月曜日はゴルフ、火曜日は早朝スノボとラジオ番組出演、水曜日は来月発売される単行本の執筆‥‥今週はいつになく慌てふためいていますが、週刊ゴルフダイジェストの連載ページ「新・買わずにいられない」は今週で最終回となりました。衝動買いしたゴルフクラブやゴルフ関連グッズを50個も紹介しましたが、実は、ページで書けないほど衝動がしています。マーク金井は根っからの買い物好きに人間で、この1ヶ月だけでノートパソコンは4回衝動買い。その内の2台はすでに中古ショップ「じゃんぱら」に売却済みで、手元にあるのはThinkPadが2台。
1台は中古のX201s、もう1代は新品購入したX240です。どちらもキーボードの中央に赤いポッチ(トラックポイント)がついていて、これがないとどうも落ち着きません。そしてThinkPadの深いストロークのキーボードに慣れているため、他のノートパソコンはどうしても使用頻度が落ち、売却に至ってしまいます。最近のThinkPadは液晶画面が青っぽいのがちょっと気になりますが、原稿執筆をするのにはかなり適しているので、しばらくはThinkPadのお世話になりそうです。そして、パソコン界の七不思議ですが、なぜかほとんどのパソコンメーカーはThinkPadが採用し続けているトラックポイントを搭載しません。
さて、今日のエントリーはゴルフ界の七不思議についてです。ゴルフ界にも「何でなの?」と首を傾げたくなることがいくつかありますが、そのひとつがゴルフクラブのロフト表記です。一昨日のラジオ、「マーク金井の喋らずにいられない」でも話しましたが、今どきのクラブはロフト表記が当たり前です。
ドライバーなら9.5度とか10。5度とクラブ刻まれています。
FWも3番15度とか5番18度という風に番手とロフトが併記されています。
ウエッジも昔はAWとかSWとかの名前だけでしたが、最近は番手とロフトが併用されていますし、モデルによってはロフト(数字)だけのモノもあったりします。
そして、最近市民権を得ているUTクラブに関してもU3とかU4といった番手表記に加えロフトも併記されています。ウエッジ同様、モデルによってはロフト(数字)だけのモノもあります。
と言うことは、今、ゴルフクラブでロフトがクラブに刻まれていないのは
アイアンとパターだけです!!
パターに関してはボールを転がす道具ということもあるのでしょう。昔も今もクラブにロフト表記されているモデルはほとんどありません。大抵のモデルはカタログにロフトを表記しています。
では、アイアンはどうなのか?
クラブセッティングを考えると、アイアンのロフト角は非常に重要な要素です。飛距離の階段を作るためにはロフトが必要不可欠な要素だからです。実際、ウッドやUTには、飛距離の階段を作りやすくするためにロフト角がクラブに書かれている場合が多いですし、ウエッジについてもロフト角がクラブに刻まれています。
しかしマーク金井が知る限り、現在市販されているアイアンのほとんどは番手はクラブに刻まれていますが、ロフトは刻まれていません。他のクラブは親切にロフトを表記しているのに、アイアンは確信犯的にロフトが表記されていないのが現実です。ちなみに、過去をたどるとPRGRはある時期、すべての番手にロフトもクラブに刻まれていました。かなり昔に遡りますが、DATAシリーズのアイアンには例えば5番アイアンは27度という風にロフトがバックフェースに刻まれていました。しかし、今はPRGRのアイアンにはロフトが刻まれていません。
クラブは14本の流れが大事だと言われています。そして、アイアン以外のクラブにはロフトが刻まれるのが当たり前になっています。それを考えると、アイアンにロフトが刻まれないのはゴルフ界の七不思議と言わざるをえません。ユーザーにとって必要な情報にもかかわらず、カタログには表記しているロフトをクラブに表記しないのはかなり不思議なことです。
では、なぜ多くのクラブメーカーはアイアンいロフトを表記しないのか?
ゼクシオにしてもクラブにロフト表記がありませんが、表記しないのには表記しない理由が何かあるような気がします。
それは何か?
ここからはマーク金井の推測ですが、アイアンと他のクラブについて決定的な違いがあります。それはアイアン以外というのは昔も今もロフトに差がありません。例えば、3W。
40年前も現在も3Wのロフトは15度前後。
ウエッジもしかり。SWのロフトは30年前も現在も56度とか58度ぐらい。ロフトに変化がありません。
では、アイアンはどうなのか?
30年ぐらい前までは、7番アイアンのロフトは35度前後でした。どこのメーカーもロフトの差はほとんどありません。しかし、現在は様子がかなり異なります。例えば、7番アイアンだと
29〜35度
と大きな幅があります。同じ番手でロフトの差が6度というのはアイアンだけに当てはまります。3Wのロフト角は昔も今も変わらないことを考えると、アイアンクラブというのは「何でもあり」な状況です。加えて、アイアンの場合、同じモデルでもモデルチェンジ毎にロフトが変わります。例えば、ゼクシオの場合だと、
初代ゼクシオ 26度(5番)
2代目ゼクシオ 25度(5番)
3代目ゼクシオ 24度(5番)
という風にモデルチェンジ毎にロフトが1度立っています。このため、クラブのロフトを表記すると、ロフトを立てることで飛距離アップを狙っていることが明確になります。加えて、もうひとつ気になるのがロフトピッチ。今は5番アイアンから使う人が増えてきていますが、今どきのアイアンのロフトを調べると‥‥
3番 21度
4番 23度
5番 25度
6番 28度
という風にロングアイアンのロフトピッチが2度なんてモデルがあったりします。2度で10yの距離を打ち分けるのは簡単ではありません。ロフトをクラブに刻んでしまうと、ロングアイアンは飛距離を打ち分けづらいことが分かってしまうのです。
こうやって地味に調べてみると、アイアンは他のクラブと違って、ロフトの変化量がかなり激しくなっています。番手の数字は変わらないけど、ロフトの変化が激しい。これがゴルフ界の七不思議を生み出した原因であるような気がしてなりません。
番手が大事なのか?
それてともロフトが大事なのか?
他のクラブにロフトが刻まれていることを考えると、答えはマーク金井がわざわざ言うまでもないでしょう〜。
(▼▼)b
マーク金井設計のリンクスSSアイアンは、番手とロフトが書いてます!!
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