昨日は久しぶりに新橋演舞場で歌舞伎を見てきました。歌舞伎というと伝統芸能というイメージをもたれがちですが、実は、この歌舞伎も弁証法で言う「螺旋的発展の法則」を見事に遂げています。昨日の歌舞伎はスーパー歌舞伎と呼ばれる物で、古典的な演目ではありません。演出は歌舞伎界の人ではなく、演劇界の若手ホープ、イキウメの前川知大さん。ダブル主役の一人はこれまた歌舞伎界ではなくて俳優の佐々木蔵之介さん。もう一人の主役は歌舞伎界の市川猿之助さんでした。
衣装と化粧は歌舞伎ならではの手法をとっていますが、今どきのギャグが入ったりして現代のテイストが出ています。歌舞伎も歴史を遡れば、当時は古典ではありません。新しいスタイルの芝居だったはず。スーパー歌舞伎は「螺旋的発展の法則」を遂げることで、歌舞伎に熟知していない人にも楽しめるように構成されてました。
さて、今日のエントリーも弁証法的な考察によるクラブの進化について。
ドライバー同様、FWも大きな進化を遂げていますが、歴史を振り返ると「螺旋的発展の法則」がかなり当てはまります。キャロウェイが300yスプーンを登場させたことで、FWも飛びに特化したモデルが増えてきましたが、実はこの飛び系、FWもこれが当てはまります。キャロウェイはぶっ飛びFWを作るのが上手いメーカーですが、その走りは、15年以上前に登場した
初代スチールヘッド
スチールヘッド+
この2機種は超がつく低重心で飛びました。ナイキから出ている
T-40ツアー
これもソールにタングステンが40gも埋め込まれて、超がつく低重心。この3モデルは300yスプーンのXホットに負けないくらい低スピン弾道で飛距離を稼げました。
では、今どきの飛び系FWはどこがどう弁証法的、
「螺旋的発展の法則」を遂げているのか?
低重心で低スピンという所は、「復活・復古」をしています。それに加えて、今どきのFW「進歩・発展」がなされています。具体的に言うと、フェースの弾きがかなり良くなっています。フェースの弾き(フェースの反発)はルールで規制されていますが、昔のFWはフェースの反発はそれほど高くありません。それに比べると、今どきのFWはドライバー同様、ルールギリギリまで反発性能が上がっています。
キャロウェイの初代スチールヘッドと、現行のX2ホットを比較すれば、明らかにX2ホットの方がフェースの反発性能がアップし、ボール初速が出やすくなっています。加えて、今どきのFWは新機能も付加しており、可変機能が付いたモデルも増えてきました。シャフトの装着方向を変えることで、フェース向き、リアルロフト、そしてライ角を調整できます。
ちなみにこの可変機能というのも「螺旋的発展の法則」が遂げています。10年前に発売されていたピンのFW、G2はネックのスリーブを交換することでライ角が調整が出来ました。カチャカチャ式ではないので簡単に自分で調整できるわけではないですが(メーカーに持ち込んで調整)、ライ角を変えられるという点においては、今どきのクラブと同じことができていたのです。
ちなみに、昔の飛び系FWも今どきの飛び系FWも共通点は低重心で低スピンが打ちやすいこと。このため、ロフトが少ないとボールは上がりづらくなっています。ヤマハが今盛んに5Wが飛ぶことをアピールしていますが、ヤマハ以外でも飛び系のFWは
3Wよりも5Wの方が飛ぶ可能性が大きいです。理由は単純で‥‥
3Wのロフトは15度前後
5Wのロフトは18度前後
だからです。テーラーメイドがドライバーのロフトを増やすことをキャンペーンしていますが、FWは地面から打つクラブ。クラブとボールが低スピンでボールが上がりにくいことを考慮すると、15度で地面から打ってキャリーを出すのはかなり困難なのです。男子プロ並みにヘッドスピードが速い人、直ドラを打って3W以上に飛距離を稼げる人を除けば、地面から打った時にボールを最も飛ばせるロフトは17〜19度ぐらいなんです。ヤマハはそれが分かっているから、3Wではなくて5Wが飛ぶことをアピールしているわけです。
ちなみに、15度でもボールが上がりやすいFWもあります。それは飛びよりもやさしさをアピールしているFW。具体的に言うと、重心が非常に深いFWならばヘッドスピードがそれほど速くなくてもボールがちゃんと上がってくれます。具体的には、
ヨネックスのiイーゾーン
これは重心が非常に深くなっており、15度でもボールが上がりやすくなっています。
重心が深くなるとボールの打ち出し角が上がりやすく、そしてスピンがかかりやすい分だけ、「飛ばないけどやさしく打てるスプーン」になってくれます。
FWでもぶっ飛びというキーワードは魅力的ですが、ぶっ飛び系はロフトが少ないとボールは上がってくれません。これは昔も今も同じだということは肝に銘じておいてクラブをチョイスして下さい〜。
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