マーク金井blog

2014年03月07日ハンドファーストなインパクトを迎える極意とは!?

シニアになったらトップで止める。
これが大正解

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今週発売の週刊ゴルフダイジェストの巻頭企画は、シニア向けレッスン。モデルは、松下健さん。日大ゴルフ部出身のトップアマチュアで、マーク金井も何度か一緒にプレーしたことがあります。その松下さんが、藤田寛之プロのスイングからヒントを得て、「トップで一瞬止まる」スイングのメリットについて色々語っておられます。

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確かに、43歳で賞金王になった藤田寛之プロのスイングは他のツアー選手に比べるとオリジナリティに溢れています。スイングを見ると、トップで一瞬止まり、それからフィニッシュに向けて一気に振り抜いていきます。藤田プロのスイングで特徴的なのは、

シャットフェースなトップ
トップで一瞬止まる
ドライバーもアイアンもハンドファーストなインパクト
ハイフィニッシュ(フィニッシュが高い)

この4点が上げられますが、ゴルフ雑誌でほとんど注目されていないのが、
ハンドファーストなインパクトです。藤田プロに限らず、最近のツアープロのスイングを見ると、アイアンだけでなくドライバーでもハンドファースト気味になっています。ここでいうハンドファーストとは、インパクトで右手首が甲側に折れた状態のことで、手首をリリースさせない状態でインパクトを迎えている形です。

このハンドファーストなインパクト

インパクトで手元が前に出た状態になり、ヘッドが手元よりも後ろになっているのがハンドファーストな形だと思っている人が少なくありません。対して、インパクトで左手首が甲側に折れ、手元よりもヘッドが前に出た状態のことを逆ハンドファーストとかヘッドファーストと呼ばれています。そして、アマチュアの多くはダウンスイングで手首のコックがほどけいるために、インパクトでヘッドファースト、すなわちすくい打ちになっていると言われています。

確かにその通りで、プロや上級者はインパクトでハンドファースト、ゴルフがあまり上手くない人はヘッドファーストになっている傾向があります。だからでしょう。ゴルフ雑誌等では、「ハンドファーストに打ちましょう」というレッスンが頻繁になされています。

では、インパクトで手元を前に出しておけばプロと同じになるのか?

残念ながら答えはNOです。手元を前に出すだけでは正しいハンドファーストなインパクトとは言えません。手元を前に出すだけでは振り遅れたり、右にプッシュアウトしやすくなりますし、シャフトのしなりも使えません。飛距離が出なくなるだけでなく、方向性も悪くなります。大事なことなので繰り返しますが、

インパクトで手元を前に突き出す≠ハンドファースト

なんです。では、何が正しいハンドファーストなインパクトなのか?

その答えは藤田プロ、そしてツアープロのインパクト画像を見ると分かります。藤田プロをはじめ、ツアープロのインパクト画像を見ると、ハンドファーストの形でインパクトを迎えていますが、同時に、

シャフトのしなり戻り

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が発生し、それによってヘッドが効率良く走っています。昨日のブログでも書きましたが、グリップスピードが減速しながらインパクトを迎えているのです。藤田プロ、そしてツアープロの場合、手首のコックはほどかないでインパクトを迎えていますが、同時に、ダウンスイング途中からフォローにかけてはグリップスピードが減速しています。だからシャフトがしなり戻ってインパクトを迎えられるし、手先が余計な操作をしなくてもフェースがスクエアに戻っています。ハンドファーストに打っても振り遅れないのは、グリップスピードが減速しているからに他なりません。

正しいハンドファースト=グリップスピードが減速しながらインパクト

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なのです。対して、アマチュアの多くがやっているのは、インパクトゾーンでグリップスピードを加速することで(腕、手元を速く振ることで)、ハンドファーストの形を作ろうとしています。

間違ったハンドファースト=グリップスピードの減速が少ないインパクト

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ということです。正しいハンドファーストも間違ったハンドファーストも、どちらもインパクトの形だけを比べれば、ほとんど同じです。しかしやっていることは正反対。間違ったハンドファーストは手を速く振ることで手元を突き出しているので、ハンドファーストの形を作ってもミスショットの連鎖から抜け出せないのです。

正しいハンドファーストの形をマスターするには、昨日のブログでも紹介しましたが、軟らかいシャフトを使っての寸止めです。寸止めする時、手首のコックをほどかないで、グリップスピード(腕の振り)を減速させる。グリップスピード(腕の振り)を減速させることでヘッドを寸止めさせることを練習すると、正しいハンドファーストの形をマスターでき、シャフトのしなりも上手く使えるようになるのです。

ゴルフは形が大事ですが、形の作り方を間違えるととんでもない迷路に入ってしまいます。まずはハンドファーストの形で寸止めできるようになって下さい。マーク金井はスイングの良否を評価する時、「自転車に乗れている、乗れていない」と表現しますが、グリップスピードが減速しないでハンドファーストになっている人は、「自転車に乗れていない」と思って間違いないでしょう〜。

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