国内女子開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」はO.サタヤ(タイ)が最終日スコアを伸ばして優勝。昨年賞金女王になった森田理香子プロが首位タイで最終日を迎えましたが2位タイ。まだ初戦が終わったばかりですが、今年も彼女が賞金女王争いの中心選手となりそうです。比嘉真美子プロも2位タイと幸先のいいスタートを切っています。マーク金井はテレビ観戦でしたが、相変わらず沖縄は風が強く、ふけ上がる弾道は通用しません。スピンコントロールが上手くできないとスコアメイクできないことが見て取れました。
さて、今日のエントリーは今どきのドライバー(460cc)を上手く使いこなすコツについてです。大事なことなので繰り返しますが、今どきのドライバーの特徴は‥‥
ヘッドが大きい(460cc)
慣性モーメントが大きい
重心距離が長い
昔のドライバー 重心距離35ミリ前後
今どきのドライバー 重心距離38~45ミリ
重心距離(シャフト軸回りの慣性モーメント)が大幅に変わったことで、ヘッドの操作性が悪くなっているのです。そして、この道具の変化に対応するためには、
トップの位置をコンパクトにすること
レイドオフなトップ
シャットフェースのトップ
を作ることが大事です。加えて、意識したいのがテークバックにおけるシャフトの回転角です。テークバックではシャフトは時計回りに回転しますが、これが回転し過ぎてしまうと今どきのドライバーは上手く使いこなせません。シャフトが時計回りに回転し過ぎるとフェースが開いてしまうからです。
テークバックにおけるシャフトの最大回転角は、
50度未満!!
これが今どきのドライバーを上手く使いこなす基本であり、極意です。逆に言うと、シャフトの回転角が大きくなるほど(50度を上回るほど)、今どきのドライバーを使いこなすのが難しくなります。アマチュアのシャフト回転角を調べてみると、100度以上になてっている人が少なくありません。
では、どうすればこのシャフトの回転角を減らすことができるのか?
ひとつめのポイントは始動部分でシャフトを反時計回り回転させることです。シャフト回転角というのはシャフトが時計回りに回った角度のことです。フェースが開きやすい人の場合は、テークバックの前半ですでにシャフトが20度以上、時計回りに回転してます。それを、逆方向(反時計回りに)に回転させる。マーク金井はシャットフェースを作るのを得意にしていますが、テークバックの始動部分ではシャフト回転角がマイナス10度前後。フェースが閉じる方向にシャフトを回転させることで、シャットフェースを作るための貯金を作っています。 ゼロの状態(スクエア)ではなく、フェースを閉じる(シャット)ことを行うことで、シャフトの回転角が多くなるのを防いでいるのです。
ゴルフレッスンとかで、「フェースをボールに向けておく」とか「フェースを地面に向けていく」といったアドバイスがありますが、これらはフェースが開く方向にシャフトが回転するのを防ぐためのアドバイス。シャフトを反時計回りに回転させることを教えるアドバイスです。
シャフトの回転角をマイナスにできているかどうかはハーフバックの位置でチェックできます。マーク金井は「スーパーシャットくん」という練習器具を考案しましたが、これはクラブが短いだけではありません。重心距離を50ミリに設定してヘッドを設計し、そしてシャットに上げているかどうかをチェックするため、バックフェースに凹みを作っています。
ハーフバックの位置でバックフェースにボールを乗せても落ちない!!
これができているとテークバック前半でフェースは開きません。シャフトもフェースが開く方向に回転しなくなります。テークバック前半でシャットフェースにすること、シャフトを反時計回りにねじるように意識しないと、ボールが乗った状態にならないからです。
かつてのレッスンでは、ハーフバックでフェースは正面を向くというのがセオリーでしたが、これはヘッドが小さい頃のセオリーです。今どきのドライバーでこれをやってしまうとフェースの向きをコントロールしづらくなって、スクエアな状態でインパクトを迎えるのが非常に難しくなります。
道具が変われば、スイング理論は変わります。
今どきのドライバーを使いこなすには、ハーフバックでシャットな状態をまず覚えること。ハーフバックでのフェースの向き、シャフトの回転角度にこだわることが、今どきのドライバーを使いこなす基本であり極意なんです。テークバック後半からトップについては、次回じっくり説明しましょう〜。
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