昨日から国内男子ツアー「東建ホームメイトカップ」が開幕しました。初日を終えて、トップは谷口徹プロら5選手が5アンダー。1打差の6位タイには池田勇太プロを含めた6選手がつけています。そしてニュースとなっているのが最下位に大津将史プロ。スコアはなんと101。3桁の大台のスコアはプロツアー史上2番目のワーストスコアです。ちなみにワースト記録は122。これは実際に叩いたスコアではありません。スコアカードに余計な数字が記入されており、それが合算されたことで、122になっています。
レギュラーツアーで102というスコアは信じられない記録ですが、信じられないという意味では今週の週刊ゴルフダイジェストのカラーグラビアに登場しているレクシー・トンプソンも引けを取りません。
19歳55日でメジャー競技「クラフトナビスコ選手権」に優勝。こちらも史上2番目という記録です。180センチの長身を活かし、ドライバーの飛距離はなんと‥‥
275ヤード超!!!!
そのスイングを観てみると、特徴的なのが下半身の使い方。ダウン後半からインパクトにかけてジャンプするような感じで両足がつま先立ちになっています。かつて、女子ツアーでロングヒッターだった、ローラ・デービースと同じような感じのスイングをしています。
スイング中に飛び上がるのは彼女だけではありません。ジュニアゴルファーや、男女を問わずヘッドスピードが並外れて速いプロの中にも、ジャンプする人が少なからずいます。
さて、このインパクトゾーンでのジャンプ。
ジャンプするということは下半身のパワーを最大限使ったことになりますが、実は、ヘッドスピードを上げるのに役立つだけでなく、今どきの道具(クラブ)を使いこなすのにも役立つ動きなのです。3日ほど前に、トンプソンのスイングを解説した吉田一尊プロがアナライズの神田スタジオにこられて、ジャンプのメリットについてこう説明してくれました。
「ジャンプするとパワーを最大限出せますが、もうひとつメリットがあるんです。
飛び上がると腰の回転が止まり、振り遅れのミスを防げます。腰の回転が止まることで、タイミング良く腕の振りにブレーキがかかって、クラブを体の前に振り出すことが出来ます」
今どきのドライバーは重心距離が長くて振り遅れのミスが出やすいが、ジャンプアップしてインパクトを迎えると、重心距離が長くても振り遅れないでインパクトを迎えられると吉田プロは言う。実際、トンプソンもそうで彼女が使っているのはコブラのバイオセル。このドライバーは重心距離が非常に長く、振り遅れるとプッシュアウトが出やすいドライバー。彼女の場合、ジャンプして体の回転に急ブレーキをかけることでヘッドをタイミング良く戻しています。
では、我々アマチュアもジャンプアップすれば、ヘッドスピードが上がり、今どきのドライバーでも振り遅れのミスを減らせるのか?
「スイングにプロもアマチュアもありません。ジャンプアップをマスターすれば、飛んで、振り遅れないスイングが身につきます」(吉田プロ)
マーク金井はインパクトゾーンで右ひざが前に出てしまう癖があります。トンプソンのように両膝ひざが伸び上がりません。インパクトで両足カカトを宙に浮かせようとしても、上手く浮き上がりません。吉田プロにジャンプアップするコツを聞いてみたら‥‥こんなドリルを紹介されました。
「前ではなく、後ろ(背中側)にジャンプすればいいんです。その前段階としてお勧めしたいのがインパクトで右足つま先を浮かせて下さい。これを意識して練習すると正しくジャンプアップできるようになります」
そう言うや、吉田プロはスタジオの打席に入るや、右足つま先を浮かせるドリルをデモンストレーション。iPhoneで動画を撮ると、確かに右足つま先を浮かせると、両足のヒザがピンと伸び、足の裏側の筋肉を使ってジャンプアップできています。
吉田プロの解説、そしてドリルを実践するとマーク金井はさらに飛距離を伸ばし、夢の315ヤードも達成できそうな気がしました。実際、吉田プロからも「マークさんはまだまだ伸びしろがありますよ」と。
これはもう飛ばしのレッスンを聞かずにいられません。このブログを読んで下さっているゴルファーにも吉田プロのレッスンを紹介せずにいられません。
ということで、急遽4月29日にアナライズで吉田プロのレッスンセミナーを開催しますが・・予約殺到してすでに満席。好評なので5月も開催したいと思っています。(5月開催日は未定、決定次第ブログで告知します)
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