国内ツアーは男子が開幕戦、女子はすでに7戦目を迎えています。どちらも今日が最終日、このブログがアップされる3時間後には優勝者が決まっているかと思います。
レギュラーツアーで102というスコアを叩いてしまった大津将史プロの2日目のスコアは83。2日目もブービーメーカーでしたが、ブービーのスコアは77。これぐらいの差はゴルフには珍しくありません。大津プロは推薦出場でしたが、QT予選会の1次を通過しています。レギュラーツアー出場規定をクリアしていることを考えると、初日はアンラッキーなことが重なったのかも知れません。実はマーク金井もツアー競技に一度だけ出ましたが(チャレンジツアー)、前半は38でホールアウト。出場アマチュア10人の中で上位につけましたが、後半はパー5で12の大叩き(OB3発)をしでかし、50オーバーでホールアウト。前半と後半で別人のようなプレーをしでかしたまめに、トーナメントではぶっちぎりのブービーメーカー。もちろん予選カットで翌日に進めませんでした(笑)
さて、今日のエントリーはクラブのバランス(スイングウエート)についてです。
バランスとは、スイングウエートのことですが、昔も今も、この数値にこだわるゴルファーが必ずいます。アイアンセットだけでなく、ドライバーからウエッジまでバランスが同じであることがベストだと思っている人が少なくありません。
例えば、ドライバーのバランスがD1で振りやすいとすれば‥‥、すべてのクラブがD1になっていれば、どのクラブも同じ感覚で振れると思っています。
しかし、答えは「NO」です!!
スイングバランスというのは、シャフト重量、グリップ重量、そしてヘッドの重心距離が変わったらなにも意味がなくなるからです。スイングバランスというのは、昔のように同じシャフト重量、同じグリップ重量、そしてヘッドの重心距離がほぼ同じだった時だけ、「振り心地を揃える」ために役に立つ数値なのです。そして、バランスというのはシャフト重量の影響が大きいのです。
ヘッド重量が同じ200gでも‥‥
シャフトが50gでバランスがD1出た場合、シャフトを70gにするとバランスはD2
以上になります。スイングバランスはシャフトが重くなるほど数値が大きくなり、シャフトが軽くなるほど数値が小さくなるのです。このため、バランスだけを揃えてクラブを作ると、振り心地は同じにはなりません。
例えば、ドライバーで比較してみましょう。
クラブ重量が‥‥
280g
380g
480g
これらも調整すれば、すべてバランスをD1に揃えることは可能です。具体的なモデルで言えば、総重量が軽いゼクシオと、総重量が重いスリクソンのドライバーのバランスをD1に揃えることも可能です。
では、D1に揃えたならば、すべて振り心地が同じになるかというと、そんなことはありません。280gのD1と320gのD1を振り比べれば320gの方が重く感じます。ゼクシオとスリクソンを振り比べてみても、スリクソンの方が重く感じます。何故かというと、バランスが同じでも総重量が変わってしまうと、手に伝わる重さが変わるから。物理的な数値で言えば、クラブ慣性モーメント(クラブMOI)の数値が異なるからです。現在のように、クラブによってシャフト重量、グリップ重量が大幅に変わる場合、振り心地を揃えたい(どのクラブも同じ感覚で振りたい)ならば、スイングバランスではなくて、クラブMOIを揃えることを意識した方がいいと思います。
ただし、クラブMOIマッチングでも完全にすべてのクラブ完全に同じ振り心地にすることは難しいです。
何故かというと、MOIマッチングは重量については揃えることができますが、クラブの重心距離、重心深度という数値には細かく数値合わせができないからです。
クラブ選びはバランスを基準にしてしまうと迷路に入ります。アイアンセットのようにシャフト重量が同じものの場合を除けば、バランスはあまり気にしない方がいいです。振っていて重く感じるならばヘッド側を少し軽くする。もしくはクラブを少し短くする。振っていて軽く感じるならば鉛を貼るなどしてヘッド側を少し重くする。もしくはクラブを少し長くする。アナログな感じがするかも知れませんが、この方が、無理にバランスを揃えるよりも、振り心地が揃ってくるでしょう。
(▼▼)b
先週のブログで話題のやさしいウエッジ リンクスSSウエッジ!!薄い芝でもチャックリしにくいです。こちらをぜひお試し下さい↓(詳しくは写真をクリック)
こちらも毎日更新しております。アナライズのストアブログ(T島ブログ)