マーク金井blog

2014年03月02日アイアンのやさしさの度合いはソール幅の広さで決まる!!

気がついたらあっという間に3月に入りました。確定申告の時期になっていますが、マーク金井はスノボとブログ執筆に明け暮れているために、申告書類の作成が大幅に遅れています。小学生の夏休みの宿題同様、今年も締切ギリギリになってから徹夜作業になりそうです(笑)

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確定申告をお忘れなく!

 

さて、今日のエントリーはアイアン選びについてです。T島ブログでも書かれてましたが、アマチュアゴルファーはやさしいだけのアイアンよりも、ちょっと難しめのアイアンを好む傾向があります。マーク金井が苦手にしているマッスルバックのアイアンを使うゴルファーも少なくありません。ゴルフ雑誌もそういったニーズに応えるべく、こんな企画をしょっちゅうやっています。

90切ったらマッスル&セミマッスル

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上級者やパワーヒッター専用と思われがちなマッスルバックアイアン。でも、いまどきのマッスルバックは球も上がりやすく、芯も広くなって、昔より格段にやさしくなったという。では、僕たちアベレージでも使いこなせるやさしいモデルはどれだ?

(週刊ゴルフダイジェスト3月11日号より引用)

なんとも買い物心をそそる文章です。この企画の中ではドライバーのヘッドスピードが40m/sあれば使いこなせるモデルが増えていると書かれていますし、今どきのマッスルは飛距離も出ると書いてありました。

確かに昔のマッスルバックに比べると、今どきのマッスルはやさしくなっています。重心が低くなり、ロフトも少し立っています。20年前のマッスルに比べると、今どきのマッスルは飛び性能も少しアップしています。5番の数値を比較してみると、

ミズノ MP33(2001年)

ロフト 28.3度
重心高 19.4ミリ
重心深度 2.4ミリ
重心距離 34ミリ
慣性モーメント 2188gcm2

ミズノ MP-64(2013年)

ロフト 27度
重心高 18.7ミリ
重心深度 3.4ミリ
重心距離 33.3ミリ
慣性モーメント 2059gcm2

(ゴルフクラシック2013年度版、重心ハンドブックより引用)

数値的にみると確かにやさしくなっていますが、今どきのやさしいアイアンに比べると、劇的にやさしくなっているわけではありません。難しいアイアンが少し易しく打てるようになっている感じです。昔も今も、アイアンの場合、見た目にシャープなアイアンはミスに対して強くはありません。

対して、今どきのやさしいアイアンは、マッスルバック系に比べると劇的にやさしくなっています。例えば、大型キャビティの場合、

ピン G25(2013年)

ロフト 25.4度
重心高 17.7ミリ
重心深度 4.9ミリ
重心距離 44.5ミリ
慣性モーメント 2801gcm2

(ゴルフクラシック2013年度版、重心ハンドブックより引用)

アイアンの場合、ヘッドが大きいほど(重心距離が長いほど)慣性モーメントの数値が上がります。そしてソール幅が広いほど重心深度が深くなります。そして、この2つの数値が大きいほどミスに対して強く、芯を外して打った時に距離の落ち込みが少なく、方向性も安定します。ただし、この2つの数値が大きくなると操作性が悪くなるため(直進安定性が増すため)、球を左右に曲げづらくなってきます。

アイアンに限りませんが、ミスが出やすい道具(クラブ)を使うと、ほとんどのゴルファーはミスしたくない意識が強くなって、スイングに悪影響が出ます。ダフりを連発すれば、ダフりたくないと思ってすくい打ちなってしまいます。逆に、ミスの許容範囲が大きいクラブを使うと、自信を持ってスイングしやすくなる分だけスイングに好影響が出ます。ゴルフは上から目線でボールを打つ方がいいスイングが身に付くし、スコアも良くなるのです。

ドライバーと違って、アイアンは設計の自由度がそれほど高くありません。外観を見ればおおよその性能が分かります。ピンのG25のようにヘッドが大きくて面長なほど慣性モーメントの数値が上がり、ソール幅が広いほど重心が深く、かつ低重心になってミスに強く、ボールが上がりやすくなります。マーク金井はすでに最新アイアンを
60モデル以上打ちましたが、やさしさを強く感じたのは‥‥

ピンのカーステン

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アダムスのアイデア

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リンクスのSSアイアン

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この3モデル。この3モデルは常識外れにやさしいアイアンで、100が切れない人がこれらを使えば楽に100が切れます。その次にやさしさを感じたのが、

タイトリストのAP1

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AP1の場合、ソール幅は上記3モデルほど広くありませんが、マッスルバック系に比べると幅広でヘッドは大型。100が切れない人はもとより90を切れない人、そして70台を出したいのに出せない人が使えば、確実にスコアアップできます。

この4つのモデルは非常にやさしいですが、残念ながらゴルフ雑誌の広告には頻繁に出ません。理由は単純、マッスルバックに比べるとデザインがカッコ良くないことと、使っているだけで上手そうに見えないからです。スノボと違ってゴルフはやさしくない道具を使っても、怪我をしません。やさしくない道具を使ってもゴルフを楽しむことができます。

しかし本当にスコアアップ、本当にいいスイングを見につけたいのならば、72が出るまではやさしい道具(クラブ)を使った方が、余計な回り道をしません。シングルになりたいのならば、道具(クラブ)を味方に付けた方が絶対得です〜。

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