一昨日の金曜日、クラブ設計家でありフォーティーンのファウンダーでもあった竹林隆光さんのお別れ会が都内のホテルでありました。1949年生まれ。享年64歳で旅立たれました。マーク金井は1972年からゴルフを始め、紆余曲折を経て1987年にゴルフ業界に入りました。その87年に購入したのが竹林さんの本です。
ゴルフクラブの秘密
表紙に描かれたドライバーは木製のパーシモン。アイアンはマッスルバックと時代を感じさせますが、内容はまったく色あせていません。前書きを読むと
最後にもう一度、言おう。
スイングはクラブによって作られる。
したがって、クラブを正しく理解しなければ、
どんなに練習しても、
レッスン書を読んでも、
効果はない、と。
(ゴルフ・クラブの秘密、新森書房より引用)
プロの中には、「道具は関係ない」なんてことを言う人もいるみたいですが、クラブとボールお進歩につれて、スイングは大きな変化を遂げています。スコットランドのセントアンドリュースにはゴルフ博物館がありますが、そこでは100年以上前のプロゴルファーのスイング動画を見ることができます。シャフトが木製ヒッコリーの時代の頃のスイングは現在とはまったく別物。この頃のゴルファーのスイングを見ると、トップが極端に深く、例外なく、オーバースイングになっています。
対して、今どきのクラブを使っているプロでオーバースイングになっているプロはほとんどいません。昔に比べると、トップはコンパクトになっていますし、フェースの向きもシャット気味になっています。これを見比べただけでも、「道具は関係ない」なんてことは絶対に言えません。竹林さんが言うように、クラブがスイングを変えてきたことは明らかです。
そこで今日のエントリーはクラブとスイングの関係について。
竹林さんは、
クラブはスイングをを変えるというのは、逆に言えば、スイングはクラブに左右されるところがきわめて大きいことである。クラブが違えば、スイングも自然と違ってくるのだ。ところが現実には、ほとんどのゴルファーは理想的なスイング像を描いていて、クラブをそれに合わせてようとしているのが実情である。(ゴルフ・クラブの秘密より引用)
アマチュアゴルファーが選んでいるクラブを見ていると、やさしいクラブよりもちょっと難しいクラブを選びたがる傾向があります。例えば、タイトリストのアイアンだと、ヘッドが大きくてミスに強いAP1よりもヘッドが小ぶりで軟鉄鍛造のAP2の方が人気があります。例えば、ピンだとヘッドが大きなカーステンやG25よりもヘッドが小ぶりなi25やS55の方が人気があります。アメリカではAP1やカーステンといったやさしいアイアンが売れますが、日本では購入するユーザーは多くありません。
少し難しいクラブを使うことで、練習に熱を入れるというのもありだと思います。しかし、100を切りたい、90を切りたいと本気で思っているならば、ミスに強いやさしいクラブを使った方が圧倒的に上達が早くなります。理由は単純、やさしいクラブを使った方がミスに対する恐怖心が軽減され、伸び伸びとしたスイングを身につけられる可能性が高くなるからです。難しいクラブを使うよりもミスに強いやさしいクラブを使った方がスイングに悪い癖が付かないのです。
アマチュアの人にやさしいクラブを勧めると、
「物足りない感じがする」とか「いずれ物足りなくなりませんか?」
と言われることが少なからずありますが、クラブは物足りないと感じるぐらいの方がスイングが良くなりますし、スコアも確実によくなります。それを竹林さんは今から25年以上前から力説されています。
やさしいクラブとは見た目にヘッドが大きくて安心感があり、ボールが上がりやすくて、捕まりが良いクラブ(スライスしづらいクラブ)のことです。
軽いクラブ≠やさしいクラブ
ではありません。意外と思いますが、
少し重いクラブ=やさしいクラブ
です。クラブメーカーの中には「軽い=やさしい」とアピールしていますが、それは
間違いです。「軽い=振りやすい」だけでやさしいクラブではありません。振りやすいクラブとやさしいクラブの違いについては明日じっくり説明しましょう~。
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