通過することなんです。

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この画像でも示されているように、吉田プロの場合、ダウンスイング前半ではヘッドがかなり低い位置を通過しています。その結果、シャフトは「順しなり」な状態を維持できるのです。

対して、アマチュアの多くはダウンスイングで手首のコックがほどける(タメがほどける)ために、テークバックよりもダウンスイングの方がヘッドの回転半径が大きくなってしまっています。

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この画像で示されるようにヘッドが大回りしてしまうと、手首のコック(タメ)がほどけるだけでなく、シャフトの「順しなり」もほどけてしまいます。結果、シャフトのしなりを使えないので、ヘッドスピードを効率良く上げることができません。加えて、軌道がアウトサイド・インになってりボールも捕まりづらくなるので、フォローで左ひじが引けやすくもなるのです。

では、どうすればダウンスイングの半径を小さくできるのか?

身体の使い方としては、下半身からダウンスイングを開始すること。吉田プロの言葉を借りるならば、トップからダウンの切り返しですこししゃがむ。しゃがむことで下半身からダウンスイングが開始され、手首のコック(タメ)をキープしやすくなり、ヘッドが描く円弧が小さくなってきます。

そしてイメージとしては、ボールを絶対に打ちにいかないこと。ボールに当てたい気持ち、飛ばしたい気持ちが少しでもあると器用な右手が悪さをしてヘッドは動いてしまいます(右打ちの場合)。下半身から動きたくても動けない人の多くは、「打ちたい」「当てたい」「捕まえたい」という欲をいかに制御するかにかかっています。矛盾するかも知れませんが、飛ばそうと思うとこの3つの欲がしゃしゃり出ます。きわめて地味ですが、スローモーションのような遅い速度でボールを打つことが唯一、下半身リードの感覚を養うことができるのです~。

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